PAGE TOP

機関誌

機関誌内容一覧

平成19年7月20日


平成19年7月20日
「血統登録6%減少

~会員検定移動証明も低調日本ホル協通常総会~
日本ホルスタイン登録協会の第57回通常総会は6月15日、東京都千代田区の全国都市会館で開催され、平成18年度事業と同収支決算報告、19年度事業計画と同収支予算案などを協議し、可決承認された。18年度は、北海道をはじめ都府県でも自動登録を推進してきたが、厳しい酪農の現況なども影響し、血統登録申込頭数は前年度を約1万3千頭下回る21万5千頭余に留まった。19年度は、特に都府県では牛群検定授精報告を活用した自動登録の普及PRを行って、牛群検定実施農家への自動登録参加を勧めていく。また、4月から採用された新しい体型審査標準について、牛群審査や研修会、広報などによって体型審査への一層の理解と関心を高めるよう普及PRに努めることとした。
北海道も7年ぶりに登録減
山﨑博文会長は冒頭の挨拶で、「18年度の登録申込頭数は前年度より1万3千頭ほど減少した。財務も厳しい中で職員数の削減や都内中野のホルスタイン会館への移転など経費節減を図っている。」として組織や根本的な登録のあり方を早急に検討する必要性を訴えた。
また、平成22年に北海道で開催する第13回全共について「アウトラインが出来上がった。後代検定娘牛の部や高校等の特別枠も設け、過去最大の出品頭数になるだろう。初の北海道開催に相応しい全共をめざしたい」として協力支援を仰いだ。
続いて、農林水産省生産局の釘田博文・畜産振興課長からは、生乳生産抑制と飼料価格の急騰等に対して「引き続き配合飼料価格安定制度の適切な運用、消費者や加工流通業界と情報・意見交換の場を設けて価格に反映する環境作りに努めたい」とし、生産者には自給飼料生産取組みへの一層の努力をお願いした。また、「登録は改良事業と表裏一体であり、日本が酪農生産力を高めて国際協力の場で力強く生き延びるために最も基礎的な仕事。今後とも積極的な取組みを」要望した。
家畜改良事業団の香川莊一理事長からは「牛群検定事業が30周年を迎えた。今日、検定平均乳量は9千㌔を超えたが、検定農家間で乳量差は3千㌔あり、厳しい現況下では平均以下の所にしわ寄せが行く。改良事業の使命は低い能力水準の所を引上げていくこと。これは登録協会の協力なくしては達成できない」とし、改良事業の必要性と連携を強調した。
また、全国酪農協会の上野千里会長(斉藤東彦理事代読)からも「日頃から全酪新報に改良情報など提供していただき感謝している。日ホ協は長年にわたり乳牛の登録と審査事業を展開し、生産者と一体となって酪農発展に尽力してきた。酪農業界は今、生乳生産の抑制と配合飼料価格の高騰、海外との農畜産物貿易交渉など大きな打撃と不安を被っているが、この厳しい状況が少しでも緩和されるよう、友好団体や関係各位と手を携えてより大きな運動を展開していきたい」旨の挨拶があった。
議事では平成18年度事業・同収支決算報告、19年度事業計画・同収支予算を協議し、原案どおり可決承認された。
18年度の血統登録申込頭数は21万5689頭で前年度より約1万3千頭減少(6%減)した。内訳は都府県が5万1048頭(7%減)、北海道が16万4641頭(5%減)。特に、乳牛主産地である北海道は全国に先駆けて自動登録を推進し、これまで毎年順調に登録頭数を伸ばしてきたが、7年ぶりの登録頭数減少に酪農情勢の厳しさうかがえる。
移動証明は1万6577件で前年度比約5千件減少。自動登録への移行に伴う移動証明の省略で件数が減少するのはやむを得ないが、乳牛の流通停滞も大きな原因だ。
審査成績証明は2万6248頭で、都府県では7年連続増頭となったが全国計では前年度を3%下回った。検定成績証明7万7294頭(3%減)、会員数1万8925名(6%減)でも軒並み前年度を下回った。
18年度に実施した主な事業は、家畜改良体制整備事業を活用して、授精データ取込みと自動登録システムの構築を行うとともに、自動登録を推進して、新たに13府県が自動登録に参加した。
牛群審査を普及推進するとともに酪農生産基盤改善支援対策事業(一部受託)で実施した体型調査では、後代検定娘牛と同期牛約3万5千頭の体型データを収集した。
第13回全共に向けて全共企画委員会を開催し、全共のあり方や規模内容などを検討、共進会規則案を策定した。
また、ホルスタイン種の体型審査標準について最近の海外の改正状況を踏まえて、長命性と繁殖性の向上をめざした改正案を作成し、19年度実施に向けて改正案を登録審議会に諮問し承認を得た。
西出、松井両氏が理事に
日本ホル協理事として活躍された赤丸正則氏(北陸地区・福井県)、河合正秋氏(中部地区・愛知県)、赤松清助氏(近畿地区・兵庫県)が辞任したため、役員の補欠選任で、北陸地区から西出宏氏(石川県)、近畿地区は松井睦機氏(兵庫県)が新たに理事に選ばれた。中部地区は今月末までに決定する予定。
日頃の努力に感謝~登録委員103名を表彰~
日本ホル協では、登録委員に対する記念品贈呈要領に基づいて平成18年度表彰登録委員32府県103名を公表した。
登録委員は、酪農家に最も身近な立場で登録申込書の作成や改良指導などに尽力されており、登録推進には不可欠な存在である。日頃からの努力に対して心から感謝する次第である。
18年度の表彰登録委員は次のとおり(敬称略)で、各人には後日感謝状と記念品が贈られる。
(青森県)藤谷龍
(岩手県)立花広征、澤尻千春、天満寿子、砂沢将、西舘純也
(宮城県)落安勝、門間忍、石崎彩、佐藤裕恵
(山形県)樋口次郎、三浦樹里
(福島県)三瓶史則、緑川勝寿、作田善輝、安田一彦、松岡陽慈
(茨城県)香取知男、仲野純夫
(栃木県)岡信也、百目鬼学、鉄本兼治、上野圭夫、君島三枝子
(群馬県)小林茂、相川朋信、小林安之、萩原幸正、富澤裕俊
(千葉県)菅澤早苗、松野利夫、小沢敬好、川名清和、増戸弘典
(新潟県)岡崎敦、石黒裕聖、中澤幹弘
(石川県)普神正史
(福井県)松浦正実
(山梨県)見形治、山田篤
(長野県)市岡英昭、山下秋広、伊澤良平、宇藤友隆
(岐阜県)深谷圭祐、太田保雄、坂井田晋也
(静岡県)向山洋、田地川順二、尾川淳
(愛知県)伊藤幸介、菅谷克吉、犬塚保夫、七原逸樹
(三重県)駒田英之
(京都府)村上知行
(兵庫県)喜多茂之、団野浩平、宮元信治、高田仁史、谷川正昭
(奈良県)堀川佳代
(鳥取県)今吉正登、登倉浩、藤井隆介、山本雄一郎
(島根県)和田賀成、白石圭
(岡山県)奥山康恵、難波正憲、小林孝弘、笹野英明、大西克己
(広島県)蔵崎哲治、住田達也、上富士
(愛媛県)那須秀樹、武野和行、八幡典寿、上甲一文
(福岡県)重冨龍明、藤井直樹、林国男、山下登、赤塚修二
(熊本県)戸北優、池田智、中村壽宏、丸山美貴、中嶋正富
(大分県)佐藤哲也
(宮崎県)去川貴弘、田畑克幸、國井隆徳、倉掛健治、谷山健一郎
(鹿児島県)中目忠雄、宇都良博、山田寛子、竹下尚玄、長野昭紀
(沖縄県)知念克哉
登録推進で愛知県酪農協などを表彰
日本ホル協では毎年度、会員拡大や血統登録、牛群審査の普及推進に貢献している各都府県支部・承認団体を表彰している。18年度の表彰団体は次のとおり。
◇会員拡大推進団体
(優秀賞)鹿児島県酪連
(優良賞)宮崎県経済連、熊本県酪連
(努力賞)福島県酪農協、全農青森県本部、岩手県支部、鳥取県ホル協、兵庫県酪連、愛知県酪農協、山形県支部
◇血統登録普及推進団体
(殊勲賞)愛知県酪農協
(敢闘賞)鳥取県ホル協、広島県酪農協
(努力賞)おかやま酪農協、酪農とちぎ農協、岩手県支部、宮城県ホル協、神奈川県酪連
◇審査成績普及推進団体
①増減率によるもの
(優秀賞)岩手県支部
(優良賞)群馬県畜産協会、千葉県酪連
(努力賞)福岡県酪連、愛媛県酪連、神奈川県酪連、茨城県酪連新潟県酪連、広島県酪農協、熊本県酪連
②審査頭数によるもの
(優秀賞)熊本県酪連
(優良賞)岩手県支部、群馬県畜産協会
(努力賞)酪農とちぎ農協、福岡県酪連、茨城県酪連、愛知県酪農協、宮崎県経済連、千葉県酪連、鹿児島県酪連
平成19年7月20日
「登録低調で厳しい状況」

~総会ご挨拶日本ホルスタイン登録協会会長山﨑博文~
組織や登録のあり方検討急ぐ
日頃、本会登録事業の普及推進にご理解ご協力をいただいている会員酪農家の皆様、また酪農現場の第一線で登録推進や改良指導にご尽力されている登録委員をはじめ酪農関係組織の皆様には、心から感謝を申し上げます。
皆様方の絶大なご協力にもかかわらず18年度の登録申込実績は、都府県では5万頭を何とか確保したものの、前年度を7%下回る結果となりました。また、全国に先駆けて自動登録の普及拡大を率先し、毎年増加傾向にあった北海道でも前年度実績を5%下回るなど、誠に厳しい状況を迎えています。
しかしながら、酪農情勢が良くないから減収になったということでは組織は成り立っていかないわけであり、強い危機感を抱くとともに登録のあり方の根本について早急に検討する必要があると考える次第です。
今年5月、私共の本部事務所が京橋・大野ビルから10年ぶりに中野のホルスタイン会館に戻りました。私の知る限りでは大野ビルには中央の畜産団体が5~6つ入っており、年間家賃だけでも相当な金額を支出している状況です。
一方、それを支えている酪農家戸数は2万6千戸にまで減少し、地方の末端では酪農組合など組織の統合が進んでいる中で、中央団体の役員の1人として、中央組織のあり方を本気で考える時期であり、いつまでも酪農家の負託に応えるといううたい文句だけでは支えられる状況でないことを痛感しています。
当協会も職員数を減らして経費の節減を図ってきましたが、今の実績では採算が合うところではなく、ホルスタイン会館の家賃収入で補填して収支を合わせている状況です。ひとり立ちできないのは組織のあり方に問題があるのか、それとも使命を終えてしまったのかを謙虚に考えなければならない時期に来ています。本年、中野に帰ったことを一つの契機として、皆様方と一緒に検討していきたいと思います。
さて、第13回全日本ホルスタイン共進会を平成22年に北海道で開催することを決めていただき、詳細については企画委員会を設立して幾度と検討を重ねてきたところです。今般、そのアウトラインが出来上がりましたが、初めての北海道開催であり、北海道らしさを出す全共にするために、北海道にも知恵を絞っていただいています。
今回は後代検定娘牛の部や高校枠など特別枠を設け、出品頭数も過去最大になるだろうと考えます。酪農業界にとって大きな事業であり、皆様方の支えによって盛大に開催できますよう、ご支援ご協力をお願い申し上げます。

平成19年7月20日
「自動登録拡大図る

~日ホ協19年度事業計画~
血統登録申込頭数が2年連続して減少したことを受けて、19年度は家畜個体識別と授精情報を連動した「自動登録」の加入促進を行い、登録頭数の増頭を図る。また、新しい体型審査標準の広報PRに努め、牛群審査や後代検定体型調査の拡大を図る。第13回全共については共進会規則を定めるなど諸準備を進めるとともに14回以降の全共開催のあり方を検討する。
新審査標準の広報PRも
19年度は「自動登録」への加入推進を強化する。特に昨年秋から牛群検定の繁殖情報を利用できるようになったので、牛群検定農家に対して積極的なPR勧誘を行う。また、登録が滞っている地域に対して登録掘り起こしを推進する。
本年4月から施行された新しいホルスタイン種審査標準の変更点や内容について広報PRに努め、牛群審査や後代検定体型調査の拡大を図る。これにより乳牛の耐用年数の向上や国内種雄牛の遺伝的レベルと評価値の信頼度の向上に寄与する。
後代検定体型調査は前年に引き続き、酪農生産基盤改善支援対策事業の一環として実施し、材料娘牛と同期牛約3万5千頭の体型データを収集して、種雄牛や雌牛の遺伝評価分析に利用する。
第13回全共について早期に出品基準や実施内容を決め、諸準備を進める一方、第14回以降の全共開催についても検討を始める。
本年4月末、10年ぶりに本会事務所を都内中野区の日本ホルスタイン会館に戻った。今後とも同会館の活用と事務経費の節減を行い、財務の改善を図る。
血統登録22万2千頭を計画
本年度のホルスタイン種登録申込見込頭数は、血統登録22万2千頭(本局5万8千頭、支局16万4千頭)、移動証明1万4800件(本局1万件、支局4800件)、審査成績証明2万5490頭(本局8400頭、支局1万7090頭)、検定成績証明7万7020件(本局3870件、支局7万3150件)など。
このほか、雄の血統登録申込みに伴う遺伝子型調査や父母牛の判定、フリーマーチンや卵性、BLADやCVMの判定、登録申込牛の抜取調査などで必要な遺伝子型調査を家畜改良事業団に委託して実施する。
調査研究では後代検定の候補種雄牛生産用母牛選定資料の提供、材料娘牛と同期牛の体型調査を実施し体型データの収集を行う。
登録の普及・情報提供では、本会および家畜改良体制整備事業ホームページや機関紙「全酪新報日ホ特集号」を通じて血統検索や近交回避などの情報を提供する。
登録委員に対しては地区別登録委員研修会の開催や登録委員だよりの発行、中央審査研究会の開催など。また、全国ホルスタイン改良協議会の事務局を受け、協議会活動に協力する。本年11月には静岡県御殿場市で第7回全日本ブラックアンドホワイトショウ、12月にはジャジングスクールを開催するなど、改良意欲の高揚や地域間の親睦交流と後継者育成を図る。
このほか、社員会議や地区別登録事務担当者会議の開催、審査・検定成績優秀農家の表彰や優秀登録委員・支部・承認団体の表彰、ジャージー種の登録などを行う。
平 成 18 年 度 収 支 計 算 書
平成18年4月1日~平成19年3月31日 (単位:円)
事業活動収支の部
科目予 算 額決 算 額差 異
1. 事業活動収入
第 1款会 費41,000,00039,514,0001,486,000
第 2款 登 録 料796,106,530719,505,99076,600,540
第 3款証 明 料287,098,035296,983,815△ 9,885,780
第 4款諸資料頒布代660,000622,87037,130
第 5款ジャージー登録事務受託料1,750,0002,070,084△ 320,084
第 6款雑 収 入8,002,0006,467,0701,534,930
第 7款補 助 金000
第 8款調査受託金2,640,0005,422,000△ 2,782,000
第 9款新酪肉事業受託金000
第10款後代調査事業受託金5,367,0005,376,500△ 9,500
第11款酪農生産基盤対策事業受託金93,016,000100,393,000△ 7,377,000
第12款長期貸付金回収収入120,000120,0000
第13款繰 入 金55,000,00055,000,0000
事業活動収入計1,290,759,5651,231,475,32959,284,236
2. 事業活動支出
第 1款事 業 費619,597,472582,727,08036,870,392
第 2款 中退共掛金支出9,000,0008,735,000265,000
第 3款 新酪肉事業費000
第 4款後代調査事業費5,367,0005,376,500△ 9,500
第 5款酪農生産基盤対策事業費93,016,000100,393,000△ 7,377,000
第 6款 繰入金支出000
第 7款 事業推進奨励費461,887,030434,353,75327,533,277
第 8款 管 理 費73,147,27264,144,4049,002,868
事業活動支出計1,262,014,7741,195,729,73766,285,037
事業活動収支差額28,744,79135,745,592△ 7,000,801
投資活動収支の部
1. 投資活動収入合計4,500,0003,792,000708,000
2.投資活動支出計33,000,00065,578,110△ 32,578,110
投資活動収支差額△ 28,500,000△ 61,786,11033,286,110
予備費支出244,791244,791
当期収支差額0△ 26,040,51826,040,518
前期繰越収支差額191,276,655191,276,6550
次期繰越収支差額191,276,655165,236,13726,040,518
(日本ホルスタイン会館会計)
事業活動収支の部
科目予 算 額決 算 額差 異
1. 事業活動収入
第 1款 賃 貸 料133,981,000133,707,972273,028
第 2款 総合管理費34,906,00034,906,200△ 200
第 3款 雑 収 入10,00056,079△ 46,079
事業活動収入計168,897,000168,670,251226,749
2. 事業活動支出
第 1款 管 理 費88,974,22787,468,2121,506,015
第 5款 繰入金支出55,000,00055,000,0000
事業活動支出計143,974,227142,468,2121,506,015
事業活動収支差額24,922,77326,202,039△ 1,279,266
投資活動収支の部
1.投資活動収入計000
2.投資活動支出計9,577,00023,630,595△ 14,053,595
投資活動収支差額△ 9,577,000△ 23,630,59514,053,595
財務活動収支の部
1.財務活動収入計06,836,005△ 6,836,005
2.財務活動支出計14,988,54214,773,020215,522
財務活動収支差額△ 14,988,542△ 7,937,015△ 7,051,527
予備費支出357,231357,231
当期収支差額0△ 5,365,5715,365,571
前期繰越収支差額11,381,77411,381,7740
次期繰越収支差額11,381,7746,016,2035,365,571
平成19年7月20日
「20府県933戸が参加」

~自動登録牛群検定授精報告利用で推進~
自動登録は、家畜個体識別センターに報告された出生報告と、予めデータベースに報告収納された人工授精情報を利用して、雌子牛全頭を自動的に登録するもの。
現在、都府県で自動登録を実施または開始した県は宮城、秋田、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、福井、長野、岐阜、静岡、愛知、滋賀、京都、兵庫、鳥取、岡山、福岡、熊本、鹿児島の20府県で参加農家は933戸に及ぶ。この数字は登録実施農家の約14%にあたる。
自動登録のメリット(別表)は①1頭毎の血統登録申込書や人工授精証明書が不要、②母牛の移動証明手続きが不要(親子間の移動も不要)、③血統登録証明書の発行が早い、④血統登録料金の割引(従来よりも1件あたり525円安い)。特に大規模農家では料金割安と移動手続不要は大きなメリットである。自動登録農家からは「登録漏れがなくなった」という声も届いている。
また、都府県では特に「授精データの逐次報告の徹底」が推進上でネックになってきたが、昨年秋から牛群検定の繁殖情報を利用できるようになり、自動登録への参加がより容易になった。
自動登録を希望する場合の条件は、①事前に自動登録申込書を提出する、②ホルスタイン(またはジャージー)種雌子牛は全頭登録する、③人工授精データを逐次報告する、などである。
授精データの報告で、牛群検定の繁殖情報を利用する場合は、①月々の検定立会の際には随時、授精報告(授精した種雄牛の登録番号または略号、雌牛の検定コード、授精年月日など)を徹底する、②未経産牛の検定加入(少なくとも生後1年以上の未経産牛)を確実に行うことが必要であり、その場合も「正確な報告と正確な入力」が必要。
個々の申込書不要で割安料金、これからの登録手法の主流となる自動登録に早く参加されることを薦めたい(具体的な手順や方法は最寄りの本会支部・承認団体にご相談下さい)。
平成19年7月20日
「登録委員研修会始まる」

~5地区で7~8月に~
日本ホル協の平成19年度地区別登録委員研修会は今月23~24日の中部北陸地区(富山県)を皮切りに都府県5ブロックで開催される。
研修会では登録委員、県や改良関係団体職員などを対象として、ホルスタイン種登録事務や改良情報の提供、新しい審査標準による審査研修などを行う。開催日程は別表のとおり。
平成19年度地区別登録委員研修会の日程
地 区開 催 県期 日事務研修(1日目)審査研修(2日目)
東 北岩手県8月 2- 3日つなぎ温泉愛真館小岩井農場
中部北陸富山県7月23-24日ゆーとりあ越中富山県立中央農業高校
近 畿兵庫県8月 6- 7日いこいの村はりま兵庫県立播磨農業高校
中国四国岡山県7月30-31日中国四国酪農大学校中国四国酪農大学校
九 州長崎県7月26-27日ホテル南風楼長崎県畜産試験場
平成19年7月20日
「審査頭数は唯一増加!!」

~18年度都府県申込状況~
平成18年度の都府県における登録申込状況は別表のとおり。
会費納入件数は9512名で前年よりも約1千名減少した。県別のトップは岩手県の1302名で都府県合計の14%を占めている。次いで熊本県、福島県、兵庫県、茨城県の順で上位5県で全体の40%を占める。会費納入件数200名以上は22県あるが、この中で前年度を上回ったのは千葉県と長野県の2県だけ。
血統登録申込頭数は都府県合計5万1048頭(前年より約7%減)。岩手県は5544頭で毎年度首位を堅持しており、会員酪農家や登録委員、県支部や関係各位の努力に敬意を表したい。
次いで熊本県、群馬県、愛知県、鹿児島県、茨城県、栃木県など登録頭数が多い。前年度よりも登録の伸びが顕著なのは愛知県、鳥取県、広島県、茨城県、栃木県など。一方、20都県で前年度対比90%を割り込んだ。
畜産統計の2歳未満飼養頭数に占める登録率は鹿児島県、鳥取県、愛知県、福島県、岡山県などで高い一方、20%未満が19府県を数える。
移動証明申込は1万492件で前年度より約3千件の大幅減。熊本県、岡山県、鹿児島県、岩手県、群馬県などが多くの導入と移動証明の確実な推進を実施している。
次に審査成績証明(体型調査頭数は含まない)は8837頭で、前年度より唯一増加した項目である。頭数トップは岩手県950頭で前年度に比べて39%増加した。次いで群馬県、茨城県、熊本県、栃木県が500頭以上。前年度から大幅に伸びたのは青森県、秋田県、埼玉県、徳島県など。
検定成績証明は5223頭。牛群検定一括や自動継続、生涯検定申込は徐々に伸びてきている。県別では栃木県、岩手県、茨城県、埼玉県、宮城県など東北や関東地区で圧倒的に多い一方、西日本は低調。
平成18年度都府県別登録等申込状況
都府県会費納入血統登録移動証明審査成績証明検定成績証明
対前年%対前年%対前年%対前年%対前年%
青 森27097.853364.418232.1131167.9266.7
岩 手1,30294.65,54498.576691.4950139.3795136.1
宮 城27089.492896.3156125.8412108.7371112.8
秋 田9294.830678.1642.9111133.7130102.4
山 形35391.71,11791.419197.913387.59977.3
福 島61597.52,21987.151190.027793.3135166.7
茨 城45095.52,425106.327937.5601101.279191.1
栃 木31397.52,411106.1526119.859391.293080.7
群 馬25880.43,45482.363657.7818113.120066.4
埼 玉6492.831897.84493.6155130.3491147.4
千 葉237105.31,91691.6175115.9365106.711269.6
東 京3050.016768.42066.77296.00
神奈川79138.666480.27675.2221131.50
新 潟47104.4643101.914295.3258142.516797.7
富 山1676.215687.63179.51340.60
石 川1794.4138125.502689.7150.0
福 井4692.09792.464164.152305.90
山 梨9495.935688.64280.813688.90
長 野381100.51,33789.523789.833179.4290111.5
岐 阜10580.869178.18537.411596.60
静 岡23293.574583.0141110.218783.12170.0
愛 知41897.03,112116.825281.838092.514453.9
三 重7583.311962.03541.721161.50
滋 賀38111.8310115.77984.03680.00
京 都25104.219397.0626.188141.94898.0
大 阪2880.0131112.947117.500
兵 庫57993.22,197100.240376.029396.724382.9
奈 良1285.751102.07116.72200.00
和歌山150.0861.5000
鳥 取19770.11,916113.215946.912287.80
島 根55114.6364102.254282.2112.50
岡 山32343.42,33882.41,10089.623791.90
広 島92101.1650110.022079.44980.32464.9
山 口3579.534098.37162.312150.00
徳 島1332.527175.347114.6111126.14275.0
香 川36171.424072.538158.3646.20
愛 媛11890.187288.37780.2227111.30
高 知3378.6252110.51445.2444.40
福 岡20190.11,75799.816089.413487.60
佐 賀91100.051598.77841.54777.00
長 崎8189.038572.917191.944137.50
熊 本85094.93,95995.41,13580.7595105.913956.3
大 分10895.681591.928470.5184122.70
宮 崎42994.11,15384.634087.620067.124.3
鹿児島36294.52,69497.678888.38790.60
沖 縄4154.714667.910139.900
牧 場04643.0304627.2
その他0496.22543.900
都府県9,51289.751,04892.810,49271.98,837104.15,22387.5

平成19年7月20日
「出品規則決まる

~北海道で22年10月8~11日第13回全日本ホルスタイン共進会~
日本ホル協は、6月開催された第241回理事会で第13回全日本ホルスタイン共進会規則をほぼ決定し、このほど発表した。第13回全共は平成22(2010)年10月8日~11日の4日間、北海道勇払郡安平町の北海道ホルスタイン共進会場で行われる。出品区分は後代検定娘牛の部や高校等特別枠、ジャージー部門を含めて合計19部、出品総頭数は420頭以内を予定しており、前回栃木全共の出品頭数を60頭以上上回る見込みである。
過去最大規模に!~ジャージー含め420頭を計画~
第13回全共の会期は、第1期を平成22年4月1日~9月6日とし、出品牛の現地審査を行う。第2期は同年9月7日~10月11日までとし、その最終4日間を集合審査とする。集合審査の日程は次のとおり。
[第1日]10月8日(金)開会式、体尺測定、写真撮影、高校生向け行事
[第2日]10月9日(土)審査・講評
[第3日]10月10日(日)審査・講評、最高位・名誉賞決定審査
[第4日]10月11日(月)上位入賞牛パレード、閉会式
後代検定3部、高校特別枠も
出品区分は別表のとおりで、ホルスタイン種15部、ジャージー種4部の計19部で、出品区分の基礎となる月齢(年齢)は22年9月30日をもって算定する。各都道府県の一般割当枠の出品牛の過半数は経産牛であること。
出品頭数はホルスタイン種380頭(未経産6部、経産9部)、ジャージー種40頭(未経産2部、経産2部)の計420頭以内とし、ホルスタインの出品内訳では、都道府県の一般割当枠300頭と別に後代検定娘牛の部60頭、高校等特別枠20頭を設ける。①後代検定娘牛の部出品枠と高校等特別枠は各ブロックに割り当てる。②高校等特別枠は都道府県の一般割当枠や後代検定出品枠に出品しない高校等に割り当て、1校1頭以内とする。高校等特別枠による牛は該当する月齢(年齢)の部に出品する。
1戸あたりの出品頭数は、ホルスタイン種では1戸2頭以内とするが、後代検定娘牛の部(第1、7、8部)やジャージー種の出品牛はこの限りでない。
ホル3歳シニアまで自県産
出品牛は、国内産のホルスタイン種またはジャージー種の血統登録雌牛で、次の条件を備えたもの(受精卵移植による生産牛を出品する場合は、登録時所有者の居住する都道府県を産地とする)。
①第1~12部出品牛は自県産で、かつ出品者が22年9月30日まで引き続き6か月以上所有し、飼養しているもの。ただし、後代検定娘牛の部出品牛は出品者が所有するものとし、飼養期間は特に設けない。
②第13~15部出品牛は22年9月30日まで引き続き1年以上所有し、飼養しているもの。 なお、出品者が居住している都道府県や市町村または加入している団体等が所有する牛は、出品者が引き続き前記①では6か月以上、②では1年以上管理しているもの。
③ジャージー種の出品牛は、出品者が22年9月30日まで引き続き6か月以上所有し、飼養しているもの。
④未経産牛で生後20月以上のものは妊娠確実なこと(種付けの日を含めて180日以上で早・流産したものは経産牛として扱う)。
なお、出品牛は、牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法(以下「特別措置法」)第9条に規定する所定の耳標を装着していること(飼養期間等の算定は、登録協会の血統登録牛移動証明と牛の個体識別全国データベースによって行う)。
本牛や母牛に検定成績条件
ホルスタインとジャージー種ともに、出品牛または母牛に関する検定成績証明の条件は次のとおり(国外で採取された受精卵で生産された出品牛の母牛の検定成績は、当該外国登録団体が発行する血統能力証明書によって判定する)。
①22月未満の未経産牛は、母牛が検定成績証明申込中または証明済みのもの。
②30月未満の経産牛は、本牛が検定成績証明申込中のもの。
③30月以上48月未満の経産牛は、本牛が検定成績証明申込中または証明済みのもの。
④48月以上の経産牛は、本牛が検定成績証明済みのもの。
申込締切りは22年9月6日
第1期の出品申込みは22年3月31日までとし、当該都道府県に申込む。都道府県は第1期申込牛の中から、第2期出品割当頭数の範囲で出品牛を選定し、9月6日(月)までに出品申込書と登録証明書の写各1通を日本ホル協に送付する。
出品牛は、開会前日(22年10月7日)の正午までに会場に搬入する。出品牛の搬入・搬出に際しては特別措置法第3条第2項に規定する飼養施設の変更の届け(家畜個体識別の転出・転入届)を出さなければならない。また、出品者は搬入の際に登録証明書と防疫に関する証明書等を提出しなければならない。生後20月以上の未経産牛は妊娠確認書を添付する(搬入の際には必要な検査を行い、疾病や悪癖等で他に危害を及ぼす事故の恐れがある場合は出品できない)。
出品牛の欠点を隠す目的で体型を調整したり、牛体のいかなる部分でも施術によって改変したり、その他不正行為により自らの栄誉と共進会の権威を傷つけてはならない。なお、特に守るべき出品作法は別に定める。
出品牛の飼料費やそのほか出品に要する経費は出品者の負担とする。
4部門から最高位と名誉賞
審査は各登録協会が定める審査標準によって出品牛全頭について行う。第1期の審査は各都道府県の出品委員が参加して行い、第2期の審査はこの共進会規則で掲げる審査委員が行う。
審査の結果、特に成績優秀なものには、第1~6部、第7~12部、第13~15部、第16~19部の4部門から、それぞれ名誉賞と準名誉賞を選賞し、名誉賞の中から最高位賞1点を選賞する。
また、第7~15部と第18~19部の各部にベストアダー(乳器賞)各1点、第8部と第11~15部、第19部の各部1等賞以上の中からSCM(固形分補正)乳量トップ牛に対してベストプロダクション各1点を選賞する。このほか、高等学校など教育機関からの出品牛に対して特別賞を贈呈することがある。
以上が、第13回全共規則の概要である。なお、参加都道府県の出品負担金の基準額、共進会の名誉総裁および総裁推戴などの条項については、諸般の情勢を勘案し、今後関係機関と調整した上で決定する。
第13回全日本ホルスタイン共進会 部別出品内訳
(平成19年6月15日制定)
部別区別生年月日の範囲
第1部ホルスタイン種雌牛
(後代検定娘牛)
未経産12月以上15月未満平成21年7月1日から
平成21年9月30日まで
第2部12月以上14月未満平成21年8月1日から
平成21年9月30日まで
第3部14月以上16月未満平成21年6月1日から
平成21年7月31日まで
第4部16月以上18月未満平成21年4月1日から
平成21年5月31日まで
第5部18月以上20月未満平成21年2月1日から
平成21年3月31日まで
第6部20月以上22月未満平成20年12月1日から
平成21年1月31日まで
第7部
(後代検定娘牛)
経産3歳未満平成19年10月1日以降
第8部
(後代検定娘牛)
3歳以上4歳未満平成18年10月1日から
平成19年9月30日まで
第9部30月未満(2歳ジュニア)平成20年4月1日以降
第10部30月以上36月未満(2歳シニア)平成19年10月1日から
平成20年3月31日まで
第11部36月以上42月未満(3歳ジュニア)平成19年4月1日から
平成19年9月30日まで
第12部42月以上48月未満(3歳シニア)平成18年10月1日から
平成19年3月31日まで
第13部4歳以上5歳未満平成17年10月1日から
平成18年9月30日まで
第14部5歳以上6歳未満平成16年10月1日から
平成17年9月30日まで
第15部6歳以上平成16年9月30日以前
第16部ジャージー種雌牛未経産12月以上17月未満平成21年5月1日から
平成21年9月30日まで
第17部17月以上22月未満平成20年12月1日から
平成21年4月31日まで
第18部経産36月未満平成19年10月1日以降
第19部36月以上平成19年 9月30日以前
1.出品区分の基礎となる年齢は、平成22年9月30日をもって算定する。
2.出品頭数は420頭以内とする。ホルスタイン種は都道府県一般割当300頭、後代検定娘牛の部枠60頭、高校等枠20頭、ジャージー種は40頭
平成19年7月20日
「平均乳量9,179キロ」

~前年より58キロ増加18年度牛群検定成績から~
家畜改良事業団からの「平成18年度乳用牛群能力検定成績速報」によると、検定農家は全国で1万680戸となり前年に比べて249戸減少した。検定牛でも56万1892頭で8443頭減少し、平成13年以降増加傾向にあった検定牛頭数が6年ぶりに減少した。なお、北海道の検定牛頭数は前年に比べて6772頭の大幅減となった。
全国の成畜飼養農家戸数に占める検定農家比率は41・6%、経産牛頭数に占める検定牛比率は53・7%で、ともに前年よりやや減少した(表1)。検定牛比率では鳥取県が80・4%で8年連続全国トップに、以下、宮崎県、北海道、鹿児島県、福岡県などが続く。
18年度の全国305日平均乳量(ホ種立会、2回搾乳=表2)は9179㌔で前年より58㌔増加したが、16年の最高乳量には17㌔及ばなかった。北海道は9143㌔、都府県は9244㌔で前年をそれぞれ54㌔、65㌔上回った。
乳成分量・率の全国平均値は乳脂量363㌔、乳脂率3・95%、乳蛋白質率3・25%、無脂固形分率8・75%。
表1牛群検定農家戸数、検定牛頭数の推移
年 度検 定
組 合 数
検定農家
戸 数
検 定 牛
頭 数
1戸あたり
検定頭数
検定農家
比率
検 定 牛
比 率
(組合)(戸)(頭)(頭)(%)(%)
昭和501077,63196,95312.94.88.7
5520513,833293,40921.214.422.5
6034517,578461,22426.224.235.1
平成234917,287543,17631.429.242.3
34613,755528,43438.434.143.6
1232311,599522,94745.137.146.5
1629111,059561,75250.841.153.2
1728210,929570,33552.242.554.5
1828210,680561,89252.641.653.7
(北海道)1135,294346,60465.563.970.6
(都府県)1695,386215,28840.031.038.8
表2牛群検定成績の推移(ホル種立会、305日、2回搾乳)
年 次頭 数(頭)平 均
乳量kg
平均乳
脂量kg
平均乳
脂率%
平均蛋
白質%
平均
SNF%
濃厚飼料
給与量kg
昭和506,7215,8262083.61,889
5598,2666,3392323.72,029
60210,8407,0082563.658.602,478
平成 2261,6707,7982883.693.098.622,807
276,8588,2823143.803.168.653,035
12283,2748,7943413.873.198.733,205
16311,3959,1963643.963.248.753,315
17318,3259,1213603.953.258.753,339
18318,4989,1793633.953.258.753,318
(北海道)204,5069,1433684.023.268.763,137
(都府県)113,9929,2443543.833.238.733,633
平成19年7月20日
「登録委員研修会始まる」

~5地区で7~8月に~
本年3~6月に都府県で検定成績証明されたうち、今期の生涯乳量トップは星野和司さん(群馬)所有のキャプティンディクシーリーチーフで、9回の検定で総乳量9万2283㌔、乳脂量3523㌔(F3・8%)を記録した。
また、2位の小針勇さん(栃木)、3位の武村東さん(岩手)所有牛が総乳量7万㌔を超えた。4位の郡山市観光交流振興公社(福島)のクラックホームクールクールクーマは泌乳能力のみならず体型でも7歳9月時の牛群審査で92点を獲得している。
このような牛は長年にわたって高い能力を維持し、酪農経営に最も貢献した乳牛といえる。その証として、是非とも毎産での検定成績証明を残してほしいものである。
生涯検定乳量記録牛(平成19年3~6月都府県)
名 号
登 録 番 号
( 父 牛 名 号 )生年月日回数総乳量kg乳脂量得点所 有 者
日数1日当乳量F%年齢
1キヤプテイン デイクシ-リ- チ-フ
1007846783
(デイクシ-リ- ネツド ボ-イ ET)05.08.14992,2833,52386群馬県星野 和司
2,48737.13.812-09
2コバリ クロシルド ミツクス エ-ス
1013544284
(ルツツメド-ス ビ-スタ- ミツクス ET)09.12.18671,6823,16384栃木県小針 勇
1,79839.94.43-10
3ロングフイ-ルド マキスム ホワイト コメツト
1058483227
(メイズフイ-ルド ベルウ-ド ET)08.09.09570,6332,43881岩手県武村 東
1,82538.73.53-08
4クラツクホ-ム ク-ルク-ル ク-マ
1132090129
(ノリ-レ-ク クレイタス ル-ク フタゴ)10.09.13567,9862,64392福島県(財)郡山市観光交流振興公社
1,70339.93.97-09
5レ-モンデ-ル テリス スウイ-ト
1058361136
(ノ-ムイ-レイン テリス ET)09.03.30765,6002,85787岩手県畠山 秀満
2,13530.74.45-01
6ダツチランド マ-シヤル バイタリテイ
1058361082
(カルブレツト マ-シヤル)07.08.07665,4232,301岩手県畠山 秀満
1,83035.83.5
7エコ-ランド ルドルフ インスピレ-シヨン
1057385317
(スタ-トモア ルドルフ ET)11.01.23660,5452,03488岩手県中家 重夫
1,75334.53.44-03
8リバ-ランド クリス エタゾン
1012524478
(エタゾン セルシアス ET)09.07.25660,1272,56685栃木県和気 輝
1,79333.54.33-10
9ブル-バンブ- ラグ アツプル テリス フラワ-
1015966275
(ノ-ムイ-レイン テリス ET)10.10.15558,6892,15586埼玉県青木 雄治
1,55137.83.77-06
10ホナミ ビ-スタ- ブラツクスタ-
1053928235
(ルツツメド-ス ビ-スタ- ミツクス ET)09.12.06556,0261,907茨城県北村 秀夫
1,52536.73.4
11シラギク レクサス ブラツクスタ-
1019872299
(ラツツチ レクサス ET)11.08.31554,2772,007兵庫県原 隆彰
1,48536.63.7
12ハ-ペイン スタ-ダム バ-ブ
1057385119
(ハノ-バ-ヒル スタ-ダム)09.08.17752,2332,48587岩手県中家 学
2,05725.44.86-08
13エンデヴア バルト ロイヤル レネツト
1044449060
(ロチエレイ レクリユ-)10.11.15451,9591,91989長野県新海益二郎
1,22042.63.77-07
14ウエルトツプ ミラ-ジユ マ-クイン
1012531179
(ハノ-バ-ヒル ミラ-ジユ ET)11.04.16550,7901,64485栃木県井上 栄一
1,42435.73.24-06
15スチユア-ト コムスタ- タブ
1015948424
(コムスタ- リ- ET)11.07.20550,3972,05988埼玉県鈴木 進
1,49133.84.16-08
16デ-リ-メ-ドフア-ム エアロ ウエイド スタ- ブレンチ
1020170100
(パ-カ- エアロ ウエ-ド ET)10.03.28650,1041,94187兵庫県賀集 一裕
1,80827.73.95-10

平成19年7月20日
「がんばったひと&牛2006
6高校が審査で大健闘大規模農家で検定成績~審査・検定成績優秀牛群を表彰~
日本ホル協は、6月の通常総会で、平成18年度審査・検定成績優秀牛群と検定成績優秀牛を発表した。
審査成績優秀牛群(表1)の審査頭数10~19頭クラスでは、郡山市観光交流振興公社(福島)が14頭受検で平均審査得点は86・7点、平均体型偏差値は152・8で前年度に引き続きトップ。
2位は兵庫県立播磨農業高校で14頭受検して平均85・5点。また、このクラスでは3位に栃木県立那須拓陽高校、8位岡山県立高松農業高校、愛媛県立野村高校、京都府立農芸高校、群馬県立中之条高校の計6校が入っており、その健闘を讃えるとともに酪農後継者の育成や酪農への関心を喚起するのに効果を上げている。
審査頭数20~29頭クラスの1位は日本農業実践学園(茨城)で24頭受検して平均84・9点。
審査頭数30頭以上のクラスでは松島喜一さん(熊本)が43頭受検し、平均85・7点で本年度もこのクラスのトップ成績を収めた。
2位は中六角保広さん(岩手)、3位青木雄治さん(埼玉)の受検率97%は今回最高。最多頭数は小岩井牧場(岩手)の303頭で、このほか稲葉敏彦さん(愛媛)、入船福男さん(愛媛)、小林幸雄さん(栃木)、大東牧場(愛知)が50頭以上受検している。
次に、検定成績優秀牛群(表2)では、畠山慎之進さん(秋田)が証明件数37頭の平均乳脂量偏差値156・5でトップ。また、2位荒井裕一郎さん(茨城)、3位小針勇さん(栃木)、9位永森洋一さん(栃木)は証明件数が年間90件以上と非常に多いながらも、いずれも好成績を収めている。
検定成績優秀牛として表3に18年度都府県における305日・365日検定の乳量・乳脂量トップ牛をまとめた。
18年度は1つの日本記録と3つの都府県記録が誕生した。圧巻は富永記久男さん(宮崎)所有のミルクハウストップガンエルクが4年型305日乳量で2万848㌔の日本記録を更新、365日乳量でも2万2785㌔の都府県記録を更新した。
このほか、都府県記録を更新したのは、2年型365日乳量で一ノ瀬正幸さん(福島)所有のジョハナアランミスティと3年半型365日乳量では家畜改良センター(福島)所有のブーツペグマナートフーウィーブET。
表1平成18年度審査成績優秀牛群(都府県)
氏 名(県名)審 査
頭 数
受検率平均審
査得点
平均
体型偏差値
[審査頭数10-19頭]
(財)郡山市観光交流振興公社(福島県)1496.686.7152.8
兵庫県立播磨農業高等学校(兵庫県)1470.085.5145.9
栃木県立那須拓陽高等学校(栃木県)1378.884.4132.2
安田正一(兵庫県)1272.783.1126.0
信田祐扶(新潟県)1789.583.1121.8
佐藤信彦(茨城県)1672.782.9117.7
桜田政幸(秋田県)1487.583.6116.6
岡山県立高松農業高等学校(岡山県)1071.482.9116.2
愛媛県立野村高等学校(愛媛県)1590.982.5110.7
京都府立農芸高等学校(京都府)1694.182.4108.8
群馬県立中之条高等学校(群馬県)1571.482.3103.9
[審査頭数20-29頭]
日本農業実践学園(茨城県)2481.484.9137.7
田口光男(茨城県)2081.684.3128.1
菅原 潤(宮城県)2374.282.4106.7
赤城奉文(熊本県)2074.182.4105.1
[審査頭数30頭以上]
松島喜一(熊本県)4395.685.7152.0
中六角 保広(岩手県)3571.484.3136.3
青木雄治(埼玉県)3897.484.7130.7
川田佳男(栃木県)3179.583.9126.7
中原せつ子(群馬県)3375.084.0124.4
小林正春(長野県)3371.783.9123.9
菊池善也(栃木県)4170.783.3121.4
和気茂太(愛媛県)4880.083.5120.3
稲葉敏彦(愛媛県)6693.683.7119.5
入船福男(愛媛県)5190.383.2116.5
小林幸雄(栃木県)5584.683.1114.4
(有)大東牧場(愛知県)5770.482.9113.1
小 岩 井 農 場(岩手県)30391.782.9112.8
松野克紀(熊本県)3570.082.3109.8
広田道春(静岡県)3380.582.2107.4
富永武雄(愛媛県)3380.582.5104.7
表2平成18年度検定成績優秀牛群(都府県)
氏 名(県名)検定成績証明件数平均乳脂量偏差値
畠山 慎之進(秋田県)37156.5
荒井 裕一郎(茨城県)94155.2
小針 勇(栃木県)96152.0
植木 靖(栃木県)67147.5
谷口 学(京都府)20144.1
高橋洋一(新潟県)30142.6
松島喜一(熊本県)45136.9
八幡勝幸(岩手県)44136.2
永森洋一(栃木県)113136.1
石川 昭(栃木県)21135.3
表3平成18年度検定成績優秀牛(都府県、上段:乳量、下段:乳脂量)
注) 名号の前の*印は都府県記録更新牛を示す。
年 型名 号年齢(産次)乳 量kgFkgF%M-F偏差値得点記 録 達 成 時 の 所 有 者
[ 305日検定 ]
2 年 型プーリー ブリツジ スカイチーフ エレガンス 5 ET2-05(1)14,8656234.223926685静岡県石川和博
2 年半型メープルリーダーチヤーミング2-11(2)14,7664142.821814785福島県小林知史
ナランデールWSボナンザ2-11(2)12,4645744.618022686群馬県奈良俊彦
3 年 型コバリウイルレツカーサイド3-04(2)15,1635813.822122078栃木県小針 勇
レデイスタージエスロハノーバー3-00(2)12,5176034.818724485新潟県丸山孝夫
3 年半型スーパーアローエバールツクアシリー3-11(3)15,9916494.122624280群馬県矢内孝久
4 年 型ミルクハウストツプガンエルク4-01(3)20,8485882.831221383宮崎県富永 記久男
レデイスターアイガークリントサニーローン4-02(3)12,2256625.416525085新潟県丸山孝夫
4 年半型パインツリーRCベルBフタゴ4-08(3)14,7965553.819719280岩手県松村文継
フラワーバツクシーエツチエルデイロン4-10(3)12,4966425.116122980栃木県永森洋一
5 年 型ニユーワールドランツラインダチエス5-05(4)16,1627204.521826188茨城県荒井 裕一郎
成 年 型アールチエエモリーミステイ6-03(4)15,2675193.420417687千葉県千葉県畜産総合研究センター
コバリクロシルドミツクスエース8-01(6)12,7726194.817223384栃木県小針 勇
[ 365日検定 ]
2 年 型ジヨハナアランミステイ1-09(1)17,0255433.2268212福島県一ノ瀬正幸
シヤインズヒルエアロフレツドET2-03(1)15,0485893.920521183秋田県柴田輝男
2 年半型ブルースカイエアロスーツ2-11(2)13,9884763.417114980新潟県山之内 浩一
インローンストームテイツクパラダイス2-11(2)12,2205744.715319687福島県郡山市観光交流振興公社
3 年 型K2 リバテイーフアーム マーシヤル メアリー ET3-02(2)16,3315283.220015485岩手県中六角 保広
プラントツリーAダイアモンドダンテ3-03(2)15,6386854.419422585栃木県植木 靖
3 年半型ブーツペグマナートフーウイーブET3-09(2)18,9726393.422919380福島県(独)家畜改良センター
スーパーアローエバールツクアシリー3-11(3)18,3597404.022624280群馬県矢内孝久
4 年 型ミルクハウストツプガンエルク4-01(3)22,7856552.931221383宮崎県富永 記久男
グレースビースタースターダム4-04(3)18,9366553.524221586福島県小林知史
4 年半型ジヨハナアシリーインプリント4-09(3)18,4157334.022322779福島県一ノ瀬正幸
5 年 型アールチエエモリーミステイ5-00(3)15,3025533.617916487千葉県千葉県畜産総合研究センター
インローンクストードツトコムダ5-01(4)14,6416844.717421589福島県郡山市観光交流振興公社
成 年 型ジヨハナアイオンジエツトセツト5-11(4)17,3536823.921321678福島県一ノ瀬正幸
平成19年7月20日
「多彩な情報をホル協HPにアクセス!」
日本ホル協ホームページ(HP)では、血統登録や審査・検定成績証明などのデータをいつでも閲覧利用できるよう内容充実を図っています。
まずは、HPメニュー画面から閲覧したい項目をクリックします。
「情報」では毎月の審査・検定成績の上位牛(85点以上、乳脂量指数100以上)、4半期ごとに生涯検定選奨牛、年度ごとに年型別乳量・乳脂量トップ10や暦年の高得点牛、生涯乳量・乳脂量トップ100などが表示されます。
「申込み」では画面上で血統能力証明書申込(有料)を行うことができます。新しい様式の証明書には4代の血統遡りと各牛の審査・検定成績、直近の遺伝評価値が記載されます。また、本会の各種申込書や報告様式がそのまま印刷できます。
「成牛換算・偏差値の計算」では、手持ちの検定記録の乳量や乳成分量を入力して成牛換算能力や各偏差値を知ることができます。
メニュー画面下の「家畜改良データバンク」をクリックしましょう。
「血統情報」では登録番号から血統を遡り検索できます。「近交回避」では近親交配になる種雄牛が検索できます。近交係数6%以上の強い近親交配を回避することができます。また、「系統譜」は登録番号から息牛や娘牛を検索できます。
「雌牛成績」では全国や各都道府県別に高得点や高能力牛トップ20の成績を閲覧できます。
また、「会員情報」では農場コードとパスワードを入力すれば、その農家の登録牛一覧や自動登録に必要な人工授精報告の入力画面を開くことができます。
日本ホル協ホームページhttp://hcaj.lin.gr.jp/
1機関紙全酪新報の日本ホル協特集号、毎月20日号の「ホルスタイン
牛の広場」の記事掲載
2血統登録血統登録の必要性、登録制度図解
3審査ホルスタインの見方、審査標準、審査日程、月齢別標準発育値
4情報血統情報検索 → 家畜改良データバンクのHPにリンク
審査・検定成績上位牛(85点以上、F偏差値100以上)
生涯検定選奨牛(都府県、金・銀賞以上)
年型別高記録牛(乳量・乳脂量トップ10)
高得点牛(全国94点以上、都府県92点以上)
生涯乳量・乳脂量トップ100(全国・都府県)
5トピックスCVM、BLADキャリア種雄牛一覧
6申込血統能力証明書申込(有料:会員No.、パスワード必要)
各種申込書、報告書(印刷用:PDF形式)
7成牛換算・偏差値の計算
8乳用牛能力評価情報 → 家畜改良センターHPにリンク
9家畜改良データバンクhttp://www.rg.liaj.jp/hol/index.do
血統情報登録No.から血統を遡り検索
近交回避登録No.から近交になる種雄牛を検索
系統譜登録No.から産犢を検索
雌牛成績全国・都道府県別高得点、高能力牛一覧
種雄牛情報種雄牛別登録娘牛頭数ランキング
会員情報農家別登録牛の閲覧(農場コード、パスワード必要)
人工授精入力画面(自動登録用)
平成19年7月20日
「携帯電話で血統情報検索」

http://www.holstein.or.jp/i/
携帯電話から血統情報や能力証明の検索ができ、現場での登録確認や父母牛確認に便利です(現在、ドコモとAUで利用可能。血統検索は無料ですが、通信料がかかります)。
携帯電話のWeb画面で上記のHPアドレスにアクセスすると「血統情報・能力証明」の画面が表示されます。
血統検索では「血統情報」(雌牛のみ)をクリックし、登録番号を入力して「検索」を。本牛名号、生年月日、血統濃度、父母牛の登録番号が表示されます。
能力証明の検索(有料)は会員番号とパスワード(予め取得する)、登録番号を入力して「検索」。血統情報表示画面で「OK」(課金)をクリックすると、審査・検定成績が画面に表示されます。
平成19年7月20日
「第7回全日本B&Wショウ締切は10月10日」

~全国ホルス改良協議会~
全国ホルスタイン改良協議会(森田一文会長)は本年11月12~13日の2日間、静岡県の御殿場市馬術スポーツセンターで第7回全日本ブラックアンドホワイトショウを開催する。
ショウは未経産6部、経産6部の計12部とし、出品区分と月齢の範囲は別表のとおり。出品頭数は概ね200頭とし、地区別出品割当頭数は北海道10頭、東北10頭、関東55頭、中部北陸60頭、近畿20頭、中国20頭、四国7頭、九州18頭となっている。審査委員は家畜改良事業団の高橋茂さん、副審査委員は兵庫県の酪農家、池田喜昭さんが担当する。
ショウの日程は開催前日の11月11日午後3時までに搬入を済ませ、6時30分から交歓パーティ。12日は午前9時30分から開会式に続いて第1~9部の審査を行う。13日は午前9時30分から第10~12部の審査とグランドチャンピオン決定審査と閉会式を行い、午後から会場の清掃と搬出を行う。
出品者は同協議会会員(都道府県の乳牛改良同志会など)傘下の酪農家で、出品牛はホルスタイン登録牛。ベストプロダクションを申込む場合には検定成績証明書を有すること。第6部の出品牛は妊娠確実なもの。
出品料は1頭につき1万円(当日に出品申込する場合は1頭3万円)で、出品申込締切は10月10日(水)。
出品牛の防疫は同ショウ衛生対策要領に基づく検査と予防接種を実施し、その旨の検査済証明書を提出すること。
茨城で12月ジャジング
全国ホルスタイン改良協議会は本年12月3~4日の2日間、茨城県平成19年度ジャジングスクールを開催することを決定した。
会場は水戸市の日本農業実践学園と水戸京成ホテルを予定している。
追って、当協議会会員である各都道府県乳牛改良同志会や関係機関に開催案内を行う予定。
スクールの参加費は1名1万円、宿泊・交通費は自弁とする。多くの参加を期待している。
第7回全日本ブラックアンドホワイトショウ出品区分
部 別年 齢 区 分生 年 月 日 の 範 囲
第 1 部未経産10月以上12月未満平18.11. 1平18.12.31
第 2 部12月以上14月未満平18. 9. 1平18.10.31
第 3 部14月以上16月未満平18. 7. 1平18. 8.31
第 4 部16月以上18月未満平18. 5. 1平18. 6.30
第 5 部18月以上20月未満平18. 3. 1平18. 4.30
第 6 部20月以上22月未満平18. 1. 1平18. 2.28
第 7 部経 産30月未満平17. 5. 1以降
第 8 部30月以上36月未満平16.11. 1平17. 4.30
第 9 部36月以上42月未満平16. 5. 1平16.10.31
第10部42月以上48月未満平15.11. 1平16. 4.30
第11部4歳以上5歳未満平14.11. 1平15.10.31
第12部5歳以上平14.10.31以前