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機関誌

機関誌内容一覧

平成17年1月20日


平成17年1月20日
「登録推進をお願い」

~日本ホル協社員会議~
日本ホル協では、昨年11月、東日本と西日本の2地区で平成16年度社員会議を開いた。社員を対象とした単独開催は今回初めてで、自動登録など登録の積極的な普及拡大と会員相互の連携強化をお願いした。会議の中で、登録推進優良事例として、東日本地区では岩手県支部、群馬県ホルスタイン協会、西日本地区は鳥取県ホルスタイン協会、熊本県酪連からそれぞれ発表が行われた。
岩手など4県から事例紹介も
日本ホル協の社員は、会員酪農家の中から各都道府県別定数によって選出された会員の代表者で、通常総会に出席して表決権を持つ。社員は現在全国で82名。
社員は、これまで冬季に開催する地区別連絡協議会に各都府県の登録取扱団体担当者とともに出席し、事業概況や事務連絡、登録推進などの協議に加わっていただいた。
しかし、自動登録など登録の普及拡大と会員相互の連携強化を積極的に推進する上で、より広く会員の意見要望を聞くため、今年度から東西2ブロックで社員会議を開催することになった。
東日本地区は11月18日に東京都内で開催し27名が出席、西日本地区は同26日に福岡市内で37名が出席した。
開会にあたって、山崎会長から「平成14年から新しい登録制度をスタートさせたが、登録件数は北海道での伸びに比べて低迷しており、登録協会の財務状況もかなり厳しくなってきた。社員各位からより多くの知恵をお借りして、自動登録を中心に血統登録の積極的拡大策を講じていきたい」旨の挨拶があった。
農林水産省畜産振興課の佐々木勝憲専門官から「最近の酪農情勢」について講演が行われた後、登録推進優良事例として、東日本地区は岩手県支部・家畜改良部長の多田雄孝氏、群馬県ホルスタイン協会・業務部長の小林茂氏、西日本地区は鳥取県ホルスタイン協会の今吉正登氏、熊本県酪連・指導課長補佐の竹本智公氏から、それぞれ各地区での登録推進方策が紹介された。
岩手県支部は15年度血統登録5千頭余、牛群審査781頭で、長年にわたり血統登録や牛群審査頭数で都府県トップの実績を維持している。
登録は強要するものではなく、農家にその必要性を認識してもらうことが大切、また牛群審査を年間延べ48日間実施しており、日ホが唯一生産者と直接対話できる機会は重要。県単の研修会などを通じて今後も「人と人のつながり」の中で登録の普及拡大を図りたいとした。
群馬県ホル協は乳牛のほかに和牛、種豚、緬山羊の登録を取扱っている。乳牛では年2回、職員による巡回登録を実施し、登録推進と現場登録委員の負担軽減を図っている。16年は延べ370農家で約2千頭の登録実績を上げている。
また、共進会や牛群審査を通じて上位入賞牛や高得点牛の公表等を行い酪農後継者への改良意欲の高揚を図っている。今後の課題は、登録や検定など改良データ提供者と利用者の不公平感を改善、登録証の価値づけ、自動登録推進に伴う支部の位置づけを挙げた。
鳥取県ホル協は年々登録頭数を増大している数少ない県の1つである。母体の大山乳業農協は鳥取県唯一の酪農協で、経営改善や乳質改善などの生産指導に積極的に取り組んでいる。牛群検定普及率は全国トップで、個体識別事業では酪農家からの出生、異動報告などを代行している。
また、自家育成した登録牛への奨励金助成や登録・改良情報をデータベース化し、県内酪農家に広く提供している。
熊本県酪連は15年度、岩手県に次ぐ登録頭数を確保している。また、後代検定調整交配の協力率も高く、体型調査実施頭数はここ数年都府県トップの成績である。
登録推進ではこれまで、自家生産基盤強化及び広域流通事業などによって登録牛や後検材料牛、牛群審査や検定成績証明に対して助成を行ってきた。今後の推進上の問題点として、改良の重要性や近親交配の弊害などへの認識の低下、登録と料金や申請時の事務煩雑、現場のJA職員等(登録委員)削減による農家巡回数の減少、登録証の早期発行などを挙げた。
登録推進について出席の社員から、自動登録推進には開業獣医師・授精師の証明書手数料をどう解決するか、無登録や非検定農家など改良に非協力的な農家への対応策と、情報は無料でないという認識を高める一方、協力農家には必要情報が早急に還元されるような仕組みの構築を、日ホ協の主業務の検証と将来の方向づけを明確化すべき等の意見要望があった。
平成17年1月20日
「WGの充実化図る」

~メキシコでWHFF評議員会開く~
昨年12月5~6日、メキシコ・ケレタロ市で開催された世界ホルスタイン・フリージアン連盟(WHFF)の第16回評議員会に、アジア地区評議員の稲継新太郎・日本ホル協専務理事と河合徳太郎相談役が出席した。
今回の評議員会では諮問機関である5つのワーキンググループ(WG)がより効率的な成果を上げるための見直しを行った。日本が議長国を務める「体細胞クローンと登録」のWGでは、世界的にまだ体細胞クローン牛が登録に利用されることが少ないことからWGを解消し、その代わりに個体識別や登録証明書等について検討する「登録」に関するWGを設置することとなった。
登録のWG新たに設置
WHFF評議員会は、ヨーロッパ3名、北米2名、中南米1名、アフリカ1名、オセアニア1名、アジア1名、次回世界会議の開催国1名の10名で構成されている。現在のメンバーは昨年3月にフランスで行われた第11回世界会議の際の通常総会で選出され、アジア地区からは稲継専務理事が評議員になっている。
今回の評議員会では、諮問機関であるWGがより効率的な成果を上げるための見直しを行った。現在、設置されているWGは「劣性遺伝」、「機能的体型形質」、「電子データ交換」、「発展途上国における登録」、「体細胞クローンと登録」の5つ。
「劣性遺伝」に関するWGでは、遺伝コードを牛の名号の一部に表示するだけでなく、別コードを利用すべきだとした。さらに、各国の登録協会は劣性遺伝に関する情報を国際的に利用するためにもWHFFで統一した遺伝コードの遵守を勧告することにした。
「機能的体型形質」のWGは、各WGの中で最も活発に活動している。体型の線形評価では現在、16形質を国際標準形質として定めているが、WGでは新たな形質として「ロコモーション(歩様)」を検討するための線形スコアの定義を提示し、承認された。この定義は本年オランダで開催予定の第7回世界審査委員ワークショップに報告され、国際間で目合わせが行われる。
また、昨年3月のフランスでのWHFF通常総会で、体型評価については乳房、肢蹄、骨格と体積、乳用牛特質の4部位について行うことが望ましいとしたが、実施状況、得点分布(EX、VGなどの割合)が国によって異なっていることを議論した。また、今後は国際的な審査トレーニング実施を検討することになった。日本からは「機能的体型形質」のWGにアジアから委員が出ていないので、日本から委員を出したい旨を要望し、承認された。
日本が議長を務めた「体細胞クローンと登録」のWGでは、現在、体細胞クローン牛はアメリカとカナダの2国でごく少数登録されているが、子孫牛の登録は行っていないこと、日本でも登録までにまだ時間を要するなど、世界的な潮流になっていないことからWGを解散し、今後は評議員会で情報交換することで承認された。
しかしながら、近年各国で重視されている個体識別システムや登録証明書等について、「登録」に関するWGを立ち上げてその中で議論することになった。また、世界的な問題となりつつある近親交配や交雑種に関するWGを設置することも今後の検討課題となった。
昨年、世界のホルスタイン関係者の相互交流を促進する目的でWHFFのWebサイトが開設された。英語版ではあるが写真等も多く内容も充実しており、多くの方々の閲覧を期待している。ホームページアドレスは、http://www.whff.info/
そのほか、フランスやスイス、デンマークの赤白斑ホルスタイン種登録団体のWHFFへの加入について、これらの品種が純粋のホルスタイン種であることを確認した上で加入することが承認された。
日本では赤白斑ホルスタインは黒白斑と同様にホルスタイン種として登録しているが、前記3か国では別の赤白斑ホルスタイン協会を組織して登録している。
08年秋アイルランドで世界会議
第12回世界会議について、2008年9月にアイルランドのクロナキルティー市で開催することが報告された。日本から世界会議のテーマと関して「ホルスタイン種の品種特性」を取り上げるよう提案した。なお、次回評議員会は、本年11月にカナダのトロント市で開かれる予定。
平成17年1月20日
「全共成功と飛躍の年に」

~日本ホルスタイン登録協会会長山崎博文新春ご挨拶~
新年あけましておめでとうございます。酪農家の皆様をはじめ、日頃ご支援をいただいている酪農関係機関の皆様には、穏やかな新春を迎えておられることとお慶び申し上げます。
昨年は異常気象と大地震の年でした。真夏日が気象史上最多を記録した夏の猛暑と、その後には度重なる大型台風の襲来、さらに10月末の新潟県中越大地震など、日本各地で大きな被害が発生しました。また年末のインドネシア・スマトラ島沖地震と大津波は一度に多くの人命を飲み込む大惨事となりました。被災された方々には心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い心の安穏と衣食住の復旧を願うばかりです。
不幸な災害や事件、紛争や拉致問題など暗いニュースの中で、日本を大いに盛り上げたのはアテネオリンピックでの金メダルラッシュでした。柔道での谷、野村両選手の快挙、水泳の北島選手の「チョー気持ちいい」は昨年の流行語大賞まで獲りました。
体操団体では実に28年ぶりの金、アーチェリーでは42歳の高校の先生が見事に銀メダルを獲得し、世の中の中年男性に大いなる勇気を与えてくれました。また、女子レスリングや女子マラソン、ソフトボールや卓球など女性の目覚しい活躍が目立ちました。女性パワーはアテネに限らず、今や当世の風潮であり、私共の業界でも年々多くの女性が活躍されるようになったことは大変喜ばしいことです。
さて、昨年の酪農界は、猛暑にもかかわらず、茶系飲料や豆乳など競合する飲料消費に圧され、牛乳の消費は伸び悩み、当初の需要予測を大きく裏切った1年でした。それに加えて、初妊牛価格の高騰、ヨーネ病や牛白血病の発生、家畜排せつ物法の施行など、酪農にとってなお厳しい状況が続いています。
BSEについては、一昨年末アメリカでの発生後はただちに生体・牛肉の輸入禁止措置をとる一方、国内では昨年5頭のBSE患畜が見つかりましたが、世界一厳しい食肉処理場での全頭検査や特定部位の除去・焼却処分等によって、牛肉流通面での安全性は十分に確保されています。
さらに牛肉トレーサビリティ法の制定により、牛個体識別耳標の装着・報告の義務化と昨年12月からは国内牛肉の流通に関しても個体識別番号等の表示と履歴把握が徹底されるようになりました。
このような中で、農林水産省では本年4月に公表する平成27年度の家畜改良増殖目標について大要をまとめています。今後とも遺伝的改良によって特に乳成分(無脂固形分率と乳蛋白質率)の向上、乳器や肢蹄の改良に重きを置いた生涯生産性の向上などを強調しており、これには登録と牛群検定、牛群審査、後代検定の効率的な実施・利用が益々重要になってきます。
当協会では昨年に引き続き、乳牛改良の根幹である血統登録を主体に各種事業の普及拡大のために、役職員一丸となって努力していく所存ですが、特に登録では「全牛登録」という大きな目標を掲げて、家畜個体識別全国データベースからの出生報告とデータベース化された人工授精記録のドッキングによる「自動登録」推進に、組織を挙げて全力で取り組んで行きます。どうぞ会員並びに関係各位におかれましては、一層のご理解をいただき、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
また、いよいよ本年11月には栃木県壬生町で「酪農最大の祭典」である第12回全日本ホルスタイン共進会ならびに第4回全日本ジャージー共進会が開催されます。当協会では現在、栃木県全共実行委員会の絶大なるご協力の下に諸準備を進めています。
来たる栃木全共が、わが国乳牛改良の成果と将来の方向性を示す場として、また酪農家各位の改良意欲の高揚と次代を担う若い酪農家・後継者育成の一助としての役割を果たし、加えて酪農家と消費者を結ぶ交流親睦の場として大きく飛躍することを期待しております。
最後に、平成17年が皆様にとって最良の年になることとご家族のご健勝とご繁栄を祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
平成17年1月20日
「審査日程」

~1月から3月まで都府県~
茨城県:2月14~24日
東京都:2月8~9日
長野県:2月16~25日
兵庫県:1月31~2月8日
大阪府:2月3~4日
奈良県:2月1~2日
広島県:2月14~17日
香川県:1月27~28日
高知県:1月25~26日
福岡県:1月31~2月10日
佐賀県:1月24~25日
長崎県:1月26~28日
熊本県:2月21~26日
(日程等の詳細は各都府県の登録取扱団体へ)

平成17年1月20日
「全共審査委員決まる」

~ホルスタインは高橋邦博氏(日ホ)~
昨年11月19日に開催された日本ホル協の第230回理事会で、第12回全日本ホルスタイン共進会および第4回全日本ジャージー共進会の審査団が決定した。また、出品牛の公共牧場等への預託については便宜、預託期間を出品者の飼養期間に含めるなど考慮した。
預託牛は飼養期間を考慮
第12回全日本ホルスタイン共進会および第4回全日本ジャージー共進会の審査団が決定した。
審査委員長には、(独)家畜改良センター理事長の南波利昭氏が選出されたほか、ホルスタインの審査委員は日本ホル協の高橋邦博氏と副審査委員に植原友一郎氏、ジャージーの審査委員は同・大西信雄氏と副審査委員に池田泰男氏がそれぞれ選ばれた。
次に、全共出品牛の資格条件で、公共牧場等への預託牛の取扱いについて、3歳未満(第1~7部)で育成を目的として預託した場合は生産された都道府県から出品し、便宜、預託期間を出品者の飼養期間に含めることとした。
この場合は出品申込みの際に、所有者と受託者の間に交わされた預託契約書等の写(代表者間または取扱団体間でもよい)と預託期間を証明する書類を添付する。
また、シンジケートの所有牛で、その構成員が2つ以上の都道府県にまたがる場合、管理者を出品者とすることができるが、①第1~9部の出品牛は生産された都道府県からの出品とし、管理者は本年11月2日まで引き続き6か月以上飼養していなければならない、②第10~12部の出品牛は、出品者が11月2日まで引き続き1年以上飼養していなければならない。
平成17年1月20日
「マスコットキャラクター愛称募集締切迫る!」
第12回全日本ホルスタイン共進会栃木県実行委員会では、「とちぎファームフェスタ2005」のマスコットキャラクターの愛称と大会テーマ曲の歌詞を募集しているが、いよいよ締切が今月31日(月)に迫ってきた。
マスコットキャラクターは牛乳ビンをイメージしてホルスタイン牛のキャラクターを表現しており、このキャラクターにふさわしく、親しみやすく覚えやすい愛称を募集している。
また、大会テーマ曲の歌詞は「ミルクの国・とちぎ」にふさわしく、乳牛や酪農・とちぎに関する明るく親しみやすい歌詞を募集している。最優秀賞になった歌詞は、本大会のPRテーマ曲として、各種イベントでの演奏や当日の会場で使用する。
応募先は〒320-8686宇都宮市昭和1-8-11、下野新聞社事業部内の各募集係まで(電話028-625-1134)、なお、募集の詳細は下記ホームページをご覧下さい。
http://farmfesta.com/index.html
平成17年1月20日
「手間のかかる作業ですが
個体識別番号教えてください」
会員酪農家の皆様には、登録事業へのご理解と積極的なご参加に対して心からお礼申し上げます。また、登録委員の皆様には日頃から登録のお世話をしていただき、ありがとうございます。
さて、昨年12月から各都府県の登録取扱団体を通じて、登録委員や会員の皆様のところに、酪農家別に個体識別番号(10桁)と登録番号(7桁)の結びつけ、すなわち「何番の耳標番号の牛の血統(基礎)登録番号は何番か」を確認していただくための書類が届き、驚いている方が多いことと思います。
登録協会では現在、従前の7桁の登録番号(斑紋見取図や写真が載った登録証明書)で登録された牛の耳標番号を確認してほしいという、甚だ唐突で手間のかかる作業をお願いしています。
現在、法律によって、飼養中の牛や出生牛には個体識別番号の付いた耳標の装着が義務付けられています。この耳標が装着されていないことには、市場での取引やと殺場への搬入なども出来ないのが現実です。
牛も「ゆりかごから墓場まで」、否「人間の口に入るまで」、すべて個体識別番号なしには事が進まなくなっています。
ホルスタイン種やジャージー種などの登録でも、個体識別は耳標番号で行うよう行政的な指導を受け、平成16年当初に登録規程の改正を行い、現在に至っています。
しかも今の時代は、畜産関係者だけでなく誰でもインターネットで個体識別番号をキーにして個体識別センターからは牛個体識別台帳の情報を、登録協会からは血統情報を得ることができます。得られた情報を突き合わせて、もしも内容に相違があったならば、混乱を招くとともに登録に対する信頼を損なうことは必至です。
現在、登録協会では登録の際に個体識別の情報を取り込んでいますが、まだ完全に登録申込書の内容を牛個体識別台帳と突き合わせて登録証明書を発行しているわけではありません。何故ならば母牛の個体識別番号と登録番号の結びつけが不完全なためにチェックできない項目があり、それ故、出生地や所有者、母牛などが個体識別情報と相違したままになっていないとも限りません。
母牛が無登録などの場合は必ず照合しますが、未だに出生報告が出されていない(牛個体識別台帳がない)ものや産地、母牛の授精時飼養者が相違するものがあります。
これらの混乱を招かず、登録への信頼を損なうことなしに登録を推進していくためには、本牛と母牛(7桁の登録番号を持つ場合が多い)の登録内容を個体識別台帳と照合して、間違いのない登録証明書を発行していく必要があります。
調査の結果、個体識別台帳の内容に誤りがある場合がないとも限らないわけで、そのような場合には個体識別台帳の修正申告をした上で登録することになります。
また現在、「家畜改良体制整備事業」という事業では自動登録とともに、申込書で登録する場合の事務簡素化を図るシステムを開発中ですが、このシステムでも同様に、本牛や母牛の個体識別番号によって生年月日や母娘関係の確認、移動経路のチェックを行うことになります。
さらに、母の登録番号から祖父母、曾祖父母など血縁の構築を行い、血統濃度を計算しますので、従前の7桁番号の登録牛の個体識別番号を確認してデータベース化しておく必要があります。
今回のお願いの理由とその背景を長々と述べてきましたが、特段のご理解をいただき、登録への信頼を損なわないことを第一に、さらには登録事務の簡素化を図るため、個体識別番号(10桁)と従前の登録番号(7桁)の結びつけ作業にご協力いただくようお願い申し上げます。
なお、会員飼養牛一覧の見方と追記、修正、削除する際にご留意いただく事項については、別掲のとおりですので、ご一読のうえ、確認作業を進めていただきますよう、よろしくお願いいたします(静岡県については、県内の作業が完了次第、お願いする予定)。
10桁と7桁の結びつけ作業
表の見方とお願い 今回お配りした個体識別番号と登録番号の結びつけ作業のための「会員別飼養牛一覧表」は、日本ホルスタイン登録協会が牛家畜個体識別全国データベースイントラネットを利用することについてご同意を得た生産農家について作成したものです。
なお、この一覧表を作成するに当たり、牛家畜個体識別全国データベースから得られた個体識別情報に登録マスタとを突き合わせ、可能な限り個体識別番号(10桁)に登録番号を結びつける作業を行ったものです。○会員別飼養牛一覧表には○ ①組合名=日本ホルスタイン登録協会会員(以下、会員という)が属している組合名です。
②会員コード、氏名、住所=会員のコードと住所・氏名です。
③農家コード=家畜個体識別事業における農場コードです。
④通し番号=会員別の調査対象牛の番号です。
⑤牛コード=牛群検定の牛コードです。このコードは、個体を確認するためのもので整理記入する必要はありません。
⑥個体識別番号=現在、その農家に繋養されているものを牛個体識別台帳から拾い出したものです。
⑦登録番号=一斉装着時に個体識別センターに報告のあったものや娘の登録情報などから推測できたものについて表示しております。
⑧生年月日=牛個体識別全国データベースに報告されている日付です。
⑨名号=登録牛と推定されるもの並びに一斉装着時に報告のあったものを表示しております。この欄に名号が記されている牛は登録牛である可能性があります。○加修除を行う際には○ ①個体識別番号に対して、登録番号が正しい場合は、「通し番号欄」に「○」又は「レ」を記入して下さい。
②個体識別番号に対して、登録番号が間違っている場合は、「登録番号」欄に線を引き、正しい登録番号を記入して下さい。
③無登録牛で、登録番号が記載されている場合は、「登録番号」欄に線を引いて下さい。
④登録牛で、個体識別番号に対して登録番号が空欄の場合は、正しい登録番号を記入して下さい。
⑤名号欄に名号が入っていても無登録牛の場合は、「登録番号欄」は記入しなくても結構です。
⑥一覧表の中に、耳標の一斉装着牛が漏れており、登録牛がいた場合は、新たに通し番号を付番していただき、「個体識別番号」、「登録番号」並びに「生年月日」を追加記入して下さい。
注)なお、訂正例を図に示しましたので参考にして下さい。○その他○ ①登録牛の生年月日が違っていた場合は、更正手続きを行って下さい。
②家畜個体識別事業で報告した生年月日が間違っている場合は、家畜個体識別センターへ指定の様式で修正の報告を行って下さい。なお、この用紙に正しい生年月日を記入しても反映されないのでご了承下さい。
平成17年1月20日
「4地区で担当者会議」
日本ホル協は、1月下旬~2月上旬にかけて都府県4ブロックで冬季の地区別登録事務担当者会議を開催する。
主な議題は、定款改正、第12回ホル全共および第4回ジャージー全共、家畜改良体制整備事業、血統登録証明書の様式変更、遺伝子型による抜取調査手数料の変更など。地区別登録事務担当者会議の日程は次のとおり。 ◇東北地区2月9日(水)、青森県三沢市・古牧第2グランドホテル
◇関東・中部・北陸地区1月27日(木)、東京都中央区京橋・大野ビル
◇近畿・中国・四国地区2月17日(木)、山口県小郡町・山口グランドホテル
◇九州地区1月20日(木)、熊本市・KKRホテル熊本

平成17年1月20日
「メキシコ酪農垣間見る」

~日本ホル協専務理事稲継新太郎~
乳用改良種少なく、生乳不足~登録推進と個体識別システム確立急ぐ~
昨年12月、世界ホルスタイン・フリージアン連盟の第16回評議員会の際にメキシコの農業・畜産と登録事業、ナショナル・ホルスタインショウを訪れる機会にも恵まれた。標高1千メートル以上の高原地帯で営まれる農業や畜産は、工業の発展に圧されてやや停滞している。酪農では生乳生産量の不足が続く中、乳用改良種の登録、牛群検定の普及拡大方策と今後の個体識別システムの確立が急がれるところだ。
日本の5倍の面積標高は1千m以上
メキシコといえば、昨年9月に日本・メキシコ経済連携協定が締結されたが、この過程で豚肉やオレンジの輸入を巡って日本国内の生産者団体から強い抗議行動が起こったことは鮮明に思い出される。
メキシコは、ラテンアメリカの中ではブラジルやアルゼンチンと並ぶ広大な国で、面積は日本の約5倍で、31州と1連邦区からなる連邦共和国である。2001年の人口は9700万人で都市部に75%、農村に25%が分布している。スペイン語を公用語とし、国民の90%以上がカトリック教徒である。
国土の大部分は標高1千メートルを越え、中央部には約2千メートル級のメキシコ高原が占めている。今回、WHFF評議員会が開かれたケレタロ市は中央部の標高1850メートルの所にあるコロニアル都市で人口は100万人、1996年に世界遺産に指定された美しい都市である。
工業発展に尽力農業は停滞傾向
メキシコは1972年の第一次石油ショック以来、経済危機に陥り、80年代はインフレや巨額負債など多くの問題に直面したが、90年代に入って経済はようやく安定、成長した。工業の発展に力を入れてきたことから、農業部門は停滞傾向にあり、国民総生産に占める農業の割合は、88年の7・7%から年々低下し99年には4・9%までに減少した。
一方、2001年の総就業人口に占める農業就業者割合は21%で、大きな減少にはなっていない。これは、雇用全体に占める農業の役割は今も重要であることを示すが、反面、農業・畜産部門は他の成長部門から取り残され、多くの人口を抱えて停滞しているとも言える。
土地利用状況は農用地面積が国土の55%で、そのうち耕地は25%、永年牧草地75%で粗放的な畜産が営まれている。主な作目は小麦、サトウキビ、トウモロコシ、豆、ソルゴー、トマトなどの野菜、アボカド、オレンジ、マンゴーなどの果物、畜産関係では主に牛肉、豚肉である。世界の生産量に占めるシェアでは、アボカド37%、オレンジ7%、マンゴー6%、牛肉3%、豚肉1%。
93年にはアメリカやカナダと北米自由貿易協定(NAFTA)に加盟した。日本へは大量の塩を輸出している。
アメリカBSEで牛肉輸入禁止へ
意外なことに、メキシコは牛肉や豚肉の輸入国であり、アメリカ産牛肉や豚肉を日本に次いで2番目に多く輸入している国であった。しかも、NAFTAの発効以来、アメリカからの輸入量は年々増加してきた。
2001年の牛の飼養頭数は約2300万頭で大半は肉用牛である。一昨年12月にアメリカでBSEが確認されたことから、政府は、米国産の牛肉の輸入を禁止する措置を取る一方、消費者の動揺を抑えるために「BSEの発生は乳牛でありアメリカ産牛肉の流通とは無関係」とのキャンペーンを行ったということである。現在は、アメリカ産牛肉の輸入を停止し、反対にアメリカに100万頭の去勢肉牛を輸出しているという。
一方、乳牛頭数は550万頭であり、うち乳用改良種はわずか80万頭で、牛群検定加入率は13%と低い。牛群検定牛の年間平均乳量は8225㌔、乳脂率3・56%、乳蛋白質率3・23%。国内には酪農地帯が3ヶ所あり、今回訪問したケレタロー地区が最も盛んな地域である。酪農の課題は生乳が不足していることであり、これには後継牛の不足が大きく原因しているという。
登録は年間1万頭耳標装着わずか5%
メキシコ・ホルスタイン登録協会の年次総会には、国内から50名程度の代議員が出席し、熱心に討議していた。
予め「ラテンタイム」とは言われていたが、朝9時の開始予定が実際には10時過ぎにようやく総会が始まり、午後3時頃に終了した。昼食会では各地の成績優秀なブリーダーの表彰式が行われた。
登録協会はケレタロ市にあり、乳成分研究所との2枚看板を持っており、登録と個体識別、牛群検定、体型審査、乳成分試験など幅広い業務を行っている。
しかし、登録頭数は年間わずか1万頭程度で、総会では今後の登録推進PRと個体識別システムの確立について、熱心な議論が行われていた。
現在のところ、耳標の装着は義務化されておらず、全国での耳標装着割合は5%程度である。しかし、事務局からは今年3月に個体識別システムが完成し、7月には法制化されるとの説明が行われた。因みに登録協会の今年度予算額は約90万米ドルとのこと。
州常設会場で夜半までショウ賑わう
2004年メキシコ・ナショナル・ホルスタインショウは12月3~4日、ケレタロ市郊外のエクスポ会場で行われた。この会場はケレタロー州政府が昨年新築した大型常設会場で、今後は毎年ここでショウが開催されることになっている。
この時期が乾季のためか、審査会場は屋根のない野外に設営され、牛舎は常設会場と仮設テント内に設置されていた。海外からの来客も多く、アメリカとカナダの両ホルスタイン協会の会長夫妻も参観し、ブリーダー達と親しく懇談していた。
審査員はカナダの酪農家、R・ヴィッカーリンク氏。現在、40才で乳牛500頭を飼養しており、アメリカのデーリィエキスポでも審査員を務めたことがあるという。北米の酪農関係者からの評価は高く、丁寧でテンポのいい審査を行っていた。
出品牛総頭数は204頭で、雄牛4部と雌牛未経産が7部89頭、経産牛が8部100頭出品されていた。出品牛はよく調教されており、特に雄牛がおとなしいのには驚かされた。また、出品牛の多くがアメリカ、カナダからの輸入精液や受精卵移植によって生産されており、体は大きく、乳房が力強い印象を受けた。
朝の9時から始まったショウは、午後2時から2時間の昼休みを挟んで夜の9時頃まで行われた。夜の共進会はいかにもメキシコらしい明るい雰囲気であった。来賓席は日照り防止のためにテントが張られ、その後ろではテキーラなどいろいろなドリンク類が準備され賑やかであった。
有名なブリーダーが数多く出品していたが、オーナー自らが目の色を変えて必死に牛をリードする姿はとても印象的であり、「牛が好き」なオーナーたちが間違いなく、この国のホルスタインの改良を先導していることに大きな感銘を受けた。
平成17年1月20日
「メリット大きい後検」

~体型調査は20頭まで無料~
昭和59年から始まった牛群検定農家(フィールド)での後代検定は20年を経過しました。
その間、牛群検定農家には毎月の立会検定データの提供と合わせて、調整交配や材料娘牛の保留、体型調査など後代検定事業への絶大なる協力をいただいています。
現在では、毎年前期100頭、後期85頭の計185頭の候補種雄牛について、最終的に1種雄牛あたり50頭の検定娘牛が確保できるよう、多くの雌牛への調整交配をお願いしています。
後代検定協力農家には、優れた遺伝子の先取りと保留奨励費の支給、体型調査など多くのメリットがあります。
体型調査については、日本ホル協が家畜改良事業団から委託を受け、後検娘牛を対象として毎年度、審査委員と各都府県窓口団体などが現地巡回しています。16年度は主に12後検娘牛を対象として、ほぼ計画どおりの実績が期待されます。
体型調査の対象は、牛群検定農家で、ホルスタイン種登録牛で初産検定中(分娩時月齢20~35月で分娩から1年以内)の後検娘牛および同期牛です。1農家あたり最高20頭まで無料で調査しています。
審査結果はその場で詳細を印刷し、近交回避や牛群の遺伝能力情報、種雄牛リストと合わせてお渡しします。また、審査成績は自動的に登録証明されます。
メリットの大きな後代検定、体型調査の推進に引き続きご協力をいただくようお願いします。
割安な奨励審査
体型調査(初産牛)を行う際に、合わせて2産以上の雌牛の体型審査を希望する場合は、「牛群奨励審査」として1頭5250円で審査を受けることがでます。
これは従来の個体審査料金8820円と比べると、1頭あたり3570円割引となり、受検頭数6頭までこの料金を適用します。7頭以上の場合は便宜、牛群審査扱いとします。
線形スコア一部変更
体型審査の際に実施している線形評価のうち、「高さ」と「前乳頭の長さ」について、本年1月から線形スコア基準を若干変更する。
これはインターブルの種雄牛国際評価に関連して、昨年3月の第11回世界ホルスタインフリージアン会議の際に、線形16形質スコアの国際統一基準が承認されたが、日本では前記の2形質が国際基準とやや相違していたため。
変更にあたって、家畜改良センターにスコア変更による遺伝評価値への影響などを分析していただき、8月末のアニマルモデル評価技術検討会で「変更しても問題ない」として了承された。
「高さ」(十字部高)はスコア3が135㎝→136㎝、スコア5が140㎝→142㎝、スコア7が145㎝→148㎝、スコア9が149㎝以上→154㎝以上に。「前乳頭の長さ」は、スコア1が3・3㎝以下→1・4㎝以下、スコア5が6㎝→5㎝、スコア7が7・5㎝→7㎝、スコア9が8・6㎝以上→9㎝以上などに変更。
平成17年1月20日
「血統、近交今すぐアクセス!」

~ホル協HPhttp://group.lin.gr.jp/hcaj/~
日本ホル協ホームページ(HP)では、登録牛の3代血統や強い近親交配になる種雄牛リストなど種々の改良情報を提供しています。 ◇血統情報
HP画面から「情報」、「血統情報検索」を順次クリックし、登録番号を入力。3代の血統(登録番号、名号、血液濃度)と種雄牛の遺伝病(CVM、BLAD)の検査結果を表示。 ◇近交回避
HP画面下の「HOLSTEIN近交回避」をクリック。交配する雌牛の登録番号を入力。近交係数6・25%以上の種雄牛略符号を瞬時に表示。これらの種雄牛は交配しないよう気をつけましょう! ◇成牛換算と偏差値
HP画面下の「成牛換算・偏差値計算システム」をクリック。産乳能力か体型得点を選択し、それぞれ必要項目を入力。能力と体型の各偏差値を計算表示。 このほか、高能力牛(年型別乳量・乳脂量ベスト10)や高得点牛(審査得点85点以上)、生涯検定高記録牛などを随時更新し、掲載しています。

平成17年1月20日
「松本牧場(千葉)で12万キロ」

~生涯検定選奨牛都府県16年9月~12月~
平成16年9~12月期、都府県の生涯検定乳量で、千葉県・松本光正さんのカナリーラングエーカースヘザーが、7回の検定で都府県生涯乳量歴代4位となる総乳量12万5591㌔を記録した。また今回は上位4頭が合計乳量10万㌔を突破した。乳牛の価値は、一生涯でどれほど多くの乳量を生産し、後継牛を残したかである。高泌乳で長持ちする牛とは、まさに血統登録、牛群検定、牛群審査の成果であり、三位一体となった改良を怠ってはいけない。
今期、都府県で生涯検定選奨になった牛は金賞(合計乳量6万㌔以上、平均乳脂率F3・2%以上)4頭、銀賞(同5万㌔以上)7頭、銅賞(同3万㌔以上)16頭で、いつもに比べて該当牛が極めて少なかった。
別表には、今回選奨牛と既に選奨済みで今回記録が加算された牛で、合計乳量5万㌔以上のものを掲載している。
今回生涯乳量のトップは千葉県鴨川市・松本光正さんの自家生産牛カナリーラングエーカースヘザー(平3・3・2生)で、7回の検定で3362日、総乳量12万5591㌔、総乳脂量4581㌔、3・6%は都府県生涯乳量歴代4位の高記録となった。
初産から乳量1万㌔以上を記録しており、最高は6産目年検の1万7908㌔。父はラングエーカースベルティージェー、母方は4代前に同じ市内の酪農家から導入した牛で、カナリーの系統はかつて乳牛基地であった房州で代々高等登録を継承して栄えたファミリーのひとつ。
2位は岩手県大野村・堤内武人さん所有のデンバートリプルスタープリンセスで、11産を分娩したものの、43日で検定終了となり、生涯合計乳量は11万7831㌔で都府県歴代12位に留まった。娘牛は7頭おり、母の高い能力をしっかり受け継いでいる。
3位のベイスンヒルステーツウイスターは静岡県函南町・近藤誠司さんの所有牛。7回の検定で合計乳量11万3831㌔は都府県歴代20位。初産時は305日で8900㌔台だったが、2産目以降は1万1千~1万五千㌔台で安定している。また、5歳2月の体型審査で89点、乳器得率は91%を獲得している。受精卵移植などで3頭の娘を持っている。
4位の岩手県久慈市・外谷辰也さん所有牛、インカスターダムエコーも今回生涯乳量で10万㌔を突破した。この牛も7歳1月の審査で89点を得ている。
成績上位牛の中で、3頭のエクセレント牛(EX、審査得点90点以上)がいる。6位の山梨県上九一色村・江野沢伸一さん所有のジーミスティーセクセーションロックレイン、8位の神奈川県相模原市・中村浩建さん所有のジャーランチェマックスマット、10位の静岡県函南町・石川敏博さん所有のオークフィールドリーディングカウメグ。好体型の牛は概して長命で連産し、より多くの後継牛と生涯乳量を得る可能性が高いことを示唆している。
生涯検定乳量記録牛(平成16年9~12月都府県)
順位名号
登録番号 ( 父 牛 名 号 )
生年月日回数総乳量kg乳脂量kg得点県名所 有 者
日数1日当乳量平均F%年齢
1カナリ- ラングエ-カ-ス ヘザ-
5595529 (ラングエ-カ-ス ベル テイ- ジエ-)
03.03.027125,5914,58180千葉県松本 光正
3,36237.43.65-03
2デンバ- トリプル スタ- プリンセス
4998291 (ハノ-バ-ヒル トリプル スタ-)
63.08.0211117,8314,40286岩手県堤内 武人
3,934303.76-02
3ベイスンヒル ステ-ツ ウイスタ-
5866159 (トウ-マ- ウイスタ- ET)
04.08.267113,8314,01189静岡県近藤 誠司
3,06137.23.55-02
4インカ スタ-ダム エコ-
5861841 (ハノ-バ-ヒル スタ-ダム)
04.10.036103,3313,81189岩手県外谷 辰也
2,97534.73.77-01
5ダチエス バ-ウ-ド エルビナ
5707173 (バ-ウ-ド プリンス バリアント)
03.11.19991,5773,94585宮城県伊藤 一彦
2,90131.64.35-06
6ジ- ミステイ- セクセイシヨン ロツク レイン
6320088 (ライルヘイブンシ- シユアテイ)
05.04.30889,8044,15590山梨県江野沢伸一
2,86431.44.66-06
7リバ-フイ-ルド デイクシ- コロンバス
K YN95-38 (デイクシ-リ- ネツド ボ-イ ET)
06.06.21780,4683,625
2,46232.74.5
8ジヤ-ランチエ マツクス マツト
5864442 (ジ-メトカ-フ バリアント ミステイ マツクス ET)
04.11.16875,8523,35290神奈川県中村 浩建
2,31032.84.46-02
9ジユウエル モニタ- アツプル
4829410 (ヌ-ネスデ-ル モニタ- サル-ト)
62.11.09671,4232,476福井県名津井 萬
2,42829.43.5
10オ-クフイ-ルド リ-デイング カウ メグ
6611837 (タウンソン バリアント リンデイ ET)
08.09.10565,0682,69790静岡県石川 敏博
1,70538.24.15-07
11ジヨハナ クインテセンス デキスタ-
6571230 (ハ-トライン ロ-ヤル クインテセンス ET)
08.01.17556,3712,06679福井県名津井 萬
2,08027.13.72-08
12ヒンペル ジエ-ソン コピ-ライト
5339101 (ジエ-ソン ジヤツク ア-ルチエ)
01.12.30655,2091,97485
2,09226.43.66-02
13ロツキ-リツジ クロシルド サラ リ-ドマン
6784578 (ロスロツク トラデイシヨン リ-ドマン)
09.08.16551,5431,97881山形県佐藤 和彦
1,51334.13.84-03
平成17年1月20日
「毎月の検定成績記憶でなく記録に」

~生涯検定成績も一括で~
現在、検定成績証明書は血統能力証明書、審査成績証明書と同一の様式で、本牛を含めて4代の審査・検定成績(各乳期記録と累計記録)や直近の遺伝評価成績を掲載しています。
検定成績証明された記録は登録や審査成績と結びつけられるほか、高記録牛は毎月のホル協ホームページへの掲載や年間の優秀牛・牛群表彰制度もあります。
また、毎産次の検定記録が累積されれば、生涯検定選奨(金・銀・銅賞)や生涯乳量高記録牛として、全酪新報日本ホル協特集号やホル協ホームページで紹介されます。
大切な愛牛の生涯検定成績を記憶ではなく公式記録として残しましょう。牛群検定記録を利用すれば、簡単に検定成績証明を申込むことができます。申込みには次の4つの方法があります。 1.個体申込み
個体ごとにその都度申込みます。料金は、検定開始前または検定中が1件4410円、検定終了後は1件5670円。 2.牛群一括申込み
その年の1月から12月までに検定終了または終了見込牛を一括申込みます。申込料金は基本料1万500円+証明件数×件数料1050円。証明書は個体ごとに発行されます。 3.検定成績証明書の自動継続発行申込み
毎年継続して検定終了牛の成績証明を希望する場合、初回申込時に基本料1万500円を添えて申込みます。年度末に証明件数×件数料(1050円)と次年度の基本料が請求されます。証明書は個体ごとに発行されます。 4.生涯検定申込み
過去に遡って複数の産次・検定期間(10月、1年、1乳期)の検定成績証明を希望する場合、最近産次の検定成績証明申込み+過去の産次の検定成績追記申込み(1記録につき1050円)によって、1枚の証明書に過去の成績がまとめて掲載されます。なお、追記だけの申込みはできません。
例えば、A牛について5産目の1年検定終了後に、初産から4産までの1年検定と1乳期検定の計8記録を追記して生涯検定申込する場合、申込料金は個体申込(検定終了後)1件5670円+追記8件×1050円の合計額になります。
平成17年1月20日
「登録の重さ実感」

~日本ホル協河村裕子酪農現場で登録推進~
登録推進と酪農現場における登録と改良の現状を把握するため、昨年10月19日から2週間、岡山県へ現地研修に行ってきました。
その節には、岡山県内の酪農家並びにおかやま酪農協の皆様に大変お世話になり、ありがとうございました。お陰様で充実した研修を終えることができました。
研修内容は、岡山県北部の農家を巡回しながら、主に17年度から実施予定の自動登録の概要と申込方法などを説明PRし、ご理解を得ることでした。
2週間という短い期間の中で多くの酪農家の方々にお会いして、皆様から色々なご意見をいただいたことで、普段では気づかない発見や感動など大変勉強になりました。
その中で「登録書の重みがなくなった」という厳しいご意見があったことは、皆様がこれまで地道に登録を続けてきた経験から出た言葉であり、50余年にわたって培われてきた乳牛登録の重さと、登録が皆様の支援の下に成り立っていることを改めて実感しました。
また、期間中に遭遇した台風23号は、県内各地の酪農家にも被害をもたらしましたが、その際には、おかやま酪農協職員の皆さん方が農家へ出向き、復旧作業に迅速に対応していました。
日頃から、おかやま酪農協と酪農家との深い信頼関係があればこそ、登録推進や今回の巡回、緊急の対応がスムーズに行くということを痛感しました。
日本ホル協に入会して以来、実際に酪農の現場に出る機会は初めてでしたが、今回の研修で酪農家の皆様の登録に対する思いや、酪農家と本会支部の信頼関係の重要さを知ることができました。
今後はそれらを大事にしながら、乳牛登録がどうあるべきかを考えていきたいと思います。
平成17年1月20日
「ホルスタイン在胎日数平均280.6日」

~270~290日間にほぼ集中~
農家を訪問すると、「最近はオスばかり生まれて困った」とか、「ホルを種付けるとオス、和牛を種付けるとメス」、「後検の調整交配はメスが生まれる」という話をよく聞く。人間でも家畜でも、自然界で雌雄の性比は雄の方がやや多く生まれるという。これは、雄の方が幼齢での死亡率が高く、その分、頭数を補完していると言われる。しかし、酪農家にとって雌と雄では大きな差である。
さて、在胎日数の話である。一般にホルスタインの在胎日数は平均280日で前後10日の範囲だと言われる。
図には、昨年1年間に全国で血統登録された22万2986頭のホルスタインについて在胎日数を調べてみた。平均は280・6日、標準偏差は5・05日で、全体の約96%が270~290日の間に入っており,まさに教科書と同様の結果が出た。
最小値は225日、最大値は318日で、それぞれ平均値からの日数差は55日と37日で、在胎日数が短い方で日数のバラツキが大きいが、270日未満は4039頭で全体の1・8%、291日以上は4685頭で2・1%で、291日の方がやや例数が多かった。
一般に雄子牛の方が在胎日数がやや長いと言われるが、果たして如何なものか。
平成17年1月20日
「鹿児島発旨いもの・・・貝汁ながらめサトウキビ」
天文館。鹿児島一の繁華街である。夜7時過ぎ、美しく着飾って出勤する夜の蝶たちを尻目に、キャバレーではなく通り筋の「わっぱ飯と貝汁」の店に向かう。
20年ほど前、「ホルスタインの広場」という酪農家の集いで出張した際に、当時、鹿児島県酪連の丸目課長に連れて行っていただいた店である。せいろで蒸された「鮭わっぱ飯」と丼一杯に盛られたアサリの貝汁は私の舌を魅了した。
以来、鹿児島市内に泊まった夜は必ずこの店に立ち寄って「貝汁」をすするのが定番だ。最近は、貝汁の貝の山がやや低くなったのがちょいと寂しいのだが…。
また、この界隈には鹿児島黒豚とんかつの有名店ビルと九州なら知らない者はいないという「しろくまアイス」本店がある。1階レストランのメニューには高さ30センチを優に超えるド派手なスーパービッグなかき氷が並んでいるのには驚かされる。
鹿児島西港から高速艇で1時間ほどで種子島の西表港に到着する。種子島は鹿児島県の乳牛発祥の地である。18世紀末、ポルトガル人が来島し鉄砲を伝えた時に、実は乳牛も伝来したという説がある。
さて、この海産物の豊富な島の旨味として「ながらめ」がある。
ながらめはアワビの子分(?)のトコブシである。刺身でもいいし、ちょっと塩味で湯がいてもいい。醤油と酒で柔らかく煮付けても、酒肴として最高だ。
鹿児島といえば芋焼酎、最近大ブレイク中である。ひと昔前は「伊佐美」という銘酒がヒットしたが、昨今の超人気銘柄「森以蔵」はなかなか手に入らずに、かなり高価で取引されているとか。インターネット通販でのラベル偽装事件も勃発したほどに過熱している。
種子島は「ざわわ、ざわわ、ざわわ」のサトウキビの産地でもある。製糖業の工場を覗いたことがある。畑から切り出したサトウキビの長い茎を圧搾機にかけて糖液を抽出し、これを火にかけてゆっくりと練り上げる。これを長方形の型に流し込んで室温で固めたのが黒糖である。固まった黒糖もいいが、まだ固まる前の水飴状の黒糖こそ、黒糖通の極みだという。
最後にもうひとつ、むらさき芋。見た目は乾涸(ひか)らびて形も悪いが、蒸かした時の鮮烈な紫色と甘味はまさに驚きの妙味だ、間違いない!
平成17年1月20日
「05年ホル手帳のこりわずか!」
好評販売中の「2005年ホルスタイン手帳」は残り少なくなってきました。便利なポケットサイズで、畜産関係住所録や年間予定・日記欄が充実。価格は1冊750円(消費税・送料込み)。今すぐ日本ホル協(電話03-3564-8221)までお申込下さい。