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機関誌

機関誌内容一覧

平成22年02月20日


平成22年02月20日
「全共成功に向け団結」

~日本ホル協社員会議~
日本ホル協は、東日本と西日本の2地区で平成21年度社員会議を開催し、本年度の中間事業概況と22年度重点事業などを報告・承認を得た。昨年の12月末までの都府県登録申込みは前年対比117%と伸びを示したが、19年・20年と2年間大きく落ち込んだ状況を考えると、例年並みの申込件数に回復する兆しがみえただけで、予算達成率では60%に留まり、年度末に向けて一層の推進と、自動登録への積極的な参加をお願いした。
22年度重点事業では、引き続き、登録や審査の推進を図るとともに、ブラウンスイス種の審査開始準備や第13回全日本ホルスタイン共進会の開催準備、公益法人制度の見直しに係る定款の改正等諸般の検討を行う。また、東日本では帯広畜産大学助教の増田豊助氏、西日本では酪農学園大学短期大学部教授の寺脇良悟氏による講演では、今話題のゲノミック評価を交えた「新時代の乳牛改良」について解説が行われた。
登録数は回復の兆し
日本ホル協では、21年度社員会議を東西2地区で開催した。
この会議は、当会会員酪農家の中から選出された社員を対象に、登録事業の概況や次年度の実施計画を伝達するとともに、広く会員の意見要望を聞いて登録の普及拡大や会員相互の連携強化を図るものである。
東日本地区は1月22日、東京都の中野サンプラザで42名、西日本地区は2月9日、福岡市の中小企業センターで37名の社員と関係者が出席して開かれた。
東日本は杉浦弘泰副会長、西日本は尾形文清副会長から、総会前の唯一の意見交換の場なので、忌憚ない意見をお願いし、酪農経営の根幹となる登録や体型審査の理解と推進をお願いするとともに、10月開催の第13回全共の成功に向け役職員が一丸となって取組む決意等を含めた挨拶が行われた。
21年度の中間事業概況では、昨年12月末までの申込状況について報告があり、会員が6297名で前年同期比102%、血統登録は北海道が12万865頭で同103%と若干の増加、自動登録95%と高い普及率のもと着実に頭数を伸ばしている。一方、都府県は3万128頭で同117%の増加となったが、19年20年の2年連続した大きな落ち込みから、やっと例年並みの頭数に回復する兆しがみえてきた程度。両副会長からも現在の都府県の自動登録普及率34%を高め、更なる登録推進をお願いした。
このほかの事業では、地区別登録委員研修会や中央審査研究会、世界ホルスタインフリージアン連盟評議員会議への出席など概要が報告された。
22年度重点事業では、引き続き血統登録や体型審査をはじめ各種登録・証明の普及拡大に努めるほか、体型審査において線形評価から得率を導く新システムの実践と検証、ブラウンスイス種の体型審査実施に向け準備を整える。10月北海道で開催される第13回全共の準備を進める。公益法人制度の見直しを熟慮し、公益社団法人と一般社団法人の両者の利点欠点を踏まえ、定款の改正等諸般の検討をすすめ移行準備をする等の説明がされた。社員からは、一般会計の逼迫、新政権の社団法人への取扱等から今後の団体の在り方や、全共出品規則の預託牛の取扱等について活発な質疑・意見が出された。
ゲノミック評価で早期選抜
社員会議に併せて、東日本では帯広畜産大学助教の増田豊氏、西日本では酪農学園大学短期大学部教授の寺脇良悟氏を招いて「新時代の乳牛改良」と題して講演を行った。同じ題名で酪農ジャーナル臨時増刊号が発刊されているが、両氏ともそこで執筆されている。
内容は、世界の総合指数の違い、群寿命と生涯生産性の改良、泌乳持続性、2010年‐Ⅰ評価から変更される遺伝評価値をはじめ、従来の後代検定にDNA検査を組み合わせた最新技術ゲノミック評価で、次世代の遺伝能力を早期に予測可能になるなど分り易く解説された。聴講した社員はじめ関係者には非常に興味をひく内容であった。

平成22年02月20日
「長命連産の証」

~生涯乳量全国トップ40~
日本ホル協では毎年、検定成績証明された累計記録について、生涯検定選奨および生涯乳量・乳脂量高記録牛の公表を行っており、平成21年12月末現在の全国における生涯乳量高記録牛をとりまとめた。
別表には生涯乳量全国トップ40と都府県上位牛を示した。
15万㌔突破牛は全国で16頭
生涯乳量のトップは、18年に記録更新した北海道帯広市・杉浦尚さん所有のワイケーティーテッチェアマンダ(体型得点93点)で8乳期・検定日数4080日、生涯乳量21万5218㌔、乳脂量7946㌔、3・7%。国内で唯一、生涯乳量20万㌔突破牛であり、生涯乳脂量は全国2位。
2位は恵庭市・橋田和幸さん所有のエンゼルプリンセステルスターで総乳量18万6748㌔を記録している。3位には幕別町・久保田明さん所有のノースジェラルディンミスアイバンホーの17万2698㌔。
4位には都府県1位の鳥取県・田中泰彦さん所有のロイブルックハイアーエレンが16万6278㌔であり、総乳脂量8978㌔は平成8年以来14年間にわたって日本一の座を堅持している。また、都府県牛では22位の愛知県・(有)アカツキ牧場所有のドーンデールオレゴントングが検定11回、4351日、総乳量14万5990㌔。
生涯乳量の上位牛で21年次に記録更新(表中、名号の前に*印)したのは、6頭であり、8位の北見市・山内隆さん所有のエムビービースターフィンダーンが検定13回、4388日、総乳量15万7563㌔、10位の天塩町・遠藤潤一さん所有のエンドリッチバートンリードが検定12回、3814日で総乳量15万5879㌔、13位の別海町・山田良雄さん所有のロイブルックステインハルカゼが検定13回、4981日、総乳量15万4151㌔、20位の北見市・鈴木茂雄さん所有のクリークサイドホワイトコピアが検定12回、3934日、総乳量14万6274㌔、29位の富良野市・三好京子さん所有のパインパーソナリティローナが検定11回、3937日、総乳量14万1224㌔、35位の恵庭市・中川尚人さん所有のクレマチスジョセフィンリードキャロルが検定9回、3940日、総乳量13万8827㌔を記録した。
これらの記録更新により、全国の15万㌔突破牛は16頭、14万㌔突破牛は31頭となった。
表の下方には、都府県牛で生涯乳量上位牛を列記した。この中で21年次に記録更新したのは、先月号でも紹介した全国99位の栃木県・眞嶋大輔さん所有のスノーライトフローリーマーシヤルが検定8回、3973日、総乳量12万7846㌔を記録した。

平成22年2月20日
「検定成績優秀記録牛F偏差値上位牛」

~都府県、平成22年度1月証明分~
※ 日ホが定期的に発行している「検定成績証明書」において、検定成績F偏差値の上位牛
を毎月当新聞で掲載しています。
※ F偏差値とは、検定日数305日乳脂量に関して、平成7年に分娩した成牛の値を100とし、
それぞれの地域・年齢・分娩日と搾乳回数を用い、比較できる数値に変換したものです。
詳細は当協会ホームページをご覧下さい。
注)同じ分娩で検定日数の違う成績がある場合は、検定日数305日を掲載します。
F偏差値100以上の全牛はこちら