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機関誌

機関誌内容一覧

平成28年10月20日


平成28年10月20日
「酪農学園大学で中央審査研究会」

−全国から25名が受講−
日本ホルスタイン登録協会(前田勉会長)は、去る9月21日から23日までの3日間、北海道江別市の酪農学園大学において、平成28年度中央審査研究会を開催した。
この研究会は、審査業務に従事する登録協会の支部・承認団体関係者のみならず審査技術の向上を目指す指導者・技術者まで対象を広げ、全共開催年を除き毎年実施している。
供試牛を使って牛の見方を研修
今回は11道県・2AI事業体並びに北海道ホルスタイン農協から総勢25名の参加を得て行われた。研修内容は、初日にホルスタイン種雌牛審査標準の理解を得るための研修が行われ、翌2日目からは、2頭の牛を使った当協会審査委員による模範審査の後、4班に分かれ8頭の牛について審査委員とともに班ごとに研究を行った。その後、研修の成果が得られたかどうかを見るため、4頭1組2セット、合計8頭の牛について22の線形主要形質と13の調査形質の評価と、4大区分の得率、決定得点の答案を参加者それぞれが提出し、結果を審査委員とともに研修する形式で進められた。
体型審査の実施と線形式評価法の採用は、体型改良に貢献できる科学的データの収集を可能としたことにより、近年の乳牛改良、特に耐久性(体型)成分にあっては決定得点の優劣も重要だが、体格部位の長短や強弱、広い狭いを詳しく評価する線形形質は種雄牛の遺伝評価上でも重要な役割を持ち、その傾向を的確に把握することは現場の技術者としても大切なことである。
また、全国から参加した受講者の交流は情報交換の場として重要であり、次回もこの時期に開催を予定しているので、多数の参加者を期待している。
全国から25名が受講
なお、今回参加された方は次のとおり【敬称略】。
  • (秋田県)千葉祐子
  • (福島県)瀧脇広子、米長久志、甲斐響
  • (茨城県)秋山茂
  • (群馬県)都丸友久、今井健太
  • (千葉県)山口倫子、清水貴文、塩野雅一
  • (岡山県)難波正憲
  • (島根県)森山綾
  • (愛媛県)浅岡隼也
  • (熊本県)奥村洋
  • (大分県)木村連太朗
  • (宮崎県)土持健太郎
  • (LIAJ)伊藤耕史郎、大島朋和
  • (GH)橋本優子、戸田篤司、大崎悠里、勝目泰史
  • (北海道ホル農協)工藤竜太、加藤祐介
  • (日ホ協)岡太郎

平成28年10月20日

「全共から1年、頂点極めた TMF モーサン ミッシー ゴールドコーストET」

2016北海道ホルスタインナショナルショウ−
2016北海道ホルスタインナショナルショウが、9月24・25日の両日、北海道安平町の北海道ホルスタイン共進会場で開かれた。グランドチャンピオンには帯広市・ライブフィールド出品の「TMFモーサンミッシーゴールドコーストET」(父:アットウッド)が輝き、リザーブグランドチャンピオンには北広島市・岩田政彦さん出品の「グランデールアストロルディーロイ」(父:ゴールドロイ)、ジュニアチャンピオンには中札内村・水崎勝秀さん出品の「ウォータドリームリステルチップET」(父:ゴールドチップ)が選ばれた。
また、ジャージー部門では、ジュニアチャンピオンに広尾町・(株)エスティリアデイリーサービス出品の「アサナベVBLVクイックバレンタイン」(父:バーバテイム)、シニアチャンピオンに帯広市・(株)十勝加藤牧場出品の「ライトホープミニスターリギンズ」(父:ミニスター)が栄誉に輝いた。
ショウ当日は、前日の雨模様から一転し、すっきりとした晴天に恵まれ、国内はもとより海外からも多くの観客が集まり日本最大最高レベルの2日間を堪能した。
ホルスタイン種388頭、ジャージー種30頭、ジュニアカップ26頭の出品
今回の北海道総合畜産共進会乳用牛部門は、ホルスタイン種未経産7クラス、経産9クラスにジャージー種4クラスを加えた20クラス。その中には、後代検定に対する理解と普及推進を図る目的で、未経産牛1クラス、経産牛2クラス、計3クラスの後代検定娘牛(Jサイア)の部を設けた。そのほかに、「ジュニアカップ」が併催(2クラス)され、改良意欲のある20歳以下の若者が日頃の出品技術を競った。
道内各地区の予選を突破した優良牛444頭(ホルスタイン種388頭、ジャージー種30頭、ジュニアカップ26頭)が出品され、盛大に開催された。審査員は、オフィシャルジャッジは清水町酪農家 松原 秀雄さん。アソシエートジャッジ&ジャージー部門オフィシャルジャッジはアルタジャパン(株)細野淳さんが担当した。また、同時に開催されたジュニアカップ・ジャッジ&リードマンコンテスト・ジャッジはオールジャパン・ブリーダーズ・サービス株式会社の高橋忠司さんが担当した。
グランド&インターミディエイトチャンピオン
ライブフィールド出品
「TMFモーサンミッシーゴールドコーストET」(父:アットウッド)
グランド及びインターミディエイトチャンピオンには第9部ジュニア2歳クラスの帯広市・ライブフィールド出品牛が、ゴールドコーストが選ばれ、昨年の同ショウで第4部(未経産ミドルクラス)1等賞4席に入賞し、今回最高峰に輝いた。
写真は、株式会社ホルスタイン・マガジン社より提供

リザーブグランド&シニアチャンピオン
岩田政彦さん出品
「グランデールアストロルディーロイ」(父:ゴールドロイ)

ジュニアチャンピオン
水崎勝秀さん出品
「ウォータドリームリステルチップET」(父:ゴールドチップ)

平成28年10月20日

「生涯乳量」〜 都府県28年9月 〜
28年9月に都府県で検定成績証明されたものの中から、別表には生涯乳量5万kg以上の高記録牛33頭を示した。今回は1頭の牛が総乳量(M)10万kgを突破した。
1位小針勤さん(栃木県)所有「コバリステディアーリー」
生涯乳量トップは、小針勤さん(栃木県)所有の「コバリステディアーリー」(平19.4.13生)の検定回数6回で検定日数2,198日、M10万8,629kg、総乳脂量(F)3,243kg、平均乳脂率(F%)3.0%、総乳蛋白質量(P)2,935kgであった。今回の記録は、年・1乳期をさかのぼり検定成績証明したことにより10万kg超を記録更新した。
2位佐藤範之さん(茨城県)所有「ティーエムビービーリンダデミオ」
2位は、佐藤範之さん(茨城県)所有の「ティーエムビービーリンダデミオ」(平17.10.7生)の検定回数8回で検定日数2,423日、M7万9,376kg、F3,453kg、F%4.4%、P2,671kgであった。今回の記録は8産目の検定成績証明により更に記録を伸ばしたもの。
3位眞嶋大輔さん(栃木県)所有「スノーライトカウンテストレード」
3位は、眞嶋大輔さん(栃木県)所有の「スノーライトカウンテストレード」(平18.5.9生)の検定回数6回で検定日数1,667日、M7万5,823kg、F2,466kg、F%3.3%、P2,335kgであった。今回の記録は4産目以降の検定成績証明をしたことによるもの。
前述牛をはじめ、体型においても優秀牛が多く、10位の「ドリームランチMBBルディー」(岩手県・藤岡俊策さん)、13位「ラッキーマーシュホワイトヘレン」(長野県・新海益二郎さん)、21位「ロックスプリングクラリスウィン」(岩手県・岩泉篤さん)、22位「マーリナノマドプリテンド」(兵庫県・赤松清助さん)は、審査得点EX(90点以上)を獲得しており、体型においても優れた成績を残している。


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平成28年10月20日「検定成績優秀牛」 ―都府県、平成28年9月証明分F偏差値―