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機関誌

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平成24年12月20日


平成24年12月20日「15年10月23日〜26日北海道で開催」 〜日ホ協理事会第14回全共の日程等が決定〜
(社)日本ホルスタイン登録協会(北良治会長)の理事会が11月16日、東京都中野区の日本ホルスタイン会館で開催され、平成24年度中間事業概況、登録委員研修会やWHFF世界会議等の概要報告があった。また、第14回全共の日程や新遺伝病BY検査に関する取扱要項等の改正案等について原案どおり了承された。
平成24年度中間事業概況、登録委員研修会やWHFF世界会議等の概要報告
北会長からは、政府のTPP交渉参加への動向等、酪農業にとって大きな不安要素がある。一方、乳牛改良ではゲノム評価が急速に普及進展することで、遺伝評価の精度向上や遺伝病の発見等、今後の改良に大きな効果が期待されている。我が国においても雌牛を含めたゲノム評価の導入に向けた事業を、国に要望していくと挨拶した。
また、農林水産省生産局畜産部畜産振興課の大藪係長が出席し、生乳生産量は一昨年対比ではやや減少している。改良については、13年度新事業として、雌牛のSNPs検査実施によるゲノム評価の精度向上のため予算要求をしている。これに関して、当協会にも協力のお願いの挨拶があった。
報告事項では、12年度中間事業概況の中で、10月に退任された岡山県選出の東山理事に替わり長恒泰治理事が新たに就任された。
血統登録申込みは11万5,175頭(対前年同期比102.4%)、移動証明が5,349件(同105.9%)と、ほぼ前年並みの状況であった。
第14回全共
第14回全共は同北海道実行委員会が10月31日に設立総会を開き、15年10月23日〜26日の4日間、安平町の北海道ホルスタイン共進会場で開催を決定。これを受け、出品規模をホルスタイン種14部360頭とジャージー種4部40頭、第2期出品申込期限を15年9月28日とすること等が承認された。
ブラキスパイナ検査12月から開始
新たな遺伝性疾患ブラキスパイナ(BY)検査の実施に伴い、遺伝子型調査に関する取扱要項にBY検査を追加し、原案どおり承認された。なお、施行は本年12月1日からとし、血統登録証明書、ホームページ等に検査結果を表示する。雄牛血統登録に係るBY検査の義務付け(来年1月開催の乳用牛遺伝性疾患専門委の結果を受け)についても承認された。

平成24年12月20日「第8回全国B&Wショウ開催」 〜静岡県・御殿場市馬術スポーツセンター〜
11月23日(金)、静岡県「御殿場市馬術・スポーツセンター」に於いて第8回全日本ブラックアンドホワイトショウが開催された。昭和56年に同県袋井家畜市場で第1回大会が開催されてから31年が経過した。伝統あるこのショウの頂点に立ったのは愛媛県・入船篤志さん出品の「ホワイトリバーヒンペルバレンタイン(父チャンピオン)」【4歳クラス】、リザーブには北海道・(有)田中牧場の「クリーンHLテンプター(父エステンプター)」【シニア2歳クラス】であった。
過去最多の参加者が交流
全国ホルスタイン改良協議会(松島喜一会長)主催の第8回全日本ブラックアンドホワイトショウには、北は北海道から南は沖縄県までの過去最多となる35都道府県から182名の参加があり、未経産牛102頭・経産牛102頭の合計204頭の出品牛が富士の裾野に集結した。
出品牛の搬入が完了した11月22日の夕刻には、全国の同志が審査会場に集結し、交歓パーティが開催された。今回は、過去最多となる総勢300名が参加し、ショウの成功と乳牛改良への意欲高揚、全国の牛飼いの仲間の親睦交流が図られた。ここでは、参加都道府県代表者による挨拶が順次おこなわれ、ショウへの意気込みなどそれぞれの熱い思いが語られた。その後に開催されたオークションでは、牧場看板をはじめ毛刈り用バリカンやドライヤーなどの関係資材・機材9点が出品され、競り合う参加者の姿で会場を賑わせた。
翌23日ショウ当日。あいにくの空模様にも拘らず数多くの参観者が来場し、審査会場をはじめ会場内に設けられた酪農関係団体20社の出展ブースにも多くの人が集まり、全国規模のビッグショウであることを伺わせた。
GC(グランドチャンピオン)は入船篤志氏に栄冠
審査は、未経産6部門と新たに設けられた後代検定娘牛2部門を含む経産9部門の合計15部門で行なわれた。審査員はこれまでに数多くのビッグショウを務められた(株)十勝家畜人工授精所取締役営業指導部長の山口寿典氏、アシスタント審査員には同じく数多くのショウ審査を務められた北海道の酪農家・瀬能剛氏が担当した。
第1部から第15部までの審査終了後に行なわれた最終審査では、各部門上位2頭が出品され、このショウの頂点の座が争われた。この結果、グランドチャンピオンにはシニアチャンピオンの第13部、愛媛県・入船篤志さん出品のバレンタイン号に輝き、リザーブにはインターミディエイトチャンピオンの第10部、北海道・(有)田中牧場さん出品のテンプター号、そしてジュニアチャンピオンには第5部、静岡県・岩崎藤和さん出品のビスタ号がそれぞれの栄冠を勝ち取った。
なお、今回は高校からの出品が15頭を数えそれぞれに対し主催者から特別賞が授与された。近年、高校の活躍は全国的にも目覚しく、今回は3部門(未経産第6部、経産第11・14部)で高校出品牛が第1位を獲得する活躍を見せた。
また、国内種雄牛の普及奨励を目的として新たに設けられた後代検定娘牛クラス経産2部門(第7部2歳クラス・第8部3歳クラス)には合計10頭が出品されたほか、その他の部門にも数多くの後代検定娘牛が出品され、国内種雄牛の遺伝的レベルの高さが多くの参観者に披露された。
一昨年の口蹄疫発生や昨年の東日本大震災に伴う原発事故の影響から、予定されていた第13回全日本ホルスタイン共進会が中止となったことで、第7回全日本ブラックアンドホワイトショウ(平成19年)以来5年振りに行われた全国規模のショウは、数多くの参観者の注目を集めるなか、盛会裏に終了し第8回の幕を閉じた。(※入賞結果は全国ホルスタイン改良協議会HPに掲載済み)
各部首席出品者
◆未経産クラス
  • 第1部岡山県・吉本卓弘さん
  • 第2部山梨県・シンジケートサマンサ
  • 第3部東京都・たまごクラブ
  • 第4部京都府・(有)BIGTREEFARM
  • 第5部(JC)静岡県・岩崎藤和さん
  • 第5部2位(RJC)群馬県・長坂仁司さん
  • 第6部兵庫県・播磨農業高校
◆経産クラス
  • 第7部(後検娘)岩手県・葛巻町畜産開発公社
  • 第8部(後検娘)宮城県・(有)半澤牧場
  • 第9部群馬県・三輪圭吾さん
  • 第10部(RGC・IMC)北海道・(有)田中牧場
  • 第11部千葉県・大網高校
  • 第12部(RIMC)静岡県・大橋嘉孝さん
  • 第13部(GC・SC)愛媛県・入船篤志さん
  • 第13部2位(RSC)茨城県・弓家直人さん
  • 第14部兵庫県・播磨農業高校
  • 第15部静岡県・内田利光さん
写真は(株)北海道協同組合通信社(デーリィマン社)より提供
グランド&シニアチャンピオン「ホワイトリバーヒンペルバレンタイン」
Rグランド&インターミディエイトチャンピオン「クリーンHLテンプター」
ジュニアチャンピオン「TMFゴールドルーファスビスタET」
Rシニアチャンピオン「フィーンランドジェスロボルトン」
Rインターミディエイトチャンピオン「GWダンディーダーハムジュラー」
Rジュニアチャンピオン「ラブリーファームダミオンブラック」

平成24年12月20日「検定成績優秀牛」 〜都府県、24年11月証明分F偏差値〜

平成24年12月20日「ホルスタイン手帳発売中」 〜2013年版〜