平成17年9月20日
平成17年9月20日 「出品申込締切迫る!」 ~第12回全日本ホルスタイン共進会開催まであと44日~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第12回全日本ホルスタイン共進会並びに第4回全日本ジャージー共進会(とちぎファームフェスタ2005)は11月3日から4日間、栃木県下都賀郡壬生町で行われる。開催まであと44日となり、地元では全共栃木県実行委員会を中心に準備が進められている。一方、全共の参加都道府県では今月26日の出品申込の締切に向けて、最終選考が行われているところだ。11月3日は、本共進会の名誉総裁である高円宮妃殿下をお迎えして開会式、4~5日はホルスタイン12部、ジャージー4部の比較審査と序列決定、最高位賞・名誉賞が決定される。最終日は上位牛のパレードと閉会式・褒賞授与式が行われる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
高円宮妃殿下、開会式に~今月26日には出品牛で揃う~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ホルスタイン、ジャージーともに、今月26日が全共出品牛の申込締切日である。ホルスタインは全国44都道府県から合計300頭、ジャージーが12道県から60頭が出揃うことになる。 出品申込牛について、出品区分や産地・飼養条件、検定条件、衛生条件(予防注射の接種など)を満たしているか確認してほしい。 さて、栃木全共は11月3日から開催されるが、それに先立って遠隔地からは10月28日に出品牛の会場搬入が始まる。会場北側には間伐材を利用した21棟の仮設牛舎が全国からの精鋭牛を迎え入れる。 10月31日から11月3日まで出品牛の写真撮影、11月1~2日は測定審査が行われる。11月2日午後には出品委員打合会、夕方6時からは審査会場で前夜祭が開かれる。 「とちぎファームフェスタ2005」のオープニングセレモニーは11月3日午前9時から、そして10時にはホルスタイン・ジャージー両共進会の開会式が始まる。 開会式は、北海道を先頭に各都道府県の出品者・出品委員による入場行進に引き続いて、高円宮妃殿下のご台覧を仰ぎ、お言葉をいただく。 開会式の趣向では、栃木県内の小中学生から選ばれた酪農大使の任命と、小学生をはじめ栃木県民参加により制作された折り牛の贈呈、ミルクの国宣言などが盛り込まれている。 開会式終了後の審査会場では、一般参加者1000人による「ギネスに挑戦!バター作り体験」、午後2時30分からは全国各地から農業高校生が参加してホルスタインの見方と序列付けの講習会が行われる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中2日間が審査本番 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
11月4~5日は、各部の審査本番である。4日9時30分からホルスタイン種第1~4部、午後は第5~9部の比較審査が行われ、各部ごとに序列が決定する。 審査会場にはパノラマビジョンを設置予定であり、審査風景をよりダイナミックに楽しめる趣向だ。 5日午前中はジャージー種第1~4部の比較審査と序列決定、さらに最高位・名誉賞の決定審査が行われる。 昼休みに後代検定済種雄牛の娘牛の展示パレードを行った後、午後からはホルスタイン種第10~12部の審査と序列決定を行い、引き続き最高位・名誉賞を決定する。 最終日の6日には、各部の優等賞入賞牛のパレードに続いて、閉会式並びに褒賞授与式が行われる。閉会式終了後の審査会場では、栃木県全共実行委員会による大抽選会やオークションなど賑やかなアトラクションが計画されており、全共最終日も多くの参観者の来場が見込まれる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アルバム、DVDの予約販売も | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホル協では、全共開催を記念して、全共アルバム、出品牛写真、各部比較審査を収録したDVDなどを制作する。全共会場では特別価格で予約販売を行う。また、ホル協のオリジナル・マスコット「ミルモちゃん」グッズを限定販売する。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
審査団 第12回全日本ホルスタイン共進会 審査委員長 木下良智 (家畜改良センター理事長) 審査委員 高橋邦博 (日本ホル協審査委員) 副審査委員 植原友一郎 (日本ホル協審査委員) 第4回全日本ジャージー共進会 審査委員長 木下良智 (家畜改良センター理事長) 審査委員 大西信雄 (日本ホル協審査委員) 副審査委員 池田泰男 (日本ホル協審査委員) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
栃木全共開催スケジュール(予定)
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平成17年9月20日 「集まれ!農高生」 ~牛の味方と序列づけ講習11月3日、全共審査会場で~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第12回全共では、農業高校生向けの「ホルスタインの見方と序列付け」講習会を開催する。現在、各都道府県窓口団体を通じて、広く参加者を募集している。 今回の全共では酪農後継者の育成強化の一環として、全国の農業高校からの出品に対してパノラマビジョンでの学校紹介や会長特別賞の贈呈などを行う。また、出品校以外でも栃木県内をはじめ全国の農業高校生にも全共を見て、感じてもらう試みとして、11月3日の開会式終了後の午後2時30分から審査会場を使って、牛の見方を勉強し、実際に序列付けを体験してもらう。成績優秀者10名程度を表彰し、記念品を贈呈する。 参加人数は各県5名以内(引率者が同行)で参加費は無料。ただし、参加に要する旅費、宿泊費は自弁とする。申込みは日本ホル協の各県窓口団体まで。締切は10月5日(水)。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成17年9月20日 「宿泊・観光の予約はこちら」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フェスタ期間中の出品委員や一般参観者の宿泊については「とちぎファームフェスタ2005宿泊・観光受入本部」(農協観光・ジェイティービー合同受入事務局)が対応している。 ホテルは宇都宮市内をはじめ鹿沼、上三川、栃木、壬生地区に、旅館は宇都宮市内と日光・鬼怒川地区で50か所以上を確保しており、ホテルと宇都宮市内旅館は1泊朝食付、日光・鬼怒川温泉は1泊2食付で宿泊料金(税サ込み)は別表の区分になっている。 また、4つの観光プランが用意されており、是非この機会に、世界遺産日光東照宮や最も美しい秋の紅葉と自然の大パノラマを満喫していただきたい。 申込み・問合せ先は前記のとおりで、電話028・627・9105(担当は竹内、神山)。詳細は次のホームページを参照のこと。http://www.ntour.co.jp | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇宿泊料金(1名様料金:税サ込) ① ホテル(宇都宮市内・鹿沼・栃木ほか)、旅館(宇都宮市内):1泊朝食付
◇ 観光のご案内
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平成17年9月20日 「昭和天皇ご台臨から54年 れぞれ全共に歴史あり」 ~5年ごと、改良の足跡を明示~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
戦後の復興も間もない昭和26年に昭和天皇のご行幸を仰ぎ、また吉田茂首相の来臨を得て、第1回全日本ホルスタイン共進会が神奈川県平塚市で開催された。 この時代に30都道府県から出品者137名と157頭もの出品があったことは驚きである。天皇陛下のご台臨は、出品者をはじめ多くの参観者や酪農関係者に大きな喜びと感動を与えた。記念すべき第1回全共の名誉賞には、北海道・宇都宮勤さんのマラソンベッスバークロメオジェマイマが選ばれた。 全共が5年ごとに開催されることについて、第2回全共(昭31、静岡市)の事務報告には、最近5年間で乳牛頭数は約40万頭に倍増し、資質も格段の進歩を遂げた折、乳牛の祭典として全国共進会が、酪農業の振興にひ益するところ大きいことは明白であり、5年に一度開催しようという世論に応えた旨を記している。 昭和36年、長野県松本市で開かれた第3回全共には、現在の天皇陛下ご夫妻が3月の雪降る中をご台覧された。名誉賞には岩手県・小岩井農場のパイオニアスシーが選ばれた。 第4回全共(昭41、福島市)からは出品牛に能力条件が付加された。北海道・町村農場が2度目の名誉賞に輝き、この回から名誉総裁になられた秩父宮妃殿下から賜杯が授与された。 第5回全共(昭45、愛知県)は酪農好景気の中、52万人の参観者数は過去に例を見ない。また、名誉賞の宇都宮農場の2スカイラークサイクロンオームスビーはそれまでの乳牛の体型を大きく変えた感があった。 第6回全共(昭50、兵庫県)は西日本初の開催となった。北海道・西倉栄吉さんが経産・未経産でダブル名誉賞を受賞した。乳器の部が新設された。 第7回全共(昭56、群馬県)では、北海道・楠木英仁さんの赤白斑牛が名誉賞に輝いた。 第8回全共(昭60)は岩手県産業文化センターで常陸宮殿下ご夫妻をお招きして開催した。検定を重視した多回検定の部が新設された。第9回全共(平2、熊本県)は九州初の全共で、北海道・植田晃雄さんが前回に続いて連続で経産名誉賞に輝いた。 第10回全共(平7)はわが国乳牛発祥の地、千葉県で高円宮殿下ご夫妻をお招きして開催し、これまで最高の83万人の参観者で賑わった。千葉県・藤平誠一さん出品牛が開催県で初となる経産名誉賞に輝いた。 前回の第11回全共(平12、岡山県)は第3回ジャージー全共と初の同時開催となった。第9回名誉賞の植田さん出品牛の受精卵移植による生産牛が見事、最高位賞を受賞した。 なお、ジャージー全共は昭和43年と59年、そして前回の3回、岡山県で開催されている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成17年9月20日 「フェアプレーの精神で」 ~第12回全共に期待する出品マナー遵守を切望~ 日本ホル協専務理事稲継新太郎 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
共進会の出品マナーについて、欧米では体型の改変など不正な出品に対して厳しい処置が講じられている。第12回全共では、特に守るべき出品作法を掲示して、その徹底を図ることにしている。各都道府県を代表する出品者各位には是非ともフェアな態度で出品していただくことを切に希望する | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第12回全日本ホルスタイン共進会は、いよいよ11月3~6日に栃木県で開催される。現在、開催に向けて最後の準備段階に入っているところである。 全共を成功させるために、「第12回全日本ホルスタイン共進会規則」が理事会で承認され、都道府県畜産課をはじめ本会支部・承認団体などへ配付されている。 今回の全共規則での変更点の1つとして、第12条の「出品作法の遵守」がある。 以前からも「出品者は出品牛の欠点を隠す目的で体型を調整したり、牛体のいかなる部分でも施術によって改変したり、その他不正行為によって自らの栄誉と共進会の権威を傷つけてはならない」と定めている。 今回は特に、「出品作法の遵守」として、出品牛および出品者の守るべきマナー、出品者への通知、出品牛の確認の項目を追記し、マナーの徹底をお願いしている。 今回は全共開催12回目で初めて具体的な記述を行ったわけであるが、本来、共進会は規制規制でがんじがらめに縛ることなく、自由で活発に行われるべきとの意見もある。 しかし、どのようなスポーツにもルールがあるように、また、お互いがフェアプレーの精神で臨むことが、共進会を成功させるためには必要である。さらに酪農家の利益にもなるということで、理事会ではかなりの時間を割いて議論し承認されたところである。 出品者・関係者全員がフェアな精神で、全共に臨んでいただくよう、よろしくお願い致したい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
欧米はルール徹底 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
海外におけるショウの出品マナーの取扱いはどのようになっているのだろうか。 昨年12月、メキシコで開催された世界ホルスタインフリージアン連盟(WHFF)の第16回評議員会では、ヨーロッパの評議員から「ショウに出品する雌牛の準備に関して、規制や制限を行う必要があり、現行のやり方は放置されるべきでない。評議員会としても検討する必要がある」との提案が初めてなされた。 栃木全共終了後の11月中旬に、カナダで次の評議員会が開催されるが、ショウの倫理規約を検討するにあたっては、今年5月のヨーロッパホルスタイン・レッドホルスタイン連盟(EHRC)の総会で承認された「ヨーロッパ・チャンピオンシップの倫理規約」(別掲)がたたき台になる。 倫理規約は5つの項目で構成されている。 先ず、「ショウの影響」ではショウの意義や公平性、出品牛の健康を掲げている。「規則違反や不適切な準備・出品はブリーダーや関係者のイメージを傷つけ、育種産業の評判を失墜させるものである」としている。 「ショウの準備で認められる行為」では、毛刈りや牛体洗浄、背線の調整、本牛自身の乳で自然に充たした乳房、公認の獣医師による正当な治療などは認められている。 次に「認められない行為」では、背線調整のために付け毛や植毛(人工の尾房は認められる)、乳房の中央じん帯を明瞭に見せるための道具や施術、乳頭配置を変更するための施術、乳房内への物質注入、外貌を変更するための過剰な飲水や注射、物質の経口(または肛門、膣内)投与等を不正行為として挙げている。 「規則の遵守」では、所有者や出品者の倫理規約への同意書署名、ルール委員会の設置と監視人の配置、超音波検査の実施などを挙げ、出品者の責任とルール委員会の権限を明示している。 「ルール違反の場合の制裁」では、出品資格や獲得した賞の剥奪、EHRC委員会から所有者や出品者への制裁などが記されている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
米国は体毛長さ規制も | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
私たちが注目している北米でのショウ倫理規定はどうか。両国ともホル協のホームページ上で公表している。 アメリカの2005年ナショナルショウでは「ショウリング・ポリシー」という出品規約が定められている。 出品はヒューマンマナーと牛の健康や福祉、生産物の安全性を公示しており、出品牛はいかなる改造や変形を行うことなく、自然な状態で出品されるべきとしている。 認められない行為としては、前記のEHRCの倫理規約とほぼ同様の内容であるが、さらに年齢や搾乳状況の偽り、他の出品者への非難中傷なども書かれている。また、背線上に自然に成長した体毛の最大長を2インチ(約5センチ)以内に規定している。 一方、カナダでは「ショウの準備規則と同意書の様式」の中で、実施規則の掲示は乳業界の利益を守り、カナダの乳牛ショウが優れた畜産業の業績として認められるためにも重要であることを明記している。 文書は出品者の同意書、規則と規制、処置とペナルティ、所有者と補助員間の同意書の4つで、こと詳細に書かれている。国内のショウ主催者にはこの「ショウ準備規則と同意書」に基づいて実行するよう奨励している。 なお、「ペナルティ」の中で、初めて違反した場合は公認のショウへの最大1年間の出場停止、2回目の違反に対しては最大3年間の出場停止を勧告している。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ヨーロッパ・チャンピオンシップの倫理規約 ヨーロッパホルスタイン/レッドホルスタイン連盟(EHRC) 1.ショウの影響 本文は、公式な倫理規約ではないが、基準として公表されている。 1) 展示は品種の紹介には最適の方法である。ブリーダーたちの交流という点でも有益である。 2) 公平な競い合いという言葉には、ショウ出品牛の信頼性と自然な姿での出品が求められている。ブリーダーやショウ主催者にとっては、ショウの終了後に出品牛が各牧場に戻ってからも健康であることに関心がある。 3) ショウを維持するには、すべての関係者(所有者やブリーダーズ協会のために行動する所有者、出品者を含む)が同じマナーを適用しなければならない。 4) ショウでの規則違反や不適切な準備と出品は、ブリーダーや関係者のイメージを傷つけることになり、育種産業の評判を下げることになる。 5) 出品の準備のために許容される処置は多くある。それらは、牛にとって健康であり、ストレスに対する安定性を保持するものである。 6) 規則と倫理規約は、関係者が管理できるものでなければならない。 7) 各部の審査とチャンピオン決定までの時間帯は、必要以上に張りつめた乳房のままで長時間待たせることのないようにすることは主催者の責務である。 2.ショウの準備として認められる行為 以下の処置はショウの準備として認められるものである。 1) 肢蹄のトリミング、毛刈り、牛体の洗浄、背線の調整。 2) 本牛自身の乳で自然に乳房内が充填される。乳頭先端を外部からの封印。 3) 動物愛護の観点から、ショウの期間中に公認獣医師によって行われる治療行為 3.ショウの準備として認められない行為 以下の行為や処置は違反行為であり、ショウ委員会や全国品種協会へ報告されるだろう。 1) 背線の調整のために、外部から毛や毛以外の材料を用いること(毛とはそれ自身の毛胞に付着しているものだけをいう)。外部からの毛を利用するのが許されるのは、人工の尾房に利用する場合のみである。 2) 乳房の準備 ① 中央靭帯を明瞭に見せるために、物理的な改良を目的として道具やロープを利用する。 ② 乳頭の配置を変更するために、道具を使って修正する。 ③ 乳房内への物質の注入(ショウの公認獣医師による乳房炎の治療を除く)。 3) 自然な外貌を変更する(即ち牛に異常に水を飲ませて膨らませる)ために物質を経口(肛門、膣も該当)投与する。 4) 注射(公認獣医師による治療を除く)によって自然な外貌を変更する行為。 4.規則の遵守 1) 所有者や出品者は、ショウ出品の準備に関して責任がある。また、補助員や代理人、その他の人が彼のために準備する際には、倫理規約に基づいて行う必要がある。 2) EHRCは、ルール委員会の委員を任命し、規則に違反した者を監視することで責任を果たす。違反行為が発生した場合には、ルール委員会が動物や関連物質を検査する権限を有する。ルール委員会やEHRC委員会の指示は出品期間中を通じて守らなければならない。ルール委員会はショウの準備について、ショウの期間中や終了後も稼動しなければならない。違反が判明した時には、ルール委員会はその雌牛や雌牛群を審査会場へ入場することを中止させることができる。 3) ショウの期間中に、超音波検査を行うことがある。ルール委員会は、各部の審査の前後における乳房の超音波検査の実施や、分析のために必要な生乳をサンプリングする権限を有する。超音波検査は獣医師によって行われなければならないが、いずれにしても関係する獣医師は超音波検査の資格を有する者でなければならない。 4) ルール委員会は、出品牛の体液をいつでも採集する権限を有する。 5) ルール委員会は、いかなる違反の場合にでも、すべてのエントリーと個人財産(所有者、出品者、管理人、代理人、その他関係者)をチェックできる。所有者や出品者、代理人によるいかなる拒絶も、これら規則に基づかないものであり、動物の所有者資格を剥奪される結果となろう。 6) 所有者や出品者、代理人、各国の協会のマネージャーは、出品牛に対して全責任を持つ。倫理規約をよく読み、内容を熟知した上で同意署名することでショウの規則に従うことになる。出品牛が審査会場に到着した時点で同意署名しなければならない。 5.ルール違反の場合の制裁 1) 所有者又は出品者がこの規則による調査に同意しない場合は出品資格を剥奪することかある。 2) 規則違反が決定したならば、不正に利用された牛はショウへの出品資格を剥奪され、獲得した賞は後で没収される。 3) EHRC委員会は、所有者や出品者に対して、制裁を課す権利を保留できる。 4) EHRC委員会の決定が最終である。 (訳:稲継) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成17年9月20日 「体型調査は大幅増」 ~エクセレント雌牛は57頭17年度前期都府県審査~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成17年度前期の都府県牛群審査と体型調査は、42都府県で実施され、延べ1467農家で1万2907頭の体型記録を収集した。審査得点90点以上(EX)に格付けされた雌牛は57頭。 牛群審査は388農家で3927頭が受検した。また、体型調査農家で実施している牛群奨励審査は101戸293頭、個体審査は雌13頭、種雄牛1頭で、審査合計頭数は4234頭となり前年同期を42頭上回り6年連続の増加となった。 都府県別では、群馬県が378頭で最も多く、次いで岩手県、栃木県、熊本県の順。また、前年同期対比では宮崎県75頭増、群馬県51頭増などが目立った。 一方、酪農生産基盤改善支援対策事業で実施している体型調査は、1079農家で後検材料娘牛と同期初産牛の計8673頭の体型データを収集した。前年同期に比べて281戸、1406頭の大幅な増加となった。 都府県別では宮崎県が773頭で初めて都府県トップになった。審査と調査の合計頭数では栃木県が最多の978頭、次いで群馬県956頭、宮崎県927頭の順。 審査・調査全体の平均審査得点は80・58点で前年より0・28点低下した。 次に、前期の審査得点90点以上の雌牛は別表に示している。 今期の最高得点は岡山県真庭市・森田一文さん所有のケーエフライルテナ(父ライル)が9歳7月齢、5産次の審査で日本最高に並ぶ95点を獲得している。 2位は福島県須賀川市・小林知史さん所有のエムディーゲイウインズスカイバックロンダ(父スカイバック)が11歳10月の審査で94点。また、兵庫県南あわじ市・賀集一裕さんの自家生産牛、デーリーメードファームカールトンスターフィールド(父カールトン)が6歳5月、4産で93点を獲得している。このほか、92点が1頭、91点9頭。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表平成17年度前期都府県における90点以上の雌牛
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平成17年9月20日 「19年3月末で血液型検査廃止へ」 ~DNA型に完全移行~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
家畜改良事業団では、昨年10月から毛根のDNA型検査を開始し、現在ではほとんどの親子判定をDNA型検査で対応できるようになった。 そこで、従来からの親子判定のための血液型検査は平成19年3月31日をもって廃止し、同年4月以降はすべて毛根のDNA型検査に移行することになった。 これを受けて、日本ホル協では登録牛に係る血液型検査等を次のとおり取扱うので、ご承知おきいただきたい。 ①親子判定のための血液型検査の受け入れは19年3月31日申込分までとする。 ②酪農家・関係機関が現在保管している受精卵のドナー牛がDNA型情報を有していることを確認願う。問い合せ先は、日本ホル協登録部(電話03・3564・8222)または家畜改良事業団の家畜改良技術研究所・遺伝検査部検査第1課(電話027・269・2441)まで。 ③輸入受精卵の利用に際して、主な輸入業者などに対し、ドナー牛がDNA型情報を持つ受精卵を取扱うよう要請しているが、利用農家においても十分に留意願いたい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
検定増やそう!~県間で件数格差明らか~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
都府県の検定成績証明件数はやや増加傾向にあるものの、これらは特定の県で積極的に推進した成果であり、都府県の半数以上の県があまり関心を示していない。 図は昨年度都府県別の検定成績証明件数をグラフで示したものである。都府県合計が3956件であったうち、トップは茨城県543件、2位栃木県527件で、長野県、群馬県、岩手県が300件以上を確保しており、この5県で全体の54%を占めている。その一方で、23都府県が年間10件以下という寂しい結果であった。 牛群検定普及率では西高東低型であるのに対して、検定成績証明では東北や関東地区で高く、中四国や九州は低迷しているのが特徴的である。 5年に1度の全共では出品牛や母牛に検定成績証明取得や申込中という条件があるため、今般もあわてて申込むというケースがあとを絶たない。 現在、検定成績証明書は本牛を含めて4代の血統能力や審査成績、直近の遺伝評価成績が掲載されている。証明された成績は登録や審査と結びつけられるほか、高記録牛は毎月のホル協ホームページ(HP)への掲載や年間の優秀牛・牛群表彰の対象になる。 また、毎産次の検定記録が累積され、生涯乳量高記録牛として、本紙ホル協特集号などに紹介している。 検定成績証明には4つの申込方法がある。 ①牛群検定による個体ごとの申込みは、検定開始前または検定中が1件4410円、検定終了後が5670円。 ②牛群一括申込みは、その年の1月から12月までに検定終了または終了見込牛を一括申込む。申込料金は基本料1万500円+証明件数×件数料1050円。 ③自動継続申込みは、毎年継続して検定終了牛の成績証明を希望する場合に、初回に基本料1万500円を添えて申込む。年度末に証明件数×件数料(1050円)と次年度の基本料が請求される。 ④生涯検定申込みは、過去に遡って複数の産次や検定期間別の成績証明を希望する場合、最近産次の成績証明申込+過去の検定成績の追記(1記録につき1050円)をすることで、1枚の証明書に過去の成績がまとめて掲載される。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成17年9月20日 「生涯乳量10万キロ突破!川又牧場で一挙に3頭」 ~生涯検定選奨都府県17年7~8月~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホル協では、検定成績証明をとった牛について、各産次の検定成績を累計し、合計乳量によって生涯検定選奨を行っている。 本年7~8月に都府県で生涯検定選奨された牛は金賞(生涯乳量6万㌔以上、平均乳脂率3・2%以上)20頭、銀賞(同5万㌔以上)33頭、銅賞(同3万㌔以上3・2%以上)130頭であった。都府県別では栃木県48頭、茨城県39頭、岩手県22頭の3県で全体の約6割を占めている 表には今回選奨牛と、既に選奨済みで検定記録が加算された牛のうち、成績上位のものを示した。 今回は、総乳量11万㌔台が2頭、10万㌔台も2頭誕生した。しかもそのうち3頭は岩手県・川又紀元さんの所有牛であった。 今回の乳量トップは川又牧場のマンテラインスピレーションティナアサヒ(平成元年生まれ、父インスピレーション)であり、8回の検定の合計は3516日で総乳量(M)11万6677㌔、総乳脂量(F)4625㌔、平均乳脂率4・0%を記録し、総乳量では都府県歴代13位にランクされる。 本牛は初産から乳量1万㌔以上を生産し、最高乳量は6産次の年検で1万6101㌔。また、5歳10月の審査で90点を獲得している。マンテラは当牧場を代表する深い系統の1つで、今回5位のインスパイアークリスティもファミリーの中の1頭である。 2位の2ジェーンプライドブラックスターアサヒET(平5年生まれ、父ブラックスター)は9回の検定でM11万2047㌔、F4722㌔、4・2%で総乳脂量は都府県歴代10位。毎乳期とも4%以上の高い乳脂率を維持している。母牛は北海道恵庭市・清水牧場の「ジェーンプライド」という高能力好体型のファミリーの1頭で、この牛を昭和62年に導入して、その後、受精卵移植によってできたのがブラックスターアサヒである。 3位は岩手県・中六角保広さん所有のリバティーファームエムビービースターダム(平4年生まれ)で、7回の検定でM10万1869㌔。5歳11月の審査で91点を獲得している。ルークによる二女が4産時に90点を得て、2代EXになっている。 また、今回の選奨牛リストではEX牛が多く、上位50頭中13頭登場している。体型審査のねらいである長命連産と生涯生産能力の関連性を実証するものであろう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生涯検定乳量記録牛(平成17年7~8月都府県)
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平成17年9月20日 「ケニアちん道中」 ~キリンを食み、ゾウを呑む~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1988年冬、アフリカのケニア共和国で開かれた第7回世界ホルスタインフリージアン会議に、高島前会長、三沢元副会長に同行して10日間、通訳もなしに未知の大陸へ乗り込んだ。 片道約28時間のロングフライトの序章、フィリピンのマニラでは一時休憩で空港内に降り立ち、会長と公衆トイレへ急いだ。 トイレ脇では口ひげ生やした若い兄ちゃんたちがウロついている。 用を足して手を洗っていると紙タオルを渡された。そして何やら手を差し出してくる。周りを見ると、旅行者たちは米1ドル紙幣を渡している。要は、小便1回1ドルということだ。 私は1ドル渡したが、会長は手元に10ドル紙幣しかなく、仕方なくそれを渡して「釣りだ!」という仕草をされたが、奴さん知らん顔で逃げ去ってしまった。「小便1回10ドルは高いだんべぇ」と会長、怒りを越えて笑い出した。否、10ドルに値する、さぞご立派な一物だったのかも知れない。 さて、ケニアの首都ナイロビの宣伝文句は「世界で最もライオン生息地に近い都市」だ。かつてオスマン・サンコン氏にTV司会者が「ライオンとはちょくちょく出食わしたんですか?」と尋ね、「遭ってたら、食われているよ」と一蹴したことを思い出した。 会議後のサファリツアーのホテルは、周囲に堀が作られ、動物の侵入を防いでいた。昼間は堀の向こうにキリンがやってきた。夜はライオンも来るという。当夜もライフルを持った警備隊が配置され、翌朝、ホテルマンから「昨夜、ライオンが来て、吼えてましたね」と。私はてっきり誰かのいびきだと思っていた。松島トモ子にならなくてよかったと、汗が出た。 会議最後の晩餐では、大きな串に刺した丸焼きの肉をナイフで削ぎ取って振舞うシェラスコ料理に舌鼓み。肉はキリンやワニ、ダチョウ。「ライオンはないの?」と聞くと「残念ながら品切れです」。一体、どこから入荷するのだろう。ビールのラベルはさすが「象」。「日本のビールはキリンだ」と言うと「日本にもキリンがいるのか?」と不思議がっていた。 17年の月日が過ぎて、今更に象印ビールとキリンの肉が懐かしい。それから、公衆トイレで口ひげ兄ちゃんを見かけると、マニラの10ドル事件を思い出す。(純) |
平成17年9月20日 「NTPトップ40半数以上は国産種雄牛」 ~2005-8月乳用種雄牛評価~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2005―8月乳用牛評価成績では、国産種雄牛が総合指数(NTP)トップ40の半数以上を占め、インターブルの世界ランキングでも上位に登場している。また、雌牛では北海道の高能力好体型のファミリーがNTP上位を占め、高い遺伝能力が期待される。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
適正な種雄牛選定を~雌牛の欠点見極めて~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1はインターブル評価の主な参加国について乳量の種雄牛評価を比較したものである。2000年生まれの種雄牛評価値で日本は、引き続き世界で最も高い能力を持つことが実証された。 表2には、今回のインターブル評価でトップ5に入っている国内種雄牛を示した。乳脂量でウインスターが世界1位のほか、NTPでタイタニック、乳量ではトップドリームが2位など、特に国産種雄牛が世界の上位に肩を並べている。 表3には2005―8月評価の国内種雄牛NTPトップ40と、参考情報として海外種雄牛15頭を示した。国内順位ではタイタニックがトップに返り咲き、2位トップドリーム、3位ライトニングと4位サイクロンは新規選抜牛である。また、トップ40の半数以上を国産種雄牛(輸入授精卵含む)が占めているのが印象的である。 主な泌乳・体型形質について改良が期待できる種雄牛トップ10を別掲した。乳代効果と乳量でトップドリーム、乳蛋白質率とSNF率でジェファーソン。体型では決定得点と乳器でジェスロ、肢蹄ではマリナーが1位であった。 交配にあたっては、雌牛の泌乳能力を見極めた上で、トップ40のうち改良効果が期待でき、かつ近親交配と遺伝病を回避できる種雄牛を選定したい。また、長命性や生涯生産性と関連深い乳器や肢蹄の改良は重要なアイテムである。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
雌牛はホワイトメイソンが3回連続 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
9月7日、家畜改良センターから2005―8月の牛群検定参加牛についてNTPトップ100頭が発表された。 雌牛のトップは北海道湧別町・五島順二さん所有のヘンカシーンヒラリーホワイトメイソンETで、NTP+3101、乳代効果+22万571円、乳量+2975㌔で3回連続首位を保った。本牛は1年検定で乳量2万3302㌔、体型得点は91点を獲得している。 本牛の息ではNTP2位のトップドリーム、娘では今回2位のメイソンダーハム、孫では7位のディーハーシェルなどが活躍中。 3位の紋別市・永峰勝利さん所有牛、ビクトリアダッチルメイドーンと5位エイリアンヘラルドはかつて9回連続NTPトップのルメイドーンの娘たちである。 4位は更別村・天野洋一さんのレデイスマナーギャルズパラダイスで年検乳量2万3千㌔以上を記録。9位ラブパラダイス、11位セクシーパラダイスは娘。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1種雄牛遺伝評価値の平均(乳量)単位: kg
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表2インターブル上位にいる日本の種雄牛
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表3 乳用種雄牛評価成績2005-8月(供給可能種雄牛NTPトップ40)
注2) 名号後のCVはCVMキャリア、未表示はCVM正常。MFは単蹄。また、掲載牛はすべてBLAD正常。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
乳用雌牛評価成績2004―8月より抜粋(牛群検定参加牛のうちNTP上位15位)
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平成17年9月20日 「牛の味方学ぼう」 ~ジャジングスクール参加募集12月2~3日、岡山で~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
全国ホルスタイン改良協議会(森田一文会長)は12月2日から2日間、17年度ジャジングスクールを岡山県で開催する。 このスクールの目的は協議会会員の酪農家や技術員、学生を対象に「牛の見方」を通してショウの審査技術を研鑚するとともに、酪農経営の発展と牛飼い仲間の交流、後継者の育成を促進すること。 17年度スクールの参加募集は次のとおり。 ◇開催期日・場所平成17年12月2~3日の2日間。岡山県真庭市の岡山県総合家畜市場とリバーサイドホテル ◇日程1日目は12時30分までに家畜市場に集合。13時から開講、審査標準の解説、一般クラス(初回受講者)は視聴覚による牛の見方の研修。ジャジマン候補クラス(受講2回以上)は序列付け研修。17時30分から酪農講演会。夜は交流会。 2日目は一般・ジャジマン候補クラスともに家畜市場で序列付け研修。昼食後に閉会。 ◇募集人数80名程度 ◇会費教材費等として1万円。ただし、学生の参加は無(宿泊料は別) ◇宿泊リバーサイドホテル(電話0867-52-1521)。1泊3食、交流会付で1万2300円 ◇申込先〒104-0031東京都中央区京橋1-19-8大野ビル内、全国ホルスタイン改良協議会(電話03-3564-8221) ◇申込期限平成17年11月15日(火) |