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機関誌

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平成31年02月20日


平成31年02月20日31年度重点事業 Webの活用を推進

-日本ホル協社員会議-
日本ホルスタイン登録協会は、平成30年度社員会議を東日本と西日本の2地区で開催し、今年度の中間事業概況、31年度事業計画骨子(案)などの報告・承認を得た。
東西2地区で開催
日本ホル協では、会員酪農家から選出された社員を対象に、登録事業の概況や来年度の実施計画を伝達するとともに、会員からの意見要望を聞いて登録の普及拡大や会員相互の連携強化を図るため、都府県を2つに分け東西で社員会議を開催している。東日本地区は2月1日に東京都内において49名、西日本地区は1月25日に福岡市内において39名の社員と関係者が出席して行われた。
会議開催前に宮崎県選出の温水洋志社員、茨城県選出の木塚陽一社員が逝去されたことを悼み全員で黙とうを奉げた。
会議の冒頭に前田会長から、昨年は6月の大阪北部地震に始まり、西日本豪雨や数多くの大型台風襲来、9月には北海道胆振東部地震が発生するなど、多くの酪農家の方が被害をこうむり、ここに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げる。また、登録推進に協力いただいた皆様方に対して感謝申し上げると挨拶が行われた。
来年の主な重点事業骨子(案)
  1. 登録振興対策では特に血統登録は自動登録の推進を図り、牛群審査をはじめ各種登録・証明の普及拡大に努める。
  2. ゲノミック評価については、牛群検定を実施している自動登録農家に対して、自動登録同時SNP検査申込みによる登録料金の優遇を引き続き行い、SNP検査の普及に努め、遺伝的改良の推進を図る。
  3. Webサイトを活用して各種情報の充実に努める。特にスマホで「近交情報システムWeb」や「登録情報活用システム」の活用を促す。
  4. 世界ホルスタイン・フリージアン連盟の評議員会議に参加し、加盟国との情報交換に努める。
  5. 乳用牛群検定全国協議会より委託された(1)後代検定事業に必要な遺伝的能力評価値の計算のために「体型調査記録の収集」をし、調査農家への情報還元を行う。(2)改良に必要な雄牛・雌牛からの「選定SNP検査」を行う。(3)遺伝評価値の計算に必要な血統情報や体型データを同協議会へ提出する。
  6. 家畜改良事業団より委託された「酪農経営安定対策補完事業」に必要な血縁矛盾調査とゲノミック評価手法開発及び検証を実施し報告する。
  7. (公財)全国競馬・畜産振興会の畜産振興事業による「乳用牛DNA情報による長命連産性向上事業」を実施し、未経産牛の体型測尺及び経産牛の歩様調査、SNPデータを収集して、標準発育値を作成するとともに、長命連産性の遺伝的指標となる諸指数を開発する。
  8. 地区別登録委員研修会を7~8月に開催する。
  9. 2020年に開催の第15回全共の九州・沖縄ブロック開催に向け、実行委員会と連携して準備を進めるとともに、第16回全共の東北・関東ブロック開催に向けて、当該地区の関係団体等との協議を進める
などの報告があった。
任期満了に伴う社員選挙(案)
任期満了に伴う社員選挙を5月23日に行う。定数は定款に定める58名で、3月の理事会で正式に選挙区を定め、正会員の中から社員の候補者が選出される。社員の定数は各都府県1名の他、過去3年間の各登録・証明件数や会員数から算出し、地域配分したところ、東北地区に2名、関東地区に3名、中部地区に1名、中国地区に1名、九州地区に2名割り当てられることになった。
料金の改定等
10月に消費税が8%から10%に増税されることに伴う登録・証明等料金の改定の考え方を示した。その他、登録振興対策として血統登録や審査・検定証明の推進について説明をした。
講演「強度の近親交配を避けるため」
この会議では「強度の近親交配を避けるため」と題し、日ホ協事業部國行次長が講演を行った。講演の主な内容は、昨年の登録委員研修会の講演に「近交情報システムWeb」に関する情報を拡充したもので近交係数の上限値を6.25%から7.2%へ変更したことやゲノミック遺伝評価の国内動向、そして、近交情報システムWebの説明では実際にスマホで自身の牧場にログインしてもらい、種雄牛の選定から近交係数の表示まで一通り実演した。講演終了後も利用についての質問が相次ぎ、関心の程が窺えた。

平成31年02月20日生涯乳量

-都府県31年1月-
31年1月に都府県で検定成績証明されたものの中から、左表には生涯乳量5万5千㌔以上の高記録牛29頭を示した。今回は上位5頭が総乳量(M)10万㌔を突破した。
1位ハツピーヒルF(岩手県)
生涯乳量トップは(有)ハツピーヒルフアーム(岩手県)所有の「ハツピーヒルテレパーブレンデン」(平16.8.1生)の検定回数10回で検定日数3969日、M13万9202㌔、総乳脂量(F)5173㌔、平均乳脂率(F%)3.7%、総乳蛋白質量(P)4398㌔であった。今回の記録は、岩手県内の記録を更新する大記録であり、さらには2018年春の黄綬褒章を受賞した中六角保広さん(岩手県)所有の「マスター」が持つ東北地区の記録を上回った。本牛は東北地区で1番牛乳を生産した名牛として証明された。
2位(株)布田牧場(宮城県)
2位は(株)布田牧場(宮城県)所有の「マナツルスノーストームアダム」(平17.10.5生)の検定回数7回で検定日数3629日、M12万0481㌔、F4534㌔、F%3.8%、P3873㌔であった。本牛は平均で1万7千㌔を超える高泌乳能力牛で今回7産次の乳期記録を追加し、県内3位の好記録を達成した。また、布田牧場は多くの長命連産性に優れた牛を所有しており、10万㌔突破牛は8頭を数える。
3位荒井康夫さん(栃木県)
3位は荒井康夫さん(栃木県)所有の「マウンテインビユーイトーエイランド」(平15.5.7生)の検定回数10回で検定日数3412日、M11万0931㌔、F3991㌔、F%3.6%、P3231㌔であった。今回の記録は、全産次の検定成績証明を一括申請したことによるもので、栃木県内で歴代11位となる素晴らしい記録となった。
4位は(公財)中国四国酪農大学校(岡山県)所有の「サムソン」で7回の検定でM10万6435㌔を達成した。今回の記録達成によって同校は全国初の10万㌔突破牛を輩出した大学校となった。5位は成田博さん(愛知県)所有の「マツクスマン」で7回の検定でM10万1007㌔。
9位の妹尾優佳さん(岡山県)所有牛をはじめ9頭がEXを獲得しており、体型においても優れた成績を残している。
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平成31年02月20日「ダンテ」が1位

-2018-12月海外種雄牛評価値-
(独)家畜改良センターから12月4日に海外種雄牛の2018―12月評価が公表された。
今回、新規に評価された「ダンテ」がトップとなった。産乳成分と体型に優れた種雄牛である。
2位は前回トップの「バリスト」。初登場の2016―8月から8期連続トップ10位内に評価されており、産乳成分の改良に期待ができる。3位は新規の「デューク」で乳器の改良に期待。
トップ40の中で、父牛がモーグルやブツケムが多い中、新規16位の「オールスター」は2位バリストの息牛であった。改良の速さが窺える。
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平成30年02月20日「検定成績優秀牛」

-都府県、平成31年1月証明分F偏差値-