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機関誌

機関誌内容一覧

平成23年02月20日


平成23年02月20日
~東西2地区で開催~
「23年度重点業務報告」

~日本ホル協社員会議~

日本ホル協は、東日本と西日本の2地区で平成22年度社員会議を開催し、本年度の中間事業概況と23年度重点事業などを報告・承認を得た。
23年度重点事業では、登録や審査の推進を図るとともに、1年延期となった第13回全日本ホルスタイン共進会の開催準備、公益法人制度の見直しに係る一般社団法人への移行準備について再来年を目処に進めることを報告した。第14回以降の全共継続について事務局案を検討し、今後とも継続開催の方向が示された。また、今話題の家畜福祉について、農林水産省生産局畜産部畜産振興課の黒崎和美係長から「アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の飼養管理指針」について特別講演が行われた。
登録頭数は回復の兆し
西日本地区社員会議開催(23年1月28日:福岡市)
日本ホル協では、22年度社員会議を東西2地区で開催した。
この会議は、当協会会員酪農家の中から選出された社員を対象に、登録事業の概況や次年度の実施計画を伝達するとともに、広く会員の意見要望を聞いて登録の普及拡大や会員相互の連携強化を図るものである。
東日本地区は2月4日、東京都内の中野サンプラザで46名、西日本地区は1月28日、福岡市の中小企業振興センターで35名の社員と関係者が出席して開かれた。
東日本は杉浦弘泰副会長、西日本は尾形文清副会長から、総会前の唯一の意見交換の場なので、忌憚の無い意見をお願いし、酪農経営の根幹となる登録や体型審査の理解と推進をお願いするとともに、10月開催の第13回全共の成功に向け役職員が一丸となって取組む決意や、次回全共に係る事務局案の検討等を含めた挨拶が行われた。
22年度の中間事業概況では、昨年12月末までの申込状況について報告があり、会員が6,106名で前年同期比97%、血統登録は北海道が12万628頭で同99.7%と若干の減、自動登録95%と高い普及率のもと着実に頭数を維持している。一方、都府県は3万374頭で同100.8%の微増を示したが、昨年の農家の減少が5.2%(畜産統計)を考えると、全体に占める登録率は高くなっている事がうかがえる。血統登録が前年並みに確保できた理由としては、登録委員の方々が酪農家に出向く機会が減少している中、自動登録が昨年同期比(12月末)125.5%と増加したことが大きい。なお、今年1月末時点では血統登録申込頭数は昨年同期比105.9%と更なる伸びを示した。19年20年と2年連続の大きな落ち込みの後、昨年は例年並みに回復し、本年度はさらに増加傾向にあるなど完全なる回復の兆しがみえる。
23年度重点事業では、血統登録や体型審査をはじめ各種登録・証明の普及拡大に努めるほか、体型審査において線形評価から得率を導く新システムの利用。10月に北海道で開催される第13回全共の準備。公益法人制度の見直しに当たって、一般社団法人に進む方向で、再来年を目処に移行の準備を行う。また、今後の全日本ホルスタイン共進会の開催については、次回開催の立候補がない現状であり、昨年11月の理事会では全共継続を前提に三役と事務局で今年1月に案をまとめ、社員会議で意見を求め、それらを踏まえて3月の理事会に提出することとした。事務局案では、①開催方法はこれまでと同様に日本ホル協主催、全共運営と関連行事は開催地実行委員会が推進・実施する。②国内を5ブロックに分け持ち回り方式とする。③経費の軽減を図るため既存施設の活用を図る。これに付して、社員会議では消費者を巻き込んだ安全・安心な牛乳・乳製品の消費拡大活動を踏まえた全共を望む声が多かった。
韓国での口蹄疫が感染拡大している中、社員から、1月下旬に国際線のある中部地方の空港で全く防疫体制が執られていなかったことから、国及び県に対して防疫の徹底の要望が出された。また、TPP参加への反対意見等活発な質疑・意見が出された。
家畜福祉の飼養管理指針
社員会議に併せて、農林水産省生産局畜産部畜産振興課の黒崎和美係長を招き「アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の飼養管理指針」と題して講演を行った。
講演では、アニマルウェルフェアの海外の動向、農水省の取り組み、考え方に対応した飼養管理指針の概要等を分り易く解説され、最後に「当協会の会員の方々はこれまでも大事に牛を飼われていることと思うが、今回の指針の普及により、今一度、初心に帰り更に生産者が家畜の快適性に配慮をした飼養管理を行っていただくことを期待する。」と締めくくり、聴講していた社員はじめ関係者には非常に興味をひく内容であった。

平成23年02月20日
「長命連産の証し」

~生涯乳量全国トップ40~

日本ホル協では毎年、検定成績証明された累計記録について、生涯検定選奨および生涯乳量・乳脂量高記録牛の公表を行っている。今回は平成22年12月末現在の全国における生涯乳量高記録牛をとりまとめた。
15万㌔突破牛全国で17頭
別表には生涯乳量全国トップ40と都府県上位牛を示した。
生涯乳量のトップは、18年に記録更新した北海道帯広市・杉浦尚さん所有のワイケーティーテッチェアマンダ(体型得点93点)で検定8回、4080日、生涯乳量21万5218㌔、乳脂量7946㌔、3.7%。本牛は8乳期中6乳期で2万㌔以上を突破、検定1日あたり平均乳量も優に50㌔を超える高能力ぶりを発揮し、国内で唯一、生涯乳量20万㌔突破牛であり、生涯乳脂量は全国2位。また、産子から3頭の後代検定候補種雄牛(うち1頭が選抜)や多くの優秀な雌牛が輩出され、日本の遺伝的な改良に寄与している。
2位は恵庭市・橋田和幸さん所有のエンゼルプリンセステルスターで総乳量18万6748㌔を記録している。3位には幕別町・久保田明さん所有のノースジェラルディンミスアイバンホーの17万2698㌔。
4位には都府県1位の鳥取県・田中泰彦さん所有のロイブルックハイアーエレンが16万6278㌔であり、総乳脂量8978㌔は平成8年以来15年間にわたって日本一の座を堅持している。また、都府県牛では23位の愛知県(有)アカツキ牧場所有のドーンデールオレゴントングが検定11回、4351日、総乳量14万5990㌔。
生涯乳量の上位牛で22年次に記録更新(表中、名号の前に*印)したのは、3頭であり、14位の恵庭市・中川尚人さん所有のクレマチスジョセフィンリードキャロルが検定10回、4305日、総乳量15万4149㌔、20位の北見市・鈴木茂雄さん所有のクリークサイドホワイトコピアが検定12回、3994日で総乳量14万7489㌔、32位の江別市・長谷川礼子さん所有のハッピーヘイブンバリアントリンカーンが検定11回、4506日で総乳量14万325㌔を記録した。
これらの記録更新により、全国の15万㌔突破牛は前年次より1頭増え17頭、14万㌔突破牛は2頭増え33頭となった。
表の下方には、都府県牛での生涯乳量上位牛を列記した。この中で昨年記録更新したのは、昨年次全国99位から大きく順位を上げた41位の栃木県・眞嶋大輔さん所有のスノーライトフローリーマーシャルが検定9回、4338日、総乳量13万7481㌔、57位の千葉県・糟谷英文さん所有のカスヤファームダブリューエルフレーランドが検定11回、3965日、総乳量13万4647㌔、79位の群馬県・都丸進さん所有のクイーンデュークラベラーミヤコが検定13回、4171日、総乳量13万1178㌔と高記録を達成した。



平成23年02月20日
「検定成績優秀牛偏差値上位牛」

~都府県23年01月証明分~