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機関誌

機関誌内容一覧

2022年04月20日号

4年度事業計画骨子等を承認 第310回理事会開く 日本ホル協

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     日本ホル協(前田勉会長)は3月18日、第310回理事会をWebで開催し、令和4年度事業計画骨子案と同収支予算案、遺伝子型調査取扱要項の改正、第16回全共等について協議し、承認を得た。

    血統登録は好調 会員数減少を懸念

     理事会の冒頭、前田勉会長は、生乳生産量の好況が続く一方で、年度末から5月連休にかけての牛乳・乳製品需要の低下を懸念。政府の支援や関係団体の牛乳消費・余剰乳対策を期待する。登録頭数は好調で前々年並みの実績まで回復してきたが会員数の年々の減少を危惧すると述べた。
     また、農林水産省畜産振興課の小坪課長補佐から、持続的成長への世界的関心が高まる中で、日本ホル協は長命連産性向上関連事業や酪農家への牛群遺伝情報の還元等を実施して、わが国の畜産物生産の持続的推進の一助となることを期待する旨の挨拶があった。
     令和3年度中間事業概況では、本年2月末の血統登録申込が全国で21万493頭(前年同期比106.3%)、移動証明申込4215件(97.1%)だった一方で、都府県の会員申込が4425名で前年度同期より309名減(93.5%)、前々年度より530名の減少となり、先行きが心配される。

    補助事業はほぼ計画どおり実施

     調査研究では、JRA畜産振興事業「乳用牛生産性長命連産性の遺伝改良研究事業」では北海道ほか4県の協力を得て、疾病データの収集と関係牛等のSNP検査を実施し、疾病形質の遺伝分析と耐病性指数の開発を進めたほか、後代検定娘牛や搾乳ロボット適合性に関する体型データの収集等、各事業をほぼ計画どおり実施した。
     また、登録委員研修会や支部・承認団体事務担当者会議、地方ターミナル研修会等はコロナ禍のためWebで開催した。このほか、改良5団体で構成する乳用牛改良推進協議会に参画して、ハプロタイプ保因状況の開示や在群能力を組み入れた新たなNTPの公表に協力した。

    4年度登録頭数若干減を見込む

     令和4年度事業計画骨子案では、3年度に引き続き、自動登録の推進と登録の精度向上に努めるほか、牛群審査や検定成績証明、自動登録同時SNP検査の普及拡大を図る。血統登録計画頭数は全国で21万8035頭、移動証明4510件、審査成績証明2万4040頭、検定成績証明7万425件を見込む。3年度に引き続き、国等の補助・委託事業を実施する。
     また、収支予算案では、4年度もコロナ禍の影響等を勘案して、本局の一般会計では登録・証明料の減収により約4千万円の赤字、会館会計でも約480万円の赤字を見込む。北海道支局では経費節減に努め約2370万円の黒字予算としたが、4年度もなお厳しい状況が続くとした。

    CVM検査料等引下げ

     遺伝子型検査を委託している家畜改良事業団が、CVM検査料を引下げることから、本年4月1日受付分から同検査関連の料金を2400円程度引下げることにした。また、本年4月から都府県における自動登録同時SNP検査申込方法を一部変更し、Webでの情報還元の充実を図ることにした。第16回全共関係では、全共企画委員会が中心となり、開催期間の短縮や出品規則等の開催方法の抜本的な見直しと経費の節減対策を図りながら、開催候補地の調査選定を継続協議することとした。

第43回通常総会 全国ホルスタイン改良協議会
新会長に中六角保広氏(岩手)が就任

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    令和3年度事業等報告

     全国ホルスタイン改良協議会(岡嶋建一郎会長)は2月25日、日本ホルスタイン登録協会において第43回通常総会を書面により開催し、前年度事業報告並びに収支決算報告、令和4年度事業計画案並びに収支予算案、任期満了に伴う役員の改選について協議し、全て原案どおり可決承認された。
     事業報告並びに収支決算報告では、新型コロナウイルス感染症拡大によりジャジング・スクール等の事業活動の中止、またそれに伴い会費の徴収を見送ったこと等が報告された。
     本年度事業計画では、ジャジング・スクールを群馬県で開催すること、セミナー・酪農講演会については、時々刻々と変わる世界・国内情勢について研修会を開催し、また、国内優良遺伝子の有効活用が図れるよう情報発信を行っていくことが報告された。
    なお、これらの事業実施に際しては、引き続きコロナ禍の状況に注視しつつ情勢を判断して対応することが付け加えられた。

    新会長に中六角保広氏

     役員の任期満了に伴う改選が行われた。2期6年間において会長を務めた岡嶋建一郎氏(大分)が退任し、中六角保広氏(岩手・前副会長)が新たに会長に就任した。新たな役員の執行体制は次のとおり。(敬称略)


    会長
     中六角保広(岩手)
    副会長
     山内誠(新・北海道)
     山本真五(岡山)
    理事
     北島隆(新・東京)
     高橋直人(静岡)
     出口順也(新・兵庫)
     川村修(新・高知)
     岡嶋建一郎(大分)
    代表監事
     土屋敦敬(愛知)
    監事
     伊藤宏(新・神奈川)
     山下大介(新・鳥取)

審査頭数はV字回復 令和3年度体型審査概況(都府県)

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    前年対比150%

     令和3年度の都府県におけるホルスタイン種の牛群審査は38都府県で8982頭を実施し、前年より2976頭増加した。前年はコロナ禍の影響を受け都府県の審査頭数が激減し、今年も引き続き8県が感染防止対策等を理由に審査を中止となったが、受検農家と支部・承認団体をはじめとする関係各位の理解・協力により、審査頭数は前年対比で150%のV字回復となった。
     一方、ジャージー種の審査は108頭(前年80頭)、ブラウンスイス種の審査は18頭(前年11頭)となり、ホルスタイン種と同様に順調な回復を見せる結果となった。

    審査受検頭数1位岩手・2位熊本

     ホルスタイン種の都府県別審査頭数では、岩手県が1333頭で最も多く、唯一1千頭を超え第1位に輝いた。次いで、熊本県845頭、群馬県710頭、千葉県656頭、栃木県517頭と続き、上位5県で都府県全体の45%を占める。また、福岡県461頭、宮崎県412頭と続き、それぞれ審査頭数が大幅に増加したことで、常連の上位5県に迫る勢いを見せた。コロナ禍の影響により社会活動が制限される中、順調に審査頭数を回復することができたことに、受検農家と支部・承認団体をはじめとする関係各位に改めてお礼申し上げたい。
     一方、後代検定材料娘牛及び同期牛の体型調査は、38都府県の協力により896戸を訪問し、材料娘牛1770頭、同期牛5790頭、計7560頭の体型データを収集した。
     また、将来の搾乳ロボット適合指数の開発を目的とした搾乳ロボット適合性調査は、31府県の協力により102戸で1800頭の体型データを収集した。
     なお、牛群審査と体型調査、搾乳ロボット調査の合計では、岩手県2441頭をはじめ群馬県2315頭に熊本県2066頭が続き、上位3県が2千頭を超えている。次いで千葉県1136頭、栃木県924頭となった。

    令和4年度の審査に向けて

     このように、令和3年度の都府県体型審査は、審査頭数が大幅に回復した一方、コロナ前の令和元年度対比では95.7%に留まる結果となった。長引くコロナ禍の影響から都府県それぞれの実情により、未だ体型審査を再開できない県が残っている。
     これまでも本紙面を通して伝えてきたとおり、審査委員は都府県審査の実施に備え、在宅勤務を基本とするほかワクチン追加接種の実施に加え、移動前の検査実施など出来る限りの対応を継続するものとしている。令和4年度も引き続き安定的に体型審査が実施できるよう、関係各位に更なる理解と協力をお願いしたい。

初の3万キロ突破 2021年次年型別記録牛

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     令和3年1月~12月末までに日本ホル協で検定成績証明された中から、各年型別に乳量・乳脂量(2回搾乳)の全国トップ牛をとりまとめた。
     表中、全年型を通じての最高乳量牛であったのは北海道芽室町の鈴木賢さんの「ベルスマート SS カリーウエブ ET」で、その記録は成年型365日で乳量3万2571㎏、乳脂量949㎏、乳脂率2.9%であった。この記録は初の3万キロ突破牛となる。
     牧場別では、昨年もトップだった鈴木賢さんが最多の10部門、同牧場の鈴木進さんを含む鈴木牧場全体で見ると計11部門でトップの成績をあげている。

社員補欠選挙 当選者

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      宮城県の社員辞任に伴う補欠選挙が4月4日に実施され、無投票で当選者が決定したので公示します。【敬称略】
    ◇第6区(宮城県)
     熊谷正幸

検定成績優秀牛 -都府県 令和4年02・03月証明分F偏差値-

人事異動 日本ホル協

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    (4月1日付)
    ◇安田純子 事業部調査役登録課担当(同登録課長代理)
    ◇塩野雅一 事業部審査課長代理(同審査課審査係長)
    ◇西村多恵子 事業部登録課個別登録係長(同登録課個別登録係主任)