PAGE TOP

機関誌

機関誌内容一覧

平成23年12月20日


平成23年12月20日「第三回企画委員会開催」〜第14回全共開催に向け〜
去る11月25日に、次の全共について考える全共企画委員会の第3回が日本ホル協会議室で全委員(北海道:角倉理事、東北・関東:臼井理事、中部・北陸・近畿:杉浦副会長、中国・四国:三浦理事、九州:石山監事)出席のもと開催され、協議が行われた。
開催方法は全国を5ブロックに分け巡回開催方式とすることは前回で整理されていたが、その具体的なスケジュールを次のように調整した。
未経産の部は後代検定娘牛(案)
まず、次回第14回開催地については、来年前期には決定し、6月の総会で公表を予定。そして、それ以降のブロック別開催の順番も決定する。
また、後代検定娘牛(父牛が後代検定参加種雄牛)の出品奨励策として、先般の企画委員会では、第13回全共よりも進展したものが望ましいとし、経産の部では第13回全共と同様に2、3歳級とするが、未経産の部ではその全てを後代検定娘牛とする案で整理をした。
なお、後継者育成のための学校等からの出品牛の奨励を図る件では、学校等を高等学校と変更して、大学やそれに相当する学校法人等と区別化を図ることとした。
これらについては、平成24年1、2月開催予定の日本ホル協社員会議で意見を聞き、3月の次回全共企画委員会、理事会等で内容をさらに十分に検討する。

平成23年12月20日「100名超える参加者」〜2年ぶりのジャジング・スクール〜
全国ホルスタイン改良協議会(松島喜一会長)は、去る11月21、22日の2日間、静岡県長泉町において、平成23年度ジャジング・スクールを開催した。
このスクールは、都道府県改良同志会の構成員である酪農家並びに技術者を対象に毎年開催しているもので、牛の見方を学ぶとともに関係者相互の交流を図ることも大きな目的としている。
今回は地元の静岡県ホルスタイン改良同志会(國京政孝会長)並びに社団法人静岡県畜産協会(森田繁男会長)、静岡県経済農業協同組合連合会東部畜産センター(藤山正彦所長)のご支援・ご協力を得て、同県長泉町・東部畜産センターと御殿場市・時の栖を会場として開催し、北は北海道、南は鹿児島県に至る18都道県から100余名の参加があった。
初日の開講式は東部畜産センターのセリ場で行われた。開催にあたり松島会長から地元への感謝の言葉が述べられた後、「酪農経営改善のためには乳牛改良の手は休めてはならない。関係者の交流もスクールの目的なので是非とも多くの友人を作ってほしい。来年度は会員の強い要望を受けて第8回全日本B&Wショウを開催できるよう準備を進めている」との開会挨拶が行われた。また、県同志会の國京会長からも歓迎の挨拶が行われたのち研修に入った。
まず、日本ホル協大西審査部長から、審査と一口にいっても審査標準に基づく得点審査があり、からだ各部位の特徴を知るための線形審査があり、さらに牛の優劣を比較するジャッジ審査がある。登録協会のホルスタイン種雌牛審査標準に基づいて審査を行うからには当然のこと、その審査標準を熟知してほしいことなど概略の説明が行われた。
さらに、パネラーである社団法人ジェネティクス北海道の荒木敏彦業務部長から、ジャッジをするに当たっての心得や講評の仕方などが簡潔に説明された。
ここで、ジャジマン候補者は、早速センターの特設会場に移り4頭1組を3セット序列付けの研修を行った。具体的には10分程度で各自が序列を付けた上、あらかじめ指名された数人が牛を並べ替えて講評するというもの。これに対してパネラーからは講評の適否を指摘するとともに序列の正解を発表するという方式で行った。
また、一般受講者は別室でパワーポイントを使っての「牛の見方」、さらには「牛の序列を付ける上での注意事項」、「ジャッジの言葉遣い」などの講習を受けた。
翌2日目は全員がセンターの特設会場に移動し、4頭1組を4セット序列付けの研修を行った。ここではジャジマン候補者だけでなく初めて序列を付ける一般受講者や学生・生徒も含まれたため、皆真剣な眼差しで牛に注目していたことが印象的であった。
一方、このスクールでは多種多様な酪農に関する技術を習得するため酪農講演会も同時開催しており、今回は静岡県畜産技術研究所酪農科の小林幸恵上席研究員を講師に迎えて、「乳牛の健康管理-乳成分の数値から分かること」をテーマに講演が行われた。具体的には乳脂率や乳蛋白質率の低下はどのような原因で起こるのか、各種栄養成分のバランスと問題のケースなど、実例を挙げて紹介され、対処方法も示された。

平成23年12月20日「1位石崎牧場・Lフロスティン号」〜乳用雌牛評価成績2011-11月〜
11月29日に乳用雌牛評価成績2011―11月が公表された。別表に牛群検定参加牛のうち総合指数上位牛を示した。
今回の1位は前回2位の「Lフロスティン」(北海道・石崎直牧場)が獲得した。本牛は2月評価4位から5月3位、6月2位と着実に順位を上げての栄冠であった。本牛は国内雌牛評価の上位常連「ジュディ」ファミリーであり、4位の「オードリー」、7位の「バーサ」、10位で初登場の「アクア」が同じファミリーである。また、2期連続1位であった「オング」も同族で「Lフロスティン」よりも優れた値を示していたが、今夏に死亡したために対象とはならなかった。
2位には前回4位から順位を上げた「ハーシェル」(北海道・五島順二牧場)が入った。本牛は名門「ヒラリー」一族で相変わらずの血統の強さを示している。他には妹の「プレミアム」が3位、6位の「モリー」、8位の「ストーリー」など上位15傑に8頭ランクインした。
都府県の1位は、3期連続で宮崎県の前原和明さんの「ジャスミン」で全国20位と前回の全国順位42位から大きく成績を伸ばした。同牧場の「ホワイト」も5位(全国72位)と健闘している。この2頭は北海道紋別郡五島牧場からの導入牛であり、「ヒラリー」の血統の勢いが感じられる。2位には兵庫県の小谷正子さんの「パラダイス」(全国52位)、3位は愛知県・ウイス牧場の「スイーティー」(全国66位)であった。また、4位の「リートン」、5位の「ホワイト」6位の「ボルトン」までが全国順位100位以内であった。



平成23年12月20日「継続は力なり」〜総務課長兼経理課長・三寺克志(新採用)〜
この度、十二月一日付けで当協会職員として正式採用され、同時に総務部総務課長及び経理課長に任命されました三寺克志みてらかつしです。これまでの経歴は主に、政府とともに食肉流通の合理化に取組むことを目的に、全国の食肉卸売業者の間で設立された協同組合の職員として勤務し、経理畑を歩んでまいりました。また、社会インフラの一つである鉄道の保守工事会社に勤務し、社会の公共財としての鉄道を支える立場から、様々な利害関係者との調整役としても働いてまいりました。
この度、当協会の職員として働くこととなり、今後、特に以下の三点について留意し業務に励みたいと考えております。
先ず、これまで私が属していた民間企業は社会の公器として、営利である事業活動を通じて雇用を生み、また、納税をすることによって、その社会的責任を果たしてまいりました。しかし、これとは異なり、当協会で行われている血統登録事業と言う事業活動そのものが、直接的に社会の利益に結びつくと事業であり、そこに携わる職員として高い職業意識や倫理観が必要であることを強く感じております。
次に、政治の混迷、長引く経済の停滞、今後急速に進む人口の減少、少子高齢化の問題、昨今でも最も象徴的であったTPP交渉参加に対する先行きへの不透明感等々、日本の酪農を取巻く環境は大変厳しく、当協会もその影響下に強くあるものと思われます。当協会の血統登録事業は、乳用牛の遺伝的改良には必要不可欠であり、今後とも酪農経営の安定化にとって益々その重要性は増すものと考えられます。長い年月を経て脈々と受け継がれてきたこの有益な血統登録事業の価値をさらに多くの酪農家の方々に知ってもらい、裾野を一層広げていく努力を外部に向け続けていくことが肝要と思われます。また、当協会内部においても公益法人改革への対応や協会職員の高齢化の問題等の課題解決に向け、省人化や効率化を進め、血統登録事業を安定的に次世代へ承継する努力を行なう必要があると感じております。
最後に、酪農家の方々、支部承認団体の方々、当協会職員、その他利害関係者との間でコミュニケーションを密にし、これまで以上に当協会運営にご理解とご協力を賜れるよう円滑な組織運営にも目配りをしていきたいと考えております。
以上の点を念頭に置き努力を続けてまいりますので、今後とも何卒宜しくお願い致します。

平成23年12月20日「人事異動」〜日本ホル協(12月1日付け)〜
◇事務局長兼総務部長(事務局長兼登録部長)
栗田純
◇登録部長(審査部長)
大西信雄
◇審査部長(登録部次長)
植原友一郎
◇総務課長兼経理課長(新採用)
三寺克志

平成23年12月20日「検定成績優秀牛」〜都府県23年11月証明分F偏差値〜
PDF版