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機関誌

機関誌内容一覧

平成20年10月20日


平成20年10月20日
「精鋭390頭の頂点競う」

〜北海道ホルスタインナショナルショウ〜
2008北海道ホルスタインナショナルショウは9月27〜28日、北海道安平町の北海道ホルスタイン共進会場で開かれた。グランドチャンピオンには佐呂間町・惣田譲治さん出品のネルスチャートシーナダーハムが輝いた。また、リザーブグランドチャンピオンには岩見沢市・瀬能剛さん出品牛が選ばれた。両牛ともに昨年度も上位入賞をは果たしており、体型を崩さず、益々円熟を増した優美な姿を披露した。ジュニアチャンピオンは江別市・岩田淳一さん、インターミディエイトチャンピオンには上士幌町・小椋淳一さん出品牛が選ばれた。本州からは5県7頭が出品され、栃木県・中山真介さん出品牛が第14部1等3席、岩手県・外谷辰也さん出品牛が第13部2等3席と、強豪のなかで健闘した。
グランドは惣田牧場
今回のホルスタインナショナルショウは、未経産6クラス、経産7クラスに後代検定娘牛2歳クラスを加えて14クラス。北海道内並びに本州5県からの参加で合計390頭が出品され盛大に開催された。
審査はオフィシャル・ジャッジが昨年アソシエート・ジャッジを務めた別海町の酪農家・山田光男氏、アソシエート・ジャッジにはオールジャパンブリーダーズサービスの高橋忠司氏が担当した。
グランド及びシニアチャンピオンには成年クラスの佐呂間町・惣田譲治さん出品牛、ネルスチヤートシーナダーハムが輝いた。リザーブ・グランド及びリザーブ・シニアチャンピオンには5歳クラスの岩見沢市・瀬能剛さん出品のセノーフアームデユツクブレンダが選ばれた。また、今回、北斗市・北海道大野農業高等学校さん出品牛、ダイノーインスピラブリーストーミーが多回出品表彰を受けた。
ジュニアチャンピオンには江別市・岩田淳一さん出品のロツクヘルスストームミツシエル、インターミディエイトチャンピオンには上士幌町・小椋淳一さん出品のハイロードダンデイーエピソードがそれぞれ選ばれた。
今春の北海道ブラック アンド ホワイトショウでグランドチャンピオンに輝いた旭川市・加藤智宏さん所有のグリーンハイツマークダーハムETの春・秋のグランドスラムが期待されたが、惜しくも当日欠場となった。
今回も本州からの参加があり、岩手県3頭、栃木県1頭、新潟県1頭、長野県1頭、徳島県1頭が出品された。なかでも2007年北海道B&Wショウでグランドチャンピオンに輝いた栃木県・中山真介さのフアーストダーハム号は第14部1等3席に入り健闘した。
また、酪農家の子弟を対象として実施されたヤングブリーダーカップでは枝幸町・石田悠太さん(中学3年)が2年連続でチャンピオンに輝いたほか、アメリカのキャッシー・ヨーマンさんのジャッジで行われたジュニア・リードマンコンテストの小・中学生の部でも石田悠太さん、高校生の部では今金町の本塚羽さんがチャンピオンに選ばれた。 各部の首席牛は次のとおり。 第1部(未経産カーフ・生後10〜11月)ニシキチヤーチエルキヤロライン(父カリスマ)枝幸町・赤坂一弘さん出品。
第2部(同ジュニア・12〜13月)TMFロイマチダムベンジー(父ジヨーダン)広尾町・佐藤孝一さん出品。
第3部(同ジュニアミドル・14〜15月)スピリツトローズチヤンピオン(父チヤンピオン)別海町・佐々木信さん出品。
第4部(同ミドル・16〜17月)=リザーブジュニアチャンピオン(写真)。
第5部(同シニアミドル・18〜19月)=ジュニアチャンピオン(写真)。
第6部(同シニア・20〜21月)アリシアランページトウルー(父ランページ)鹿追町・渡辺誠さん出品。
第7部(経産・後代検定娘牛2歳・36月未満)アローメープルカーネルジエスロビーフタゴ(父ジェスロ)根室市・矢部公夫さん出品。
第8部(ジュニア2歳・30月未満)レスポアールハーゲンレーガンスターET(父ダーハム)豊富町・佐藤道寛さん出品。
第9部(シニア2歳・30〜35月)=リザーブ・インターミディエイトチャンピオン(写真)。
第10部(ジュニア3歳・36〜41月)=インターミディエイトチャンピオン(写真)。
第11部(シニア3歳・42〜47月)プラムオーチヤードDSモナリザET(父ラデユツク)日高町・梅村義郎さん出品。
第12部(4歳)ブライトランドエルヒーローズシエリー(父エルヒーローズ)弟子屈町・坪井泰憲さん出品。
第13部(5歳)=リザーブ・グランド及びリザーブ・シニアチャンピオン(写真)。
第14部(成年・6歳以上))=グランド及びシニアチャンピオン(写真)。
素晴らしい体型の愛牛と緊張の高まるホルスタインナショナルショウ風景
平成20年10月20日
「線形・得点評価を勉強」

〜新冠で中央審査研究会〜
日本ホル協は10月1〜3日、北海道新ひだか町の(独)家畜改良センター新冠牧場(櫻井保場長)で平成20年度中央審査研究会を開催した。
この研究会は、酪農技術者を対象にホルスタインの体型審査技術の習得と審査眼の統一を図ることを目的に毎年開かれており、今回は14道県から25名が出席した。
乳牛の平均寿命や繁殖性の低下を体型面から改善するため昨年4月から審査標準を改正し、究会では、新しい審査標準の内容や体型各部位の見方などを説明した後、教材牛22頭を用いて模範審査と各自で線形スコアや得点評価を行い、答案提出や審査委員とディスカッションを行った。
受講者からは「尻の角度や構造による評価の重み付けや、肢蹄では蹄の形状も重要であることを改めて知った。線形スコアと4部位の得点との関連性が難しい。集中的に研修が出来たので理解でき。」と感想が寄せられた。 今回の受講者は次のとおり(敬称略)。 田村知正、木本洋一、原賀俊行、伊藤論、川筋浩、井川広宣、芹田友香(北海道)、中村紀子、熊谷祐宏、堀江徹(岩手)、柴田耕太郎(宮城)、高野真理安(山形)、松岡陽慈、生沼英之(福島)、大野由美子(栃木)、高橋健一郎(群馬)、山口健児(千葉)、赤堀弘、四宮将和(岡山)、玉川尚治(広島)、氏本秀仁、能田竜(愛媛)、元田浩明(熊本)、石井圭介(大分)、内田好祐(宮崎)
教材牛を見ながら審査研究
平成20年10月20日
「世界34か国から290名」

〜アイルランドで世界ホルスタイン会議〜
世界ホルスタイン・フリージアン連盟(WHFF)主催の第12回世界ホルスタイン・フリージアン会議は10月9日から3日間、アイルランド・キラーニーで、世界34か国から290名が参加して行われた。日本からは日本ホル協の北良治会長をはじめ関係者16名が出席した。
今回の会議は、6つのテーマについて17名からの発表と質疑応答が1日半にわたって行われた。
まず、主催国アイルランドから自国の紹介があり、収益の高い牛作りを目指していることや、特にデータの重要性を強調した。その他、登録、体型、遺伝的改良、繁殖性等の話題提供が行われた。
2日目午後にはWHFFの総会が行われ、6つのWGの作業状況が紹介された。3日目はワールド・コンファレンス・ショウ(共進会)が催された。
次回の世界会議は2012年カナダのモントリオールで開催される。