体型審査とは
乳牛の審査は、体の各部位の機能性を評価することにより、その牛が生涯にわたって高い泌乳能力を発揮できるか否かを判定する唯一の手法です。
審査の目的
酪農経営を行う上で、私たちが乳牛に第一に求めるものは泌乳能力です。
乳牛の本当の価値はその牛が一生涯にどのくらいの乳量を生産したかによって決まります。
生涯生産能力をより高めていくことが生産コストの低減と収益性の向上につながります。
長い期間にわたって高い泌乳能力を維持するには、健康で骨格のしっかりした体型と付着・形状のよい乳房、丈夫な肢蹄等が必要です。
これらは飼養管理や搾乳管理の作業効率を高める上でも重要な役割を担っています。
乳牛の生涯の泌乳能力を判定するために審査を行います。
審査プログラム
牛群審査
飼養する牛群内の登録経産牛全頭を対象とし、お申込みいただいて有料で実施します。
体型調査
後代検定体型調査事業等を無料で実施します。
牛群奨励審査
体型調査農家で調査牛以外の牛を対象とし、有料で審査します。
個体審査
雄牛の審査及び登録経産牛3頭以下など特例の場合に、有料で審査します。
審査
日本ホルスタイン登録協会の審査委員がハンディパソコンを用いて、各個体の体型について得点評価と線形評価を行います。
結果
審査後は、その場で審査結果を打ち出し、受検農家における直近の遺伝情報や種雄牛情報と合わせて審査結果の説明や交配、飼養管理等のアドバイスを行います。
証明
これらの審査結果は自動的に審査成績が証明されます。 血統、能力のデータと合わせて種雄牛および雌牛の遺伝評価分析に利用され、遺伝情報として酪農家にフィードバックされます。