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機関誌

機関誌内容一覧

平成29年03月20日


平成29年03月20日「EX頭数4年連続更新」

−過去最高307頭誕生−
審査475頭調査1,260頭
平成28年度の都府県におけるホルスタイン種の牛群審査は44都府県で9,441頭を実施し、前年より475頭と大幅に減少した。やはり、昨年4月に起こった熊本県地震の影響、初妊牛の高騰による導入牛の減少と後継牛の不足、10年ぶりに開催された第14回全日本ホルスタイン共進会の反動等が減少につながったと考えられる。しかし、26年度より173頭、25年度より138頭の増加ではあった。
一方、家畜改良推進事業に係わる体型調査は、前年度より事業予算が13%減少したことを受け、45都府県で7,999頭と昨年より1,260頭減少した。
ジャージー種では129頭(前年100頭)で、ブラウンスイス種は6頭(同6頭)を実施した。
また、審査得点90点以上(EX=エクセレント)に評価された雌牛ではホル種雌が過去最多の307頭、雄1頭、ジャ種3頭で前年度より15頭増加した。
審査受検頭数1位岩手2位熊本
都府県別審査頭数では、岩手県が1,179頭と昨年度に続き唯一1,000頭を超えた。次いで震災の影響はあったが、関係者の努力で例年より若干減少まで回復した熊本県の805頭、群馬県750頭、栃木県616頭、愛知県568頭が追随している。審査頭数も上位5県で都府県の41%を占める。
一方、後代検定の体型調査では、事業費並びに調査頭数枠が削減されるなか、各都府県の協力により1,380戸を巡回し、後代検定材料娘牛2,438頭、同期牛5,561頭、計7,999頭の体型データを収集した。
牛群審査と体型調査の合計では、岩手県1,799頭のほか、熊本県1,619頭、群馬県1,300頭、栃木県1,024頭が1,000頭を超えた。
最多受検頭数小岩井農場
審査頭数の最多牧場は、小岩井農場の236頭で平成23年度から6連覇を果たした。次いで家畜改良センター174頭、宮城県・半澤牧場102頭、愛知県・福井牧場93頭、森牧場80頭と続いた(表)。
後期EX頭数ホル188頭ジャ2頭
平成28年度後期の都府県における審査でEXに評価された雌牛一覧をホル・ジャ種別に示した。なお、前期・後期を合わせた県別では、昨年に引き続き群馬県が36頭と最も多く、次いで岩手県28頭、栃木県21頭、熊本県21頭、千葉県20頭と続き、過去最多の307頭となった。
前期と後期合わせた28年度は同点の14頭を含み、95点1頭、94点1頭、93点4頭、92点16頭、91点61頭、90点224頭であった。
今年度、95点は7産してもなお素晴らしい体型を維持していた岡山県・吉原直樹さんの「スター・PT・ギン」(同点・日本最高得点)、94点は県内2頭目となる群馬県・遠坂和仁さんの「リコ・ダッチ」(5産)、93点は岩手県・外谷辰也さんの「ジエスロ・バーマ」(6産)、茨城県・弓家直人さんの「ゴールドウイン・レベツカ」(5産)、兵庫県・OFJシンジケートの「ロクシー・リターナ」(4産)、宮崎県・川野大輔さんの「レガシー・ダーハム」(6産・同点)。
また、後期で初EXが誕生した牧場は、ホル種は山形県・高橋俊夫氏、桜井勝氏、栃木県・荒井健文氏、群馬県・石田祐一氏、千葉県・松本光正氏、東京都・常磐幸二氏、福岡県・内田ラクト牧場、熊本県・竹内靖弘氏、宮崎県・田中博実氏であった。長年に渡り続けてきた努力が改良の成果として現れたものだ。
日ホル協では来年度より、EXに評価された牛が分娩更新等の条件を満たして、再度90点以上に評価されたときは、長い期間にわたって優れた体型を維持している証しとして、審査得点に「2E」「3E」等を付け加え、EXの回数を加算して公表する。今回掲載した優秀牛たちが春以降に「2E」等を獲得し、本紙で再び紹介できることを期待したい。

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平成29年03月20日「品川牧場7年連続最多登録頭数」

-28年次都府県登録状況-
都府県で昨年1年間に血統登録された雌牛は4万3,556頭で前年より1,082頭減少した。また、血統登録を行った酪農家戸数は、3,950戸で前年より128戸減少し、酪農家1戸あたりの血統登録頭数は前年よりも0.1頭増加し11頭となり、年々増加している。
28年次都府県登録頭数は減少
表1には最近6年間の都府県登録頭数と登録実施農家戸数の推移を示した。
登録件数の推移を見ると、東日本大震災の影響で平成23年は4万3,465頭と減少したが、24年は増加に転じ25・26年は約4万7,000頭を超え平年並みであった。登録実施戸数は歯止めがかからず減少の一途を辿っている。
最多登録頭数は(有)品川牧場
表2に昨年1年間に50頭以上の血統登録を実施した会員を示した。集計では親子などは1つにまとめて登録頭数の多い会員名で表示した。
登録頭数の最も多かった会員は7年連続品川牧場(群馬県)で517頭であった。品川牧場は前年より登録頭数を5頭増加し、この7年間では2,000頭を超えている。2位は野村栄一さん(茨城県)の345頭。3位は(有)PIONEERFARM(茨城県)302頭、4位は中上秀夫さん(岩手県)286頭、5位は(有)ロマンチックデーリィファーム(群馬県)220頭と続き、年間200頭以上を登録した。
以下、小岩井農場(岩手県)、(独)家畜改良センター、古川牧場(群馬県)、木戸卓仁さん(兵庫県)、山中誠さん(岡山県)、(株)赤羽根PVファーム(愛知県)、(株)箸荷牧場(兵庫県)、(有)幸鷹牧場(熊本県)、(株)竹信牧場(岡山県)、足立松吾さん(岐阜県)、伊藤髙行さん(栃木県)、伊藤一実さん(愛知県)、(有)ツバヌキ牧場(鳥取県)、本多昌仁さん(愛知県)、(有)阿部牧場(熊本県)、(有)KC牧場(群馬県)、(農)霧島第一牧場(鹿児島県)、(有)小笠原牧場(愛知県)が年間100頭以上を登録した。年間100頭以上登録した農家は23戸で前年より2戸増加、50頭以上では4戸減少となった。
今回とりまとめた年間50頭以上の登録を行った81農家の内、65農家が自動登録を実施しており(表中、*を表示)、多頭数飼養農家では申込書不要、料金割引、登録洩れの防止、移動料無料など自動登録のメリットが大きい。

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平成29年03月20日「登録娘牛のお父さん54%は国内種雄牛」

-28年次種雄牛別登録状況-
血統登録された雌牛の父牛として、どのような種雄牛が多く利用されているかを調べてみた。
表1には、平成28年1~12月に全国で血統登録された雌牛頭数等を示し、その頭数は20万2,934頭で、その父牛数は1,636頭を数える。地域別では、北海道が種雄牛1,198頭で登録娘牛15万9,378頭、都府県は1,381頭の種雄牛から4万3,556頭が登録された。
また、種雄牛1頭当たりの登録娘牛頭数は、全国で124頭であり、北海道は133頭、都府県は32頭である。
国内海外の繋留別では、国内種雄牛867頭による登録娘牛11万59頭で登録全体の54%、輸入精液などの海外繋留種雄牛は769頭による登録娘牛9万2,875頭で登録全体の46%を占めその割合は昨年より3%増加した。
なお、769頭の海外種雄牛を国別に見ると、アメリカが547頭と最も多く、続いてカナダ159頭、オランダ45頭、その他の国で18頭となっている。
28年次に全国で5,000頭以上の登録娘牛をもつ種雄牛は5頭、3,000~4,999頭が3頭、1,000~2,999頭が41頭、100~999頭が204頭、99頭未満が1,383頭であり、その上位47頭の種雄牛で登録娘牛全体の50%を占めた。
国内種雄牛の割合は54%
28年次に全国で5,000頭以上の登録娘牛をもつ種雄牛は5頭、3,000~4,999頭が3頭、1,000~2,999頭が41頭、100~999頭が204頭、99頭未満が1,383頭であり、その上位47頭の種雄牛で登録娘牛全体の50%を占めた。
県別の国内と海外種雄牛の登録娘牛頭数を表2に示し、登録に占める海外種雄牛の割合を図に表した。
地域別に登録雌牛の父牛のうち海外種雄牛の割合をみると、北海道が46%と全国平均と同じ割合である。東北地区では宮城県が59%と高く、その他の県では全国平均以下となっている。逆に関東地区では、群馬県、埼玉県以外は神奈川県66%をはじめ、5都県で海外種雄牛の割合が50%以上となっている。続いて中部・北陸地区では静岡県の72%が一番高く、石川県、山梨県、新潟県が50%を超えた。他県は平均以下で特に福井県は17%と国内種雄牛の利用率が非常に高い。近畿地区では京都府が55%と高く、滋賀県、大阪府が10%未満と非常に低い。中国・四国地区では鳥取県、島根県の割合が高く、香川県、広島県が30%未満と低い。九州地区では全体的に海外種雄牛の割合が高く、福岡県68%、大分県65%、熊本県56%等平均を上回る県が多い。

最多登録娘牛頭数はソクラテス
表3には28年次の登録娘牛を多く持つ種雄牛を北海道と都府県に分けて示した。
北海道ではソクラテスが、登録娘牛7,033頭で前年実績4,410頭から大きく伸ばしトップとなった。2位はギヤラクシー、3位アレツクス、4位レガリア、5位オーソンの順。
都府県ではオーソンが登録娘牛1,242頭で1位、2位エデイー、3位ダース、4位ギヤラクシー、5位ソクラテス。
因みに、全国集計では1位ソクラテス、2位ギヤラクシー、3位アレツクスの順。

平成29年03月20日「検定成績優秀牛」

-都府県、平成29年2月証明分F偏差値-


平成29年03月20日「登録の状況」

-血統登録1.2%減-
都府県の平成28年度中間(平成28年4月から29年1月末日現在)の血統登録雌牛申込み頭数は、3万3,381頭となり、前年同期に比べて頭数で418頭減、率にして98.8%となっています。
前年度は酪農家戸数の減少や酪農情勢の悪化に伴って登録頭数の減少が危ぶまれましたが、関係各位のご尽力のお陰で何とか前年より増加に転じ一安心しました。
ところが、28年度に入ってからは酪農家戸数の減少が著しいうえ、和牛並びに交雑種の市場価格が以前にもまして高止まりしており、これに呼応するかのようにF1交配が増えていることが日本家畜人工授精師協会等の統計でも明らかで、その結果、乳用種の雌牛出生報告が大幅に減少しております。
結果的に登録頭数の減少という事態を引き出したのかと思うと残念ですが、それでも会員数は前年同期比でほぼ100%となっており、関係各位のご尽力のたまものと感謝いたします。
さて、表1には県別の血統登録をはじめ各種申込み頭数並びに会費納入件数をお示ししました。
前述のとおり登録頭数は減っておりますが、前年同期比で大幅に増加した県もみられ、岩手県を始め、栃木県、群馬県、神奈川県、長野県では3桁以上増加するなど21県で前年を上回っております。
一方、熊本県では4月に発生した大地震で酪農を継続することが難しくなるなど大きな打撃を受けたことから前年同期比で大きく減少しており、また、3桁以上減少した県が8県もあり、これらにあって3月末までにどの程度回復していただけるかが課題と考えております。
自動が過半数
次に登録申込みに占める自動登録のシェアは表1の中ほどにお示ししました。同時期における申込み頭数は1万9,341頭で全体の57.9%となり、昨年に比べて0.1ポイントの減少となりました。
また、自動登録農家戸数は廃業その他の理由で登録を中止している農家も含まれることがあり、実質的に自動登録を行っている農家の集計では1,854戸となり、前年に比べて約200戸増となりました。
影響少ない会員数
表1には移動証明申込み件数の状況もお示ししましたが、前年同期比では81.0%と大きく減少しております。これは北海道における乳用種雌牛価格が高騰しているので、一部のメガファームを除くと一般酪農家には手が届かない価格帯となっているため、導入を躊躇しているという声をしばしば聞きます。それ故、移動証明申込みも減少していると考えられます。
ご承知のとおり、自動登録農家にあっては家畜改良センター個体識別部に所定の異動報告を済ませれば、当協会では該当牛の登録原簿上の移動を完了させており、あえて料金が必要な移動証明は推進していません。自動登録が90数%になる北海道では特にその傾向が顕著です。
当協会としても自動登録の推進を重点事項として事業推進しておりますので、今後とも移動証明が大きく増えるとは考えておりませんが、個別登録農家にあっては子孫に血統を繋げるためにも確実に移動証明をお願いしたいところです。
最後になりましたが、会費納入件数を表1の一番右側にお示ししました。1月末までに5,321戸の方から納入いただいており、前年同期比でマイナス2戸とほぼ前年並みともいえる数字で推移しております。

平成29年03月20日「今、知ってほしい自動登録4つのこと」

-自動登録の現況から-
自動登録とは、酪農家が報告した2つの情報を元に血統登録証明書を発行する血統登録の方法です。2つの情報とは、
  1. 牛が生まれた時に家畜改良センターに出生報告した個体識別情報
  2. 授精の度に報告した授精情報
です。当協会はこれらを電子データで受け取ることで血統登録証明書を自動発行しています。
ペーパーレスかつ血統登録証明書の発行も早いなどメリットが多く、また当協会では登録料金を500円ほど安く設定し普及推進をしています。
ただし、2つの情報が確実に、そして正確に報告されないと円滑に自動登録を行うことができません。
自動登録を実施している方、また希望している方には、自動登録の基本を十分にご理解いただきますようお願いします。
さてここでは、最近の自動登録実施状況で特にお願いしたいこと4つをご説明します。
①全頭登録にご理解を
自動登録の対象は自動登録実施農家で出生した乳用種雌牛全頭となります。ジャージー、ブラウンスイスなどの乳用種も含まれます。また売却を理由に血統登録をしないというのは自動登録の実施条件に反します(虚弱体質等を除く)。血統登録牛として価値ある売買を行っていただきますようご理解をお願いします。
②冠名登録をしよう
自動登録で希望する名号を付けたい時はFAX等での申請が必要です。「冠名だけ付いていれば後の単語はお任せでいいのに…」という方は、冠名の登録をお勧めします。料金はかかりませんので冠名申込書の提出をお願いします。
③未経産加入をしよう
都府県で自動登録を実施する農家の約9割は、牛群検定で報告した授精情報を利用しています。しかし、母牛が検定に加入していないために授精情報が得られず、父牛が不明でスムーズに自動登録が行えないという事例があります。このことは初産で生まれた子牛の約3割で起こっており、未経産加入の遅れが影響していると考えられます。牛群検定を行う上で授精報告することは牛群改良のために必要なことです。自動登録を円滑に行うためにも牛群全頭の早期加入をお願いします。
④申込書が必要なケース
自動登録は原則としてペーパーレスの登録様式ですが、一部で申込書が必要な場合があります。
  • (ア)ET生産牛
  • (イ)雄牛
  • (ウ)自動登録開始前に出生した牛
  • (エ)導入した牛で無登録の牛
の4つです。(ア)(イ)は、自動登録実施農家で出生していても遺伝子型検査等の必要な手続きがあるため自動登録の対象外としています。(ウ)(エ)は、申込書は必要ですが自動登録料金を適用しています。お手数をおかけしますがご理解のほどをお願いします。

平成29年03月20日「生涯乳量」

-都府県29年1~2月-
29年1~2月に都府県で検定成績証明されたものの中から、別表には生涯乳量5万㌔以上の高記録牛52頭を示した。今回は上位5頭が総乳量(M)10万㌔を突破した。
トップは小林政幸さん(長野県)所有牛
生涯乳量トップは、小林政幸さん(長野県)所有の「ミマキアプリコツトマリア」(平15.4.28生)の検定回数11回で検定日数3,423日、M13万2,622kg、総乳脂量(F)4,743kg、平均乳脂率(F%)3.6%、総乳蛋白質量(P)4,003kgであった。今回11産目の検定成績証明を申請したことにより記録達成となった。また、同県内の総乳量13万kg突破牛は3頭目である。
2位は、(有)萩原牧場(群馬県)所有の「ブルーエンゼルバツクナーエラ」(平16.3.16生)の検定回数7回で検定日数3,061日、M11万7,966kg、F4,239kg、F%3.6%、P3,787kgであった。今回の記録により、同県内の歴代6位となった。
3位は、小針勤さん(栃木県)所有の「コバリステデイアーリー」(平19.4.13生)の検定回数6回で検定日数2,258日、M11万1,409kg、F3,323kg、F%3.0%、P3,016kg。
7位(農)ウイス牧場(愛知県)、12位・16位谷口学さん(京都府)、15位中六角保広さん(岩手県)、19位植木靖さん(栃木県)、21位中村優さん(岩手県)、26位(有)加藤牧場(埼玉県)、37位金井真一さん(長野県)、43位小針勤さん(栃木県)所有牛は、審査得点EX(90点以上)を獲得しており、体型においても優れた成績を残している。

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平成29年03月20日「なぜ活用しない?検定成績証明」

日本ホル協では、検定成績証明の活用促進のため、このたびパンフレットを作成いたしました。
検定成績証明書には、検定成績の記録だけでなく、本牛を含め4代の血統情報や審査成績、本牛の遺伝的評価値などが記載されております。この証明書を活用することで、これまでの改良の軌跡を知ることや、血統情報や体型記録と合わせた効率的な改良を行うことが可能となります。
パンフレット裏面は申込書になっており、すぐ申し込みができます。また、証明記録が優秀な牛は、本紙では高能力牛として紹介されますが、その他にも、日本ホル協が行っている検定成績優秀牛・牛群として選定されたり、生涯検定牛として選奨されることもあります。
このパンフレットは今後、各支部・承認団体や、牛群審査・体型調査に際して酪農家の方々に配布する予定です。

平成29年03月20日「社員選挙のお知らせ」

-日本ホル協-


平成29年03月20日「初のゲノミック種雄牛評価値公表」

−2017-2月国内種雄牛評価−
家畜改良センターは2月28日、乳用種雄牛評価成績2017-2月を公表した。今回の評価成績では精液供給可能種雄牛は67頭で、新規種雄牛は総合指数(NTP)上位40頭に7頭が入った。ここでは、国内のホルスタイン雌牛集団を効率良く遺伝的改良するための指標であるNTPトップ40について、その概要を紹介する。
なお、今回の遺伝評価の公表では、次の変更があった。
  1. リファレンス(参照)集団が倍増し信頼度が+8ポイント増加
  2. 評価計算式をG-BLUP法からより精度の高いSNP-BLUP法に変更
  3. 式の変更により信頼度は形質ごとではなく個体ごとに計算される
  4. 種雄牛のGEBVの公表
  5. 国内および北米の若雄牛の公表。但し、ここでいう国内の若雄牛とは、調整交配実施期間が終了した後代検定候補種雄牛
  6. 国内評価の回数は、従来通り8月、2月の2回公表だが、公表の間に新たに追加された若雄牛は、関係団体を通じて所有者に年4回提供
  7. 新たに11形質を公表
NTP1位はジョージア
今回のNTPトップはテイーユーレデイスマナージヨージアで、父ビーコンと母方祖父(MGS)アーニツトから生産された。ジヨージアは前回3位初登場からのトップとなった。泌乳形質の改良に優れており、表より産乳成分、乳脂量ともに3位、乳蛋白質量4位、無脂固形分量7位のほか、体型でも耐久性成分9位、肢蹄が3位に入っている。
2位のウインザーマナーSWナイアグラETは前回初登場1位から順位を1つ下げた。ナイアグラとプラネツトとの交配で誕生。産乳成分、乳代効果と無脂固形分量は1位、乳量、乳脂量が2位、乳蛋白質量は4位、長命連産効果7位と産乳能力の改良に期待が持てる。
3位のサンワードスーパーエモーシヨンETはスーパー×バクスターの交配からで、15年8月に1位初登場してから常に上位をキープしている。長命連産効果は初登場から4期連続の1位で無脂固形分量は5位、産乳成分6位、乳代効果7位、乳脂量8位、乳蛋白質量9位、乳成分率も全てプラスと優れた泌乳能力を備えた種雄牛である。
長命連産効果は連続エモーション
形質別では、エモーションが長命連産効果で4期連続トップ(NTP3位)となった。2位にはテイーユーナイトエクリプスET(同5位)、3位にケネカランドベンナーベルスカイ(同7位)が入った。
産乳成分は連続SWナイアガラ
産乳成分はSWナイアガラが2期連続の1位(同2位)となった。2位にはモンマブリスク(同8位)が入った。
耐久性成分を見ると、1位リバーサイドグレイブET(同18位)、2位テイーウエーブレーザービームET(同37位)、3位には新規牛でベルスカイET(同7位)となった。
疾病繁殖成分はNLBCマンフツドフアルサー(同42位)がトップを獲った。
7頭の新規選抜牛
今回は、NTPトップ40に新規種雄牛が7頭選抜された。その中で最高位は7位のベルスカイで、肢蹄1位、耐久性成分3位、決定得点4位、乳器7位、体貌と骨格9位と特に体型の改良に長けた種雄牛である。
10位にはヘンカシーンCCMヴエラーノが入りアイオーン×メガマンからの交配で、体貌と骨格が2位、決定得点、肢蹄、乳用強健性がベストテンに入っている。また、乳脂量6位、産乳成分8位と体型と能力の改良に効果を発揮する。
12位のストレチアエヴアンは肢蹄6位、疾病繁殖成分9位と、平均的な改良ができる。その他は、17位のピユアソウルロミオバツジオ、22位プレインミツチーブラツクヒルET、27位ELヴエイルドヒル、29位NLBC ナビゲートエマートンである。
父はプラネットとナイアガラ
NTP40を父牛別に見ると、プラネツトが5頭で連続1位、ナイアグラも5頭であった。次に4頭はビーコンとスーパー、3頭はマンオーマンであった。
近親交配に気をつけて!
交配に当たってはNTP40までの中から、特に改良したい形質の遺伝評価値が高い種雄牛を選定するとともに、交配する雌牛との間に近親交配が高くならないようにする必要がある。
近交のチェックは日本ホル協WEBの「近交回避情報」で、確認ができる。最近は近交係数も高くなり、近交退化やハプロタイプの遺伝疾患に配慮するためにも、交配時には特に近交係数や血縁に注意が必要である。

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平成29年03月20日「13部門でトップ奥孝さん(北海道)最多」

−28年次年型別高記録牛−
平成28年1〜12月末までに日本ホル協で検定成績証明された中から、各年型別に乳量・乳脂量(2回搾乳)の全国トップ牛をとりまとめた。
牧場別では、前年に引続き奥孝さん(北海道富良野市)所有牛が最多の13部門でトップの成績を挙げている。
7部門で都府県牛がトップ
北海道勢が各部門で高記録を残す中、今回は7部門で都府県牛が部門トップとなる素晴らしい成績となった。乳量では、3.5年型で(独)家畜改良センター(福島県)所有の「ロツクイーグルハリアマールスインタラクト」が305日乳量1万8,440kgを記録した。また、同年型の365日乳量では萩原直也さん(千葉県)所有の「アールエフビーシーアイオーン752」が2万633kgと高記録であった。
乳脂量では、3.5年型305日で渡辺征央さん(静岡県)所有の「セジスビユーテイカウンテスタイタニア」が乳脂量785kgを記録した。この他、3.5年型365日乳脂量で五味英介さん(長野県)所有牛がトップ、5年型305日乳脂量で宇藤友隆さん(長野県)所有牛がトップとなる素晴らしい記録となった。
この他にも都府県牛が各部門で上位となる高成績を残している。

平成29年03月20日「第38回通常総会」

−全国ホルスタイン改良協議会−
全国ホルスタイン改良協議会(岡嶋建一郎会長)は2月24日、家畜改良事業団会議室において第38回通常総会を開き、平成28年度事業報告並びに収支決算報告、平成29年度事業計画案並びに収支予算案、会員の脱退、役員の補欠選任について協議し、全て原案どおり可決承認された。
事業報告では、長野県でジャジング・スクールを開催し、一般参加者・ジャッジマン候補者・認定ジャッジマン並びに地元関係者を含め、総勢91名が参加したことが報告された。
なお、熊本県乳牛改良同志会松野克紀会長から、熊本地震義援金について全国の同志に対し改めてお礼が述べられた。
第9回B&Wショウ〜平成30年4月開催に向けて〜
本年度事業計画では、ジャジング・スクールを東北ブロックの山形県において開催すること、セミナー・酪農講演会については、時々刻々と変わる世界情勢、或いは国内の情勢について研修会を開催すると共に、国内優良遺伝子の有効活用が図れるよう情報発信を行っていくことが報告された。
また、5年振りの開催が予定されていた第9回全日本B&Wショウについては、会場となる静岡県御殿場市馬術・スポーツセンターが平成32年に開催される東京オリンピックに向け馬事公苑(東京都世田谷区)の全面改修が決定し、関連する馬術行事が同センターに集中したため会場確保が困難であること、これを受けて平成30年4月に開催予定のセントラルジャパンホルスタインショウと共催で全日本B&Wショウが開催できるよう調整を進めているとの報告が行われた。
また、会員の脱退・役員の補欠選任・平成28年度認定ジャッジマンについて協議した結果、すべて提案通り可決承認された。
ジャッジマン新たに4名を認定
加藤惇 氏(宮城県)
福留賢次 氏(宮崎県)
林田光 氏(LIAJ)
前田直樹 氏(ABS)
役員の補欠選任
新任役員
山田光雄氏(兵庫県)
退任役員
木田有氏(兵庫県)

平成29年03月20日「今後の行事」

−日本ホル協−
  • 第15回全共企画委員会
    • 日程:3月23日
    • 会場:日ホ会議室
  • 第285回理事会
    • 日程:3月24日
    • 会場:日ホ会議室
  • 平成28年度決算監査会
    • 日程:5月24日
    • 会場:日ホ会議室
  • 社員選挙
    • 日程:5月24日
  • 社員選挙管理委員会
    • 日程:5月24日
    • 会場:日ホ会議室
  • 第286回理事会
    • 日程:6月2日
    • 会場:日ホ会議室
  • 第287回理事会
    • 日程:6月23日
    • 会場:中野サンプラザ会議室
  • 第67回通常総会
    • 日程:6月23日
    • 会場:中野サンプラザ会議室
  • ジャジング・スクール
    • 日程:6月30日
    • 会場:山形県置賜家畜市場
  • 地区別登録委員研修会・夏期登録事務担当者会議
    • 日程:7月下旬〜8月上旬
    • 会場:東北地区=青森県
    • 関東地区=東京都、日ホ会議室(事務担当者会議のみ)
    • 中部北陸地区=富山県
    • 近畿地区=京都府
    • 中国四国地区=岡山県
    • 九州地区=福岡県
  • 中央審査研究会
    • 日程:9月20〜22日(予定)
    • 会場:北海道江別市酪農学園大学(予定)

平成29年03月20日「審査日程」

−平成29年4〜8月−