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機関誌

機関誌内容一覧

平成21年2月20日


平成21年2月20日
「登録推進の手法検討」

~日本ホル協社員会議~
日本ホル協は本年1月、東日本と西日本の2地区で平成20年度社員会議を開催し、本年度の中間事業概況と21年度重点事業などを報告・承認を得た。昨年12月末までの都府県血統登録申込みは前年対比94%に留まり、年度末に向けて一層の推進と、自動登録への積極的な参加をお願いした。21年度重点事業では、引き続き、登録や審査の推進を図るとともに、第13回全日本ホルスタイン共進会の出品頭数について追加希望を募った。また、日本大学教授の小林信一氏による講演では、全国酪農協会主催の酪農研究会専門部会が昨年11月に中間答申した「酪農経営の持続的発展のための提言」について解説が行われた。
乳都府県2年連続減少
日本ホル協では20年度社員会議を東西2地区で開催した。
この会議は、本会会員酪農家の中から選出された社員を対象に、登録事業の概況や次年度の実施計画を伝達するとともに、広く会員の意見要望を聞いて登録の普及拡大や会員相互の連携強化を図るものである。
東日本地区は1月29日、東京都の中野サンプラザで35名、西日本地区は1月22日に福岡市のTKP博多シテイセンターで37名の社員と関係者が出席して開かれた。
東日本は北良治会長、西日本は尾形文清副会長から、厳しい酪農情勢下ではあるが、酪農経営の基盤となる登録や体型審査について一層の理解と推進をお願いした。また、第13回全日本ホルスタイン共進会があと1年半に迫っており、出品とその準備に向けて協力要請を含めた挨拶が行われた。
20年度中間事業概況では、昨年12月末までの申込状況について報告があり、会員が6200名で前年同期比97%、血統登録は北海道11万7397頭で同108%と増加したが、都府県は2万5849頭で同94%に留まった。北海道では自動登録が登録全体の95%以上を占め、登録頭数の増頭につながっているが、都府県での普及割合はまだ20%程度で、北会長からも、今後の登録の方向として、是非とも多くの酪農家が自動登録に参加してほしい旨をお願いした。
このほかの事業では、地区別登録委員研修会や中央審査研究会、登録審議会の開催、世界ホルスタインフリージアン連盟の評議委員会やアイルランドで開かれた第12回世界会議への出席など概要を報告した。
21年度重点事業では、引き続き血統登録や体型審査をはじめ各種登録の普及拡大に努めるほか、インターネット等を利用した情報提供の改善充実を図ることにした。また、来年10月に北海道で開催する第13回全共の出品頭数案と合わせて計画頭数に向けて増頭の希望を募った。社員からは、登録の重要性・必要性をいかにPRするか、安心・安全の担保として登録と検定があるなど、活発な意見が出され、登録の裾野を広げる手法が検討された。
組織力強化が国をも動かす
続いて、日本大学生物資源科学部教授の小林信一氏を招いて「酪農経営の持続的発展のために」と題した講演を行った。内容は、全国酪農協会主催の酪農研究会専門部会が昨年11月に中間答申したもので、「酪農の食、環境、教育等に果たす役割」、「酪農を持続的に発展させるための方策」、「消費者からの信頼を得るための取組み」、「これらを実現するための生産者団体の組織力強化」などに関する諸提言を分かりやすく解説され、聴講した社員はじめ関係者からは絶賛の評価と、これらの早期実現への期待が寄せられた。
都内で開催された日本ホル協の平成20年度東日本社員会議

平成21年2月20日
「長命連産の証し」

~生涯乳量全国トップ40~
愛知県のトングも14万kg突破
日本ホル協では平成20年12月末現在の全国における生涯乳量高記録牛をとりまとめた。ここでいう生涯乳量とは、ホルスタイン種登録牛で検定成績証明された各乳期の合計乳量をいう。
別表には生涯乳量全国トップ40と都府県上位牛を示した。
生涯乳量のトップは、昨年と同様に北海道帯広市・杉浦尚さん所有のワイケーティーテッチェアマンダ(体型得点93点)で、検定8回、4080日、総乳量21万5218kg、総乳脂量7946kg(全国2位)、3.7%。国内で唯一の生涯乳量20万kg突破牛である。
2位は検定回数16回を誇る恵庭市・橋田和幸さん所有のエンゼルプリンセステルスターで総乳量18万6748kgを記録している。3位には幕別町・久保田明さん所有のノースジェラルディンミスアイバンホーの17万2698kg。
4位には都府県1位の鳥取県・田中泰彦さん所有のロイブルックハイアーエレンが16万6278kgであり、総乳脂量8978kgは13年連続で生涯乳脂量日本記録を保持している。また、20位には愛知県(有)アカツキ牧場所有のドーンデールオレゴントングが検定11回、4351日、総乳量14万5990kgと昨年60位から1乳期を経て都府県牛では2頭目の14万kg突破牛となった。
生涯乳量の上位牛で20年次に記録更新(表中、名号の前に*印)したのは、4頭であり、20位のトング号をはじめ、6位の別海町・佐藤信吉さん所有のエステイーエスベルエルビナが回数14回、4649日、総乳量16万4057kg、24位の天塩町・遠藤潤一さん所有のエンドリツチバートンリードが検定11回、3509日で総乳量14万4041kg、34位の富良野市・三好京子さん所有のパインパーソナリテイローナが検定11回、3821日、総乳量13万8277kgを記録した。
表の下方には、都府県牛で生涯乳量上位牛を列記した。この中で昨年記録更新したのは、全国100位の岩手県・古谷地清市さん所有のマダムロスロツクリードマンアサヒが検定10回、3966日、総乳量12万6640kg、この記録によって都府県牛の12万kg突破牛は18頭目となった。

平成21年2月20日
「長崎でジャジング・スクール、静岡で認定ジャジマン研修会」

~全国ホル改良協議会総会開催~
全国ホルスタイン改良協議会(森田一文会長)は、2月9日東京都中野区のホルスタイン会館で役員や会員、関係者が出席して第30回通常総会を開催した。
総会では、平成20年度事業報告と収支決算報告、21年度事業計画案と収支予算案などを可決した。また、中部北陸並びに近畿地区の役員辞任に伴い、新たに静岡県の國京政孝さんと兵庫県の木田有さんが新理事に選任された。
開会に先立ち、森田会長から「我々仲間が減り厳しい現況であるが、昨年11月のジャジング・スクールでは、宮城県同志会の支援をいただき、117名の参加で盛会に開催できた。感謝申し上げる。第13回全日本ホルスタイン共進会開催が日一日と迫っている。成功裏に納めるためにも皆様の協力と会員団体の中から多くの出品ができるよう側面から手伝いたい。」と力強い挨拶があった。
21年度事業計画では、長崎県でジャジング・スクールと講演会を開催するほか、3月6日静岡県で開催予定の丹那B&Wショウに併せて認定ジャジマンを対象とした研修会を開催する。また、会員の拡大推進に努める等を確認し承認された。
牛乳自体の消費を増やす努力が足りない
総会終了後、独立行政法人農畜産業振興機構の長谷川敦調査部長より「最近の牛乳乳製品事情と世界の酪農」と題して記念講演が行われた。
概要は、
①18年から20年にかけ牛乳乳製品の市場で何が起きていたのか。
②国際相場が空前の高騰をした後、急激な下落に見舞われた要因。
③世界の酪農需給構造とキープレーヤーは何か。
④2年連続大干ばつに見舞われたオーストラリアの酪農。
⑤世界の酪農は多様であること を、インドを例に紹介した後、我が国での消費動向を考えた場合、もっと牛乳自体の消費を増やす努力が業界全体として足らないのではないかと指摘するとともに、地域にあった創意工夫でまだまだ酪農発展のヒントが沢山あるので、頑張って欲しいと叱咤激励で終了した。

総会終了後、alicの長谷川氏より記念講演が行われた。
ジャッジマンに3名を認定
ジャジマン候補を連続2回以上受講された方で、その平均が90点以上の、次の3名を平成20年度のジャジマンとして認定した。これで認定ジャジマンは73名となった。 岩田政彦(北海道)
山田博和(北海道)
門脇賢治(LIAJ)
認定ジャジマン研修会案内
日時:3月6日(金)
8時~12時
場所:静岡県田方郡函南
町丹南349-1
酪農王国(株)
オラッチェ特設会場
参加料:5千円
宿泊:熱海 岡本ホテル
【会場まで送迎有】
1泊2食付1万円 詳しくはこちら→~認定ジャジマン研修会の開催について