日本ホル協は11月13日、登録審議会を開催して、ホルスタイン種雌雄牛審査標準の改正案について諮問した。審議の結果、木下良智委員長（家畜改良センター理事長）からの答申で「雌雄ともに、体積の区分を廃止し、雌は４区分に、雄は３区分とし、評点および説明を一部改めることは適当である（略）」とした。なお、「施行期日は、種雄牛評価との関連で、関係機関と十分調整するよう留意」することとした。

２００６年11月の乳用種雄牛評価成績が11月13日、家畜改良センターから公表された。今回、精液供給可能種雄牛は73頭で、別表には総合指数（ＮＴＰ）トップ40を示した。
今回ＮＴＰのトップは前回５位のスプリングヒルオーライトニングＥＴのＮＴＰ＋１９４２であり、前回まで５回連続トップにいたタイタニックを上回った。
２位は前回１位のタイタニックで、トップとはＮＴＰでわずか３ポイントの差であった。３位はアルフォンゾ（前回２位）、４位トップ・ドリーム（４位）、５位ヒルトン（前回は新規で３位）。
今回のＮＴＰトップ40では新規選抜種雄牛が６位のファーオーラサミーソーサＥＴと26位のクリークＢＷＭダンデイＥＴ、27位のイナバートエポリューションの３頭。
形質別評価値トップは、乳代効果と乳量、ＳＮＦ量でトップ・ドリーム、乳脂量がジャロッド、乳脂率はオーフアン、乳蛋白質量はライトニング、ＳＮＦ率と乳蛋白質率はジェファーソン。また、決定得点と乳器、外貌でジェスロ、肢蹄と乳用特質は新規のダンデイ、体積はブルーレッド。
今回から、長命性を示す「在群期間」の遺伝評価値が表示された。評価値は97～１０３の７段階で、１０２以上は在群期間が比較的長い、99～１０１は普通、97～98は在群期間が比較的短いことを表わしている。

父系統群で国内種雄牛アピール

２００６東日本ディリーショーは11月９日、岩手県雫石町の全農岩手県中央家畜市場で開催された。審査員は北海道の酪農家・久保剛さんが担当。
今回は個体15部に加えて、国内種雄牛による父系統群の部が新設され、娘牛５組15頭が出品、後代検定の重要性と国内種雄牛の利用推進をアピールした。
個体の部の栄あるグランド並びにシニアチャンピオンには岩手県・みどり牧場のグリーンローズマダムラデュックが選ばれた。リザーブ・グランド並びにインターミディエイトチャンピオンには岩手県・折元金喜千さんのグリーンリバークレイタスデリア、ジュニアチャンピオンには茨城県・池田訓之さんのインフィニットデールエラチャンピオンが選ばれた。各部首席牛は次のとおり。
第１部（未経産９～11月）レディスマナーＧＷアバンテ（北海道・天野洋一さん）
第２部（12～14月）ハイローンダンディバーナデット（北海道・伊藤淳人さん）
第３部（15～17月）エイトロールＭＭチヤンピオンピアレス（宮城県・八巻誠さん）＝リザーブ・ジュニアチャンピオン
第４部（18～20月）オグラファームシャラコアローラ（茨城県・朝倉修一さん）
第５部（21～23月）インフイニツトデールエラチヤンピオン（茨城県・池田訓之さん）＝ジュニアチャンピオン
第６部（２歳ジュニア）アイベリーエルトンレデイ（岩手県・塩倉康美さん）
第７部（経産２歳シニア）グリーンリバークレイタスデリア（岩手県・折元金喜千さん）＝リザーブ・グランド並びにインターミディエイトチャンピオン
プラメリアデイフエンドフアーストレデイ（宮城県・半沢善幸さん）＝２席＝リザーブ・インターミディエイトチャンピオン、
第８部（３歳級）スコーキーアディダスアンナ（青森県・村木明さん）
第９部（４歳級）グリーンローズマダムラデユツク（岩手県・(農)みどり牧場出品）＝グランドチャンピオン、
ランドピユアーアンナジユラーイトー青森県・本間健一さん＝２席＝リザーブ・シニアチャンピオン、
第10部（５歳以上）エフエスビージェーコムリー（岩手県・鈴木文雄さん）
第11部（父系統群）マラトーンマスコットアディダスＥＴの娘３頭（青森県・村木明さん、千葉準一さん、中西力さん）
第12・13部（ジャージー未経産）サンバレージェイドジャネット（秋田県・土田雄一さん）、第14・15部（同経産）サンバレージェットボニークイーン（秋田県・土田雄一さん）