平成17年3月20日
平成17年3月20日 「新しい血統登録証」 ~A4サイズ、縦型に~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4代血統表示、文字も大きく | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホル協は本年4月から血統登録証明書の様式を変更する。新しい証明書は現行のB5判からA4判(縦型)にサイズを変更し、文字や耳標イメージ、斑紋記入枠が大きくなる。また、父母などの血統を1代増やして4代まで掲載することによって、近親交配や遺伝性疾患の回避に役立てるなど内容の充実を図っている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4月からスタート | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現行の血統登録証明書は平成7年度から個体確認を容易にするために斑紋を表面に移した。その後、13年度からは個体識別事業による耳標の個体識別番号(10桁)を登録番号とし、耳標イメージと斑紋記入枠を表示してきた。 しかし、印刷の文字が小さく見にくい上に、父母名号と登録番号の記載位置が離れていて利用しにくいこと、一般書類はA4判が主流となった現在では、大きさの異なる書類が混在して扱いが大変であるなどの問題点が指摘されてきた。 また、近年は近親交配や遺伝性疾患を回避するための血統情報を増やしてほしいなどの要望が強く、このほど登録証明書の様式を変更することになった。 主な変更点は、①大きさはA4判縦型(タテ約30㌢×ヨコ21㌢)、②血統を3世代から4世代に1代多く記載する、③父母などの血統欄は、上段に名号、下段に登録番号(個体識別番号)、略符号、遺伝性疾患などを見やすく表示、④印字や耳標イメージ、斑紋記入欄を大きく表示、⑤審査成績の押印スペースを十分に確保する、など。 本年4月1日登録のものから新しい血統登録証明書を発行する。なお、A4判専用の登録証明書ファイルが必要な方は各都府県の登録取扱団体または最寄りの関係農協まで問い合せていただきたい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
血統能力証明書も縦型に | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現在、審査の個体ごとの証明や検定成績、4代血統能力調書として発行している血統能力証明書の様式についても、血統登録証明書と同様にA4判縦型に4月1日発行のものから様式を変更する。記載内容では、3~4代目の血統を裏面に印刷するほか、新たに乳蛋白質量と同偏差値、無脂固形分量と同偏差値、体型偏差値を追加する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成17年3月20日 「衛生対策万全に」 ~出品予定牛の検査・予備厳守12回全共~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホル協は、第12回全日本ホルスタイン共進会ならびに第4回全日本ジャージー共進会出品牛の衛生対策について、栃木県の指導・監督のもとに「出品牛衛生対策要領」を決め、現在、各都府県の登録取扱団体を通じて、周知徹底をお願いしている。 全共の衛生対策要領は、出品予定牛の衛生検査と予防注射を適切に実施するもので、実施内容の概略は次のとおり。 全共前における出品牛の衛生要件は、①結核病、ブルセラ病の検査は搬入日以前1年以内に実施し、罹病していないこと、②ヨーネ病検査(ELISA法)は搬入日以前3か月以内に実施し、罹病していないこと。なお、出品牛が搬入日以前3年以内にヨーネ病の発生農場で飼養されていた場合は、6か月齢以上の同居牛も合わせて、搬入日以前1年以内に同検査を行い全頭陰性であること、③出品牛は炭疽、牛流行熱、イバラキ病、アカバネ病、牛伝染性鼻気管炎の予防注射を搬入日以前3週間以上6か月以内に実施していること。 全共会場へ搬入時の対策としては、①出品牛の搬入時には、この全共で定めた「検査・予防注射証明書」(または家畜伝染病予防法第8条による証明書)を主催者に提出し、健康状態の確認を受ける、②出品牛の搬入日以前3か月以内にその牛の飼養地域で重大な疾病発生があった場合には、その牛の搬入を認めないことがある、③出品牛の輸送に使用した車両等は栃木県家畜衛生担当者の指示に従って消毒を受ける。 また、全共開催時の衛生対策では、①期間中の疾病の予防や発生、診療にあたっては、主催者が配属した家畜診断所の獣医師が対応する。なお、家畜伝染病が発生した場合には家伝法により適切な防疫措置を実施する等。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成17年3月20日 「6800名が登録に参加」 ~小岩井農場(岩手)が頭数トップ~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
血統登録会員1名当たり年間7.9頭 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成16年1~12月に都府県で血統登録された雌牛について、日本ホル協の会員別に登録頭数をとりまとめた。 表1には、平成11年以降の都府県における血統登録頭数と、登録を行った会員数、会員1名あたりの登録頭数の推移を示している。 昨年1年間に、都府県で血統登録された雌牛は5万3901頭で前年を8千頭ほど下回った。また、血統登録を行った会員数は6806名で、前年より629名(約9%)減少し、同会員1名あたりの登録頭数7・9頭にとどまった。 表2には、昨年1年間に50頭以上の登録を行った会員農家46戸を掲載している。同一家族の名義で登録している場合は登録頭数の多い会員名でまとめて示している。なお、年間50頭以上の会員は前年より15戸減少している。 登録頭数が最も多かったのは岩手県雫石町の小岩井農場で、前年より48頭多い267頭を登録し、1年ぶりにトップの座に返り咲いている。2位は前年7位の茨城県美野里町のPIONEERFARM(朝倉牧場)で、前年より92頭多い213頭を登録した。 3位は前年5位の三重県御浜町・尾崎光広さんの180頭、4位は前年1位の大分県日田市・本川牧場が166頭。以下、野村栄一さん(茨城)、品川牧場(群馬)、マルナカファーム(熊本)、柴田平さん(茨城)、渡辺俊則さん(愛知)が100頭以上の登録を実施した。 また、16年に新たに50頭以上にランキングされた方々は、11位の鈴木基夫さん(愛知)、13位の全農長野牧場(長野)、17位山下紘一郎さん(熊本)、19位サトーファーム(福島)など。 多頭数飼育になればなるほど、父母や祖先の血統を確認するために登録の実施が必要になるが、毎年確実に多頭数の登録を励行されている会員各位の努力に心から敬意を表したい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表2年間登録頭数の多かった会員 (平成16年都府県)
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平成17年3月20日 「全共へ全力支援」 ~ホル改良協議会総会開く~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
全国ホルスタイン改良協議会(森田一文会長)は2月21日、東京都内で第26回通常総会を開き、平成16年度事業報告・同収支決算報告、平成17年度事業計画案・同収支予算案を協議し、すべて原案どおり承認された。 総会に臨み、森田会長から「本年は栃木全共の成功に向けて全力で支援したい。海外からの参観者も多く,日本の乳牛のレベルが問われる時である。また、全共は消費者との交流や後継者育成の場であり、特に若い人たちの熱い意欲を期待したい」と挨拶があった。 同協議会の16年度事業では、昨年7月に熊本県で12道県から150名が参加して、ジャジングスクールと酪農講演会を開催した。また、認定ジャジマンに北海道の瀬能剛さんと佐藤孝一さんを選んだ。 17年度事業計画では、ジャジングスクールの開催と酪農後継者向けの改良セミナーの開催、栃木全共への協力支援、認定ジャジマンの活用などが挙げられた。また、第7回全日本ブラックアンドホワイトショウを19年度に開催することを決定した。 総会終了後、家畜改良センター情報分析課の萩谷功一さんから「遺伝評価情報の見方と種雄牛の選び方」と題する講演が行われた。 |
平成17年3月20日 「都府県はたった33頭」 ~16年血統登録娘牛調査から~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成16年に全国で血統登録された雌牛約22万2千頭に関係する父牛頭数は1997頭で、このうち国内繋留種雄牛は1437頭、海外繋留が560頭であった。種雄牛1頭あたり平均登録娘牛頭数は、北海道の124頭に対して都府県は33頭と極めて少なく、都府県での様々な種雄牛が供用されている傾向は改善されていない。登録娘牛が最も多かった種雄牛は前年に引き続きロイレーンジェスロET。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種雄牛1頭あたり登録娘牛頭数は? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成16年1~12月に全国で血統登録された雌牛頭数は22万1788頭で前年より8311頭減少した。 これらの雌牛を父牛別にとりまとめると、全国で1997頭の種雄牛が関係しており,前年よりも64頭少なくなっている。 表1には種雄牛1頭あたり登録娘牛頭数を階層別で示している。この1年間に5千頭以上の娘牛を登録した種雄牛は7頭で娘牛頭数全体の約26%を輩出している。娘牛3千~5千頭未満が7頭(登録娘牛全体の12%)、1千~3千頭未満が43頭(同31%)、100~999頭が139頭(同20%)などとなっており、上位57頭の種雄牛で登録娘牛全体の約70%を生産していることになる。 その一方で、登録娘牛99頭以下の種雄牛が1801頭もおり、そのうち67%の種雄牛は娘牛9頭以下という不本意な使われ方がなされている。 表2には、北海道と都府県で、種雄牛が国内繋留、海外繋留別に種雄牛1頭あたりの登録娘牛頭数を示している。 種雄牛は、北海道と都府県でかなり特徴的な使われ方がなされている。種雄牛全体では、都府県が北海道よりも約300頭多く使われているが、種雄牛1頭あたり登録娘牛頭数では北海道が約124頭に対して、都府県はわずか33頭であった。 また、国内繋留種雄牛は1437頭で種雄牛全体の72%を占めるが、このうち北海道と都府県で共通して使われている種雄牛は712頭(50%)であり、残りの半数は北海道と都府県で別々の種雄牛が使われていることを示している。 一方、海外種雄牛は560頭で種雄牛全体の28%を占め、前年よりも40頭減少している。種雄牛1頭あたり登録娘牛頭数では、北海道は国内種雄牛が131頭、海外種雄牛108頭で国内種雄牛の方が娘牛頭数は多いが,都府県では海外種雄牛の方が12頭ほど多くなっている。 表3には、平成16年に登録娘牛を多く持つ種雄牛30傑を示した。これらの種雄牛は、娘牛に係る授精時点におけるNTP上位のものがより多く利用される傾向は年々顕著になってきている。 全国トップはジェスロで、2年連続で唯一娘牛頭数1万頭を超えている。2位のペイトリアークは新しく登場したもので、3位スクリーチは前年4位から2362頭増、4位メダリオン(前年9位)、5位ラモン(28位)など増加が目立つ。一方,前年2位のタムシドは約5千頭減、前年3位のアランも6千頭減少した。 都府県の登録娘牛頭数トップ5はペイトリアーク、デュランゴ、ジェスロ、ジェファーソン、エルフの順。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1種雄牛1頭あたり登録娘牛頭数(16年全国、その1)
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表2種雄牛1頭あたり登録娘牛頭数(16年全国、その2)
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表3登録娘牛を多く持つ種雄牛トップ30(平成16年1~12月)
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平成17年3月20日 「審査頭数増える」 ~栃木全共に向け前哨!?~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成16年度の都府県牛群審査と乳用牛改良国際化対応総合推進対策事業に係る体型調査は定期巡回日程をほぼ終了した。 16年度の牛群審査は734戸で7532頭が受検した。また、体型調査の際に合わせて実施している牛群奨励審査が193戸で638頭、個体審査は雌4頭、雄11頭で、合計頭数は8185頭となり前年より32戸301頭増えて5年連続の増加となった。 都府県別では岩手県が767頭でトップを維持し、群馬県と栃木県が600頭台で続いている。以下、熊本県、茨城県、千葉県、長野県、愛知県などの順。 一方、体型調査は1677戸で材料牛と同期牛など合計1万3507頭の体型データを収集し、前年に比べて54戸減少したが頭数では814頭増加した。 この結果、審査・調査の合計頭数は2万1692頭で前年度に比べて1115頭の増加となった。都府県別では熊本県が2241頭で他を圧倒し、次いで岩手県1458頭、群馬県1404頭で、以下、福岡県、栃木県、愛知県、茨城県の順。都府県の平均審査得点は80・79点で前年に比べて0・11点上昇した。 表2には本年度の牛群審査受検農家のうち、年間審査総頭数が多かった上位30傑を示した。 審査頭数が最も多かったのは家畜改良センター岩手牧場(岩手)の119頭で、個人では鈴木基夫さん(愛知)114頭。次いで半沢善幸さん(宮城)、二ツ山牧場(長野)、朝倉修一さん(茨城)、藤枝一郎さん(茨城)など。 都府県では、114頭の雌牛が審査得点90点以上(EX)に評価された。都府県別では岩手県の17頭を筆頭に、栃木県と群馬県が13頭、静岡県9頭、熊本県7頭、福島県、長野県、岡山県の6頭、兵庫県5頭など。 表3には後期にEXに評価された61頭を示している。最高得点牛は笠孝光さん(福岡)のロングフィールドジュラーコンケスト(父ジュラー)で8歳9月、7産次の審査で93点を獲得した。93点は今年度都府県3頭目、歴代で17頭目。 92点は賀集一裕さん(兵庫)のデーリーメードファームチョイスジュラーマドンナと下野照彦さん(鹿児島)所有のダウンヒルスターダムワンダーの2頭。91点は市原正さん(岩手)のセレクトジュラーエースほか7頭、90点が50頭。 なお、ホルスタイン雌牛で審査得点90点以上に評価する場合には、①3産以上で正常分娩し、②305日検定の実乳量が9千㌔以上(F3・2%以上)、③泌乳中である、④けいれん肢がない、などのすべての条件を満たしていなければならない。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1平成16年度牛群審査・体型調査実施状況(都府県)
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表2審査頭数が多かった酪農家(16年度都府県)
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表3平成16年度後期都府県で90点以上の雌牛
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平成17年3月20日 「遺伝的水準高い日本の種雄牛」 ~乳用種雄牛評価成績2005-2月~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
NTP世界100傑に20頭乳量、蛋白質は日本が最高峰 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本年2月の乳用種雄牛評価(2005―2月)では、ヘンカシーントップドリームETが初登場でNTP1位になった。また、インターブル評価では日本の後代検定参加牛が乳脂量で世界1、2位を占めたほか、乳量は世界のトップ100以内に32頭入るなど引き続き好調であった。なお、今回から遺伝ベースを変更した。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国内1位はトップ・ドリーム | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1は、インターブル参加の主要国における乳量の種雄牛平均評価値を比較している。1989年生まれの種雄牛の遺伝評価値でカナダ、オランダに次いで低かった日本が、1999年生まれでは主要国中で最も高い平均値になっている。 また、表2には日本でインターブル評価の上位に入っている種雄牛を示した。ウイン・スターが前回に引き続き乳脂量で世界1位を堅持しているほか、新規検定済みのヘンカシーントップドリームETはNTP3位、乳量2位、乳蛋白質量2位など健闘している。因みに、世界のトップ100位以内に占める日本の種雄牛頭数はNTPで20頭、乳量32頭、乳脂量35頭、乳蛋白質量36頭、肢蹄21頭、乳器11頭など。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
遺伝ベースを変更 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最近5年間の遺伝的改良量はNTPで591、乳代効果で+3万5452円、乳量で+478㌔ほどと増加している。そこで、今回評価から5年に1回、遺伝ベースを変更することになり、すなわち、今回は平成12(2000)年生まれの検定牛の平均をゼロとしたために、前回と比べてNTPで591ポイント減少するなど、各評価値で低く表示されているが、遺伝的能力そのものに変化があったわけではなく、順位付けも変わりはない。 さて、別表には国内種雄牛のNTPトップ40頭とインターブル評価値から計算した海外種雄牛のNTP上位牛を示している。 国内のNTPトップは今回新規選抜のトップ・ドリームでNTP、乳代効果、乳量、無脂固形分(SNF)量、乳蛋白質量でいずれもトップの成績を挙げている。 2位は前回まで1位のタイタニックで、NTP3位以下を大きく引き離し、乳成分量・率はオールプラスの値。3位は前回14位のトレビノで順位を大幅に上げている。4位オーファン(前回3位)、5位アルカディア(同2位)、6位ノマド(同7位)、7位スクリーチ(同)など前回と同様に上位に留まっている。また、8位ジェスロは前回34位から一気にトップ10以内に返り咲いた。 このほか、新規選抜種雄牛では18位モジュレーション、22位オーストラリア、34位アクエリアスの3頭が登場。 次に海外種雄牛の評価成績では、アルタジェンアイ2866ETが前回に続いてNTP1位、2位のアートエーカースウイン395ETとともにNTP+2000以上となっている。3位BWマーシャル、4位プロスペクト、5位には前回初登場のマジカル、7位に新顔のプラトーが登場している。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
どの形質を改良するか | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
雌牛の改良にはNTPトップ40の種雄牛がより効果的である。その場合には、個々の雌牛の弱点を改良する種雄牛を選ぶことが大切である。紙面左側には国内種雄牛について、主な形質別の評価値トップ10を示した。NTP1位のトップ・ドリームが4つの泌乳形質でトップを独占したほか、乳脂率ではウイン・スター、乳蛋白質率とSNF率はジェファーソンがそれぞれ1位。体型形質では決定得点、肢蹄、乳器でジェスロがトップになっている。 これからは泌乳能力と合わせて長命連産や耐久性がますます重要になってくるので、特に乳器や肢蹄の改良が期待できる種雄牛を交配することが望ましい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1種雄牛評価値の平均(乳量) 単位: kg
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表2インターブル上位にいる日本の種雄牛
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乳用種雄牛評価成績2005-2月(供給可能種雄牛NTPトップ40)
注2) 名号後のCVはCVMキャリア、未表示はCVM正常。MFは単蹄。また、掲載牛はすべてBLAD正常。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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平成17年3月20日 「母牛の個体識別番号も併記して!」 ~登録申込書の様式を変更~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホル協では昨年11月から、各都府県の本会支部・承認団体を通じて、個体識別番号と従来の血統・種系登録番号の照合作業をお願いし、回収したものから随時入力作業を進めているところです。会員酪農家をはじめ登録委員の皆様には多大のご協力をいただきありがとうございました。 しかしながら、まだ一部未回収のところが残っており、この作業が完了するまでには、しばらく時間を要することから、このほど、血統登録申込書の母牛登録番号欄の上に「個体識別番号記入欄」を新たに設けて、個々の登録申込みからも7桁登録と個体識別番号の整備を行うことにしました。 新しい申込書の記入にあたっては、母牛が従来の7桁血統登録番号や基礎・二代本登録番号を持っている場合に個体識別番号と登録番号の双方を必ず記入願います。 新様式の申込用紙は3月初旬に各都府県支部・承認団体に配付済みですので、できるだけ早く新様式の申込書を利用していただくようお願いします。なお、現行の申込書を利用する場合は、母牛欄の余白に10桁の個体識別番号を併記願います。 別図は新しい血統登録申込書の記入例です。順番に従って正確に記入して下さい。 ①まず、申込種別(血統登録、再交付、更正、書換、本牛同時移動)に○をつける。 ②申込年月日は各都府県窓口に提出する日付とする。 ③申込牛の10桁耳標番号を正確に記入する。 ④再交付申込などの場合は旧登録番号(7桁)を記入する。 ⑤輸入牛の場合に輸入元の外国符号を記入する。 ⑥雌・雄に○を付し、赤白斑(RED)、異常斑紋(OC)、受精卵移植(ET)、輸入牛、フタゴなど該当するものに○をつける。 ⑦希望名号は濁音、スペース含め31文字以内で記入する。 ⑧母牛の10桁個体識別番号を必ず記入(新設)する。 ⑨母が無登録や登録申請の場合に○をつける。 ⑩母牛が7桁血統登録や基礎・二代本登録の場合は登録番号も記入する。 |
平成17年3月20日 「NTPトップ10に3頭」 ~能力・体型改良にLIAJ種雄牛~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成17年2月14日、本年度4回目の「乳用種雄牛評価成績2005―2月」が独立行政法人家畜改良センターから公表された。今回は、各人工授精団体から新たに選抜された4頭を含めて、91頭の種雄牛が供用されることになった。このうち、家畜改良事業団の供用種雄牛(LIAJ種雄牛)は、NTPトップ40に新規牛1頭を含む15頭がランクインし、NTPランキングの第4位にオーファン、第5位アルカディア、第6位ノマドがTOP10にランクインした。(家畜改良事業団) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ウインチェスターの息で国内実力トップ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
家畜改良事業団が繋養する種雄牛のうち、NTPトップ40にランクインした種雄牛の遺伝評価成績は別表のとおり。 平成15年2月の評価でランクインして以来、常にNTP上位に位置し続けるウインチェスターの息牛「オーファン」は、今回もNTP第4位の成績を納め、乳脂量では第2位というすばらしい泌乳能力を示している。 また、昨年8月の公表以来上位にランクインし続けている「アルカディア」、「ノマド」も今期成績で第5位、6位にランクされている。 「アルカディア」は泌乳形質では抜群の能力を示しており、特に乳脂量、蛋白質量の改良では特筆される。「ノマド」は泌乳能力もさることながら乳器、肢蹄の改良には欠かせない種雄牛である。 「リプルリッジウインオーファンET」は2004―2月にNTP第7位で新規選抜されて以来、5回の成績公表にわたって、同じくウインチェスターの息牛である「JP5H51554ウインスター」、「JP5H51805アルカディア」とともに上位にランクしており、今回はNTP+1643でランク4位(アルカディアは5位)に入り、ウィンチェスターの息牛で最も高い評価を得ている。 この成績を支えているのは、産乳能力における乳脂量EBV+69㌔、乳脂率EBV+0・28%で共にランク第2位であり、非常に高い泌乳能力を持ち合わせている。 また、体型では鋭角性SBV+3・49、後肢後望+2・55はトップクラスであり、乳器では後乳房の高さ、幅、懸垂について特筆され、乳器の改良には最適な種雄牛と言える。 オーファンを輩出した母リプルリッジルークオーキッドET(父ルーク)は、世界中の授精所の注目を集めたマーリバーベルウードオレンジ(父ベルウード)やビジョンジェンオメガET(父ファタール)と同一の母系で、今でもランキング上位には常に数頭の血縁牛がおり、産乳能力の高さでは定評のファミリーである。国内では富良野市・三好牧場所有のサリーマーシャルオメガETが2004―11月のNTPランキングで68位に位置し注目を集めている。 このファミリーの遺伝能力はオーファンの娘たちにも確実に受け継がれており、特に後乳房が高く、幅のある乳器を持ち、乳用性に富んだ娘牛が多く見られる。オーファンは乳脂肪や乳器を改良したい牛への交配を勧めたいが、CVMの可能性のある血統への交配には注意されたい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
わが国屈指アニーファミリーから新たな種雄牛 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
NTP+1633、全国第5位の成績で公表された「RCAアルカディア」の母「RCAセルシアスアニーET」は、2000―Ⅰの評価でNTP全国第9位でデビューして以来、常にNTPの上位を維持しており、姉妹の中でも特に乳成分の高さで顕著な能力を発揮し、体型的にはしっかりしたフレーム、高い後乳房と幅のある良好な乳器が特徴である。 初産の産子である「アルカディア」は、NTPランク第5位と前々回(2004―8月)、前回公表(2004―11月)に続いてTOP10ランクインとなっている。特に能力面では、乳脂量EBV+69㌔(全国第2位)、乳蛋白質量EBV+42㌔(全国第5位)というトップクラスの実力を発揮している。 また、今回の公表で第36位にランクされた伯父の「JP5H51169RCAアトロン」(父パトロン)、従兄弟の「RCAサンシャイン」も鋭角性に富み、後乳房の高さ、後乳房の幅に改良力を発揮しており、アニー・ファミリーの遺伝的能力の高さがうかがえる。 さらに、今回公表で新規種雄牛として泌乳能力、体型ともにすばらしい「RCAアクエリアス」(愛称「アクエリアス」)が選抜され、アニー・ファミリーの活躍が一層期待される。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
乳器、肢蹄の改良はノマドにお任せ! | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「アルタジェンマンフレッドノマドET」(愛称「ノマド」)は、2004―8月の評価においてNTP+2184と全国第8位の成績で供用が開始された。今回の評価では、NTP第6位でマンフレッドの息牛中ナンバーワンの成績が公表された。 母牛「ニタ」(2004―8月のCTPI+1706)は高能力・好タイプで、常にアメリカの雌牛評価の上位に位置し、現在はその娘たちがカナダにもまたがって一大ファミリーを築いている。 これに泌乳能力に定評のある父、マンフレットを交配して作出された「ノマド」は能力・体型ともに高い改良力を発揮するバランスのとれた種雄牛である。特に乳器のEBV+1・27はランク第5位であり、乳器形質の中でも前乳房の付着、後乳房の高さ、懸垂に優れ、乳器の改良に非常に期待が持てる。さらに肢蹄は、蹄の角度は最適で、後肢後望も「平行」で、肢蹄の強さも特筆される。 産乳成分では、無脂固形分率+0・08%、蛋白質率+0・01%ともにプラスであり、体型、乳成分量ともに期待に応える成績を示している。このような成績から、牛群において乳器、肢蹄の改良を重点に、同時に乳量や乳成分も共に改良しようとする方には最適な種雄牛といえる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
娘牛653頭で実力証明「ジェファーソン」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今回の成績で、NTP40傑に再度ランクインした「タイデイブルックジェファーソンET」(愛称「ジェファーソン」)はセカンドクロップの娘牛653頭の成績がその実力を証明することとなった。全国各地の共進会でも上位入賞を果たしており、今後の活躍が期待される。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2005―2月 NTPトップ40 L I A J種雄牛
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平成17年3月20日 「根室産しまホッケ&ワールドカップ」 ~山形発審査余滴~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
山形新幹線で山形に着く。初日の定宿は全国チェーンの○ワンホテル。夕食は必ずホテル地階の頑固オヤジがやっている小さな居酒屋だ。 ここの定番は、ナント北海道根室産のしま(縞)ホッケだ。道産子の私は「北海道以外でホッケは喰うべからず」の家訓?をずっと固執してきたが、何年か前に、この店に入って「根室産」に釣られて?しまホッケを注文した。出てきたホッケの開きは大きく、脂が乗って、久しぶりにホッケの味がした。それからは目黒のサンマではないが、山形と言えばしまホッケだ。 さて、ホッケが焼き上がるまでの間、晩秋には欠かせないこの土地の名物「芋煮」を注文してみた。 芋煮は、大勢で河原に火を焚いて、大鍋に里芋やコンニャク、ネギなど野菜を放り込みしばらく煮込んだ後に、山形特産の「米沢牛」を惜しげもなく入れ、醤油味でやや甘めに味付けした庶民の味だ。 しかし、居酒屋で出てきた深皿にこじんまりと盛られた芋煮はいかにも味気ない。芋煮は河原に大勢でワイワイ食わなきゃ芋煮にあらず。あとから出てきたホッケに救われたから良かったが・・・。 もう1つ、山形といえば2002年の日韓共催サッカー・ワールドカップだ。 日本の初戦、対ベルギー戦の夜は山形新幹線の終着駅、新庄駅前のビジネス旅館に泊まった。部屋に入ってテレビのチャンネルをNHKに合わせたが、画面はザザザーッとなって何も見えない。2チャンネルの有料×××ビデオでもないのに何故っ!同行した山形県ホル協の高橋局長の部屋も同じで、「受信料払ってねぇんでねーか」。 せっかく、仕事を早く?終わらせて楽しみにしていたワールドカップの日本チーム初戦を見ることができず、消化不良の夜を過ごしてしまいましたからぁ、残念!(純) |
平成17年3月20日 「8部門で日本記録」 ~16年全国年型別高記録牛~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成16年の全国における年型別乳量・乳脂量(305日および365日検定、2回搾乳)で合計8頭の日本記録が誕生した。中でも北海道豊頃町・井下牧場所有のアイリッチルドルフエイダETは成年型305日および365日乳量の日本最高記録を塗り替えた。このほか、2年型365日と3年型305日乳量でもこのクラス初となる乳量2万㌔達成牛が誕生している。都府県牛も健闘し、4部門で16年次のトップ成績を飾っている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本歴代最高乳量も | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホル協はこのほど、平成16年1~12月末までに検定成績証明された中から、年型別乳量・乳脂量の高記録牛をとりまとめた。表には各年型別乳量、乳脂量(305日・365日、2回搾乳)の全国トップ牛を示している。表中、名号の前の*印は日本記録更新牛。 今回、各年型で歴代記録を更新したものは、乳量部門の305日、365日検定でそれぞれ3頭、乳脂量部門で各1頭ずつの合計8頭であった。 中でも、北海道豊頃町・井下英透さん所有のアイリッチルドルフエイダET(体型得点85点、父ルドルフ)は成年型305日検定で乳量(M)2万4622㌔、乳脂量(F)942㌔、平均乳脂率3・8%、365日検定でもM2万7687㌔、F1041㌔を記録し、これまで帯広市・杉浦尚さん所有のワイケーティーテッチェアマンダが持っていた全年型での乳量日本最高記録を塗り替えた。なお、エイダ号は乳脂量でも16年の全年型でトップになっている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2、3歳級で初の2万キロ牛 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
井下牧場ではこのほか、2年型乳量でUS マーセルテレサランツET(81点、父ランツ)が365日、M2万2106㌔を記録して、このクラス初の乳量2万㌔牛になった。また、2・5年型では同牧場のアイリッチマイカエアロET(85点、父ルドルフ)が305日および365日乳量の2部門で日本記録を更新した。今回、井下牧場は各年型乳量・乳脂量の合計32部門のうち9部門でトップ成績を飾っている。 次に、3年型の305日乳量では更別村・天野洋一さん所有のレデイスマナーギャルズパラダイス(87点、父コンビンサー)がM2万112㌔でこのクラスで初の乳量2万㌔を達成している。また、2年型乳脂量では紋別市・永峰勝利さん所有のビクトリアエイリアンヘラルドET(82点、父デルタヘラルド)が305日でF720㌔、365日でF851㌔を記録し、同年型の乳脂量日本記録を塗り替えた。 このほか清水町・西倉敏昭さん所有のウエストヘイブンマティーレデイが4・5年型305日乳量で、また、別海町・伊藤敏彦さんのVTクロスマークスマンが5年型乳量でともに歴代2位の高記録を得ている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
都府県でも4頭が健闘 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
北海道での高記録が多い中で、都府県繋養牛も4頭入っている。 3年型乳脂量では京都府網野町・吉原安夫さんの所有牛、タイニースノーフェアリーインブリザードETが305日検定でF825㌔(歴代3位)、365日でもF866㌔を記録して2つのクラスで全国トップとなった。 また、同クラスの365日乳量では福島県須賀川市・小林知史さん所有のグレースビースターダビドソンがM2万1100㌔を記録。さらに4年型365日乳脂量では群馬県笠懸町・松井茂登司さんのウィンザーレクサスがF849㌔を記録している。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表年型別乳量・乳脂量トップ牛(平成16年全国、2回搾乳) 平成16年1~12月末証明分。名号の前の*印は日本記録更新牛
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平成17年3月20日 「乳量10万キロ2頭!」 ~生涯検定選奨・都府県17年1-2月~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本年1~2月に都府県で検定成績証明を受け、生涯検定選奨された牛と、既に選奨済みで記録が加算されたもののうち、合計乳量6万㌔以上のものについて別表にとりまとめた。 今回の生涯乳量トップは新潟県・藤ノ木昇さん所有のノックデアーマリーンローテート(平5・2・1生、父ローテーテスマリーン)で、8回の検定で合計2493日、総乳量(M)10万2340㌔、総乳脂量(F)3747㌔、平均乳脂率3・7%を記録した。 本牛は毎年ほぼ一産のペースで繁殖も順調であり、2産目から1万1千㌔以上の乳量を生産している。最高乳量は6産次の1万5404㌔。4代祖先が北海道から導入されたもので、母牛は4回の検定で合計乳量4万8千㌔、本牛の長女も5回の検定で6万3千㌔余を記録するなど、高能力ファミリーである。 2位は栃木県・和気竹正さん所有のパインウードベッシーリチャード(父スターダム)で、10回の検定でM10万1449㌔、F3718㌔、3・7%。各産次乳量は多くなく,4産目以降で1万~1万1千㌔台を維持している。過去に4回の体型審査を受け,9歳10月齢で89点を獲得している。今回の上位2頭は、都府県で歴代50、51頭目の生涯乳量10万㌔達成牛となった。 3位は宮崎県・黒木昴さん所有のトッツァンシビックポテンシャル(父ペンコールポテンシャル)で過去6乳期について生涯検定を申込み、合計乳量9万9710㌔を記録した。現在、7産目の検定途中であり、累計では10万㌔を優に超えており、宮崎県では初の10万㌔達成牛になる見込み。4位は新潟県・山之内浩一さんのブルースカイホープデブラ。また、埼玉県・亀田康好さん所有牛が5位に入ったほか、6万㌔以上の中に4頭登場している。 これらの生涯検定高記録牛は各産次の検定成績証明を着実に積み重ねた成果である。長命連産など牛群内の貢献牛に対して、是非とも公式の証明記録を残してほしいものである。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生涯検定乳量記録牛(平成17年1~2月都府県)
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