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機関誌

機関誌内容一覧

平成15年2月20日


平成15年2月20日
「2部門で都府県新記録」
~平成14年都府県年型別乳量・乳脂量~
日本ホル協では、このほど平成14年の都府県における年型別乳量・乳脂量並びに生涯乳量高記録牛をとりまとめた。このうち、305日・2回搾乳の2年型乳量では茨城県・荒井裕一郎さん、2年半型乳量で福島県・小豆畑正一さんの所有牛がそれぞれ都府県記録を更新した。また、生涯検定部門で今回トップ30に新しく登場したのは、19位の熊本県・荒木春次さん所有牛など3頭で、いずれも総乳量10万㌔以上。
小豆畑牧場(福島)~3頭が高記録~
表1表2には、検定成績証明を受けた牛について305日・2回搾乳の年型別乳量・乳脂量記録の都府県記録牛と平成14年におけるベスト3を示している。
今回は、2年型と2年半型乳量の2つの部門で都府県記録が更新されている。
2年型乳量では、茨城県・荒井裕一郎さん所有のニューワールドフォンドスプラッシュが2歳3月で乳量(M)1万4966㌔、乳脂量(F)533㌔、平均乳脂率3・6%を記録し、乳量・乳脂量ともに昨年第1位になるとともに、乳量では都府県記録を更新した。本牛は自家生産牛。父はライスクレストマーティET。
もう1頭は2年半型乳量の福島県・小豆畑正一さん所有のレッドビーンゴールドバックエレベーションであり、2歳11月でM1万5447㌔、F417㌔、2・7%を記録し、これまでの都府県乳量記録を513㌔上回っている。この牛も自家生産牛で、父はゴールドバック。
荒井牧場では、昨年の高記録ベスト3に自家生産牛6頭が入っており、3年型乳量ではニューワールドスカイラークダスターがトップ乳量になっている。
また、小豆畑牧場でも前述の都府県記録牛のほか、3年半型乳量ではレッドビーンメロデイブラックアスター、4年半型乳量でもレッドビーンゴールドチールスマがそれぞれ昨年の最高乳量を記録している。
さて、このほか昨年の各年型トップ牛を要約すると、4年型乳量1位の宮城県・浜田茂さん所有のビーチフィールドミックスバーバラは歴代2位、5年型乳量・乳脂量1位の岡山県・三竿吉和さんのリッチモンドサスピションアーチャーが乳量歴代4位で、乳脂量でも歴代3位となっている。本牛は5歳4月時の体型審査で90点を獲得している。
次に、305日乳脂量では、山形県・梅木和夫さん所有のグリーンアースタイデイデイロンミッシーが4年型、グリーンアースカウントクレイタスミステイが4年半型でそれぞれ昨年の最高乳脂量を記録している。
表には示していないが、365日乳脂量では、2年型で山形県・梅木和夫さんのグリーンアースタイデイファーストミッシーが歴代3位に入っているほか、3年型で群馬県・神沢勤さんのエーシューグスオートバックスター、3年半型で長野県・二ツ山牧場のツワインヒルハートスキップ、5年型で長野県・金井真一さんのジーエスシルバーポリーがそれぞれ歴代4位の高記録を樹立している。
生涯乳量で~新規は3頭~
表3(乳量乳脂量)には都府県における生涯検定高記録牛上位30傑を示している。
都府県における生涯検定記録では、鳥取県・田中泰彦さん所有牛、ロイブルックハイアーエレンがM16万6278㌔、F8978㌔で平成9年以来、乳量・乳脂量ともにトップ、全国でも乳量3位、乳脂量1位の座を堅持している。
昨年は生涯乳量の上位牛には変動がなく、30位以内に新しく登場したのは3頭のみ。
熊本県・荒木春次さん所有のエーアールケーエムビービーゴールド(昭63・9・3生)が、10回の検定で検定日数3254日、M11万3157㌔、F3991㌔、3・5%で19位に入ったのが最高。
また、群馬県・矢内孝久さんのスカイハイバリアントピケットがM10万5108㌔、F4396㌔で26位(生涯乳脂量では都府県12位)、岩手県・中島忠雄さんのミッドランドマットチーフジンジャーがM10万4477㌔で28位に入っている。
平成15年2月20日
「来たれ!ジャージー仲間」
~3月10日、香川で改良研修会~
日本ジャージー登録協会(山崎博文会長)は3月10~11日の2日間、香川県さぬき市のクアパーク津田で、平成14年度ジャージー改良研修会を開催する。現在、日ジャ協では広く参加者を募集している。
この改良研修会は、ジャージー酪農家に対して改良情報の提供と産地間交流の緊密化を図るもので、今回は昭和60年代にジャージー導入して以来、全国一の検定乳量を誇る四国大川管内の協力を得て開催するもの。
第1日目の講演と検討会の内容は、①四国大川管内のジャージー飼養状況、②デンマーク世界会議の報告、③ジャージー産地からの現況報告、④登録システムの変更など。2日目はジャージー酪農家の視察を行う。
研修会の参加費は1名2千円、宿泊料1名1万円(2食付)。
申込・問合わせは〒104-0031東京都中央区京橋1-19-8大野ビル内、日本ジャージー登録協会「ジャージー研修会」係(電話03-3564-8221)まで。申込締切は2月28日。
平成15年2月20日
「ジャジマン3名を認定」
~全国ホル改良協議会総会開く~
全国ホルスタイン改良協議会(森田一文会長)は2月18日、東京都内において第62回理事会並びに第24回通常総会を開催した。
総会には、当協議会の会員である各都道府県の乳牛改良同志会代表などが出席して、平成14年度事業報告や収支決算、第6回全日本BWショウの収支決算、平成15年度事業計画案や収支予算案について協議し、原案どおり承認された。
14年度事業では、①福井県、大分県が会員加入し、会員数は2県増の計38県に、②昨年7月に福島県郡山市で140名が参加してジャジングスクールを開催、③14年度の認定ジャジマンとして北海道・福屋栄人さん、岩手県・大吹明さん、徳島県・岩城浩さんの3名を選出、④ジャジングスクールに際して、家畜改良センターの酒井豊・改良部長を招き、酪農セミナーを開催、⑤昨年11月には、静岡県袋井市で第6回全日本BWショウを開催し、29道府県から200頭が出品、など報告が行われた。
また、15年度事業としては例年と同様に、①ジャジングスクールの開催、②酪農セミナー・講演会の開催、③会員の拡大、などを実施する予定。
総会終了後には、家畜改良事業団の守部公博・乳牛改良部長を講師に迎えて「わが国の乳用牛改良」と題して酪農講演会が行われた。