平成18年3月20日
平成18年3月20日 「自動登録に参加しよう!」 ~北海道など実施県での好調受けて各県で準備着々授精報告の対応が鍵~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「自動登録」は、個体識別の出生報告情報と、予めベータベースに報告収納された人工授精情報を用いて、自動的に雌牛の血統登録を行う方法である。自動登録は現在、国内のホルスタイン種血統登録頭数の約70%を占めるまでに至ったが、その大半は北海道で、都府県は大きく水をあけられている。しかし、都府県でも既に実施している数県では好評であり、最近では多くの都府県が関心を示すようになった。18年度からは、さらに多くの府県が自動登録の実施に向けて準備を進めているところだ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
愛知では登録増加 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
自動登録の前身は、現在の個体識別制度が確立される以前の、平成9~13年度まで家畜改良事業団が事業主体として実施した「家畜個体識別システム研究開発事業」の中で、北海道、秋田県、愛知県、熊本県など1道5県でモデル実施したことが発端である。 これらの地域では、当初は自動登録に必要な授精記録の報告にもっとも苦労したが、関係者の多大の努力に支えられて、今日も継続実施されている。 家畜改良事業団が実施している事業で収集した人工授精データを利用して、自動登録を実施しているケースでは、兵庫県の洲本市酪農協と岡山県の蒜山酪農協がある。 洲本市酪農協では自動登録をスタートして約1年半が経過し、ほぼ順調に進んでいる。蒜山酪農協は昨年10月にスタートし、軌道に乗り始めたところである。 また、18年4月以降に向けて静岡県の富士開拓農協、京都府の京都農協酪農センター北部営業所、福岡県酪連、鹿児島県酪農協などが自動登録への準備作業に入っている。 次に、農協等がパソコンで管理している授精データを使って実施しているのは、愛知県酪農協豊橋支所である。自動登録をスタートして1年半が経過し、参加農家も徐々に増え、登録頭数が増加するなど順調に進んでいる。鹿児島県の大隅酪農協でも同様の方法で、18年度中にスタートするための準備を進めている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
検定繁殖情報利用し | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
一方、鳥取県の大山乳業農協では、牛群検定の繁殖情報を軸にして自動登録を実施する計画であり、検定農家150戸の殆どを対象にして今年5月にスタートする予定で、現在、牛群検定繁殖情報で欠けている未経産牛の加入や授精記録の入力などの作業を進めている。 同農協では、牛群検定加入牛のすべての血統や繁殖データを管理しているので、スムースに移行できるものと考えられる。 茨城県では、県酪連がこの繁殖情報を軸として準備に入っており、県の牛群検定情報分析センターから牛群検定繁殖情報の提供を受けて、それぞれの授精データをチェックし利用する。この繁殖情報の利用を検討している都府県はほかにも多い。 また、滋賀県と千葉県では、酪農家や畜産試験場などが、家畜改良体制整備事業のシステム(インターネット)を利用して、授精データを自ら入力している。 以上、各府県での自動登録の取り組みの現況を紹介したが、2~3年以内には、都府県の半数以上が自動登録に移行されるよう、大いに期待するところである。 このように、自動登録の推進には、各都府県の登録取扱団体の協力と、種々の事業で蓄積された授精データの活用や農協等が管理する授精データの取り込みなど家畜改良事業団の絶大なる協力の下で、一層の連携を図りながら推進していく所存である。 何度も繰り返しになるが、自動登録が正確かつスムースに実施されるためには、正確な授精データが確実に報告されていることが前提である。使えるデータがあるか、それとも自分で確実に入力するか、が自動登録への第一歩となる。 一方、登録の信憑性を担保するために、日本ホル協では、現在無作為で行っている親子判定抜き取り調査(日本ホル協が負担)を、自動登録の場合には、普通申込みの2倍の抽出率(250分の1)で実施し、その信憑性を維持していく。 自動登録に関心をお持ちの方は、各都府県の登録窓口団体または登録協会登録部(電話03・3564・8222、ファクス03・3564・3683)までご連絡下さい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成18年3月20日 「移動証明の都度新たに血統証発行」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホル協では、本年4月以降、移動証明したものについてその都度、新しい血統登録証明書に書き換えて発行する。 昨年4月から血統登録証明書の様式をA4サイズに変更し、4代血統の表示と大きく見やすい印字を行ってきたが、一方では、大きさや様式の異なる新旧の証明書が混在するために、証明書の収納や移動証明申込みなどの事務作業がやや煩雑になってきた。 そこで、移動証明申込みの際には、新旧いずれの証明書が添付されていても、すべてA4サイズで縦長型の現行の血統登録証明書に統一して発行することとした。 また、移動欄は、個体識別における移動経路を反映させて、直近の移動経路と移動年月日を印字する。 以前の斑紋による登録証明書(血統は7桁番号、そのほか基礎・2代本登録を含む)については、その牛の個体識別番号(10桁)を便宜、登録番号として記載する。 なお、新しい登録証明書には斑紋が記載されないので、斑紋が必要な場合は、事前にコピーしておくこと。審査などの押印は証明書発行時に再度押印することにした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成18年3月20日 「全共企画委員会設置」 ~次回全共に向け課題検討~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホル協は平成22年に北海道で開催する第13回全日本ホルスタイン共進会に向けて、本年1月に企画委員会を設置して、全共の開催目的や方向、開催規模や出品条件などについて検討を始めた。 昨年11月に栃木県で開催した第12回全共は4日間で69万人の参観者を呼び大盛況を博したが、一方で、施設面や併催イベントなど開催経費がかさむことから、開催を引き受ける県が見つからない状況になっている。 また近年は、全共出品牛が北米追随が強まる傾向にあるが、日本の乳牛改良の主流をなす後代検定事業の成果がより活用されるような出品体制が望まれるところだ。 企画委員会のメンバーは、日本ホル協の菊池一郎副会長(委員長)、角倉了一理事、前田勉理事の3名で、本年6回程度の開催を計画している。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成18年3月20日 「来年4月審査標準改正へ」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
世界ホルスタインフリージアン連盟(WHFF)は昨年11月、インターブルによる種雄牛評価値に関連して、ホルスタイン種の体型形質の国際統一化を図るため、体型審査標準の構成を骨格、乳用牛の強さ、肢蹄、乳房の4区分にするよう勧告した。 これを受けて、日本ホル協では内部に作業部会を設置して、平成19年4月を目途に審査標準の改正案を作成することになった。 現在の審査標準は平成6年に、WHFFの勧告で肢蹄を独立した区分とし、乳器の得率を40点にするなど外貌、肢蹄、乳用牛の特質、体積、乳器の5区分に改正した。今回の変更では、従来の体積をなくし、その配点を外貌と乳用牛の強さに配分する内容。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成18年3月20日 「平成17年都府県6,487名が登録」 ~本川牧場(大分)で年間217頭を登録~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成17年1~12月に都府県で血統登録された雌牛について、日本ホル協では会員別に登録頭数をとりまとめた。 表1には、平成12年以降の都府県における血統登録頭数と、その年に登録を実施した会員数、会員1名あたりの登録頭数の推移を示している。 昨年1年間に、都府県で血統登録された雌牛は5万1525頭で前年を2376頭下回った。また、血統登録を行った会員数は6487名で、前年より319名減少(前年対比で約5%減)した。会員1名あたりの年間登録頭数は前年と同じ7・9頭にとどまった。 表2には、昨年1年間に50頭以上の登録を行った会員農家54戸を示した。同一家族の名義で登録している場合は登録頭数の多い会員名にまとめている。 登録頭数が最も多かったのは本川牧場(大分)の217頭で、前年より51頭増やして、1年ぶりにトップに返り咲いた。2位は長谷川雅規さん(兵庫)の201頭、3位は品川牧場(群馬)で187頭は前年より42頭増、4位は野村栄一さん(茨城)174頭、5位橋本良明さん(愛知)157頭。 登録頭数分布をみると、200頭以上の2戸は前年と同数であるが、100頭台が13戸で前年より6戸増、50頭以上の会員も前年より8戸増えており、大規模酪農家での登録の積極的な実施や窓口団体等による登録掘り起こしの成果がうかがわれる。 また、上位100傑では愛知県が17戸で最も多く、熊本県15戸、茨城県10戸、栃木県と群馬県7戸、鹿児島県6戸などとなっている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1 会員あたり登録頭数の推移(都府県)
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表2登録頭数が多かった会員 (17年都府県)
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平成18年3月20日 「高島照治氏(前日本ホル協会長)逝去」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホルスタイン登録協会の前会長、高島照治氏(同協会顧問)は17日午前、群馬県前橋市内の病院で虚血性心不全のため死去した。大正13年生まれの82歳。本籍地は群馬県吾妻郡嬬恋村。群馬県畜産協会会長、同家畜登録協会会長、同酪農指導検査協会会長など在職中。19、20日に近親者で通夜と密葬が行われ、本葬儀は後日に執り行われる(期日は未定)。 高島氏は、昭和21年復員して嬬恋村に入植。38年に群馬県議会議員に初当選した後、8期を務めその間、55年には自由民主党群馬県支部連合会幹事長、58年に同県議会議長に就任している。 また、45年に日本ホルスタイン登録協会理事に就任した後、59年に第8代会長に就任した。 一昨年、体調を崩して会長を辞任するまで20年にわたる歴代会長で最長期間を在任し、4度の全日本ホルスタイン共進会と平成8年にはアジア初となる世界ホルスタインフリージアン会議を主催している。 昭和54年に黄綬褒章、60年藍綬褒章、平成8年には勲三等旭日章を受賞している。 |
平成18年3月20日 「審査頭数6年連続増加」 ~17年度都府県牛群審査実施状況~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
17年度の都府県牛群審査ならびに体型調査は46都府県で実施され、審査頭数は8490頭で6年連続の増加、体型調査でも農家戸数と材料・同期娘牛頭数ともに前年度を大幅に上回った。また、審査得点90点以上(EX)の雌牛頭数は136頭を数え、過去最高頭数を記録した。なお、長崎県と兵庫県の2つの農業高校で初のEX雌牛が誕生した。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1には平成17年度の都府県における牛群審査・体型調査の実施状況を示した。 牛群審査は774戸で7872頭、牛群奨励審査が197戸で598頭、個体審査が雌18頭、雄2頭で、審査実施頭数は合計で8490頭となり、前年に比べて30戸305頭増えて6年連続の増加となった。 都府県別では群馬県が723頭でトップを飾り、次いで岩手県と栃木県が600頭台、以下、茨城県、熊本県、長野県、愛知県などの順。なお、宮崎県と茨城県が前年度対比で100頭以上の大幅増となっている。 一方、酪農生産基盤改善支援対策事業の中で実施している体型調査では、2026戸を巡回し、後代検定材料牛と同期初産牛など1万5795頭の体型データを収集した。前年に比べて349戸増で、頭数でも2449頭の大幅増加となった。 体型調査では、熊本県が1585頭で他を圧倒し、次いで福岡県、宮崎県、栃木県、群馬県、岩手県の順。特に、宮崎県では前年に比べて590頭以上の増加となった。 なお、牛群審査と体型調査を合計した2万4285頭の平均審査得点は80・62点で前年に比べて0・13点低下した。 表2には本年度の牛群審査受検農家のうち、年間審査総頭数が多かった受検農家を示した。 審査頭数が最も多かったのは家畜改良センター岩手牧場(岩手)の123頭で、個人では半沢善幸さん(宮城)の93頭が最多。以下、㈲加藤牧場(埼玉)、荒井裕一郎さん、朝倉修一さん(茨城)、仲田光則さん(山梨)、㈲アカツキ牧場、鈴木基夫さん(愛知)など。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
EXは過去最多136頭 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
17年度、都府県では過去最多となる136頭の雌牛が審査得点90点以上(EX)に評価された。 都府県別では、栃木県が19頭で最も多く、次いで熊本県16頭、岡山県15頭、群馬県が11頭、岩手県、福島県、静岡県の9頭など。また、秋田県と長崎県で初のEX雌牛が誕生した。 17年度の最高得点は森田一文さん(岡山)のケーエフライルテナの国内最高に並ぶ95点。以下、94点1頭、93点1頭、92点7頭、91点24頭、90点が102頭。 表3は17年度後期のEX雌牛一覧である。当期の最高得点牛は、山下正二さん(岩手)のヘンガーベルトオークリードクララ、和田泰さん(栃木)のリージェントリーダーキム、中山真介さん(同)のエスペランサレブロンレイジーファーストダーハムET、作田知志さん(千葉)のツクモランドブラックインスピレーションET、加藤修さん(神奈川)のルックムーンデポジターストーム、出口順也さん(兵庫)のハーバーランドアルマーニレオの6頭。 なお、第12回全共にも出品した栃木県立那須拓陽高校で91点を獲得したほか、長崎県立島原農業高校と兵庫県立播磨農業高校では初のEX雌牛が誕生した。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表1平成17年度牛群審査等実施状況(都府県)
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表2審査頭数が多い酪農家(17年度都府県)
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表3平成17年度後期都府県における90点以上の雌牛
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平成18年3月20日 「全共出品に続いてわが校で初EX」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「夢は大きく」兵庫県立播磨農業高等学校教諭松島敏春 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
審査員から、「おめでとうございます」と声をかけられた。乳牛として最高の称号EXが播磨農業高校に誕生した。 私の乳牛改良の追求心は、今から30年前の高校生の時に兵庫県で開催された第6回全共を見てからである。あまりの凄さに唖然とすると共に、こんなに美しいホルスタインが農業高校にいたらと思った。 その思いが、昨秋栃木県で開催された第12回全共への出場とEX牛誕生で同時に叶うことができた。この快挙の陰には、地元の東播酪農組合の会員、卒業生、兵庫県乳牛改良同志会等の協力があり、夢が叶ったものと感謝し、お礼を申し上げたい。 現在、本校では地域と共に乳牛改良を進めようと、姫路家保の指導のもと本校の乳牛をドナーとして受精卵回収に取り組んでいる。 今後も、高校生とともに師弟同行で飼育技術の錬磨と勤労意欲を育む教育を大切にし、夢は大きく、日本を代表する乳牛づくりを目標に頑張っていきたい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「牛に魅せられて」長崎県立島原農業高等学校3年小峰麗美 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
私は中学時代に職場体験で酪農実習を行い、そこで牛が好きになり島原農業高校に入学し、部活では迷わず畜産部に入部しました。畜産部員は10名いますが、各自に牛が与えられ、皆が自分の牛に愛情を注ぎ、毎日登校する前には牛舎で牛洗いをし、放課後も牛の調教や牛洗い、歩行の練習等を行っています。 入部当時は、何も知らずに先生や先輩に迷惑ばかりかけてきました。最上級生としての昨年は、全国共進会出場という夢のようなチャンスをもらい、素晴らしい体験をさせてもらいました。 そして卒業間近の2月、私達が毎日実習で育ててきた本校自家産のレガシー号が長崎県では初めての体格審査90点(エクセレント)を獲得することが出来ました。 あっという間の3年間、素晴らしい仲間や先生方との出会い、地域の酪農家の皆さんにも色々お世話になり充実した高校生活でした。卒業後は長崎県酪連の酪農ヘルパーとして頑張っていくつもりです。そして将来は酪農家に嫁いで、誰にも負けない牛を作ってみたいと思っています。 |
平成18年3月20日 「自動登録の流れと進め方」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
自動登録では、1頭ごとの血統登録申込みが不要、母牛の移動証明手続きが不要、登録料金の低廉化、などメリットが多いことや既に実施している北海道や一部の都府県での好調ぶりを受けて、各都府県でも自動登録への関心が高まってきている。自動登録について、実際の進め方や条件を整理してみる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授精データは事前に家畜改良DBに保管 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
自動登録を希望する農家は、事前に、日本ホル協へ自動登録申込書を提出して、自動登録に必要な準備を済ませておきます。 特に、自動登録する雌牛に関する人工授精データは、事前に家畜改良事業団が管理する家畜改良データバンク(DB)に保管されていることが必要です。 なお、同意書(後述)を提出していただいた酪農家の個体識別情報は、登録に限定して家畜改良センターから提供を受け、家畜改良DBに取り込まれます。 自動登録の流れは次のとおりです。 ①出生データのうち母牛がホルスタイン(またはジャージー)で、子牛が母牛と同じ品種の雌牛データと、関係する授精データを家畜改良DBから抜き出す。 ②日本ホル協の自動登録システムにデータを流し込み、各種のチェックを行う。 ③父と母子、移動経路などに矛盾がない場合は登録証明書を作成する。 ④登録証明書と登録料金請求書、事故照会は、日本ホル協の各都府県支部・承認団体、地元農協、登録委員を経由して農家に届けられる ⑤登録料金と事故回答は、支部承認団体で整理して登録協会へ送付する。事故が解決したものは登録される。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授精報告は電子データで | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
従来の手続きを大幅に省略して登録証明書を発行するため、予め次の条件が必要です。 ①事前に自動登録申込書を提出する。 ②牛個体識別全国DBの情報をイントラネットで利用することについて「同意書」を提出する(ほぼ集約済み)。 ③原則として、出生報告されたホルスタイン(またはジャージー)雌子牛を全頭登録する。 ④人工授精データは正確性を期するため授精の都度、報告する。なお、開始時は過去約1年間分をまとめて報告する(データは電子化したものが原則)。 なお、自動登録に利用できる人工授精データは次のとおりです。 ア家畜個体識別情報活用促進、乳用牛生産動向調査等の事業(事業主体は家畜改良事業団)で収集されているもの。 イ農協等で独自にパソコン管理しているもの(所定の手法で逐次、家畜改良データバンクに収納)。 ウ開業授精師等による授精農家や自家授精農家で、自前のパソコンを使ってインターネット経由で報告するもの。 エ牛群検定の繁殖情報。この場合、人工授精記録が正確に報告されていること。特に、未経産加入を徹底し、それらの授精記録も確実に報告されていることが前提。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
7桁番号のリンク作業 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
自動登録に移行する前には、以下のような作業が必要です。 ①個体識別番号(10桁)と登録番号(7桁)の結びつけ(リンク)作業。 個体識別情報がすべて個体識別番号で処理されているため、斑紋で登録されている牛は登録番号と個体識別番号の結びつけが必要です。なお、以前にお願いしたリンク作業にご協力いただいた地区や牛群検定農家では概ね終了。 ②同一農家内における所有者名の変更届の提出。飼養牛について登録上の所有者を家族内で変更する場合は、その都度届け出が必要。 なお、自動登録に係る移動証明の取扱いは次のとおり。 ア個体識別の転入データにより原簿上で所有者を更新する(コンピュータ処理のみ、無料)。 イ移動年月日は報告済の転入年月日とする。 ウ登録証明書に印字する場合は、申込書に料金を添えて申込む。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
希望名号は届け出を | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
次のような場合は、出生報告後1週間以内の届け出が必要です。 ①希望名号を付けたい場合。なお、「冠名」を希望する場合は、前もってその旨を届け出る。 ②異常斑紋(OC)や赤白斑(RED)の場合 ③死亡した場合 ④虚弱体質等による登録の延期 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ET、雄牛は従来の登録で | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
受精卵移植(ET)による生産雌牛、輸入雌牛、雄牛は、遺伝子型検査による親子判定や海外の血統調書の添付が義務づけられていることから、自動登録できません。これらは従来の申込書による登録を行って下さい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
自動登録のメリット
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平成18年3月20日 「毛根、血液採取時は、個体確認慎重に」 ~個体識別番号必ず記入を~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
受精卵移植によって生産された雌牛や雄牛は、毛根や血液を使ってDNA検査による親子判定を行い、矛盾のないものだけを、遺伝子型を明らかにして登録しています。 しかし、近年では受精卵の採取・移植が普及し、同じ酪農家での同一受精卵移植(父母牛が同じ)による産子生産が増えてきて、親子判定の際に試料を取り違えるという例が増えています。 同一受精卵で生産された産子の親子判定では、試料が入れ替っても父母が同一であるため、「親子間に矛盾なし」で登録されてしまいます。 しかし、これらから生産された産子の親子判定を行った場合には、登録済みのDNA型は相手牛のものであるため、親子関係は否定されます。 特に、雄牛の場合には人工授精用として供用される可能性が高く、さらにBLADやCVMなどの遺伝病が絡むと経済的影響は非常に大きくなります。 単なる個体の取り違えであれば検査の段階で気づきますが、このような同一受精卵から生産された個体同士の取り違えをチェックする方法はありません。したがって、試料の採取が正しく行われることが大変重要です。試料採取の際には次のことを徹底するようお願いします。 ①個体識別の耳標を装着した後に、「耳標番号」を拠り所として試料採取を行って下さい。毛根台紙と申込用紙に個体識別番号が記入されていない例が約6%あります。 ②血液の場合は、試験管ラベルと申込書の試験管表示欄に必ず同じ数字や記号を記入して下さい。 ③毛根台紙と申込用紙に個体識別番号を記入した後には、記載事項を再度確認して下さい。 ④実際に試料を採取した方と立会者の氏名を所定の欄に必ず記入し、押印して下さい。毛根台紙への未記入が多く見られますが、試料採取や個体確認の責任を明確にするため必ず記入願います。 なお、これらの点に不備があった場合には、試料の再送付をお願いすることになりますので、ご了承下さい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4月から検査料値下げ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
遺伝子型検査時の特許料支払いがなくなったことなどにより、家畜改良事業団の各種検査料金の引き下げに伴って、日本ホル協では本年4月から「遺伝子型調査に関する取扱要項」を改正し、遺伝子型調査の料金別表のとおり値下げします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成18年3月20日 「都府県は31頭?!」 ~1頭の雄から北海道135頭17年登録娘牛頭数調べから~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成17年に全国で血統登録された雌牛頭数は23万1451頭で前年より9663頭増加した。これに関係する父牛頭数は1990頭で、そのうち海外繋留種雄牛は804頭(うち輸入精液は587頭)だった。 全国における種雄牛1頭あたり登録娘牛頭数は116頭であるが、北海道が135頭であったのに対して、都府県は31頭と極端に少なかった。 また近年、増加傾向にある輸入精液について、17年の雌牛登録頭数は北海道が5万2885頭、都府県1万8785頭で全国計では登録頭数全体の31%に及んだ。輸入精液による種雄牛1頭あたりの登録娘牛頭数は122頭だった。 表には、平成17年に登録娘牛を多く持つ種雄牛を北海道と都府県に分けて上位牛を示した。 北海道では1位がシバーで1万頭以上の登録娘牛を輩出している。以下、マース、サムソン、ジェスロ、スクリーチ、ペイトリアークなどが上位を占めている。都府県ではデュランゴ、ペイトリアーク、ジェスロ、アトロン、シバー、カリヨンなどの順。 国内種雄牛では、授精時期におけるNTP上位のものが多く利用されるようになってきているが、北海道と都府県ではそれぞれの地域特性もあり、種雄牛の使われ方に大きな違いが見られた。 なお、17年に全国で5千頭以上の登録娘牛を持つ種雄牛は7頭で、この7頭で登録娘牛全体の約4分の1を生産していることになるが、一方、登録娘牛9頭以下の種雄牛も1174頭おり、種雄牛全体の59%を占めている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表登録娘牛を多く持つ種雄牛(17年1-12月)
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平成18年3月20日 「移動申込書にも10桁番号を併記」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
血統登録の場合と同様、移動証明を申込む際に、登録番号と個体識別番号(10桁)が異なる場合には、登録番号と個体識別番号の両方を申込書の所定欄に記入願います(旧様式の申込書では余白に記入)。 なお、昨年来、各都府県の登録窓口団体を通じてお願いしてきたリンク作業等によって、すでに登録番号と個体識別番号のリンクが完了している場合は、個体識別番号を記入するだけで結構ですがリンク作業が未了の場合は、逐次照会させていただきます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
移動日は転入年月日を | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
血統登録や移動証明申込みの内容が牛個体識別全国DBの情報と相違しないよう、チェックをしています。 したがって、移動証明申込みの際には、個体識別情報の移動経路や移動年月日を確認して、申込書の記載内容と相違ないか、相違があっても特に矛盾がない場合には、個体識別情報に即した移動経路とし、その転入年月日を移動年月日として証明します。 なお、所有権が移った日と実際の転入月日が異なる場合は、申込書にその旨を付記願います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
同意書未提出の方へ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
個体識別情報の登録への利用については、平成15年秋以降、各都府県の登録取扱団体を通じて会員の皆様には「家畜個体識別全国データベースのイントラネットによる情報利用に係る同意書」への署名捺印をお願いし、これをもって家畜改良センター理事長あてに「登録に限定した個体識別情報の提供」の申請手続を行っています。 しかしながら、今なお同意書が未提出となっている会員が数%います。是非とも同意書に署名・捺印の上、提出していただくようお願いします。 なお、日本ホル協では今後とも個人情報保護方針に基づいて情報の適正な管理に努めて参りますので、特段のご理解を賜りますようお願い致します。(登録課光井) |
平成18年3月20日 「乳量6部門で日本記録」 ~17年年型別乳量・乳脂量最高記録牛~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成17年の年型別乳量・乳脂量で、北海道帯広市・杉浦尚さん所有のワイケーティーテッチェグルーブが305日・365日の日本最高乳量を塗り替えるなど、合計6つの日本記録が誕生した。都府県では若槻正己さん(島根)、近野亮一さん(山形)、小林正春さん(長野)所有牛が乳脂量3部門でトップを飾った。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
杉浦牧場で日本最高乳量~テッチェ・グルーブが年検で2万9千キロ超~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホル協では平成17年1~12月末までに検定成績証明された記録の中から、年型別乳量・乳脂量高記録牛をとりまとめ、表には、各年型別乳量・乳脂量(305日・365日、2回搾乳)の17年全国トップ牛を示している。表中、名号の前に*印のあるものは日本記録更新牛である。 今回は成年型乳量で日本最高記録が更新された。北海道帯広市・杉浦尚さん所有のワイケーティーテッチェグルーブ(審査得点89点、父ダスター)が305日検定で乳量(M)2万5678㌔、乳脂量(F)859㌔、3・3%、M偏差値378、F偏差値324、365日検定でもM2万9527㌔、F986㌔、3.3%を記録して、前年に豊頃町・井下英透さんのアイリッチルドルフエイダETが更新した日本最高乳量を305日で1056㌔、365日では1840㌔上回った。 テッチェグルーブの母は、有名なワイケーティーテッチェアマンダ(93点、父チーフマーク)で、前々年まで305日、365日ともに日本最高乳量記録を達成しており、今回は、母娘2代での日本最高乳量達成となった。 また今回、4年半型で305日、365日乳量トップのワイケーティーテッチェビビアン (87点、父ベルウード)と、同年型の305日、365日乳脂量トップになったワイケーティーテッチェパフィET(87点、父セルシアス)はともにアマンダ号の娘であり、テッチェグルーブと合わせて3姉妹での快挙となった。 このほか、2年型で豊頃町・(農)Jリード所有のソリッドゴールドLLリッチET(83点、父マーシャル)が305日でM1万8914㌔、365日でM2万2479㌔を記録し、乳量の日本記録更新となった。 また、前年2年型で初の乳量2万㌔を達成した同牧場のUS マセールテレサランツET(83点、父ランツ)が、今回は3年半型の305日でM2万2644㌔、365日でM2万5778㌔を記録し、ともにこのクラスの乳量日本記録を更新した。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
都府県牛も3頭登場 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
北海道での高記録が多い中で、今回は都府県牛が3頭入っている。2年型305日検定では、島根県出雲市・若槻正己さん所有のカーネーションEVコンビンサー01ET(父コンビンサー)がF697㌔、5.5%でこのクラスの乳脂量トップとなった。 また、2年半型では山形県南陽市・近野亮一さん所有のセノーファームナネットアイガー(85点、父アイガー)がF624㌔、4.2%を記録。さらに5年型では長野県南牧村・小林正春さんのエムケードリームマドンナ(90点、父ヘロド)が305日でF705㌔、6.0%を記録して、それぞれ乳脂量クラス1位の座を占めた。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
年型別乳量・乳脂量トップ牛(平成17年全国、2回搾乳) 平成17年1~12月証明分。名号の前の*印は日本記録更新牛
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平成18年3月20日 「アカツキ牧場で12万キロ」 ~都府県生涯検定選奨1~2月~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホル協では、検定成績証明をとった牛について、各産次の合計乳量によって生涯検定選奨を行っている。 本年1~2月に都府県で生涯検定選奨された牛は金賞(生涯乳量6万㌔以上、平均乳脂率3・2%以上)17頭、銀賞(5万㌔以上、同)37頭、銅賞(3万㌔以上、同)89頭であった。 表には今期に検定記録が加算された牛の中で、生涯乳量の上位牛40頭を示した。今回は総乳量12万㌔台が1頭、11万㌔台2頭、10万㌔台1頭が誕生している。 1位は愛知県・㈲アカツキ牧場のドーンデールオレゴントング(平4・11・19生、父トング)で、9回の検定を実施し、検定日数3421日で総乳量(M)12万779㌔、総乳脂量(F)4478㌔、平均乳脂率3・7%を記録し、総乳量では都府県歴代9位、乳脂量では歴代16位にランクされる。 本牛は2産以降、各産次とも乳量1万㌔以上をコンスタントに記録し、今回9産目の検定を終了して生涯乳量を12万㌔台に載せた。体型得点は11歳6月時に87点を得て、3代連続VG(85点以上)になっている。 2位は宮崎県・黒木昴さんのトッツァンシビックポテンシャル(84点)で7回目の検定を終了し、合計乳量を11万1902㌔に伸ばし、都府県歴代乳量30位に。 3位のレインボーバレースパングルバリアント(83点)は茨城県・平山信一さんの所有牛で、平成元年生まれで12回の検定で地道に記録を積み上げてきた。 4位は石川県・松原龍治さん所有のピーエフダンディナッツボン(87点)は8回の検定で、5位の宮崎県・丸目秀明さん所有のローヤルアイトリプルミンディ(85点)は10回の検定でそれぞれ合計乳量10万㌔に到達した。都府県の生涯乳量10万㌔達成牛はこれで66頭目。 乳牛の本当の価値は、一生涯でより多くの後継牛を残し、いかに多くの牛乳を生産したかである。ここに掲載した生涯検定高記録牛のように、優れた血統と体型審査のねらいである長命連産と生涯生産能力を兼備した牛たちこそが価値あるホルスタインだと言える。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生涯検定乳量記録牛(平成18年1~2月都府県)
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平成18年3月20日 「検定証明を取ろう」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「うちの牛は9万㌔以上搾っているのに生涯検定選奨にならないのか?」という問い合わせが時折あるが、生涯乳量がいくら多くても、検定成績証明を取らなければ公式な成績にはならない。 検定成績証明を受ければ、3代血統の能力や体型、直近の遺伝評価値が載った証明書が交付されるとともに、高能力牛の表彰や生涯検定牛の選奨、日本ホル協ホームページでの紹介など利点も多い。 都府県にもまだまだ高能力牛がいるはず。是非とも検定成績証明を取って高記録牛や生涯乳量ランキングに挑戦されたい。 検定成績証明には、①1頭毎に行う「個体申込み」、②1年間で検定終了または終了見込牛をまとめて申込む「牛群一括申込み」、③牛群一括申込みを毎年、継続して行う「自動継続申込み」、④過去に遡って複数の産次や各検定期間の成績証明を行う「生涯検定申込み」がある。申込みの詳細は本会または窓口団体まで。 |
平成18年3月20日 「NTP40に12頭登場」 ~06年春!LIAJ種雄牛揃う乳用種雄牛評価成績2006-2月~ | |
2月13日、本年度4回目の「乳用種雄牛評価成績2006-2月」が(独)家畜改良センターから公表された。今回、各人工授精団体から新たに選抜された9頭を含め、80頭の種雄牛が供用されることになったが、このうち、家畜改良事業団の供用種雄牛(LIAJ種雄牛)は22頭で、全国NTPトップ40には新規牛2頭を含む12頭がランクインし、上位ではNTP第7位「ライトニング」、第10位「ノマド」がTOP10以内に入った。(家畜改良事業団) | |
アジソンの息、国内初選抜のコンツアー | |
2006-2月の成績公表でランク26位と32位で選抜されたJP5H52273「コンツアー」とJP5H52224「アラー」は、オランダの種雄牛エタゾンアジソンの息牛としては国内初の選抜となりました。 父アジソンはセカンドクロップでも優秀な成績を示している「ジェファーソン」や「スクリーチ」の兄弟にあたり、インターブルによる国際評価の結果を見ても、我が国での評価の高さは実証済みです。 新規選抜種雄牛のうち、特に、「コンツアー」は11万円を超える乳代効果が示すとおり、優れた泌乳能力と、乳用性を兼ね備えた強いフレームが魅力の新規種雄牛です。さらに、乳量EBV+1750㌔(第9位)という高い改良量を発揮するほか、乳成分量でもトップクラスの評価を得ており、バランスのとれた泌乳能力を発揮します。 体型面では、乳器の改良に優れ、特にSBV+3・47の評価値が示すとおり「後乳房の幅」の改良では特筆すべきものがあります。 母牛ホイッティアファームスエメリーシンETの母系は代々泌乳能力が高く、特に乳成分率の高さには定評があります。また、乳用性に富み、幅のある乳器は世界中の授精所の注目の的になっています。さらに、2003年には「コンツァー」の全兄妹にあたる「クリスチーナ」が米国のCTPIでトップに輝くという超一流の母系を血液的バックグラウンドに持っています。 娘牛の特徴は、広い胸幅を持ち、鋭角的なフレームを兼ね備えた乳用牛の特質に大変富んだ牛が多くいます。前乳房の付着が強く、後乳房の幅も広いことからも、泌乳能力の改良だけでなく機能的な体型改良にも優れた効果が期待できます。 | |
アニー一族の遺伝力、期待のアラー | |
一方、「アラー」は(有)三好牧場で繁栄を続けるアニーファミリーから作出され、過去にはこのファミリーからRCAアルカデイア、RCAアクエリアス、RCAサンシャイン、RCAアトロンの4頭の検定済種雄牛がいます。今回選抜された「アラー」で5頭目の検定済種雄牛が誕生したことになり、まさにアニーの遺伝力は不動のものとなっています。 娘牛の特徴は、「コンツアー」と同様に鋭角的なフレームを兼ね備え、乳用牛の特質に富んだ牛が多く、特に後乳房の幅が広いことなどが特筆されます。 | |
乳量成分で改良力発揮のライトニング | |
今年、数多く選抜されている〝ランツの息牛″の中で、ひと際高い泌乳能力と乳器改良力の強さを兼ね備えて選抜されたのが、NTP第7位のスプリングヒルライトニングETで愛称「ライトニング」です。 「ライトニング」は10万円を超える乳代効果が示すとおり、乳量・乳成分ともにバランスのとれた泌乳能力を発揮し、特に乳蛋白量ではEBV+53㌔(第2位)という抜群の改良力で高い評価を得ています。 体型面では、鋭角性に富み、「乳用牛の特質」に優れた娘牛が多く、乳器では「後乳房の幅」と強い「乳房の懸垂」が大きな特長です。また、乳頭の正確な配置と適当なサイズも魅力の1つです。 「ライトニング」の母牛スプリングヒルOHCSカリは、5代EXで名を馳せたマースプリングヒルチェロキーETの代表的な娘牛で、本牛も4歳でEXを獲得しています。さらに、北海道大樹町の角倉牧場で繋養されたペンコールエメリーによる妹スミックランドチェロキーエミリアET(3歳87点)は、能力・体型ともにバランスのとれた高い評価で、各家畜人工授精所では次世代の候補種雄牛の取得が集中するなど、国内でも発揮される遺伝能力の強さとこのファミリーの期待の高さがうかがえます。 このような成績とファミリーを背景として、牛群内では乳量や乳成分量の改良を重点に置きながら、さらに後乳房の幅や乳房懸垂を改良するには最適な種雄牛と言えましょう。 | |
NTP10位、乳器改良はノマドで | |
JP5H51940「ノマド」は04-8月に選抜されて以来、全国の酪農家の皆さんに人気を誇る種雄牛です。 今回の成績でもNTP+1691で全国第10位の成績を維持しており、7回目を迎えた今期成績公表でもTOP10以内にランクされています。マンフレッドの同期選抜息牛の中では最も高い評価を得ていることも特筆されます。 母牛「ニタ」は高能力好タイプで、常にアメリカの雌牛評価の上位に位置し、現在はその娘たちがカナダにも跨るほどの一大ファミリーを築いています。 これに泌乳能力で定評のある父マンフレットを交配してできた「ノマド」は能力・体型ともに高い改良力を発揮し、特に乳器EBV++1・25はランク第5位であり、乳器形質でも、特に前乳房の付着、後乳房の高さ、乳房の懸垂に優れ、乳器の改良に大きな期待が持てます。 さらに、肢蹄では、蹄の角度はちょうど良く、後肢後望も平行で、肢蹄の強さが特筆されます。 産乳成分では、無脂固形分率(+0・06)はプラスであり、体型・産乳成分量ともに期待に応える成績を示しています。このような成績から、牛群において乳器、肢蹄の改良を重点に、同時に乳量や乳成分も改良しようとする方には最適な種雄牛といえるでしょう。 | |
体型の最高峰ブラックボックス | |
昨年の05‐8月の評価成績では、体型面で高い評価を得て鮮烈なデビューを果たしたJP5H52083「ブラックボックス」は体型・能力を兼備したファミリーの強い遺伝力を受け継ぎ、抜群の体型と安定した乳成分の改良を特長にして、今期29位にランクされました。 体型形質では特に、乳用特質と体積で1位、外貌と決定得点が2位、乳器3位、肢蹄10位という「体型の最高峰」と賞賛すべき抜群の成績を収めています。 ファミリーは、世界中や日本国内でも繁栄している「エアロフラワー」のファミリーに、アメリカTPIで長く上位をキープした「コンビンサー」のかけ合わせによって作出されました。母牛レディスマナー スイング バージン フラワー ETは受精卵で北海道更別村・天野牧場に導入され、同牧場では未経産時から「エアロフラワー3姉妹」としてショウリングで活躍しました。 生体輸入牛として北海道共進会でもチャンピオンを獲得したグレンドラモンド リンゼイ(北海道芽室町 エアロフラワーシンジケート所有)や5年型365日検定で乳脂量日本記録(乳量2万509㌔、乳脂量954㌔、4・7%)を樹立したプライムオーチャード フラワー リンディ ET(北海道門別町・梅村牧場所有)など、同じ組合せで作出された雌牛たちが数多く活躍しています。 「ブラックボックス」の娘は、充実した中躯と胸幅のある牛が多く、背腰が強く、正確なフレームを持っており、輪郭鮮明で頚も長く薄くて乳用牛の特質に優れています。また、飛節が鮮明で、蹄も厚く大きく、正確な肢蹄をしています。 乳器は、前乳房の付着が強く、後乳房の高さや幅も十分にあり、懸垂靭帯が強く、乳頭の方向も正確なものが多いのも特長です。 交配に関しては、胸の幅と中躯の充実に乏しい母系への交配を推奨します。また、乳用牛の特質に優れ、シャープな骨格で、難産出現頻度も0・74という平均的な値を示していますが、体の高さや体長があるので、特に尻幅の狭い牛や未経産への交配には注意が必要です。 全世界で活躍し、最も信頼度の高いファミリーの1つである「エアロフラワー」から作出された「ブラックボックス」は、今後皆様の牛群でその力を遺憾なく発揮することでしょう。 | |
3316頭の娘が証明、ジェファーソン | |
今回の成績でも、NTPトップ40傑にランクインしたP5946タイディブルックジェファーソンET、愛称「ジェファーソン」はセカンドクロップの娘牛3316頭が示すとおり、フィールドでの実績を表しています。 「ジェファーソン」の娘が全国各地の共進会で上位入賞を果たすと同時に、昨年の全日本ホルスタイン共進会栃木大会では、国内検定済娘牛の展示において、皆様にご覧いただいたのは記憶に新しいところです。 |