2018年06月20日号
都府県血統登録申込大幅増
9月に70周年記念式典開催
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一般社団法人日本ホルスタイン登録協会(前田勉会長)の第68回通常総会が、6月15日、東京都中野区の中野サンプラザで開催され、報告事項として平成29年度事業概況並びに決算報告、平成30年度事業計画並びに収支予算、公益目的支出計画実施状況について確認され、任期満了に伴う役員改選などの議案すべてが原案通り可決承認された。
血統登録 都府県 109.5%増
平成29年度事業実績では、会員数が都府県5572名、全国1万2122名で前年度から363名減少した。一方、血統登録申込では、全国20万7114頭の前年度対比103.4%の増加で都府県では109.5%と大幅に増加した。
審査成績証明申込は都府県で9733頭(前年度対比103.0%)、全国では2万6076頭(同100.3%)で、補助事業等を含めた証明頭数では、都府県1万8959頭(同109.8%)、全国で4万8674頭(同106.9%)と増加を示している。検定成績証明申込が都府県で4341件(同100.9%)、全国では7万4444件(同99.0%)であった。また、SNP検査はLD一般の申込で都府県678件、全国では3554件(同142.2%)となった。
平成29年度収支決算では、登録事業からなる実施事業会計、ホルスタイン会館賃貸事業会計、法人会計を合わせた経常収益額は13億631万517円、同じく経常費用額は12億3669万3585円で、税引き後の正味財産増減額は5381万1832円の黒字となる旨上程され、原案通り可決承認された。30年度事業計画
昨年の酪農業界は、和牛受精卵やF1等の子牛販売価格の好況、飼料価格の比較的安定供給等に支えられ、経営面では比較的順調な1年であったと聞く。しかしながら、国内の酪農家戸数や乳用牛頭数はなお減少傾向を呈し、昨年度は北海道を除くほとんどの都府県で生乳生産量が前年を下回った。乳用牛頭数の減少は乳牛資源の価格高騰に繋がり、特に都府県酪農家における後継牛不足に拍車をかけている。
こうした状況の下、乳用後継牛確保のための性選別精液利用の普及率は年々高まってきており、最近では、全国の乳用子牛生産頭数の半数以上を雌子牛が占めるまでになった。当協会が行う血統登録においても性選別精液利用による登録割合は年々増加している。
当協会では、より多くの乳用後継牛を登録に結びつけるため、安価で申込書不要の自動登録を推進し、強い近親交配の回避や遺伝病発現の防止、遺伝的能力評価の基礎ともなる血縁の構築や情報提供を行っていく。
また、前年度に引き続き、(公財)全国競馬・畜産振興会からの助成を受けて「乳用牛DNA情報による長命連産性向上事業」を実施し、育成牛の体各部位測定データの収集、歩様等の肢蹄関係データの収集、歩様データを持つ経産牛のSNPデータを収集して、長命連産性向上との遺伝的関係を調査するとともに、標準発育値や肢蹄指数等の開発に努める。日本ホル協70周年 記念式典開催
当協会創立70周年の記念式典を9月5日に中野サンプラザで開催する。また、2020年に、初のブロック全共として宮崎県都城市で開催する第15回全共九州・沖縄ブロック大会に向けて、実行委員会との連携を密にして本格的な準備を進めていく。
血統登録では、自動登録を主体に一層の推進を図るとともに、正確な登録を実施するために現場で出生子牛とその母牛の確認の徹底を図るほか、登録申請牛への親子判定抜取調査やSNP検査等における血縁チェックと血統疑義牛への親子判定調査の徹底を図る。
なお、平成30年度血統登録等の計画頭数について、支局並びに支部・承認団体の見込み頭数を勘案し、血統登録20万410頭(本局4万1910頭、支局15万8500 頭)、移動証明4840件(本局3340件、支局1500件)を見込む。
生涯生産性や長命連産性に関連した体型並びに泌乳能力の改良に資するため、牛群審査の一層の普及推進を図るとともに、より多くの牛群検定記録を利用して、検定成績証明及び生涯検定選奨の推進を図る。
なお、平成30年度審査・検定成績証明の計画件数は、審査成績証明2万5435頭、検定成績証明7万2200件を見込む。東京都中野区の中野サンプラザで開かれた
第68回通常総会
社員補欠選挙 当選者
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今般、岩手県、千葉県、富山県の社員各1名計3名の辞任に伴い補欠選挙を5月31日に、また、石川県の社員1名の辞任に伴い補欠選挙を6月18日に各々実施しました。これら4選挙区で候補者の数が社員定数を超えなかったため、社員選挙の投票は行われず、無投票で当選が決定したので公示いたします。
【敬称略】
第5区・岩手県
塩倉 健一
第17区・千葉県
高橋 憲二
第21区・富山県
金田 宜士
第22区・石川県
柴野 立太
グランドチャンピオン岩田 政彦さん
~2018北海道B&Wショウ~
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2018北海道ブラックアンドホワイトショウ(主催・北海道ホルスタイン改良協議会)は5月26~27日、北海道安平町のホルスタイン共進会場でホルスタイン種249頭、ジャージー種21頭、合計22部門270頭が出品され開催された。審査は恵庭市の酪農家、福屋栄人さんが担当した。
グランドチャンピオン・シニアチャンピオンには北広島市・岩田政彦さんの「グランデール アストロ ルデイー ロイ」が、リザーブグランドチャンピオン・インターミディエイトチャンピオンには清水町・㈲田中牧場の「インデシブル フイーバーレイブン」、ジュニアチャンピオンには同牧場の「TMF リラ スパーク ダスト インクスー」、リザーブジュニアチャンピオンは江別市・竹中徳明さんの「セジス ビユーテイ エルトン G チツプ マウイ ET」、リザーブインターミディエイトチャンピオンは上士幌町・熊谷肇さんの「ハツピーグローリー レーガンクレスト メープル」、リザーブシニアチャンピオンは陸別町・㈲編田牧場の「アダミ プリンセス ゴールド チツプ ローザ」、ジャージー種のジュニアチャンピオンには大樹町・木村達也さんの「ローヤルランド プレミアム ロビン ET」、リザーブジュニアチャンピオンは苫前町・中嶋めぐみさんの「エムコラボ GO エグゼイド」、シニアチャンピオンは清水町・㈲田中牧場の「バブルトーン イーハトーブ ヴエロニカ」、リザーブシニアチャンピオンは広尾町・㈱エスティリアデイリーサービスの「アサナベ VB ルイス パシフイツク」がそれぞれ選ばれた。
写真はホルスタイン・マガジン社より提供。グランドチャンピオン・シニアチャンピオン
「グランデール アストロ ルデイー ロイ」(父:ゴールドロイ)
北広島市 岩田政彦さんリザーブグランドチャンピオン・インターミディエイトチャンピオン
「インデシブル フイーバーレイブン」(父:フイーバー)
清水町 (有)田中牧場ジュニアチャンピオン
「TMF リラ スパーク ダスト インクスー」(父:スパークリング)
清水町 (有)田中牧場
前田会長再任
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総会では任期満了に伴う役員改選があり、引き続き開催された理事会では会長、副会長、専務理事の選任が行われた。改選後の役員は次の通り。
会長
前田勉氏(長野県)
副会長
山口哲朗氏(北海道)
清末健一氏(大分県)
専務理事
栗田純氏(学識経験者)
理事(◎:新役員)
◎小椋茂敏氏(北海道)
◎山口秀雄氏(岩手県)
◎安齋利勝氏(福島県)
◎臼井勉氏(栃木県)
◎石原俊明氏(群馬県)
◎長井竜也氏(富山県)
◎鈴木康弘氏(愛知県)
◎栗山勝行氏(兵庫県)
◎川本正一郎氏(鳥取県)
◎長恒泰治氏(岡山県)
◎三瀬寿登氏(愛媛県)
◎松島喜一氏(熊本県)
監事
◎千葉準一氏(青森県)
◎髙橋秀行氏(千葉県)
◎壹岐定憲氏(宮崎県)
生涯乳量 -都府県30年5月-
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平成30年5月に都府県で検定成績証明されたものの中から、別表には生涯乳量5万㌔以上の高記録牛18頭を示した。今回は上位4頭が総乳量(M)10万㌔を突破した。
生涯乳量トップは佐藤範之さん(茨城県)所有の「GA クリスタル ブリツツ」(平18.8.7生)の検定回数8回で検定日数3096日、M12万1880㌔、総乳脂量(F)4190㌔、平均乳脂率(F%)3.4%、総乳蛋白質量(P)3447㌔であった。今回の記録は、8産目の検定成績証明を申請したことによるもので、茨城県内歴代1位となる素晴らしい記録となった。
2位は宮垣俊介さん(岐阜県)所有の「エバーオンワード クリス エリカ ロツトー」(平16.12.20生)の検定回数9回で検定日数3610日、M10万9814㌔、F4836㌔、F%4.4%、P3612㌔であった。今回の記録は、全産次の検定成績証明を一括申請したことによるもので、岐阜県内歴代1位の記録となった。
3位は佐藤俊作さん(茨城県)所有の「グリーンヒル ビクトリー ナポレオン」(平20.3.11生)で、7乳期でM10万3714㌔を達成し、同県歴代5位となった。
4位は成田博さん(愛知県)所有牛でM10万2121㌔を達成し、愛知県歴代6位となった。
8位の石川和博さん(静岡県)所有牛をはじめ3頭が審査得点90点以上を獲得しており、体型においても優れた成績を残している。
検定成績優秀牛 ー都府県、平成30年5月証明分F偏差値ー
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