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平成24年08月20日


平成24年08月20日「2012-8月国内種雄牛評価」 ~1位「サンデイスター」・新規13頭~
今回評価成績が公表された精液供給可能な国内種雄牛71頭のうち、NTPトップ20と新規選抜の種雄牛を表示した。
1位「サンデイスター」
今年2月、新規選抜でいきなり2位となった「サンディスター」がトップに輝いた。「ボルトン」×「ダーハム」との交配で、NTPは前回より150上乗せして+3,496。乳量5位、SNF量4位、蛋白質量1位、決定得点6位、肢蹄2位、乳用強健性3位、乳器10位、乳代効果4位、長命連産効果10位と体型、乳器、肢蹄の改良に顕著な種雄牛。しかし、ブラキスパイナ(BY)の保因牛(BYC)なので、交配には注意が必要。
前回まで4連覇を果たしていた「ジアンビ」が首位を明渡し2位となった。「アメル」の息子「ボリヴァー」×「ガーター」の交配で誕生。乳脂率3位、SNF率1位、蛋白質量9位、同率1位、長命連産効果2位と乳成分全般の改良に大きく期待ができる上に、長命連産にも優れ、血統的にも使い易い。
3位には新規選抜された「アセンライ」が食い込んだ。「ボルトン」×「モーティー」との交配で、乳量4位、乳脂量2位、SNF量3位、蛋白質量3位、乳代効果3位と乳量に期待ができる種雄牛であり、「ボルトン」の息子であるがBYに対しては正常牛(BYF)であった。
新規13頭が登場
今回トップ40には、新規選抜牛が13頭登場している。前記3位の「アセンライ」のほか、4位「アスリート」(父ボルトン)(BYF)は蛋白質量6位、決定得点9位、肢蹄10位、乳用強健性4位と体型の改良に期待。8位「クリスタルオパール」(父オパール)は乳量1位、SNF量1位、蛋白質量2位、乳代効果1位と圧倒的な乳量に期待。9位の「マックイーン」(父マーシャル)は乳量6位、SNF量5位、蛋白質量4位、乳代効果6位に入った。22位の「アベンシス」(父ストリーム)は乳脂量4位、同率1位、SNF率8位、蛋白質率3位と乳成分改良に優れ、29位の「マックス」(父ボルトン)(BYF)は、決定得点3位、体貌と骨格4位、乳用強健性5位、乳器1位と圧倒的な体型改良、特に乳器の改良に期待される。

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平成24年08月20日「岩手でジャジング開く」 ~19都府県から96名参加~
全国ホルスタイン改良協議会(松島喜一会長)は、去る7月26、27日の2日間、岩手県盛岡市並びに雫石町において、平成24年度ジャジング・スクールを開催した。
このスクールは、傘下の都道府県改良同志会の構成員である酪農家並びに技術者を対象に毎年開催し、牛の見方を学ぶだけでなく、関係者相互の交流を図ることも大きな目的としている。
今回は地元の岩手県ホルスタイン改良同志会(堤内武人会長)並びに社団法人岩手県畜産協会(田沼征彦会長)、JA全農岩手県本部(杉本博本部長)のご支援・ご協力を得て、同県盛岡市「つなぎ温泉・愛真館」並びに雫石町「岩手県中央家畜市場」で開催したところ、北は北海道、南は鹿児島県に至る19都道県から96名の参加があった。
初日の開講式は愛真館で行われ、協議会の松島会長から地元への感謝の言葉が述べられた。また、岩手県同志会の堤内会長からも歓迎の挨拶が行われたのち研修に入った。
まず、今回の序列付けのパネラーを務めた社団法人ジェネティクス北海道業務部の荒木敏彦部長から、共進会ジャッジとして望まれる要件、乳用牛の評価と審査及びショウ倫理、ショウマンシップについて説明がされた。
ここで、ジャジマン候補者は、早速県中央家畜市場の特設会場に移り4頭1組を3セット序列付けの研修を行った。具体的には10分程度で各自が序列を付けた上、あらかじめ指名された数人が牛を並べ替えて講評するというもの。これに対してパネラーからは講評の適否を指摘するとともに序列の正解を発表するという方式で行った。
また、一般受講者は愛真館に残り、パワーポイントを使っての「牛の見方」、さらには「牛の序列を付ける上での注意事項」、「講評の言葉遣い」などの講習を受けた。
翌2日目は全員が県中央家畜市場に移動し、4頭1組を4セット序列付けの研修を行った。ここではジャジマン候補者だけでなく初めて参加した一般受講者や学生も含まれたため、皆真剣な眼差しで牛に注目していたことが印象的であった。
酪農講演会も同時開催
一方、このスクールでは多種多様な酪農に関する技術を習得するため酪農講演会も同時開催している。今回は小岩井農牧株式会社・小岩井農場酪農部の武田久男部長を講師に迎えて、「小岩井農場121年のあゆみ」と題し講演が行われた。共同創始者3名(小野氏、岩崎氏、井上氏)により開設され、不毛の原野(3千㌶)を開墾し、防風・防雪林と圃場を整備、日本の農業発展に寄与するとともに、多角経営と展開し、誰もが知る現在の小岩井農場となった、壮大な歴史が語られた。
なお、協議会認定ジャジマンの基準は、
  1. 初回は一般としてホルスタイン種雌牛審査標準と牛の見方の研修を受講。
  2. 次回はジャジマン候補者として受講し、直近のジャジング・スクールにおいて2回の平均得点が90点を上回ると、協議会長から認定ジャジマンと認定される。
昭和63年度に第1号が誕生してから現在まで75名が認定された。今回は何名誕生したのだろう。

平成24年08月20日「検定成績優秀牛」 ~都府県、平成24年7月証明分F偏差値~

平成24年08月20日「審査日程」 ~牛群審査で乳器、肢蹄の改良を~

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平成24年08月20日「第8回全日本B&Wショウ」 ~平成24年11月23日(金)開催~

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