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機関誌

機関誌内容一覧

平成19年6月20日


平成19年6月20日
「会員登録ともに低調」

~日ホ協第57回通常総会開く~

日本ホルスタイン登録協会(山﨑博文会長)は6月15日、東京都千代田区の全国都市会館で第57回通常総会を開き、平成18年度事業と同収支決算報告、19年度事業計画と同収支予算案などを協議し、可決承認された。18年度の血統登録申込頭数は21万5千頭余で前年度を約1万3千頭(5・7%)下回ったことから、19年度は自動登録の普及等による登録頭数の拡大を図ることとした。

血統、北海道5%、都府県7%減
日本ホル協の第57回通常総会は、山﨑会長の挨拶に続いて農林水産省生産局の釘田博文畜産振興課長、家畜改良事業団の香川莊一理事長、全国酪農協会の上野千里会長(斉藤東彦理事代読)から挨拶が行われた。
議事では平成18年度事業報告と収支決算報告、19年度事業計画と同収支予算を協議し、原案どおり可決承認された。
18年度の会員数は1万8925名で前年度より1235名減少した。登録申込みでは、血統登録が21万5689頭で対前年比5・7%減少した。内訳ではこれまで自動登録の普及等によってここ数年増加傾向にあった北海道でも前年対比で5%減少した上、都府県でも前年を7%ほど下回った。また、移動証明は1万6577件で前年より25%減少した。これは乳用牛の流通の鈍化と自動登録農家での移動証明手続の省略が原因している。
審査成績証明は牛群・奨励審査を合わせて2万6248頭を数え、全国では前年対比3・1%減であったが、都府県では前年を4%ほど増加している。なお、後代検定体型調査を含めた審査成績証明頭数は年間で約7万2000頭に及ぶ。検定成績証明は7万7294頭(3・5%減)であり、全共が開催された前年に比べると低調だった。
18年度の主な事業では、①家畜個体識別制度との一体化によって登録事業のより効率的な推進を図るため、家畜改良体制整備事業での活用と授精データの取り込みによる自動登録の普及促進を行った。②乳牛の生涯生産性の改善に向けて牛群審査の普及拡大を行うとともに、酪農生産基盤改善支援対策事業の一部委託を受けて、後代検定材料娘牛と同期牛合わせて約3万5千頭の体型・管理形質データを収集した。③平成22年に北海道で開催する第13回全日本ホルスタイン共進会に向けて、全共企画委員会を設置して、全共のあり方や開催内容、共進会規則の骨子案を検討した。④ホルスタイン種の体型審査標準について、最近の海外の改正状況などを踏まえて長命性や繁殖性の向上をめざした改正案を作成し、登録審議会に諮問し承認を得た後、関係機関と調整を行った上で19年4月から雄雌牛の審査標準を改正する運びとなった。⑤このほか、機関紙である全酪新報ホル協特集号の発行、ホルスタイン手帳の作成配付、社員会議や地区別登録委員研修会、登録事務担当者会議、中央審査研究会などの開催、支部・承認団体や登録委員、優秀牛群などの表彰、全国ホルスタイン改良協議会事務局の受託などを行った。
19年度事業計画では、①改良の基幹である血統登録の必要性をさらに普及PRするとともに、家畜個体識別との総合的なシステム構築によって全頭登録をめざした自動登録の普及拡大に努める。②19年4月から新しい体型審査標準を施行し、長命性や繁殖性の向上をめざした牛群審査の普及推進に努める。③登録申込頭数は、血統登録22万2000頭、移動証明1万4800件、審査成績証明2万5490頭、検定成績証明7万7020頭を見込んでいる。④本年4月末、事務所を都内中野区の日本ホルスタイン会館に移転し、会館の有効利用と財務の節減などを図る。
北陸地区から西出氏理事に
日本ホル協理事として活躍された赤丸正則氏(北陸地区・福井県)、河合正秋氏(中部地区・愛知県)、赤松清助氏(近畿地区・兵庫県)がこのほど辞任したため、本総会で役員の補欠選任が行われた結果、北陸地区から西出宏氏(石川県)が新しく理事に選任された。中部、近畿地区は7月までに各地区から推薦を受けて理事に選任することで了承された。
平成19年6月20日
「ジャージーも登録減少」

~日ジャ総会~
種雄牛造成事業へ協力推進
日本ジャージー登録協会(長綱元昭会長)は5月30日、日本ホルスタイン会館で第51回通常総会を開き、平成18年度事業と同収支決算、19年度事業計画案と同収支予算案を協議し、可決承認された。
18年度の日ジャ協の会員数は174名で前年に比べて65%と大きく減少した。しかし、これは17年度がその前年に比べて約2倍の増加であったことから18年度はほぼ平年並みに戻ったものと考えられる。
雌牛の血統登録申込頭数は1021頭で、前年に比べて77%とかなり減少した。これは、長引く牛乳の消費低迷と肉用種の種付けや和牛ETが増加しているためと考えられる。この中にあって北海道や岡山県など自動登録を推進している地域では微増またはわずかな減少にとどまっており、地域間で格差が大きい。このほか、移動証明は72件、審査頭数は134頭など。
また、昨年は関連団体である全国ジャージー酪農振興協議会が行う優良ジャージー種雄牛造成事業に関連して、遺伝的泌乳能力の優れた雌牛が体型的にも良い形質を備えているかどうかという調査を行ったほか、登録雌牛や新規輸入精液などの血縁データを収集・整理した。この血縁データは家畜改良センターに逐次提供しており、ジャージー種の遺伝評価値の計算にも利用されている。
19年度事業計画では、引き続きジャージー種の登録業務とその推進を行うとともに、ジャージー種雄牛造成事業への協力、ジャージー研修会の開催、平成22年に北海道で開催する第13回ホルスタイン全共におけるジャージー部門の内容検討などを行うことになった。
平成19年6月20日
「中山牧場(栃木)快挙経産最高位に輝く」

~2007北海道B&Wショウ~
2007北海道ブラックアンドホワイトショウ(主催・北海道ホルスタイン改良協議会)は5月26~27日、北海道安平町の北海道ホルスタイン共進会場で開かれた。
ショウは個体12部と牧場牛群、地域牛群などの計16部門に218頭が出品し、体型の栄を競った。審査員は恵庭市の酪農家、中川尚人さんが担当した。
グランドおよびシニアチャンピオンには5歳成牛クラスに栃木県・中山真介さんが出品したエスペランサ レブロンレイジーファーストダーハムETが選ばれた。
また、リザーブ・グランドおよびリザーブ・シニアチャンピオンには同クラスの旭川市・加藤智宏さん出品のグリーンハイツマークダーハムET、ジュニアチャンピオンは更別村・天野洋一さん出品のレディスマナーGWアバンテ、インターミディエイトチャンピオンには3歳ジュニアクラスの弟子屈町・坪井泰憲さん出品のブライトランドエルヒーローズシェリーが選ばれた。
このほか、プレミアブリーダーおよびプレミアエキジビターは恵庭市・㈲福屋牧場が選ばれた。
各部のチャンピオン牛は次のとおり。
第1部(育成ジュニア・生後9月未満)セジスビューティエルトンダンディーマウイ(父ダンディー)清水町・高橋喜一さん出品。
第2部(育成ミドル・9~11月)リベツトNVLMアストロノート(父アストロノミカル)本別町・佐藤亘さん出品=リザーブ・ジュニアチャンピオン
第3部(育成シニア・12~14月)TMFゴールドダービスウィン(父ゴールドウィン)清水町・㈲田中牧場出品。
第4部(未経産ジュニア・15~17月)レデイスマナーGWアバンテ(父ゴールドウイン)更別村・天野洋一さん出品=ジュニアチャンピオン
第5部(未経産ミドル・18~20月)サクランドスカイデュークエクレアET(父ラデュック)士幌町・山岸剛さん出品。
第6部(未経産シニア・21~23月)ハッピーリバーダンディーユックサマンサ(父ダンディー)帯広市・十勝ライブストックマネージメント出品。
第7部(2歳経産ジュニア・30月未満)エルムレーンホワイトダーハムローズET(父ダーハム)佐呂間町・田中忠正さん出品。
第8部(2歳経産シニア・30~35月)エルムレーンストーマティックコレット(父ストーマティック)恵庭市・㈲福屋牧場出品。
第9部(3歳ジュニア・36~41月)ブライトランド エルヒーローズ シエリー(父エルヒーローズ)弟子屈町・坪井泰憲さん出品=インターミディエイトチャンピオン
2席=TMFダーハムアンセンビユー(父ダーハム)釧路市・成田純哉さん出品=リザーブ・インターミディエイトチャンピオン
第10部(3歳シニア・42~47月)ウエストヘイブンマーチャントチェリー(父マーチャント)更別村・天野洋一さん出品。
第11部(4歳級)セノーファームデュックブレンダ(父ラデュック)岩見沢市・瀬能剛さん出品。
第12部(成年・5歳以上)エスペランサ レブロン レイジー フアーストダーハムET(父ダーハム)栃木県・中山真介さん出品=グランドおよびシニアチャンピオン
2席=グリーンハイツマークダーハム ET(父ダーハム)旭川市・加藤智宏さん出品=リザーブ・グランドおよびリザーブ・シニアチャンピオン
第13部(ベストスリーフィーメイル・経産牛3頭1組)恵庭市・㈲福屋牧場の牛群。
第14部(カウンティーハード・5頭1組)十勝管内出品牛。