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機関誌

機関誌内容一覧

平成25年12月20日


平成25年12月20日「来年4月から登録料金改定 〜血統登録等堅調に推移〜
(社)日本ホルスタイン登録協会(北良治会長)の理事会が11月21日、東京都中野区の日本ホルスタイン会館で開催され、平成25年度中間事業概況、登録委員研修会や一般社団法人への移行、家畜改良推進事業の取組み等概要報告があった。また、第14回全共の都道府県出品負担金案等や登録料金の改定案についても、原案通り了承された。
平成25年度中間事業報告、登録申込状況等を報告
北会長からは、今夏の猛暑による自給粗飼料生産の不安定化、急激な円安進行による配合飼料価格、生産諸資材の高騰等が酪農経営の悪化につながることを憂慮する。加えて、年内妥結に向けたTPP交渉についてもその動向を懸念している。こうした中、国際競争力のある酪農経営を築くため、個体の資質、能力向上により生涯生産性を高める基本となる登録事業の推進を一層図っていきたいと挨拶した。
事業報告では、平成25年度中間事業について、9月の臨時総会で退任された兵庫県選出の池田理事に替わり、鳥井俊廣理事が選任され、新たに理事に就任した。
主な登録申込状況は、血統登録が11万9,386頭(対前年同期比103.7%)移動証明が5,461頭(同102.1%)と前年をやや上回り、これら以外についても、総じて予算対比、前年度実績比で堅調に推移している状況である。
また、来年4月からの一般社団法人への移行に向け手続きが滞りなく進んでいること等が報告された。
SNP関連
平成25年度家畜改良推進事業では今年度から実施主体として、
  1. SNPデータの管理
  2. 登録委員等へ研修会でSNP検査の理解向上、普及啓発
  3. 学識者によるゲノミック評価精度を高める検討会開催
  4. 経産牛SNP検査を行い参照集団のデータ収集等の事業取組みの中間報告があった。
第14回全共
第14回全共について、北海道実行委員会から基本計画が報告され、開催経費の節減に努め、第13回と同額とする都道府県出品負担金案、衛生対策要領案が承認された。なお、衛生対策要領については農水省担当課に報告後、公表する予定である。
また、都道府県から出されていた出品希望頭数について、後代検定枠への出品希望が少ないことから、これを推進していくよう、各都道府県に依頼することとした。
登録料金改定
来年4月から、消費税の引き上げに伴う登録料金等の改定について、消費税増税分を転嫁した料金案が承認された。

平成25年12月20日「日本初ゲノミック評価値公表」 〜2013-11月公表〜
独立行政法人家畜改良センター(佐藤英明理事長)は11月26日、日本ではじめてゲノミック評価値を公表した。それによると、若雄牛458頭、未経産牛481頭が計算された。また、その計算に利用された参照集団種雄牛は3,534頭であった。
ゲノミック評価(以下、G評価またはGPI)値の内訳をみると、若雄牛の生年別G評価の平均値は表1のとおりで、13年生まれのG評価の総合指数(GNTP)は2,101であった。また、未経産牛のGNTPは1,840であった(表2)。
対象24形質
G評価で公表する形質については当分の間、インターブル標準形質である泌乳3形質(乳量、乳脂量、乳蛋白質量)、体型は決定得点、肢蹄、乳器の3形質のほか線形17形質に加え、疾病関係の体細胞スコア1形質の合計24形質としている。そして、これらから計算されるGNTP(産乳成分、耐久性成分、疾病繁殖成分)も公表された。
信頼度0.4
公表に際し、G評価の正確性の指標として「実現信頼度」を採用している。これは4年前のGPIと現評価値(EBV)を比較し、その相関関係から算出したものである。この信頼度は形質についてのものであり、個体ごとの値は出ない。表3のとおり乳量0.35、決定得点0.46で、概ね0.4程度である。この数値は従来の遺伝評価よりは劣るが、PA(両親のEBV平均)よりは高い。
比較の留意点
G評価の利用について、現遺伝評価値と遺伝的能力の良しあしを判断できないことに注意が必要で、G評価値を農家内で比較することに利用してほしい(図)。
G評価情報
日ホ協はSNP検査申込みに対して雄牛には「G評価情報」を、未経産牛には「牛群遺伝情報」として該当牛のG評価結果を申込者に発行する。
SNP検査要件
今年8月から日ホ協でSNP検査申込みの受付が始まった。検査対象牛の要件は、
  1. 牛群検定に加入(未経産牛でも加入)
  2. 登録牛(または申込中)など。
また、申込みに際し、尾房部毛根200本を採取し、申込書を添えて家畜改良事業団遺伝検査部あてに送付していただく。なお、生涯生産性の向上のためにも、初産で体型審査を受検することが重要である。

平成25年12月20日「最高位賞東京都北島牧場」 〜第9回関東ブラックアンドホワイトショウ〜
11月に関東地区と中部地区でブロックの共進会が開催された。第9回関東BWショウは最高位賞に東京都の北島隆さん出品の「エヌアイファームエルミサージャクスロイ(父ロイ)」【4歳クラス】が受賞。また、第12回中部日本ホルスタイン共進会では農林水産大臣賞(経産の部)に静岡県・内田利光さん出品牛「パインサイドアパッチロイロイ(父ロイ)」【4歳以上クラス】が栄誉に輝いた。
7都県から129頭出品
11月13日、第9回関東ブラックアンドホワイトショウが茨城県小美玉市の中央家畜市場で、関東7都県から129頭が集まり開催された。審査員はカナダ・ケベック州クラックホルム・ホルスタイン牧場主のデイビッド・クラック氏が担当した。
このショウで最高位賞に輝いたのは、シニア名誉賞・4歳級チャンピオンの北島隆さん出品牛のエヌアイフアームエルミサージヤクスロイ(父ロイ)であった。
ジュニア名誉賞には群馬県・北軽ヤングマンシンジケート出品牛KCFBBアウトウツドスリツク。インターミディエイト名誉賞には栃木県・鷹箸稔さんの出品牛がそれぞれ選ばれた。
全11部をみると、7部で群馬県がトップを取り、7都県対抗でも1位を獲得した。

写真は、株式会社北海道共同組合通信社(デーリィマン社)より提供
グランド&シニアチャンピオン
「エヌアイファームエルミサージャクスロイ」09.10.01生(父:ロイ)
東京都町田市北島隆さん
ジュニアチャンピオン
「KCFBBアウトウッドスリック」11.12.15生(父:アウトウッド)
群馬県長野原町北軽ヤングマンシンジケート

平成25年12月20日「大臣賞静岡県内田牧場」 〜第12回中部日本ホルスタイン共進会〜
10県92頭が出品
11月15、16の両日にかけて、第12回中部日本ホルスタイン共進会が、快晴の中、富士の裾野の御殿場市馬術・スポーツセンター屋内競技場で中部10県92頭が集まり開催された。
審査員は(株)TOMMY−HILL INTERNATIONAL代表取締役の荒木敏彦氏が担当した。
半世紀以上の歴史を持つこの共進会で最高位の農林水産大臣賞(グランドチャンピオン)に輝いたのは、経産では静岡県・内田利光さん出品のパインサイドアパツチロイロイ(父ジヨーダン)で9歳7産での受賞となった。また、未経産では静岡県・小林義幸さん出品牛【21〜24か月クラス】が獲得した。
なお、静岡県は6部門で名誉賞に輝き、他県を圧倒した。

写真は、株式会社北海道共同組合通信社(デーリィマン社)より提供
経産グランドチャンピオン
「パインサイドアパッチロイロイ」04.07.31生(父:ロイ)
静岡県函南町内田利光さん
未経産グランドチャンピオン
「スモールウッドレッドライナーリリーRED」11.12.03生(父:レッドライナー)
静岡県富士宮市小林義幸さん

平成25年12月20日「検定成績優秀牛」 〜都府県、平成25年11月証明分〜

平成25年12月20日「ホルスタイン手帳予約受付中」 〜2014年版〜