平成18年6月20日
平成18年6月20日 「山崎会長を再選」 ~日ホ協第56回通常総会開く~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホルスタイン登録協会の第56回通常総会は6月15日、東京都千代田区の全国都市会館で開催され、平成17年度事業と同収支決算報告、18年度事業計画と同収支予算案などを協議し、可決承認された。17年度は、11月に栃木県で第12回全日本ホルスタイン共進会を開催、4日間で延べ69万人が参観して大盛況を得た。昨年度の血統登録申込みは22万8千頭余で前年度を2・7%上回った。18年度は特に都府県で自動登録の積極的な普及推進に努めることとした。また、役員改選が行われ、山崎博文会長、北、菊池両副会長は再選された。なお、稲継専務理事が退任し、後任には藤村忠彦氏(日本乳業協会・前常務理事)が就任した。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
血統登録・審査・検定が増頭 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ホル協の第56回通常総会は、山崎会長の挨拶に引き続いて農林水産省の西川生産局長(姫田畜産振興課長代読)をはじめ来賓各位から挨拶が行われた。 議事では、平成17年度事業報告・収支決算報告、17年度事業計画・同収支予算を協議し、原案どおり可決承認された。 17年度の会員数は2万160名で前年度より318名、1・6%減少した。登録実施状況では、血統登録申込みが22万8814頭で対前年比2・7%の増加となった。北海道では自動登録の大々的な普及によって前年に比べて5%近く増加したが、都府県では前年を3%強割り込んだ。 このほか、審査成績証明は2万7077頭(前年対比7・8%増)、検定成績証明8万118頭(5・5%増)で北海道、都府県とも好調であったが、移動証明は2万2034件で14%減となった。 17年度の主な事業では、昨年11月3~6日に栃木県壬生町で、高円宮妃殿下をお迎えして第12回全日本ホルスタイン共進会ならびに第4回全日本ジャージー共進会を盛大に開催した。4日間の参観者数は延べ69万人を数えた。 全共には44都道府県から303頭の出品を得て、後代検定娘牛の展示、出品マナーの徹底、全共多回出品者の表彰、学校出品の奨励や高校生を対象に牛の見方の講習会を行った。また、牛乳・乳製品の消費拡大策として、出品者・関係者が「牛乳に相談だ」のワッペンを装着するなど、新しい試みに取り組んだ。 次に、酪農生産基盤改善支援対策事業の一部委託を受け、後代検定娘牛と同期牛合わせて約3万8千頭の体型・管理形質データを収集分析し、検討会を2回開いて選抜指数の見直しを検討した。 また、家畜改良体制整備事業では家畜改良データバンクの構築や、登録情報と牛群検定情報の連携強化、授精データの取り込みによる自動登録の構築、インターネットを活用した情報提供などを行った。 18年度は、都府県では個体識別データと授精データの取り込みによる「自動登録」の実施について一層の普及推進を図るとともに、わが国の乳牛改良の一翼を担う後代検定体型データの収集を行う。また、今後の全共開催の基本構想について企画委員会で報告書に基づき、理事会を経て、平成22年に北海道で開催する第13回ホルスタイン全共の成功に向けて準備を行うこととする。 登録頭数では、血統登録23万6千頭、審査成績証明2万5110頭、検定成績証明7万3680頭、移動証明2万200件を見込んでいる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日ホ協専務は藤村氏 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
通常総会では、役員の任期満了に伴う改選を行い、理事並びに監事合計22名を選出した。 引き続き行われた第237回理事会において山崎博文会長(岡山)、北良治副会長(北海道)、菊池一郎副会長(栃木)がそれぞれ再選された。 また、稲継専務理事が退任し、後任には日本乳業協会・前常務理事の藤村忠彦氏が就任した。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成18年6月20日 「山縣牧場が最高位」 ~2006北海道BWショウ~ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2006北海道ブラックアンドホワイトショウ(主催・北海道ホルスタイン改良協議会)は5月27~28日、北海道安平町の北海道ホルスタイン共進会場で開かれた。 ショウは個体12部と牧場牛群、地域牛群の計14部門に209頭が出品し、体型の栄を競った。審査員は別海町の酪農家、山田光男さんが担当した。 グランドおよびインターミディエイト・チャンピオンには3歳ジュニアクラスの恵庭市・山縣正泰さん出品のオーキツドマークチヤールズダーハムが選ばれた。 また、リザーブ・グランドおよびシニアチャンピオンには5歳成牛クラスの旭川市・加藤智宏さん出品のグリーンハイツメーフラワーティアラET、ジュニアチャンピオンは清水町・㈲田中牧場出品のTMFアリストリスターETがそれぞれ選ばれた。 各部のチャンピオン牛は次のとおり。 第1部(生後9月未満)ジョイフルレインボーエルトンレディ(父ダーハム)長沼町・長浜愛さん出品 第2部(9~11月)エースジョーダンフェクト(父ロイ)本別町・福良貴征さん出品 第3部(12~14月)オークリーフJJミラビーRED(父ジョーダン・RED)津別町・柏葉俊さん出品 第4部(15~17月)HEFロイターアス(父ロイ)別海町・(有)ハイエストファーム出品 第5部(18~20月)TMFアリストリスターET16・9・16生(父ラデユツク)清水町・㈲田中牧場出品=ジュニアチャンピオン 2席=エクセルシアBウツドエコー16・9・24生(父ベルウード)清水町・㈲田中牧場出品=リザーブ・ジュニアチャンピオン 第6部(21~23月)NDガールガーター(父ガーター)大樹町・金曽浩文さん出品 第7部(30月未満)TMFダーハムアンセンビュー(父ダーハム)釧路市・成田純哉さん出品 第8部(30~35月)リップランドレデュークマダワスカ(父ラデュック)遠軽町・山口由幹さん出品 第9部(36~41月)オーキツドマークチヤールズダーハム15・2・2生(父ダーハム)恵庭市・山縣正泰さん出品=グランドおよびインターミディエイトチャンピオン 2席=テイーユーマラソンアイリーン14・12・26生(父イグニター)美瑛町・上田雅樹さん出品=リザーブ・インターミディエイトチャンピオン 第10部(42~47月)グラスランジェスロラグエレ(父ジェスロ)帯広市・オーロラプロジェクト出品 第11部(4歳級)マウントリバースペシャルプリン(父ブリツ)陸別町・編田尚弘さん出品 第12部(5歳以上)グリーンハイツメーフラワーテイアラET11・12・23生(父テクステリー)旭川市・加藤智宏さん出品=リザーブ・グランドおよびシニアチャンピオン 2席=ベルベツトシヤイニングロクセツト12・6・30生(父スターダスト)清水町・浅野典英さん出品=リザーブシニアチャンピオン 第13部(ベストスリーフィーメイル・経産牛3頭1組)長沼町・(有)宇都宮牧場の牛群 第14部(カウンティーハード・5頭1組)石狩管内出品牛 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成18年6月20日 「初産審査頭数仏伊が日本の6倍」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ドイツホルスタイン協会のE・フェダーセン氏が2004(平16)年9月に世界ホルスタインフリージアン連盟加盟国あてにホルスタイン雌牛の体型審査頭数と得点クラス別割合を調査した。 別表には、回答のあった12か国について、初産と2産以上に分けて審査頭数と得点クラス別頭数割合を示している。数値はいずれも03年の実績である。 初産牛の審査頭数が最も多い国はイタリアとフランスの約24万頭、次いでドイツ、カナダ、オランダが10万頭台。日本は4万頭強でイタリアの約5分の1、オランダの3分の1程度である。 初産で90点以上(エクセレント・EX)に評価する国はなかった。日本ではほとんどの初産牛が75~84点(グッド・G、グッドプラス・GP)に評価されるが、フランスや英国、米国では初産の8~13%が85~89点(ベリーグッド・VG)に評価される。しかし他方では、初産の1割以上が74点以下(フェア・F、プアー・P)に評価されている。 2歳以上では、フランスが10万頭余、次いで米国9万頭、英国とカナダが4万頭強である。一方、初産審査頭数の多かったイタリアは初産牛の20分の1、オランダでも10分の1というように、2産以上が極端に少ない国もある。 2産以上のEX割合では英国が14%、アイルランド9%で極めて高く、10頭に約1頭がEXに評価されている。日本は2%で、他の多くの国と同様の割合であった。 VGの割合ではイタリアやフランス、カナダなどで50%を超えている。これに対して、オランダは23%、米国が19%と極端に低いのは驚きである。これらの得点割合の違いには、その国の審査基準や体型レベルのほかに、選択的受検か半強制的な受検かによる違いも大きな要因であろう。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
主要国におけるホルスタイン雌牛の体型審査頭数と得点クラス別頭数割合(2003年調べ :単位%)
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