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機関誌

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平成24年11月20日


平成24年11月20日「RFゴールドウィンヘイリーに栄冠」 ~2012ワールドデーリィエキスポ審査委員高橋貞光~
世界95ヵ国から7万2千人が来場
2012年10月3日から7日までの5日間、アメリカのウィスコンシン州マジソンにある「ナショナルトレーディングセンター」で2012ワールドデーリィエキスポが開催された。
世界95カ国から約7万2千人の観客と関係者が注目する中、乳牛7品種2,385頭(エアシャー種253、ブラウンスイス種374、ガーンジー種217、ホルスタイン種636、レッド&ホワイト270、ジャージー種448、ショートホーン種187)が出品され、シュープリームチャンピオン(SC)の座をかけた争いが行われた。
シュープリームチャンピオン「RFゴールドウィンヘイリー」
今年のテーマは「Market Flesh」と題され、会場正面には巨大な牛乳パックやチーズなどの乳製品のオブジェが飾られており、まさに会場全体が生鮮市場といった印象であった。
最終日に行われたSC決定戦では、乳用7品種のグランドチャンピオンが出品され、最終的にホルスタイン種グランドチャンピオンの「RFゴールドウィンヘイリー」がSCに、またジャージー種グランドチャンピオンの「アレスーサレスポンスビビッドET」がリザーブSCの栄冠に輝いた。
SCを獲得したカナダ・ケベック州ジェイコムホルスタイン出品のヘイリー号は体格得点で97点(乳器も97点)を獲得しており、後にカナダ・トロントで開催されたロイヤルアグリカルチャーウィンターフェア(ロイヤルショウ)においてもグランドチャンピオンとなり、世界最高峰のショウで2冠を達成した。
全体の印象として、出品牛は各牧場を代表する「特別な牛」であることは当然のことながら、どの牛も骨格構造に優れ、身体全体が鮮明で、各部位のバランスが良く、胸の幅・尻の角度・坐骨の幅・寛の位置に優れており、中躯は充実し肋の長さ・肋間・方向・開張に優れ、乳器構造も素晴らしかった。
また、乳頭の配置・長さ・形状も正確であり、ショウカウであることは当然だが、機能的な体型を備えており、特に充分すぎるほどの肋の開張・乳房の幅を備えているにも拘らず、それでも身体全体の“ゆとり”を感じられることが印象的であった。

平成24年11月20日「生涯乳量」 ~都府県24年9~10月~
24年9~10月に都府県で検定成績証明されたものの中から、別表には生涯乳量5万㌔以上の高記録牛59頭を示した。今回は上位3頭が総乳量10万㌔を突破し、1位・2位を池松和幸さん(福岡県)所有牛が獲得する結果となった。
1位・池松和幸さん(福岡県)所有「アイハッピー フォーメーション クリスター」
今回の生涯乳量トップは、池松和幸さん所有の「アイハッピーフォーメーションクリスター」(平11.6.16生)で検定回数8回、検定日数3,638日、総乳量12万2,494㌔、乳脂量4,667㌔、平均乳脂率3.8%、乳蛋白質量3,915㌔の成績を記録した。本牛は、平均乳量が1万㌔を超えており(最高乳量2万240㌔)、この記録は、都府県では歴代21位の記録となるとともに、この度の証明により自身の持つ県内の歴代1位の記録をさらに更新した。9位の「アイハッピートリプルダーハムクリスター」とは姉妹であり、こちらの牛も平均乳量が1万㌔を超えている。
2位・同所有「アイハッピー ラグアップル アポロ レクサス」
2位は、同所有の「アイハッピーラグアップルアポロレクサス」(平10.6.27生)の検定回数9回で検定日数3,725日、総乳量11万241㌔、乳脂量3,998㌔、平均乳脂率3.6%、乳蛋白質量3,585㌔であった。レクサス号も全ての乳期で乳量1万㌔を超えており(最高乳量1万9,575㌔)、この証明により、前記のクリスター号に次いで同県の歴代記録2位となった。
今回、5万㌔以上の高記録牛のなかに、池松牧場はトップのクリスター号をはじめ、合計7頭もランクインさせた。
また、18位の「アイハッピーラグアップルダーハムエアリーン」の審査得点EX(90点)を始め、登場した牛すべてが審査得点VG(85点以上)を獲得しており、泌乳能力だけでなく体型・耐久性についても水準の高い牛群であることが伺える。それを裏付けるものとして、平成23年度審査成績優秀牛群の審査頭数30-49頭のクラスにおいて、受検率95.0%、平均審査得点85.1点で都府県第7位を獲得している。
3位・前原和明さん(福岡県)所有「ハピニスファーム マグネット ストーム メイ」
3位は、前原和明さん(宮崎県)所有の「ハピニスファームマグネットストームメイ」(平11.11.1生)の検定回数9回で検定日数2,779日、総乳量10万9,634㌔、乳脂量3,914㌔、平均乳脂率3.6%、乳蛋白質量3,519㌔であった。本牛は、同所有で県内の生涯乳量歴代1位の記録を持つ「ハピニスファームマグネットメイリン」の娘で、親子そろって乳量10万㌔を超え、この記録は同県の歴代3位となった。
前述のエアリーン号と40位の妹尾始さん(岡山県)所有の「サイドビューローゼッタロイ」は、審査得点EX(90点)を獲得し、体型においても優れた成績を残している。


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平成24年11月20日「理事会速報」 ~第14回全共の日程・場所・頭数を決定等(11/16)~
第264回理事会が東京中野の日ホ協会議室で11月16日に開催され、第14回全日本ホルスタイン共進会の開催期間等が以下の通りに決定した。
第14回全日本ホルスタイン共進会について
  1. 開催期間平成27(2015)年10月23日(金)~10月26日(月)
    • 10月23日(金)開会式、測定、写真撮影
    • 10月24日(土)審査、講評
    • 10月25日(日)審査、講評、チャンピオン決定審査
    • 10月26日(月)上位入賞牛パレード、閉会式
  2. 開催場所北海道ホルスタイン共進会場(勇払群安平町早来新栄)
  3. 出品頭数400頭
    • ホルスタイン種14部門360頭
    • ジャージー種4部門40頭
ブラキスパイナ検査結果を12月1日から表示
また、遺伝性疾患ブラキスパイナ(BY)検査結果についての表示を、12月1日から血統登録証明書やホームページに掲載することとした。
そして、BYの検査申込みについてもBLAD、CVMと同様に日ホ協の支部・承認団体へ申込むことで可能となった。遺伝病についてはこちら

平成24年11月20日「検定成績優秀牛」 ~都府県平成24年10月証明分F偏差値~

平成24年11月20日「ホルスタイン手帳予約受付中」 ~2013年版~