平成16年3月20日
平成16年3月20日 「世界35カ国から250名出席」 ~フランスで第11回世界ホルスタイン会議開く~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
世界ホルスタイン・フリージアン連盟(WHFF)主催の第11回世界ホルスタイン・フリージアン会議は2月28日から4日間、フランス・パリで、世界35か国から250名が参加して行われた。日本からは日本ホル協の北良治、山崎博文両副会長をはじめ関係者28名が出席した。各テーマの発表の中で、日本からは酒井豊・家畜改良センター新冠牧場長が日本の家畜個体識別システムについて講演し、多くの国々から強い関心と注目を浴びた。また、WHFFの総会では中国の新規加入や、体型形質の国際統一化など各ワーキンググループからの提出議題が承認された。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
酒井新冠場長が講演 日本の個体識別システムに深い関心 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「21世紀における登録の使命とは何か」をメインテーマとした今回の世界ホルスタイン・フリージアン会議は、開催前日の歓迎レセプションに続いて第1・2日目には8つのテーマについて29名からの発表とディスカッションが行われた。 まず、開催国のフランスから「フランスホルスタインの遺伝概要」について講演があった後、2つ目のテーマ「個体識別と登録」では、家畜改良センター新冠牧場の酒井場長が「日本における牛の個体識別はいかに実施されたか」と題して発表を行った。 アメリカでのBSE発生に付随して、改めて家畜の個体識別システムが注目されており、日本が短期間にこのシステムを仕上げたことに対して多くの国から驚きと強い関心が寄せられ、酪農家の対応などについて質問があった。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
線形形質基準の国際統一を承認 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3つ目のテーマ「データ測定と記録」では、カナダやオランダから搾乳ロボットの泌乳記録について興味深い発表が行われた。また、4つ目の「育種目標」ではアメリカやフランスから選抜指数と機能的形質、各国間の育種目標などに関する発表があり、次の「遺伝管理の道具」ではスイスからインターネットを利用した交配計画など、最近の統計遺伝学や情報通信を活用した話題が提供された。 7つ目の「WHFFワーキンググループ」では体型(線形)形質の国際統一に関する報告があった。このほかのテーマとして「発展途上国における挑戦」や「ホルスタインの普及促進」について関係国から発表が行われた。 世界会議3日目の通常総会では、各ワーキンググループからの報告があり、機能的体型形質、劣性遺伝、電子データの交換など6項目についてそれぞれ承認された。 機能的体型形質ではロコモーション(歩様)を新しくデータ収集することや、線形形質の国際基準の統一と合わせて、得点形質である乳用特質、外貌と体積、肢蹄、乳器の4形質について国際統一化の可能性を今後調査、検討することが承認された。また、後乳房の幅を国際標準形質とする可能性を検討するため、情報を有する国からのデータ提供が要望された。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
次回は2008年アイルランドで | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
次回の第12回世界会議開催国の選出では、は2008年9月にアイルランドのダブリンで開催することで決定した。 なお、総会翌日の第15回評議員会では役員の改選があり、会長にカナダのK・フレーマン氏、副会長にオーストラリアのG・モンロー氏、事務局長にベルギーのM・ミアー氏が選出された。 今回の世界会議では、中国が新規加入したことや、日本の個体識別システムと改良体制が世界水準にあること、各国の登録協会は会員のメリットを真剣に模索し、情報提供を最も重視していることなどが強く印象づけられた。 会議閉会後の3日目の午後からは、参加者全員でフランス最大の農業祭とホルスタインショーの見学や近隣酪農家の訪問を行った。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成16年3月20日 「大規模農家で登録増える」 ~本川牧場(大分)では年間426頭~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成15年1~12月に都府県で血統登録された雌牛について、日本ホル協の会員別に登録頭数をとりまとめた。 表1には、平成10年以降の都府県における血統登録頭数と、登録を行った会員数、会員1名あたりの登録頭数の推移を示している。 昨年1年間に、都府県で血統登録された雌牛は6万2284頭で前年を約1万6千頭上回った。これは一昨年に改正された登録制度が昨年になって各会員や関係各位への登録推進がより徹底したことと、登録証明システムが本格的に稼働したことなどが挙げられる。 昨年、血統登録を行った会員数は7435名で、前年より524名増えている。また、同会員1名あたりの登録頭数も8・4頭で前年を1・7頭上回った。 表2には、昨年1年間に50頭以上の登録を行った会員を掲載している。同一家族の名義で登録している場合は登録頭数の多い会員名でまとめて示している。 登録頭数が最も多かったのは大分県・本川牧場の426頭で、これまでの都府県年間最高頭数である。同牧場は全国でも有数の超大規模経営であり、前年の登録頭数49頭から一気に9倍近い伸びを示した。 2位はこれまで毎年トップであった小岩井農場(岩手)の219頭で、前年より65頭増えている。以下、伊藤謙三さん(栃木)、野村実さん(茨城)、尾崎光広さん(三重)、星野章好さん(群馬)、朝倉修一さん(茨城)、品川文隆さん(群馬)が100頭以上の登録を行っている。なお、年間100頭以上は前年よりも6名増えており、これらの酪農家では、いずれも前年より登録頭数が増加している。 表には示していないが、登録頭数階層別の会員数では、年間登録頭数10頭未満が全体の71%で前年よりも7ポイント減少しており、反対に10~19頭が21%で6ポイント増、20頭以上が8%で前年よりも約2ポイント増加している。 さらに、登録頭数30頭以上は209名で前年の約2倍、50頭以上は61名で約2・5倍になっており、前年にも増して大規模酪農家における登録の拡大傾向がうかがえる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1 会員あたり登録頭数の推移(都府県)
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表2年間登録頭数の多かった会員 (平成15年都府県)
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平成16年3月20日 「シンボルマークとマスコットキャラ」 ~とちぎファームフェスタ2005~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「とちぎファームフェスタ2005」(第12回全日本ホルスタイン共進会・第4回全日本ジャージー共進会)のシンボルマークとマスコットキャラクターが11日、全共栃木県実行委員会の幹事会で決定した。 シンボルマークは群馬県高崎市の中島厚さん(72)の作品で、「とちぎ」の「と」と「乳房」を組み合わせ、「ミルクの国とちぎ」をイメージした。躍動する曲線で「とちぎファームフェスタ2005」の飛躍を表現。 マスコットキャラクターは大阪府の林菜月さん(12)の作品で、牛乳ビンと牛をイメージしたもの。これらは来年11月のファームフェスタに向けて広報PRに利用される。 |
平成16年3月20日 「ジェスロがトップ」 ~15年血統登録娘牛調査から~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成15年における血統登録雌牛の父牛別とりまとめでは、登録に関係する種雄牛は2061頭で前年よりも若干増加した。登録娘牛頭数の上位49頭の種雄牛で登録雌牛全体の66%を生産している一方で、登録娘牛100頭未満の種雄牛が全体の約90%もいる。また、種雄牛1頭あたりの平均登録娘牛頭数は、北海道が120頭に対して、都府県は36頭と極端に少なかった。登録娘牛頭数が最も多かったのはロイレーンジェスロET。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
上位49頭で登録娘牛15万頭を生産 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成15年1~12月に全国で血統登録された雌牛頭数は23万99頭で前年より3万9千頭ほど増えた一方で、これらの雌牛の父牛は2061頭を数え、前年より142頭増加している。 表1には、登録雌牛の父牛をとりまとめて、種雄牛1頭あたりの登録娘牛頭数を階層別で示した。 この1年間に5千頭以上の娘牛を登録した種雄牛は7頭、娘牛3千~5千頭未満が17頭、1千~3千頭未満が25頭、100~999頭が163頭などとなっており、上位のわずか49頭の種雄牛で15万頭余(登録娘牛全体の約66%)を生産していることになる。この割合は前年よりも3ポイント高くなっており、上位種雄牛がより集中して使われていることを物語っている。 その一方で、娘牛99頭以下の種雄牛が1849頭おり、そのうち約60%の種雄牛は娘牛9頭以下という不可解な使われ方がされている。 表2には、北海道と都府県で、種雄牛が国内繋留、海外繋留別に種雄牛1頭あたりの登録娘牛頭数を示している。 種雄牛の使われ方は、北海道と都府県で大きく異なっている。全体の種雄牛頭数では、都府県が北海道よりも300頭余り多く使われており、1種雄牛あたり登録娘牛では北海道が120頭に対して、都府県はわずか36頭であった。 また、国内繋留種雄牛は1461頭で種雄牛全体の71%を占めている。このうち、北海道と都府県で共通して使われている種雄牛は758頭(52%)であり、残りの703頭(48%)は北海道と都府県で別々の種雄牛が使われていることが分かった。 全国で登録に出てきた海外種雄牛は600頭(種雄牛全体の29%)で、前年よりも66頭増えている。都府県の方が北海道よりも対前年比はやや高くなっている。 しかし、登録娘牛全体に占める関係娘牛の頭数比率でみると、北海道は前年より9ポイント上昇しており、輸入精液の利用が急増している。 表3には、平成15年に登録娘牛を多く持つ種雄牛30傑を示した。 娘牛に係る授精時点でみれば、当時のNTP上位牛が多く利用される傾向が顕著になっている。 トップはジェスロで、唯一娘牛頭数が1万頭を超えている。2位のタムシドは前年5位から3千頭増、3位アランは前年1位から約4千頭減。 都府県のトップ3はジェファーソン、マーベリック、エルフの順。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1種雄牛1頭あたり登録娘牛頭数(その1)
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表2種雄牛1頭あたり登録娘牛頭数(その2)
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表3登録娘牛を多く持つ種雄牛トップ30(平成15年1~12月) 注) *は輸入精液によるもの
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平成16年3月20日 「審査は4年連続増加」 ~15年度都府県牛群審査・調査から~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成15年度の都府県牛群審査と乳用牛体型能力向上対策事業に係る体型調査は定期巡回日程をほぼ終了した。 表1には平成15年度都府県別の牛群審査・体型調査の実施状況を示した(本年3月5日現在)。 本年度の牛群審査は702農家で7266頭の受検があり、1戸あたり審査頭数は10・4頭。また、牛群奨励審査が195戸で606頭、個体審査は雌4頭、雄8頭。 牛群審査と個体審査の合計頭数は前年より400頭上回り、4年連続の増頭となった。 都府県別審査頭数では、岩手県が860頭で毎年トップの実績を維持している。2位は茨城県の631頭で3年連続、以下、熊本県、群馬県、栃木県、愛知県、福島県の順。また、前年対比では熊本県の86頭増をはじめ宮城、千葉、福島、山形、茨城、神奈川、佐賀、愛知の各県で大幅な増加となった。 体型調査は1721戸で、材料牛と同期牛など合計1万2284頭の体型データを収集した。 この結果、審査と調査の合計は2万328頭で前年度に比べて500頭減少した。都府県別では熊本県がトップで2005頭、次いで岩手県1549頭、群馬県1389頭、以下茨城県、栃木県、福岡県、愛知県の順。なお、15年度の都府県平均審査得点は80・68点で前年に比べて0・08点上昇した。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
8戸が60頭以上受検 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表2には本年度の牛群審査受検農家のうち、年間審査総頭数が多かった上位25戸を掲載した。 審査頭数が最も多かったのは鈴木基夫さん(愛知)の162頭。次いで家畜改良センター岩手牧場、朝倉実行さん(茨城)が100頭以上、小岩井農場(岩手)、荒井裕一郎さん(茨城)、加藤牧場(埼玉)、仲田光則さん(山梨)、半沢善幸さん(宮城)が60頭以上。 15年度都府県で審査得点90点以上(EX)を獲得した雌牛は107頭であった。都府県別では岩手県の20頭を筆頭に、栃木県11頭、静岡県9頭、熊本県8頭、群馬県と神奈川県の6頭など。 表3には後期にEXを獲得した53頭を得点、県、年齢順に掲載した。最高得点は、長坂仁司さん(群馬)のシーダーデールエレベータースタールンドの94点で都府県6頭目。92点はエスペランサホルスタイン・オーナーズクラブ(栃木)所有のアルビナフォーメーションリプロンET、亀井俊正さん(神奈川)のウエストインテグリティトゥーマー、笠孝光さん(福岡)のロングフィールドジュラーコンケストの3頭。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1 平成15年度都府県別牛群審査等の実施状況(平16.3.5現在)
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表2 審査頭数が多い酪農家(15年度都府県)
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表3 平成15年度後期都府県におけるEX雌牛
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平成16年3月20日 「国内種雄牛が1、2位占める」 ~乳用種雄牛評価成績2004-2月~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップ40に11後県から25頭~泌乳能力の改良大いに期待~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
インターブルの国際種雄牛評価に参加して3回目の評価となる2004―2月の乳用種雄牛評価では、総合指数(NTP)と乳脂量で日本の種雄牛が世界1、2位を占めたほか、乳量では世界のトップ100以内に25頭入るなど、引き続き好成績を維持している。また、精液供給可能な国内種雄牛のうち、NTPトップ40には11後検から新規12頭を含む25頭の選抜種雄牛が登場し、今後の乳牛改良の担い手として活躍が期待される。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平均値は世界トップ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1には、インターブル参加の主要国において、乳量の種雄牛平均評価値を比較している。 1988年(昭63)生まれの種雄牛では遺伝評価値が主要国中で最も低かった日本が、98年(平10)生まれでは1080㌔でアメリカを抜いて最も高い平均値となった。 表2には、日本でインターブル評価の上位に入っている種雄牛を示した。NTP1位にはケンドル、2位タイタニック、乳量2位に国内産のチーフブロック、乳脂量1、2位にも国内産のヒッポクリオネとウインチェスターがランクインするなど、日本の種雄牛が世界の上位に肩を並べている。因みに、世界のトップ100位内に日本の種雄牛の占める頭数は、乳量で25頭、乳脂量39頭、乳蛋白質量29頭、NTPで22頭入っている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1種雄牛評価値の平均(乳量)単位: kg
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表2インターブル上位にいる日本の種雄牛
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1位はタイタニック | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今回、評価値が発表された国内の精液供給可能な種雄牛93頭のうち、別表にはNTPトップ40と、参考情報として海外種雄牛15頭を示した。なお、今回のNTPトップ40には11後検から新規(略号の前のN)12頭を含む25頭が入っている。 NTP第1位はキャローゼルアスタイタニックET(前回の11月評価では第3位)で、NTP+2341は昨年8月のインターブル参加以来、初めて海外種雄牛の評価値を上回る数字となった。 2位はシバー(前回1位)のNTP+2290、3位はコーキーブリザード(同2位)、4位がデュランゴ(同4位)で、上位4頭がNTP+2000以上を維持し前回から順位も安定している。トップ3頭はいずれも父牛がコーキー、母方祖父牛がルークという組み合わせになっていることも興味深い。 また、今回新規選抜された種雄牛では、ウインチェスターがNTP5位、オーファンが7位に入る健闘ぶりである。そのほか、18位にオリオン、21位マンチェスター、23位タグレーンマティー、25位エクスプローラーなどが入っている。 なお、紙面の左側には主要な泌乳・体型形質について改良が期待できる種雄牛上位10頭を掲載している。 交配種雄牛を選ぶ場合には、雌牛の改良すべきポイントを絞って、近親交配に気をつけながら、NTPトップ40の中でその形質の改良が期待できる種雄牛を選ぶことが大切である。 国内NTPトップ40の表の下段には参考情報として、海外種雄牛のNTP上位種雄牛を示している。これらは一定以上の信頼度と遺伝的不良形質の検査済など日本での利用基準を満たした種雄牛のランキングである。 今回、海外種雄牛のトップには前回6位のハートライン タイタニック ET、2位はランツ、3位オービーマンフレッド、4位ドーソン、5位BWマーシャルが入っている。 近年、国内において輸入精液の流通が伸びているが、日本に入ってきている輸入精液のうち、その成績が日本のNTPトップ40に満たないものが輸入精液本数全体の49%、種雄牛頭数の60%にも達しているという。因みに、アメリカ産種雄牛では124頭中63頭が、カナダ産種雄牛では実に67頭中52頭が、日本のNTPトップ40を下回る成績である。 海外種雄牛を利用する場合は、その種雄牛の国際評価値を確認して、改良にあまり貢献しないような種雄牛は極力避けることが賢明である。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
乳用種雄牛評価成績2004-2月(供給可能種雄牛NTPトップ40)
注2) 名号後のCVはCVMキャリア、未表示はCVM正常。MFは単蹄。また、掲載牛はすべてBLAD正常。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
乳 代 効 果
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乳 脂 率
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無脂固形分率
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肢蹄
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雌牛評価ではルメイドーン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3月2日、家畜改良センターから2004―2月の乳用雌牛評価成績・牛群検定参加牛の総合指数上位100頭が発表された。別表には全国上位20頭と都府県上位牛を示した。 雌牛のNTPトップは北海道紋別市・永峰勝利さん所有のビクトリアルメイドーンETで、NTP+3389、乳代効果24万1316円、乳量+3055㌔で、2002-Ⅰ公表時以来、6回連続首位を保っている。 2位はホープランドベッツイET、3位はワイケーティーテッチェグルーブ、4位オムラファームルフネスETで、これら4頭がNTP3000以上。 都府県では、愛知県・鈴木基夫さん、岡山県・甲元益己さん、宮城県・鈴木富康さん所有牛などが名を連ねている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
乳用雌牛評価成績2004―2月より抜粋(牛群検定参加牛のうちNTP上位20位)
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平成16年3月20日 「NTPトップ10に4頭」 ~LIAJ種雄牛で確実な改良を(2004-2月乳用種雄牛評価成績)~ |
新たに精鋭5頭デビュー~魅力あふれる新規種雄牛~ |
平成16年2月9日、本年度3回目の乳用種雄牛評価成績2004―2月が(独)家畜改良センターから公表された。インターブルの国際種雄牛評価によると、国内牛は総合指数(NTP)と乳脂量で3頭、乳量では2頭がトップ5に入るなど国際的に好成績をあげている。今回、各人工授精団体から新たに選抜された12頭を含めて93頭の種雄牛が供用されることになったが、このうち、家畜改良事業団供用種雄牛(LIAJ種雄牛)は31頭、全国のNTPトップ40には新規牛5頭を含む16頭が、そして、新規牛2頭を含む4頭がトップ10にランクインした。 |
常に上位「デュランゴ」と「アトロン」 |
家畜改良事業団が繋養する種雄牛のうち、NTPトップ40にランクインした種雄牛の遺伝評価成績は別表のとおり。 平成14年8月の評価で登場して以来、常にNTP上位に位置し続ける「デュランゴ」は、今回も第4位の成績を収め、乳脂量では第10位、さらに乳蛋白質量はEBV+56kgで全国第1位、乳代効果も第2位を占めるなど、圧倒的な産乳能力によって高い収益を牛群にもたらす種雄牛として改良に貢献しています。 体型面でも、体型得率では体積を除いてプラスの成績を収めており、乳器のSBVは+2・24と高能力を支える乳器を備えています。 NTP全国第10位の「アトロン」も平成14年8月に登場して以来、常にトップ10以内にランクインしており、特に乳脂率、乳蛋白質率のEBVは全国第10位と高く、乳成分率の向上を求める牛群には最適の種雄牛といえましょう。 体型面でも、外貌のEBVが若干マイナスであるほかは、各形質の得率ではプラスの成績を収めており、特に前乳房の付着が良く、後乳房の高さ・幅があり、乳器得率はSBV+3・43としっかりとした乳器を持った娘牛を生産しています。 さて今回、LIAJ新規選抜種雄牛5頭は、いずれもNTPトップ40にランクインし、それぞれに魅力的な特徴を持って供用が開始されました。新たにデビューした魅力ある5頭の種雄牛のプロフィールを紹介しましょう。 |
乳脂量世界2位「ウインスター」 |
NTP+1977と全国第5位の成績で登場した「ウイン スター」は、デコール サンド スターバックET(JP5H01479)、ドリフトアイスヒッポクリオネ(JP4H51542)を輩出した「デコールジェースターバック」を母に、ウインチェスターを父として、北海道網走市・岩本久男牧場で生産された種雄牛です。 「ウイン スター」は、国際種雄牛評価による乳脂量が「クリオネ」に次いで世界第2位にランクされ、11万円を超える乳代効果を得るなど産乳能力に抜群の実力を発揮しています。 体型面では乳器のSBVが+2・37という高い改良力を示しており、娘牛を飼養する酪農家からは「特に乳房が揃っており、肢蹄にも大きな問題はない」との評価を得ています。 また、能力面では乳脂量をはじめとする乳成分量を、体型面ではデーリィキャラクター(乳用牛の特質)と乳器を改良したい牛群には最適な種雄牛といえましょう。 |
能力、体型で好成績「オーファン」 |
同じくウインチェスターを父とする「オーファン」はNTP全国第7位で登場しました。 母「リプルリッジルークオーキッド」は、現在アメリカでトップクラスのCTPIを多く輩出している高インデックスファミリーに属し、確かな血統に裏付けられた好成績を能力、体型の両面であげています。 能力面では、乳脂量EBVが「ウイン スター」に次いで全国第3位、世界でも第5位にランクされ、11万円を超える乳代効果を得るなど産乳能力の高さを示しています。 一方、決定得点のEBVは+1・11で全国第8位であり、肢蹄は第6位、乳用牛の特質は第4位、乳器でも+1・0を超えるEBVを得るなど体型面で抜群の成績を示しています。 なお、本牛はCVMの保因牛であることから交配に際しては雌牛の血統に留意していただきたい。 |
産乳量に改良力「タグマティー」 |
マティジーの息牛としてNTP全国第23位で登場した「タグマティー」は、乳代効果のEBVが12万2401円で全国第8位と高く、新規種雄牛で唯一トップ10にランクインし、高い収益性が期待されます。 産乳形質では、特に乳量が全国第6位に、無脂固形分量では新規牛で唯一第10位にランクインしています。 高い泌乳能力を支える乳器についてはSBV+3・29と抜群の成績をあげており、「タグマティー」には産乳量を伸ばして収益性をより高めようとする牛群に利用されることを大いに期待したいところです。 |
屈指のアニーファミリー「サンシャイン」 |
同じくマティジーの息牛で北海道セントラルブリーダーズ生産の国産種雄牛「サンシャイン」は、ハイインデックスを持つ雌牛を数多く作出している我が国屈指の「アニー」ファミリーを受け継ぐ「RCAベルウードアニーエーET」を母親としています。 前述の「アトロン」も「アニー」ファミリーから輩出されており、血統の確かさがうかがえます。 能力面では、乳成分率で若干マイナスはあるものの、安定した成績をあげています。また、体型面でもすべての得率のEBVでプラスの成績を示しており、特に決定得点や乳器でよい成績をあげています。 |
体型改良に実力「ティーモンテ」 |
マティジーを父とする「ティーモンテ」は、乳脂率EBVの全国第6位をはじめ、乳成分率で大変安定した成績を残しています。 また、NTP上位牛の中でも、特に体型面の改良に実力を発揮しています。各体型形質の得率はオールプラスで、決定得点EBVは+1・36で第4位、乳器は第7位で、乳脂率と合わせて体型面での改良を望む牛群への利用が期待されます。 このように、これらLIAJ新規選抜種雄牛は高度な能力水準をベースとして、それぞれの種雄牛が各形質に関して魅力のある特徴を持っており、牛群の遺伝的改良に貢献できるものと確信しています。(家畜改良事業団) |
平成16年3月20日 「阿蘇ボーイと教外別伝」 ~熊本発審査余滴~ |
九州に来ると、何となく外国気分になる。空港に降りると天を貫くほどの椰子の木やフェニックスの南国気分、気候は暖かく、人々は陽気で、彼ら同士で話す会話の3分の2は分からない。時に、笑ってごまかすしかないこともある(こんなことをバラすとまずい?)。そこがまた、「オーッ!外国っぽい」と実にうれしくなる。 さて、熊本出張の休日、熊本城や水前寺公園に見飽きた折、「阿蘇ボーイ」なるSL号に乗ってみた。西部劇の如く黒煙たなびくSL機関車の車内は、昔懐かしき「ローハイド」の曲が流れ、何となく英語が飛び交いそうな気分だ。 そこへ、カウボーイ姿で颯爽と登場した車掌だが、「恐れ入ります。切符を拝見させていただきます」と。いかにもJR九州バージョンには、いささか白けてしまう。ディズニーランドのジャングルクルーズや大阪USJのジョーズのような、ガイド役の派手なアクションがほしいところだ。 阿蘇での昼は名物「高菜めし」。九州特産の高菜とじゃこを炒めてご飯の上に乗せた一品。和風なのにちょっとピラフ風でゴマ油と高菜のコラボレーションが絶妙だ。 時間つぶしに入った古代の郷美術館。館内は薄暗く、「すみません。入れますか?」と尋ねると、ようやく年輩のご夫婦?が出てきた。数百円を払うと、奥さんが狭い館内に照明を点けてから案内してくれた。掛け軸や彫刻、調度品の説明を丁寧にしてくれる。 1階が終わって「2階もいいですか?」と尋ねると、「見ますかぁ?」と渋々、2階の照明を点けてくれたが今度は案内はなし。2階に上がってみて驚いた。ガラスケース一杯に春画が並んでいるのだ。しかも、男女の○○な部分はすべて脱脂綿でわざとらしく隠されており、何とも奇妙だ。 そういえば、1階に飾ってあった掛け軸の「教外別伝」(きょうげべつでん)は「学校で教わること以外にも、世俗の大事なことを伝習すべし」の意味だ。2階のそれがまさに「教外別伝」だったのか。いかにも老夫婦らしい節電対策と、脱脂綿で覆って見せてはいけないという真面目さと恥じらいに感心しつつ、美術館を辞去した。(純) |
平成16年3月20日 「9部門で日本新記録」 ~年型別乳量・乳脂量ベストワン~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ルメイ・ドーン号が日本最高乳脂量 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成15年1~12月末までに検定成績証明された中から、年型別乳量・乳脂量高記録牛をとりまとめた。 別表には、305日と365日2回搾乳の各年型別乳量、乳脂量の全国トップ牛を掲載している。表中の名号の前に*印は日本記録更新牛を示している。 今回、305日乳量部門で4頭、同乳脂量部門では1頭が、また、365日乳量で3頭、同乳脂量で1頭がそれぞれ日本記録を更新した。 2年型では、北海道豊頃町・井下英透さん所有のUSマセールランツETが305日乳量1万8852㌔でこのクラスの乳量日本記録を更新した。 井下牧場では、4年型でもアイリッチルドルフエイダETが305日乳量2万755㌔、365日乳量2万3688㌔を記録し、同クラスの乳量日本記録を樹立した。 4年型では厚岸町・水谷正隆さんのMMバリアントミックスが305日乳脂量801㌔で乳脂量日本記録を作った。 また、4年半型では、紋別市・永峰勝利さん所有のビクトリアルメイドーンETが305日乳量2万1633㌔、乳脂量1269㌔、5・9%、365日でも乳量2万5408㌔、乳脂量1487㌔を記録し、このクラスの4つの日本記録を樹立した。 特に、乳脂量は全年型でトップであり、ロイブルックハイアーエレン(鳥取市・田中泰彦さん)が持つ乳脂量日本記録を7年ぶりに更新した。 本牛は前年、3年型乳量、乳脂量の4部門で日本記録を更新しており、これで8部門での日本記録達成となる。また、乳用雌牛評価のNTPランキングでも昨年8月以降、全国1位を堅持している。 次に5年型では、帯広市・杉浦尚さん所有のワイケーティーテッチェグループが305日乳量2万2625㌔、365日乳量2万6108㌔を記録して、両クラスでの乳量日本記録を更新するとともに、平成15年における全年型での最高乳量牛となった。 このほか、各年型トップ牛の中で歴代2位になったのは、4年型305日乳脂量のMMバリアントミックス(厚岸町・水谷正隆さん所有)、5年型365日乳脂量のプラムオーチャードフラワーリンデイET(門別町・梅村義郎さん)、成年型305乳量のアイリッチプレリュードマグネット(豊頃町・井下英透さん)の3頭。 また、帯広市・十勝ライブストックマネージメント所有のライブストックセルシアスマリーが3年半型乳量、乳脂量で305日、365日ともにこのクラスのトップを独占している。 牧場別では前述の永峰勝利さん、井下英透さん、杉浦尚さんなどで複数の所有牛がこのトップリストに名前を連ねている。 北海道勢が各部門で高記録を残す中、都府県では2年半型365日乳脂量で新潟県・鈴木正さん所有のレコードルドルフミスティETが唯一このクラストップの成績を挙げている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表年型別乳量・乳脂量記録牛(平成15年全国、2回搾乳) (平成15年1~12月末証明分。 名号の*印は日本記録更新牛。)
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平成16年3月20日 「アマンダ生涯乳量2位に」 ~8産で合計17万9千㌔~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
北海道帯広市・杉浦尚さん所有のワイケーティーテッチェアマンダ(体型得点93点、父チーフマーク)は、このほど12歳5月、8産目の305日検定で乳量2万1091㌔、乳脂量708㌔、3・4%を記録し、3産目以降連続6回連続2万㌔以上の快挙を遂げた。 これによって、生涯乳量は17万9122㌔、総乳脂量6576㌔となり、生涯乳量で歴代2位、乳脂量でも3位に順位を上げた。なお、アマンダは平成10年に5産目の検定で、305日乳量2万3442㌔、365日乳量2万7099㌔のわが国最高乳量を記録している。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成16年3月20日 「堤内牧場(岩手)で11万㌔」 ~生涯検定選奨牛都府県16年1~2月~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生涯検定申込の利用高まる | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本年1月から2月までに都府県で検定成績証明を受け、生涯検定選奨された牛と、既に選奨済みで記録が加算されたもののうち、合計乳量5万㌔以上のものについて別表にとりまとめた。 今回の生涯乳量トップは岩手県・堤内武人さん所有のデンバートリプルスタープリンセス(昭和63年生、父トリプルスター)で、10産目の検定で419日、乳量1万625㌔を記録し、これまで10回の検定日数3891日、総乳量11万6681㌔、総乳脂量4355㌔、3・7%は都府県歴代で乳量11位、乳脂量15位となった。 2位は山梨県・小林良長さん所有のムトウシューマイドラマチック(父ドラマチック)で、6回の検定で、総乳量9万7759㌔、総乳脂量3266㌔、3・3%。特に3産目以降の各乳期では1年検定乳量で1万3~6千㌔を継続している。 3位は山形県・佐藤卓爾さん所有のエミネントセニョリータクラーククーロ(父ラスカル)で9回の検定で総乳量9万7401㌔。4位は福岡県・槇芳行さんのエムビーアストロプリンセス(父プリンス・バリアント)で14産、12回の検定記録で得られたもの。5~6位は栃木県・和気竹正さん所有牛が2頭入っている。 これらの生涯検定高記録牛は各産次の検定成績証明の積み重ねによる賜である。検定成績証明の申込方法は、①個体申込(申込料金は検定前・中が4410円、検定終了後は5670円)、②牛群一括申込(検定終了・見込牛を一括申込む。基本料1万500円+件数料1050円×頭数)、③検定成績証明の自動継続発行(毎年継続して成績証明を取る場合。証明件数×1050円と次年度の基本料1万500円を請求)、④生涯検定申込(過去に遡って複数乳期の検定成績証明を取る場合。最終産次の証明申込料金+過去乳期の成績追記1050円×件数)。 特に④の生涯検定申込は、過去の検定成績をまとめて安価で証明できるので、長命連産など牛群内の貢献牛に対して、是非とも記録として残してほしいものである。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生涯検定乳量記録牛(平成16年1~2月:都府県)
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