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機関誌

機関誌内容一覧

平成20年11月20日


平成20年11月20日
「乳牛の祭典賑やかに」

〜東北、中部でビックショウ〜
晩秋を飾る都府県で10月末〜11月にかけて2つのビックショウが開催された。第11回中部日本ホルスタイン共進会は愛知県で50年ぶりに行われ、静岡県・神尾哲也さんと、三重県・瓜生典寛さんの各出品牛が農林水産大臣賞に、また8回目を迎えた2008東日本ディリーショーでは、岩手県久慈市・外谷辰也さん出品牛が見事グランドチャンピオンに輝いた。
中部共、50年ぶりに愛知で
中部共、50年 ぶりに愛知で 第11回中部日本ホルスタイン共進会は11月8〜9日の2日間、愛知県岡崎市の愛知県畜産総合センター「ふれあいドーム」で開催された。
この共進会は、中部北陸10県が5年に1回、各県の持ち回り方式で行ってきたもので、今回で50年、開催県がひと回りして愛知県に戻ってきた。開会式には神田真秋・愛知県知事をはじめ、愛知県議会議員や東海農政局などからも臨席し、祝辞を述べた。
審査は、日本ホル協の栗田純氏が担当し、最高位決定審査では、三重県・瓜生典寛さん出品のNYデザインアカシア(平18.11.30生)が未経産で、静岡県・神尾哲也さん出品のブロードウェイボスクリーク(平15.1.17生)が経産の部でそれぞれ農林水産大臣賞に輝いた。なお、神尾さん出品牛は昨年行われた第7回全日本ブラックアンドホワイトショウの経産グランドチャンピオンを獲得している。 8回迎えた東 日本デイリー
8回目を迎えた東日本デイリー
2008東日本ディリーショーは10月23日、岩手県雫石町の全農岩手県本部中央家畜市場で、東北6県と茨城県を加えた7県からホルスタイン、ジャージーの計約140頭が出品して開かれた。
審査は北海道の酪農家・中川尚人氏が担当し、栄誉あるグランドチャンピオン並びにシニアチャンピオンには、経産牛5歳以上クラスに出品した岩手県久慈市・外谷辰也さん出品のノースランドルーベンスジョハナ(平15.6.7生)が選ばれた。
リザーブ・グランドチャンピオン並びにインターミディエイトチャンピオンには青森県三沢市・千葉準一さん出品のサウザンドリーフタイタニックペギ(平18.5.14生)で乳器最高位賞を獲得した。ジュニアチャンピオンには福島県磐梯町・足利秀忠さん出品のバンダイデールダミオンマーテル(平19.11.12生)が選ばれた。
また、11部は国内種雄牛の娘牛クラスが新設され、経産2〜3歳級11頭が体型を競った。

平成20年11月20日
「宮城でスクール開く」

〜学生含む112名が参加〜
全国ホルスタイン改良協議会(森田一文会長)は11月6〜7日、宮城県柴田町の宮城県畜産協会仙南事業所と町内のホテルで平成20年度ジャジングスクールを開催した。
このスクールは各都道府県の乳牛改良同志会や関係団体、学生などを対象に「牛を見る目」の習得と改良への意欲高揚、親睦交流、後継者の育成を目的として毎年開かれている。今回は17都道県から112名が参加したが、特に農大や農高など学生の参加が多かった。
開講式では森田会長から「厳しい情勢の中、多くの酪農家が改良に興味を持って参加してくれた。地域間の交流を深めるとともに牛の見方を再度確認してほしい」と挨拶があり、2日間の研修に入った。
参加者は初回受講の一般クラスと2回以上参加のジャジマン候補クラスに分かれ、一般クラスは視聴覚で審査標準や牛の見方の講習をおこなった。ジャジマン候補者は宮城県ホルスタイン改良同志会が準備した教材牛の序列づけと答案提出、序列説明を行った後、日本ホル協審査委員から模範解答と説明を受けた。
夕方からは酪農とちぎ農協技術顧問の斎藤達夫氏による酪農講演会が行われた。斎藤氏はかつて栃木県立那須拓陽高校に勤務し、多くの酪農家の子弟を育てるとともに、共進会では常に好成績を収め、牛群審査でも平均85.5点を獲得したことなど経験談を交えて乳牛改良の必要性を説明した。
2日目は受講者全員で4組の序列づけと答案提出、序列説明を行った。 (岡)

序列づけと回答提出、さらに皆の前で序列説明を行うこともジャッジをする上で重要である