平成23年03月20日
平成23年03月20日「審査・調査頭数回復」 〜平成23年度審査・調査実施状況(都府県)〜 | |
平成23年度の都府県におけるホルスタイン種の牛群審査は42都府県、後代検定体型調査は45都府県で実施された。審査頭数は8,258頭で前年より840頭の増加となった。一方、体型調査は1万3,119頭と昨年より912頭増加した。 牛群審査の最多受検は小岩井牧場の247頭。次いで昨年最多であった家畜改良センター岩手牧場の187頭となった。 ジャージー種の審査は65頭で、前年より26頭の減少であった。またブラウンスイス種においては7頭を審査、前年より5頭増加した。 23年度のホルスタイン種の審査・調査牛の平均得点は81.16点であり、昨年より0.24ポイント上昇した。また、審査得点90点以上(EX)に評価された雌牛はホルスタイン種204頭、ジャージー種4頭、合計208頭で前年度より67頭と大幅に増加。前期では福島県・今野剛さんの「ユニオンデールダンデイーガール」、後期では長野県・新海益二郎さんの「ラツキーマーシユダーハムビグ」がそれぞれ94点を獲得し、今年度の最高得点となった。これで都府県では95点2頭、94点8頭、93点24頭が誕生した。 | |
審査頭数1位岩手・2位岩手 | |
都府県別の状況をみると、審査頭数では岩手県が946頭で最も多く、以下、熊本県の651頭、栃木県581頭、群馬県564頭、千葉県471頭、愛知県448頭と続いている。 この上位6県の順位は岩手県、熊本県は昨年と同であったが、栃木県が124頭増で群馬県を抜き第3位、千葉県が51頭増で第5位、となった。審査頭数も上位6県で審査頭数の44.3%を占める。 一方、酪農生産基盤改善支援対策事業で実施している体型調査は、年度当初の各県計画頭数に基づき、2,052戸を巡回し、後代検定材料娘牛3,677頭、比較牛9,422頭、計1万3,119頭の体型データを収集した。これは前年度と比較して912頭の増頭であった。調査頭数では熊本県が1,600頭を実施。他県を大きく引き離し、12年連続のトップとなった。次いで鹿児島県、福岡県、岩手県、群馬県、栃木県の順。 牛群審査と体型調査の合計では、熊本2,251頭のほか、岩手県、群馬県、栃木県、愛知県、福岡県で1千頭を超えた。 | |
審査最多頭数小岩井牧場 | |
審査頭数が最も多かったのは、冒頭に紹介した
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新たなEX牛17農家で誕生 | |
平成23年度、次の方々で初EX牛が誕生した。
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平成23年03月20日「全国B&Wショウ11月開催」 〜第33回全国ホル改良協議会総会〜 | |
全国ホルスタイン改良協議会(松島喜一会長)は、去る2月22日、東京都中野区の日本ホルスタイン登録協会会議室で第33回通常総会を開催した。 会議の冒頭、松島会長から昨年3月に発生した東日本大震災の影響により被災を受けた同志にお見舞いの言葉が述べられた。その後、昨年は群馬県において認定ジャジマン研修会、静岡県においてジャジング・スクールを開催するなど大勢の参加者のもと、関係各位のご協力により計画どおり事業が実施できたことに対しお礼が述べられた。また、今年は静岡県において第8回全日本B&Wショウを開催することとなり、関係各位の協力で是非とも成功させたい旨の挨拶が行われた。 来賓として日本ホル協の大友専務理事より、日頃の血統登録事業並びに改良事業の協力に対し感謝が述べられるとともに、改良協議会の改良に対する功績に敬意が表された。 引き続き家畜改良事業団の高橋事業部長から、事業団が実施する改良事業への理解・協力に感謝が述べられた。また最近のJAAB(家畜人工授精事業体協議会)の活動報告として、国産種雄牛への要望や多様なニーズに応えるため全国各地で生産者との意見交換会を実施し相互協力に努めていること。新たな国産種雄牛作出方法として、国産種雄牛遺伝子作出検討委員会を設立し、NLBC(家畜改良センター)が所有する遺伝子に加え、今後は国内民間遺伝子活用により生産者を含む関係者が一体となった推進体制を構築し、国際競争に打ち勝つ種雄牛作りを検討・推進している旨の挨拶が行われた。 なお、今年度の主な協議会事業は、第8回全日本B&Wショウの開催、岩手県でのジャジング・スクール開催、セミナー・酪農講演会の開催等を予定している。 通常総会終了後、「我が国の乳牛改良について」と題し意見交換会が行われた。また日本ホル協栗田事務局長より「今後の全共開催に係わる基本的事項」(案)および、「第14回全日本ホルスタイン共進会規則骨子の考え方(案)等について」の話題提供があった。会員からは未経産部門の後代検定娘牛の出品枠拡大について様々な意見・要望が出されたことを受け、松島会長より改良協議会からの意見・要望として全共企画委員会に報告願うこととし、意見交換会を終了した。 | |
平成23年03月20日「審査日程」 〜牛群審査で乳器、肢蹄の改良を〜 | |
平成24年03月20日「43,465頭雌牛登録 前年より4,381頭の減」〜23年都府県登録状況〜 | |
都府県で昨年1年間に血統登録された雌牛は4万3,465頭で前年より4,381頭と大幅に減少した。この10%近い減少は昨年3月11日に発生した東日本大震災の影響で東北および関東地区の登録が減少した影響が大きい。また同様に血統登録を行った酪農家数は、4,770戸で285戸減り酪農家1戸あたりの血統登録数は9.1頭で0.4頭減少した。 表1には最近6年間の都府県登録頭数と登録実施農家戸数の推移を示した。 登録件数の推移を見ると平成20年の41千頭で底打ちになり、ここ2年増加していたが23年次は大きく減少した。実施戸数にも歯止めがかからず減少の一途を辿っている。また、増加傾向であった1戸当たりの血統登録数も減少となった。 | |
2年連続品川牧場(群馬)が登録最多 | |
表2に昨年1年間に50頭以上の血統登録を実施した会員を示した。集計では親子などは1つにまとめて登録頭数の多い会員名で表示した。 登録頭数の最も多かった会員は2年連続で品川文隆さん(群馬県)で279頭であった。品川牧場は前年より登録頭数を22頭増加し、過去5年間では1千頭を優に超えている。2位は(独)家畜改良センター(岩手、福島、宮崎牧場の合計)の253頭で前年比36頭の増加であった。3位は昨年と同様に朝倉修一さん(茨城県)が223頭、4位は(農)小岩井農場(岩手県)と須藤泰人さん(群馬県)の168頭。以下、(有)辛鷹牧場(熊本県)、吉野藤彦さん(群馬県)、渡辺賢司さん(愛知県)、古川武生さん(群馬県)、(株)竹信牧場(岡山県)、野村栄一さん(茨城県)、(有)あじさい野牧場(新潟県)が100頭以上を登録した。 年間100頭以上の登録農家は12戸で前年より3戸増加、50頭以上では4戸減少と昨年まで2年連続で増えていたが、減少に転じてしまった。 今回とりまとめた50頭以上の登録を行った55農家には自動登録農家(表中、*を表示)が34戸あり、多頭数飼養農家では申込書不要、料金割引、登録洩れの防止、移動料無料など自動登録のメリットが大きい。 | |
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平成24年03月20日「全国で1位アイオーン」〜23年種雄牛別登録娘牛頭数〜 | |
血統登録された雌牛の父牛として、どのような種雄牛が多く利用されているかをまとめた。 平成23年1〜12月に全国で血統登録された雌牛は、19万7697頭で、その父牛数は1675頭を数える。地域別では、北海道が種雄牛1161頭で登録娘牛15万4232頭、都府県は1422頭の種雄牛から4万3465頭が登録された。 このうち、北海道と都府県で共通する種雄牛は、908頭であり、反対に北海道だけの供用種雄牛は253頭、都府県だけが514頭であった。 また、種雄牛1頭当たりの登録娘牛数は、全国で118頭であるが、北海道の133頭に対して、都府県は僅か31頭に留まった。 国内海外の繋留別では、国内種雄牛1023頭による登録娘牛10万9662頭で登録全体の55%、輸入精液などの海外繋留種雄牛は652頭から8万8035頭で全体の45%を占め、その割合は昨年より2%、10年前により24%増加したことになる。 23年次に全国で5000頭以上の登録娘牛をもつ種雄牛は3頭で、全て国内種雄牛。3000〜4999頭が5頭(国内4・輸入1)、1000〜2999頭が38頭(国内19・輸入19)、100〜999頭が188頭(国内54・輸入134)、99頭未満が1441頭(国内943・輸入498)であり、その上位38頭(国内23・輸入15)の種雄牛で登録娘牛全体の50%を占める一方で、892頭(国内592・輸入300)もの種雄牛が娘牛9頭以下という結果となった。 県別の国内と海外種雄牛の登録娘牛数を表2に示し、登録に占める海外種雄牛の割合を図1に表した。 地域別に海外種雄牛の割合を見ると、北海道が44%と全国平均よりもやや低く、都府県では、東北地区が宮城県の53%と青森県の49%を除き全国平均を大きく下回る。特に岩手県、秋田県は32%と3割程度しか海外種雄牛を利用していない。逆に関東地区では埼玉県の34%を除き、神奈川県の78%を筆頭に東京都63%、栃木県55%と平均よりも高い県が多い。続いて中部・北陸地区では石川県が70%と高く、隣接する福井県は逆に21%と非常に低く興味深い傾向を見せている。また、山梨県61%、静岡県60%、三重県58%が平均を大きく上回っている。近畿地区では京都府が66%と高く、滋賀県が10%と非常に低い。中国・四国地区では高知県65%、鳥取県59%の割合が大きく、広島県が31%と低い。九州地区では大分県が64%と高いが他の県はほぼ平均並みである。 表3には23年次の登録娘牛を多く持つ種雄牛を北海道と都府県に分けて示した。 北海道ではアイオーンが、登録娘牛8638頭で前年実績2位からトップになった。2位はハイデン、3位モンブラン、4位シューマッハー、5位ラウンドアップの順。また、前年1位のテンプターは2030頭で18位だった。 都府県ではマセラティが2年連続で1位、2位トレジャー、3位オールブラックス、4位カーティス、5位モンブランであった。 因みに、全国集計では北海道の順位と同じく1位アイオーン、2位ハイデン、3位モンブランの順。 | |
平成24年03月20日「検定成績優秀牛」〜都府県24年02月証明分F偏差値〜 | |
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平成24年03月20日「登録件数前年比95%」~自動登録は順調な伸び日本ホル協理事会~ |
(社)日本ホルスタイン登録協会(北良治会長)は3月16日、東京都中野区、日ホ協会議室で第260回理事会を開き、平成23年度中間事業概況、社員会議・冬期事務担当者会議の概要などを報告した。協議事項では、平成24年度事業計画案、収支予算(暫定)案、任期満了に伴う役員改選等について原案通り承認された。また、今後の全日本共進会に係る基本的事項並びに第14回全共について慎重審議され、一定の結論を導いた。最終結論は6月22日開催の第62回通常総会で決定される。 |
審査頭数1位岩手、2位熊本 |
(社)日本ホルスタイン登録協会は、3月16日理事会を開催した。北良治会長から、東日本大震災発生から1年経過したが、復興の足取りは重いが、今なお多くの方々の復興に向けた努力に対し敬意を表する。また、酪農情勢も厳しく、戸数頭数の減少、生乳生産の減少、TPP問題等、先行き不透明な情勢であるが、改良を担う者として身を引き締め、努力すると挨拶があった。 報告事項では、平成23年度中間事業概況、社員会議・冬期事務担当者会議の概要などが大友専務理事より説明があった。なかでも、血統登録頭数は前年同期比(4~2月)95.2%に留まったが、自動登録は107%、牛群審査頭数も111%と順調な伸びを示した。東日本大震災の影響を危惧したが、関係者の努力により大きな減少とはならなかったと報告された。 協議事項では、平成24年度事業計画案、予算(暫定)案、任期満了に伴う役員改選手続き等が原案どおり承認された。また、今回の理事会で一番の案件とされる第14回全日本共進会についても慎重審議された。 |
第4回全共企画委員会開催 |
全共については理事会に先立ち、前日の15日第4回の全共企画委員会が開催された。この委員会は、理事会の命により、次の全共について考えるため、全国を「北海道」、「東北・関東」、「北陸・中部・近畿」、「中国・四国」、「九州」の5ブロックに分け、各代表者による「全共企画委員会」を立ち上げ、基本的事項、規則骨子、開催地等を検討する委員会である。第1回目が昨年5月に開催され、これまで4回協議された。 注目されたのは特に出品区分であった。先の第3回企画委員会から提案されたものは、未経産の出品条件が国内後代検定娘牛に限るものであった。この条件並びに規則等について、先般開催された社員会議や意見、北海道の地区別協議会での意見、全国ホルスタイン改良協議会からの意見等を加味し、第4回企画委員会で再度協議された内容が理事会に答申された。 |
未経産3部・経産2部設置~第14回全共後代検定の部~ |
理事会で決定された概要は次のとおり。
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平成24年03月20日「自動登録の進捗状況」~42都府県・登録45%を占める~ |
都府県の平成23年度(平成23年4月から24年2月末現在)の血統登録雌牛頭数は、3万7,925頭となり、対前年同期比88.1%となった。これは、昨年3月11日に発生した東日本大震災や原発事故に伴う災害並びに一昨年の夏の猛暑の影響と思われる。表1には、県別の登録頭数並びに登録農家戸の自動登録が占める割合、また、本年度新たに自動登録を開始した農家戸数を示した。 自動登録の普及状況をみると、1万6,951頭となっており、対前年同期比で106%と伸び、登録全体の約44.7%を占めるまでとなった。自動登録頭数の多い県は、愛知、鳥取、鹿児島、熊本、岡山、栃木の順で、この6県が千頭以上の登録実績を挙げている。また、登録頭数に占める自動登録の割合では、秋田が98.5%、鳥取が95.0%、愛知が86.4%、長崎が83.1%、滋賀が82.6%と高く、自動登録が浸透している状況といえる。 登録牛を農家戸数で集計すると、登録実施農家は5千23戸(対前年比337戸の減)で、うち自動登録農家は、1565戸を数えた。都府県登録農家の3戸に1戸は、自動登録農家である。 自動登録実施率では、秋田の100%、鳥取の92.5%、京都の91.3%、長崎の82.4%の順となっている。 平成23年度は新たに101戸が自動登録を開始した。未実施県であった愛媛、佐賀が6月より自動登録を開始し、都府県での自動登録実施県は42県となり、未実施の県は4県となった。 |
7割は牛群検定を利用 |
図1には、人工授精情報の報告状況を示した。授精報告の1位は、牛群検定の繁殖成績を利用される方が1千77戸となっており、全体の68.8%。2位は、家畜改良事業団が実施している事業からの授精報告データで、8県202戸で12.9%。3位は、地域で収集したデータを利用する農家が、4県145戸で9.3%。4位は、インターネットでの授精報告入力が21県133戸で8.5%を占める順となっていた。 |
自動登録の事故内容 |
図2には、自動登録における事故の内訳を示した。照会事項の多いものは、授精データの報告漏れ、次いで、授精日の要確認となっており、授精に関する事故で7割近くを占めていた。 自動登録は、家畜個体識別センターに報告された出生報告と、事前に報告した人工授精情報を用いて雌子牛全頭を自動的に登録するシステムである。よって、自動登録実施農家にあっては、授精報告の漏れ、授精日等の報告間違いが発生しないよう充分注意されたい。 |
平成24年03月20日「ラッキーマーシユダーハムピグ 長野県新海益次郎さん」~本年度2度目の94点誕生~ |
「ラッキーマーシユダーハムピグ」 平成24年2月に実施された長野県の後期牛群審査において94点という高得点が出た。 南佐久郡南牧村の新海益二郎さんが生産・所有する「ラツキーマーシユダーハムビグ」(平成14年3月19日生、父ダーハム)である。 本牛は7産目を平成23年6月16日に分娩し、今年2月14日の審査において見事94点を得た。本牛は平成17年11月に開催された、第12回全日本ホルスタイン共進会(栃木全共)第9部3歳シニアにおいて優等賞5席に輝いた。 その後は順調に産次を重ね、平成22年2月の審査で93点を獲得し今回の更新となった。 本牛の検定証明された6乳期の成績をみると、乳量6万3,221㎏、一日当たりの乳量37.0㎏、体型も9歳10ヶ月と高齢でありながらも正確な骨格構造と鮮明な肢蹄を持ち、また乳器においても乳房底面も飛節より高く幅があり形状に優れ、また、すばらしい乳用強健性を備えた能力と体型のコンビネーションに優れた牛である。 なお、1頭目は昨年本紙9月20日号で紹介した、福島県本宮市に住む今野剛さん生産・所有する「ユニオンデール ダンデイー ガール」である。 |
今後の行事 |
今後の行事 日本ホル協 1.登録審議会 3月27日(火)東京都中野区、日ホ協会議室 2.日本ジャージー登録協会理事会・総会 5月23日(水)東京都中野区、日ホ協会議室 3.決算監査会 5月24日(木)東京都中野区、日ホ協会議室 4.第261回理事会・第62回通常総会 6月22日(金)東京都中野区、中野サンプラザ 5.中央審査研究会【予定】 9月19日(水)~21日(金)北海道、新冠牧場 6.第8回全国ブラック&ホワイトショウ 11月23日(金)静岡県、御殿場市馬術・スポーツセンター |
人事異動 |
人事異動 日本ホル協 (2月16日付け) ◇退職(登録部登録課長代理)白石ちひろ (2月17日付け) ◇嘱託(登録部登録課)白石ちひろ |
平成24年03月20日「生涯乳量」~都府県24年1~2月~ | |
1位は前原和明さん(宮崎県)所有のメイリン号 | |
24年1~2月に都府県で検定成績証明されたものの中から、別表には生涯乳量5万㌔以上の高記録牛22頭を示した。今回は前原和明さん(宮崎県)所有のメイリン号を始め、上位2頭が総乳量10万㌔を突破した。 今回の生涯乳量トップは雌牛評価成績の上位常連の前原和明さん所有の「ハピニスフアームマグネツトメイリン」(平9・8・5生)。8回の検定で検定日数3,397日、総乳量12万8,848㌔、乳脂量4,658㌔、平均乳脂率3.6%、乳蛋白質量4,431㌔を記録した。 本牛は祖母のブライト号が1992年に北海道鶴居村の植田牧場から導入された自家生産2代目の生産牛で全ての乳期において乳量1万1千㌔(最高乳量2万3,518㌔)、平均乳量1万6千㌔を超えている。 メイリン号は、前産次の記録で既に地元宮崎県の生涯乳量歴代1位の栄誉を獲得していたが、今回の8産目の記録の追加により、乳脂量においても1位になり、宮崎県NO1の地位を確固たるものとした。また、都府県では生涯乳量が歴代10位、九州地区では1位。 2位は都丸進さん(群馬県)所有の「バリアントビクトリアスミヤコ」(平8・4・20生)、9回の検定で検定日数3,160日、総乳量10万6,594㌔、乳脂量4,913㌔、平均乳脂率4.6%、乳蛋白質量3,739㌔を記録した。 2位のミヤコ号ほか、6位の小針勤さん(栃木県)所有のデイマージユ号は審査得点EX(90点以上)を獲得し、体型においても優れた成績を残している。 | |
平成24年03月20日「日本記録更新無し」~平成23年高能力牛まとめから~ | |
平成23年次に日本ホル協で検定成績証明された中から、各年型別に乳量・乳脂量(2回搾乳)の全国トップ牛をとりまとめた。残念ながら昨年に続き、新たな日本記録の更新は無かった。 全年型を通じて最高乳量を記録した牛は、成年型乳量トップの鈴木進さん(北海道芽室町)所有のスミーデールベツチーフインリー06で、365日乳量2万7503㌔、乳脂肪量898㌔、乳脂肪率3.3%を記録した。また、305日でも2万3.717㌔で部門トップであった。これらの記録はどちらも全国歴代3位の高記録であるとともに、前産次の4.5年型305(365)日で日本記録を更新している。 牧場別では長峰牧場が5年連続、最多の5部門トップ成績を挙げた。 各部門で北海道勢が高記録を残す中、今回は都府県牛が5部門に好成績を残した。 乳量では、2.5年型で(株)荒木牧場(熊本県)所有牛、フオーエバーデキスターポリアンナが365日で1万8070㌔。同牧場では他に5年型でアークヒルストームダイヤモンズが365日で2万834㌔を記録し、部門トップとなった。なお、この成績は田中泰彦さん(鳥取県)が所有したコメツト号の記録を15年ぶりに都府県記録を更新した。 3年型では家畜改良センター(福島県)所有牛、ロツクイーグルシヤープスタブフアルコンETが365日で2万2,117㌔。この記録は都府県記録を更新する素晴らしい記録であった。 また、乳脂量では成年型で石川和博さん(静岡県)所有牛、プーリーブリツジスカイチーフエレガンス5ETが305(365)日で1,046(1,240)㌔を記録し、全国トップとなった。エレガンス号は惜しくも日本記録の更新を逃したが、乳量では2部門で都府県記録、乳脂量では4部門の日本記録と5部門の都府県記録を更新するなど、日本を代表する名牛である。 | |
平成24年03月20日「第8回全日本B&Wショウ開催」~平成24年11月23日(金)~ | |
平成24年2月22日開催の第33回全国ホルスタイン改良協議会通常総会において、第8回全日本ブラックアンドホワイトショウ開催要領が承認されたので、その一部を抜粋して紹介する。 | |
1目的 | |
全国ホルスタイン改良協議会傘下の酪農家の代表牛を一堂に集め、その体型、資質の改良水準を比較・検討して、今後の改良に資するとともに酪農業の健全な発展を期し、併せて会員相互の親睦と交流を図ることを目的とする。 | |
2会期 | |
平成24年11月20日(火)13時から24日(土)12時まで | |
3場所 | |
静岡県御殿場市仁杉1415-1 御殿場市馬術・スポーツセンター | |
4出品頭数 | |
概ね200頭とする。全国を8ブロックに分け、各ブロックにおおよその頭数を割り当てる。 | |
5出品区分 | |
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6出品牛の資格 | |
出品牛はホルスタイン種の登録牛で、次の条件を備えたものとする。
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7出品者の資格 | |
協議会の会員となっている各都道府県同志会会員。 | |
8申込期限 | |
申込書及び登録証明書の写し各1通に出品料を添えて、平成24年10月19日(金)までに、事務局へ申込むものとする。 | |
9経費 | |
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10搬入・搬出 | |
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11付帯事業 | |
出品者並びに関係者による交歓パーティを開催する。 細部開催要領、衛生対策要領等は会員である各都道府県の乳牛改良同志会事務局のほか、関連団体等に伝達する。 なお、審査委員は(株)十勝家畜人工授精所・取締役営業指導部長の山口寿典さん。アシスタント審査員は同協議会認定ジャッジマン75名(但し、全ホ改協の役員を外す)の中から山口さんが指名する予定。 | |
平成24年03月20日「年型別乳量・乳脂量トップ牛」~平成23年全国2回搾乳~ | |
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