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機関誌

機関誌内容一覧

2021年10月20日号

日本ホル協 令和3年度夏期 登録事務担当者会議
WEB開催で参加者多数

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     令和3年10月6日、日本ホルスタイン登録協会(前田勉会長)は令和3年度夏期登録事務担当者会議をWebで開催した。この会議は登録事務担当者を対象に事務連絡、各種事業の進捗状況の報告や意見交換をする場であり毎年夏期に開催している登録委員研修会に合わせて開催している。例年は東北地区、関東地区、中部・北陸地区、近畿地区、中国・四国地区、九州地区の6地区で開催していたが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からWebでの開催となった。Web会議であったが、例年の開催よりも多い42名の出席があり、活発な意見交換がされた。
     会議の開催にあたり、主催者である日本ホル協の栗田専務理事から、日頃よりホルスタインの登録事業並びに業務の推進、会員や登録委員への改良指導等に大変なご尽力をいただいていることに対して感謝の意を述べた。さらに、コロナに関連して緊急事態宣言が10月1日に全面解除されたところだが、しばらくの間は、在宅勤務やリモートワークを継続実施するため、出勤する職員数を縮減している関係で、特に従来からの申込書類により受付、調査を行う個別登録において、血統登録証明書の発行・送付が遅延しており、大変ご迷惑とご心配をおかけしていることを陳謝した。
     今年度もなお、コロナ禍の不自由な環境の中で、9月末現在の血統登録申込頭数は、前々年度を下回った前年度の98%に留まっている。このような不測の時期にこそ、出生報告と牛群検定繁殖報告等により、申込書不要で料金割安、登録書の早期発行、登録漏れの解消等、メリットが大きい自動登録を推進し、各都府県においても、自動登録への移行等、推進にご協力願いたい。
     また、牛群審査、検定成績証明の奨励は勿論のこと、後代検定娘牛の体型調査、ロボット適合性指数の開発、疾病データとゲノミック評価値を利用した耐病性指数の開発、さらには総合指数や長命連産効果の見直し等を行うことを述べ、開催の挨拶が行われた。
     事務連絡として、第16回全日本ホルスタイン共進会の進捗状況の説明、登録関係からは授精証明書の押印不要や事故照会、自動登録の実施状況、そして、来年度からの運用変更が予定される自動登録同時SNP検査について説明等があった。

    体型審査の際はご注意を

     審査課からはエクセレント(決定得点90点以上、EX)と評価するために必要な書類の用意の徹底について報告があった。
     審査受検牛におけるEX牛の評価において、受検農家が提示するこれらの書類(詳細は後述)に基づき、繁殖・能力の確認を行っているが、近年、一部の受検農家において必要な書類が準備されず、日本ホル協審査委員が事務所へ電話確認する事例が散見されるようになっている。特に、早朝や夕刻並びに土日祝祭日は日本ホル協の就業時間外となるなど、これらの依頼に対応することができず、EX牛の評価に支障をきたしている。
     このようなことから、令和3年度(後期)審査からは、審査委員による電話対応は行わないこととし、繁殖・能力の確認のための書類は必ず受検農家自ら準備していただき、管内農協・酪農協等、受検農家に周知・徹底の程、お願いしたい。
     なお、審査時にこれらの繁殖・能力の確認ができない場合は、いかなる理由においてもEX牛としての評価ができないので、予め書類の準備には十分ご留意願いたい。
    必要書類一覧
    血統登録証明書、繁殖台帳、牛群検定成績表、牛群検定終了通知書または血統能力証明書

都道府県別生涯検定記録首位牛 記録更新は4県

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     日本ホル協ではこのほど、令和3年9月末までに都道府県で検定成績証明された生涯検定記録牛を取りまとめた。今回は都道府県別1位の記録更新牛を紹介したい。

    4県でトップ更新

     検定回数3回以上、総乳量3万キロ以上で都道府県別1位の一覧を表に示した。そのうち、過去1年で記録が更新された都道府県は4県あった。
     北から紹介すると、まず岩手県・中六角保広さん所有の「リバテイーフアームプレステージアウトサイドマスター」(写真)が2年振りに自身の持つ記録を更新した。これにより、県内トップの記録は4年間破られていないことになる。検定回数16回、日数4999日、総乳量15万2383キロであった。総乳量は東北地区でも1位の記録である。本牛は享年20歳までに16産と、長命性と繁殖性の両面で優れており、さらに決定得点も88点と素晴らしい成績を残している。
     茨城県でも佐藤範之さん所有の「GAクリスタルブリツツ」が昨年自身で更新した記録を8221キロ塗り替え、2度目の県内トップとなった。記録は検定回数9回、日数3793日、総乳量13万9380キロであった。本牛は6世代前に北海道野付郡の五十嵐牧場から導入されている。12歳までに9産しており、10月現在、4頭の娘牛、8頭の孫牛、7頭のひ孫牛がいることからも、今後も同牧場を支えていくファミリーであることがうかがえる。決定得点も88点を記録している。
     埼玉県では亀田康好さん所有の「シンボライズロメオクララ」が同牧場の「シンボライズレインビユーテイクリスチーナ」の記録を上回り県内1位となった。検定回数8回、日数3939日、総乳量12万3953キロを記録した。本牛は7世代前に北海道河東郡の池上牧場から導入されてきた血筋で、母牛も第12回全共で1等賞を獲得している。また、娘牛も生涯乳量10万キロを突破した牛がおり、その素晴らしい遺伝子が脈々と受け継がれている。
     4頭目は岡山県の吉原直樹さん所有の「グランデイールスーパーピノチヤントET」が県内記録を更新した。検定回数6回、日数2774日、総乳量13万2664キロであった。本牛は決定得点93―3Eと、非常に体型面が秀でており、母牛が90点、祖母牛も82点であることからも、代々この血統が優れていることが結果として表れている。また、本牛はすべての乳期で乳量1万キロ以上を記録しており、泌乳能力でも優れている。

    リバテイーフアームプレステージアウトサイドマスター
    岩手県葛巻町中六角牧場にて(写真はホルスタイン・マガジン社より提供)

全日本B&Wショウ 令和5年へ開催延期 全国ホル協議会理事会

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     全国ホルスタイン改良協議会(岡嶋建一郎会長)は、8月30日に第85回理事会(Web)を開き、ジャジング・スクールの開催、全日本ブラックアンドホワイトショウの開催について協議した。
     協議事項では、群馬県で開催予定していたジャジング・スクールについて、長引くコロナ禍の影響により、今年度開催を断念せざるを得ない状況から一昨年の豚熱・昨年のコロナに続き、3年連続で開催中止することが可決承認された。
     また、令和4年の開催に向け準備を進めていた第10回全日本ブラックアンドホワイトショウは、会場となる静岡県御殿場市馬術・スポーツセンターについて、馬術関連の行事で既に予約が集中し秋期開催が難しい状況にあることや未だ行先不透明なコロナ禍の状況から、令和4年開催を延期して令和5年開催に向けその開催形式も含め新たに準備・検討を進めることが可決承認された。
     その他、令和3年度会費徴収の件、任期満了に伴う役員の改選手続きの件などについて協議を行い、全て提案どおり可決承認された。

人事異動

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    (9月27日付)
    ◇鎌塚倫成事業部調査課普及係(証明課審査検定係)
    (10月1日付)
    ◇児玉裕志総務部経理課長代理(経理課経理係長)

検定成績優秀牛 -都府県令和3年9月証明分F偏差値-