平成26年03月20日
平成26年03月20日「審査頭数前年上回る」 ~都府県25年度審査・調査実施状況~ | |
審査78頭増調査348頭減 | |
平成25年度の都府県におけるホルスタイン種の牛群審査は42都府県、後代検定体型調査は45都府県で実施された。審査頭数は9,303頭で前年より78頭の増加となる一方、体型調査は1万2,060頭と昨年より348頭減少した。 ジャージー種の審査は75頭で、前年より10頭減少した。また、ブラウンスイス種は2頭で、前年と同様であった。 | |
受検頭数1位岩手・2位熊本 | |
円高の影響から輸入飼料価格は高止まり、燃料価格の高騰の影響等から生産コスト高が経営を直撃するなかで、審査頭数が昨年を上回ったことは、酪農家並びに関係者の改良に対する意欲と意識の高さが伺われる。 都府県別の状況をみると、審査頭数では岩手県が1,079頭で最も多く、以下、熊本県948頭、群馬県742頭、栃木県610頭、千葉県480頭、愛知県422頭、茨城県351頭と続いている。 この上位6県の順位は岩手県、熊本県、群馬県、栃木県は昨年度と同じだが、千葉県が愛知県を抜き第5位となった。審査頭数は上位6県で都府県の46%を占める。 一方、家畜改良推進事業に係わる体型調査は、年度当初の各県計画頭数に基づき、1,779戸を巡回し、後代検定材料娘牛3,146頭、同期牛8,914頭、計1万2,060頭の体型データを収集した。調査頭数では熊本県が1,383頭を実施し、他県を大きく引き離し、14年連続のトップとなった。次いで岩手県836頭、鹿児島県762頭、群馬県750頭、福岡県734頭、栃木県682頭、愛知県582頭、鳥取県576頭の順。 牛群審査と体型調査の合計では、熊本県2,331頭のほか、岩手県1,915頭、群馬県1,492頭、栃木県1,292頭、愛知県1,004頭が1,000頭を超え、これは順位・県ともに昨年度と同じであった【表1】。 | |
最多頭数小岩井農場 | |
審査頭数が最も多かったのは、小岩井農場の210頭で、23年度から3年連続1位となった。次いで家畜改良センター岩手牧場の178頭となった。また、酪農家では、茨城県の(有)PIONEER FARMが106頭、宮城県の(有)半澤牧場の103頭、埼玉県の(有)加藤牧場96頭、群馬県の(有)萩原牧場85頭、愛知県の森富士樹さんの77頭と続く【表2】。 | |
審査・調査の得点分布 | |
平成25年度に審査・調査したホルスタイン種21,363頭の平均得点は81.6点であり、昨年より0.4ポイント上昇した。また、初産における審査・調査1万4,902頭の平均得点は79.7点、体型調査のみの平均得点は79.3点であり 、昨年と比較して、審査・調査で0.1ポイント上昇、体型調査は昨年と同様であった。 なお、審査・調査全体の得点分布及び初産の得点分布を図1~3に示した。 | |
EX牛ホルス253頭・ジャージー7頭 | |
平成25年度後期の都府県における、審査得点90点以上(エクセレント=EX)に評価された雌牛を表3に示した。33都府県でホルスタイン種253頭、ジャージー種7頭、合計260頭で前年度より54頭増加し、過去最多となった。 県別で年間(前期+後期)頭数をみると、群馬県が27頭で最も多く、次いで熊本県25頭、岩手県、岡山県24頭(うちジャージー種7頭)、栃木県18頭と続いた。 | |
25年度審査得点93点以上獲得牛 | |
25年度における審査得点93点以上を獲得した雌牛は、岡山県・吉原直樹さんの「グランディール スター PTギン」が94点、群馬県・(有)萩原牧場の「TMF リコライサー アレン クイーン ET」、長崎県・西田保弘さん「ニシダファーム カイト パーク」、熊本県・衛藤彰一さんの「ドリーム テッチェ ルデイー ET」、大分県・重見宝弘さんの「ミドリオカ アダム マーク」、静岡県・内田利光さんの「パインサイド アパッチ ロイロイ」であった。これで都府県では95点2頭、94点9頭、93点27頭が誕生した。 また、EX牛と評価された優良牛の父親をみると、1位「ゴールドウィン」が最多の25頭、次いで2位「バッカイ」14頭、3位「ジョーダン」13頭、4位「セプテンバー」10頭、5位「ダーハム」9頭、「ファイナルカット」・「ドレーク」・「ジェスロ」8頭、「ダンディー」7頭、「エルヒーローズ」・「トイストーリー」が6頭と続いた。 | |
EX牛の条件 | |
なお、ホルスタイン雌牛の審査で初めてEXに評価する場合は次の条件を全て満たすことが必要。
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平成26年03月20日「4連覇・品川牧場368頭」 ~25年次都府県登録状況~ | |
都府県で昨年1年間に血統登録された雌牛は47,346頭で前年より407頭増加した。血統登録を行った酪農家数は、4,582戸で前年より174戸減少したことにより、酪農家1戸あたりの血統登録頭数は前年よりも0.4頭増加し、ここ7年間では最多の10.3頭となった。 表1には最近7年間の都府県登録頭数と、登録実施農家戸数の推移を示した。 登録件数の推移を見ると平成20年の41,000頭で底打ちになり、21・22年は増加していたが、23年は東日本大震災の影響もあり大きく減少した。24年は増加に転じ25年も増加となった。 登録実施戸数は歯止めがかからず減少の一途を辿っている。また、1戸あたりの血統登録頭数は、23年に減少となったがここ2年は増加傾向である。 | |
最多登録は品川牧場368頭 | |
表2に昨年1年間に60頭以上の血統登録を実施した会員を示した。集計では親子などは1つにまとめて登録頭数の多い会員名で表示した。 登録頭数の最も多かった会員は4年連続で品川文隆さん(群馬)の368頭。前年より登録頭数を22頭増加し、過去5年間では1,000頭を優に超えている。 2位は(有)PIONEER FARM(茨城)の360頭。3位野村栄一さん(茨城)が305頭、4位古川牧場(群馬)が248頭、5位小岩井農場(岩手)が244頭となった。 以下、(有)ロマンチックデーリィファーム(群馬)、足立松吾さん(岐阜)、(独)家畜改良センター(岩手、福島、宮崎県の合計)、吉野藤彦さん(群馬)、(有)青木ヶ原牧場(広島)、月田多久夫さん(群馬)、(有)KC牧場(群馬)、(有)幸鷹牧場(熊本)、(農)箸荷牧場(兵庫)、(有)ツバヌキ牧場(鳥取)、山中誠さん(岡山)、木戸卓仁さん(兵庫)、小笠原正秀さん(愛知)が100頭以上を登録した。 年間100頭以上の登録農家は18戸で前年より4戸増加、50頭以上では7戸増加と、24年は減少してしまったが25年は増加に転じた。 今回とりまとめた60頭以上の登録を行った51農家には自動登録農家(表中、*を表示)が37戸(72%)おり、多頭数飼養農家では申込書不要、料金割引、登録洩れの防止、移動料無料など自動登録のメリットが大きいと考えられる。 | |
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平成26年03月20日「2.5年型と5年型で都府県牛がトップ」 ~25年高能力牛まとめから~ | |
平成25年1~12月末までに日ホ協で検定成績証明された中から、各年型別に乳量・乳脂量(2回搾乳)の全国トップ牛をとりまとめた。 表中、全年型を通じて最高乳量は、杉浦尚さん(帯広市)所有の「YKTテッチェシャネル」で、365日で乳量2万4,399㌔、乳脂肪量664㌔、乳脂肪率2.7%。今回の乳量は3.5年型では歴代4位となる高記録で、同年型の305日でも乳量2万1,520㌔で歴代3位となった。 牧場別では、松崎牧場(北見市)が最多の5部門でトップの成績を挙げている。 | |
2部門で都府県牛がトップ | |
北海道勢が各部門で高記録を残す中、今回は2部門で都府県牛が部門トップとなった。2.5年型の365日乳量では、(株)荒木牧場(熊本)所有の「アークヒルロザンナインターハナ」が、乳量1万8,551㌔で1位を獲得し、同年型の歴代12位となる好成績であった。また、5年型の305日乳脂量では、(独)家畜改良センター(福島)所有の「ロックイーグルトリプルコンサンウィザードET」が、乳脂量832㌔でトップで、同年型の歴代4位となる素晴らしい成績であった。 この他都府県では、平田光義さん(福岡)の「ヒラタフィルリー」が乳量1万5,186㌔で2.5年型の305日乳量2位、池島和博さん(宮崎)の「58ヤマギシジェスロバベル」が乳量1万8,305㌔で3.5年型の305日乳量で3位となるなど多くの好成績を残している。 | |
平成26年03月20日「審査日程」 ~平成26年4月~8月~ | |
平成26年03月20日「ジャジング・スクール開催予定」 ~平成26年度~ | |
平成26年03月20日「今後の行事」 ~日本ホル協~ | |
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平成26年03月20日「登録の現況」 ~同期比106%自動が過半数~ | |
都府県の平成25年度中間(平成25年4月から26年1月末日現在)の血統登録雌牛申込み頭数は、3万6,012頭となり、対前年同期比106.4%となっている。一昨年が東日本大震災や原発事故に伴う災害に端を発して大きく落ち込んだものの、昨年はそれがやや持ち直し、今年度はようやく平年並みで推移しているものと思われる。 しかしながら、猛暑による受胎の遅れや配合飼料・輸入乾牧草の不作と為替レートの関係で大きく高騰している情勢からか、酪農家の廃業が相次いでおり、今後も予断を許さない状況である。 さて、表には県別の血統登録をはじめ各種申込み頭数並びに会費納入件数をお示しした。 前年同期比で血統登録申込み頭数が大幅に増加した県を挙げると、青森県(+293頭)、岩手県(+260頭)、山形県(+113頭)、茨城県(+330頭)、群馬県(+543頭)、埼玉県(+102頭)、岐阜県(+315頭)、熊本県(+274頭)、宮崎県(+191頭)、鹿児島県(+246頭)と10県で3桁の増加となる一方、神奈川県と愛媛県で3桁以上の減少となっている。平年ベースの年間登録申込み頭数が県によって異なるので一概にはいえないが、3桁以上の数字は概ね10%以上の件数に値する。 | |
自動が過半数 | |
一方、登録申込みに占める自動登録のシェアは徐々にではあるが増えている。同時期のおける申込み頭数は1万8,084頭で全体の50.2%となり、初めて過半数を超えた。また、前年同期比では116.6%と大きく増えている。 申込み用紙に所定の事項を記入し授精証明書を添えて申込む個別申込みは1万9,278頭で前年同期比では97.8%とやや減少傾向である。 | |
移動は減少傾向 | |
表には移動証明申込み件数の状況も示したが、前年同期比では減少傾向にある。 これは、自動登録農家にあっては家畜改良センター個体識別部に所定の移動報告をすると、当協会では該当牛の原簿上の移動が完了され、移動申請手続きは必要なく料金も発生しないことから(登録証に印字する場合は有料となり、申込み手続きも必要)、自動登録農家が増えると移動件数は減少する。 自動登録が90%を超える北海道では特にその傾向が著しい。また、都府県にあっては酪農の先行きが不透明のため自動登録の導入を躊躇している方も多いと推測される。 最後になるが、会費納入件数を表の一番右側に示した。1月末までに5,458戸の方から納入され、前年並みの数字で推移している。県によっては年度末に一括納入というケースもみられるため今後に期待したい。 | |
平成26年03月20日「自動登録」 ~血統書が届かない~ | |
自動登録では家畜改良センター個体識別部への出生届出を血統登録申込みとして受付け、届出日より一か月程度で血統登録証明書を作成し、各支部・承認団体へ送付している。 個別登録から自動登録へ変更する会員が増加した結果、子牛が生まれたのに証明書が送られてこないというトラブルが増えている。これを防ぐために次の2点の確認をお願いする。 | |
①出生届出は? | |
自動登録では子牛が生まれただけでは登録申込みにはならない。まず、個体識別部への出生届出が登録申込みに当たるので、出生届出を正確かつ確実に行うことが重要だ。 | |
②事故では? | |
登録を行う際、授精内容など不備があると登録を保留し、事故照会用紙を発行する。今月からは当協会支部・承認団体で事故になっているかどうか分かるようになり、同時に照会用紙の再発行が可能になったので、出生届出を行っているのにもかかわらず、証明書が発行されない場合は問合わせをして欲しい。 | |
平成26年03月20日「生涯乳量」 ~都府県26年1・2月~ | |
26年1~2月に都府県で検定成績証明されたものの中から、別表には生涯乳量5万㌔以上の高記録牛43頭を示した。今回は上位7頭が総乳量10万㌔を突破した。 | |
1位・和田正さん(新潟県)所有「ワーダ ダスター エス」 | |
生涯乳量トップは、和田正さん(新潟県)所有の「ワーダダスターエス」(平11.7.15生)の検定回数9回で検定日数3,986日、総乳量12万487㌔、総乳脂量4,655㌔、平均乳脂率3.9%、総乳蛋白質量4,088㌔であった。 今回全産次の検定成績証明を一括申請したことにより総乳量12万㌔超えを達成し、県内の歴代2位の記録を獲得した。これにより、新潟県で総乳量10万㌔突破牛は6頭となった。また、和田正さん所有の「モリサンベーターペニーゴーフタゴ」は、総乳量12万3,503㌔で県内の歴代1位の記録も持っている。 | |
2位・平山信一さん(茨城県)所有「レインボー バレー スパングル バリアント」 | |
2位は、平山信一さん(茨城県)所有の「レインボーバレースパングルバリアント」(平1.8.16生)の検定回数12回で検定日数4,150日、総乳量11万5,340㌔、総乳脂量4,221㌔、平均乳脂率3.7%、総乳蛋白質量3,529㌔であった。本牛は、今回の検定成績証明により県内の歴代1位の記録を獲得する素晴らしい記録となった。 | |
3位・矢内孝久さん(群馬県)所有「ジーエフ モニター サルート ポーラ」 | |
3位は、矢内孝久さん(群馬県)所有の「ジーエフモニターサルートポーラ」(昭63.3.9生)の検定回数8回で検定日数3,317日、総乳量10万7,498㌔、総乳脂量4,400㌔、平均乳脂率4.1%、総乳蛋白質量3,537㌔であった。本牛は今回の検定成績証明により、総乳量10万㌔を突破した。 | |
4位・小針勤さん(栃木県)所有「カーネーション ドラモンド マーガレット」 | |
4位は、小針勤さん(栃木県)所有の「カーネーションドラモントマーガレット」(平13.8.31生)の検定回数9回で検定日数2,722日、総乳量10万7,096㌔、総乳脂量4,021㌔、平均乳脂率3.8%、総乳蛋白質量3,171㌔であった。本牛は、平均乳量が1万㌔を超える高泌乳牛(最高乳量1万3,680㌔)であり、今回の検定成績証明により総乳量10万㌔突破を達成した。 | |
5位・松本光正さん(千葉県)所有「カナリー アポロ ベル」 | |
5位は、松本光正さん(千葉県)所有の「カナリーアポロベル」(平9.8.9生)の検定回数7回で検定日数2,613日、総乳量10万5,663㌔、総乳脂量3,632㌔、平均乳脂率3.4%、総乳蛋白質量3,248㌔であった。本牛もまた、今回の検定成績証明により総乳量10万㌔を突破し県内の歴代4位の記録を獲得した。これにより千葉県内で10万㌔突破牛は7頭となった。 6位の谷口学さん(京都府)、7位の星野和司さん(群馬県)所有牛も総乳量10万㌔を突破し素晴らしい成績を残している。 前述の牛を始め、32位の佐野茂樹さん(岩手県)、43位の青木洋介さん(埼玉県)所有牛は、審査得点EX(90点以上)を獲得しており、体型においても優れた成績を残している。 | |
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平成26年03月20日「全国1位スパークリング」 〜25年次種雄牛別登録娘牛頭数〜 | |
血統登録された雌牛の父牛として、どのような種雄牛が多く利用されているかを調べてみた。 表1には平成25年1〜12月に全国で血統登録された雌牛頭数を示し、その頭数は、20万8,434頭で、その父牛数は1,661頭を数える。 地域別では、北海道が種雄牛1,160頭で登録娘牛16万1,088頭、都府県は1,415頭の種雄牛から4万7,346頭が登録された。都府県は北海道より255頭も多い種雄牛を使っている。この結果、種雄牛1頭当たりの登録娘牛頭数は、全国で125頭であるが、北海道の139頭に対して、都府県は僅か33頭に留まった。 | |
国内種雄牛割合は58% | |
国内海外の繋留別では、国内種雄牛963頭(後代検定候補種雄牛も含む)による登録娘牛12万45頭で昨年より2%の微増となり全体の58%、輸入精液などの海外繋留種雄牛は698頭による登録娘牛8万8,389頭で42%を占めた。 また、全国で5,000頭以上の登録娘牛をもつ種雄牛は5頭、3,000〜4,999頭が3頭、1,000〜2,999頭が43頭、100〜999頭が175頭、99頭以下が1,435頭であり、その上位34頭の種雄牛で登録娘牛全体の50%を占める一方で、871頭もの種雄牛が娘牛9頭以下であった。 都府県で登録娘牛1頭だけの種雄牛は307頭を数えた。内訳をみると、21後検(平成21年度の後代検定候補種雄牛)以前の種雄牛から158頭、輸入精液から109頭、これから選抜予定の22後検が28頭、授精中の24後検が4頭、その他8頭であった。このことから、既に選抜落ちとなった種雄牛や無名の輸入精液の使用が多いため、使う種雄牛の種類は増え、1頭当たりの平均娘牛が少なくなると思われる。使う種雄牛を吟味することが改良の第一歩であり、コストダウンにつながるので、成績の低いものは避けるのが賢明。 県別の国内と海外種雄牛の登録娘牛頭数を表2に示し、登録に占める海外種雄牛の割合を図1に表した。 地域別に海外種雄牛の割合を見ると、北海道が42%と全国平均と同じ割合で、都府県では、東北地区が宮城県の56%が一番高く青森県、福島県を除き全国平均を大きく下回る。岩手県、秋田県、山形県は3割程度しか海外種雄牛を利用していない。逆に関東地区では群馬県の42%が一番低く、神奈川県の75%を筆頭に栃木県(59%)、千葉県(53%)、東京都(51%)と5割を超える。続いて中部・北陸地区では石川県の43%が一番高く、他県は平均以下で特に福井県は19%と国内種雄牛の利用率が非常に高い。また、山梨県(67%)、静岡県(65%)が平均を大きく上回っている。近畿地区では京都府が72%と非常に高く、滋賀県が8%と非常に低い。中国・四国地区では高知県(66%)、鳥取県(59%)の割合が高く、徳島県、香川県、広島県が30%台と低い。九州地区では大分県が64%と高いが他の県はほぼ平均並みである。 | |
最多登録娘牛頭数はスパークリング | |
表3には25年次の登録娘牛を多く持つ種雄牛を北海道と都府県に分けて示した。 北海道ではスパークリングが、登録娘牛9,333頭で前年実績3,391頭から大幅増でトップになった(前年9位)。2位はスプラッシュ、3位ドリーム、4位アイオーン、5位ジアンビの順。12位のサンディ・スターは、待機牛であったが、平成24年2月NTP2位で新規選抜され、一般販売が始まったため一気に娘牛が増えた(11位サクセスも同様の理由)。 都府県ではランカスターが登録娘牛1,320頭で1位、2位スパークリング、3位ジアンビ、4位スパイラル、5位トレジャーであった。 因みに、全国集計では北海道の順位と同じく1位スパークリング(前年9位)、2位スプラッシュ(同7位)、3位ドリーム(同3位)の順。 | |
平成26年03月20日「1位「ストーン」・新規13頭」 〜2014-2月国内種雄牛評価〜 | |
表には2月25日評価成績が公表された精液供給可能な国内種雄牛73頭のうち、NTPトップ30の種雄牛を示している。 今回の公表では、新規選抜の多くが上位にランクインされ、特に1位から4位までを独占した。 | |
1位・ストーン | |
新規でトップに躍り出たのは、「ストーン」で「MRバーンズ」と「シド」「マーベラ」を生んだ「フインリー」(91点)との交配で誕生。偉大なるファミリー「ルディー・ミッシー」からのレッドキャリア種雄牛。乳代効果で唯一22万円台をたたき出し1位、産乳成分2位、乳量2位、SNF量1位、乳蛋白質量1位、決定得点4位、体貌と骨格5位、肢蹄5位、乳用強健性9位、乳器8位など、産乳能力と体型全般の改良に期待が持てる。 | |
2位・ビート | |
2位にも新規の「ビート」。長命性と耐久性に優れたバクスターの息子牛で、祖母は高能力・好体型の「アーロン・バンビ」(88点)。乳脂量2位、同率7位、長命連産効果3位で安産タイプ。 | |
3位・ファゲスタ | |
3位は「ファゲスタ」。めまぐるしく順位が変わるなか、平成19年8月2位で新規選抜されてから22年2月まで1位4回、2位4回、5位1回と3年間ベスト5以内を固守した日本生まれの種雄牛「ユース」が父牛で、「オーマン」との交配で誕生。乳量7位、SNF量3位、乳蛋白質量3位、乳代効果5位、長命連産効果10位の成績。 | |
4位・スプリーム | |
4位「スプリーム」は「ジェット・ストリーム」×「ストーマティック」のアウトクロス。「エス・テンプター」を産出した「ジェム・ファミリー」。乳蛋白質量2位、同率7位、SNF量7位、同率8位、産乳成分4位、体型も全てプラス。 | |
5位・ジアンビ | |
5位には5回トップを飾り、前回の8月発表で7位に後退した「ジアンビ」、6位にはそのときトップに返り咲いた「ランカスター」であった。 今回トップ40には、新規選抜牛が13頭登場(前回12頭)、特にベスト10には5頭(前回8頭)入り、毎回多くの新規牛が上位にランクインされている。日進月歩のごとく種雄牛も日々改良がすすみ、好成績を打ち出している。また、父牛別では「バクスター」と「ジェット・ストリーム」の息子が5頭、「MRバーンズ」と「オーマン」が4頭であった。 | |
平成26年03月20日「第35回全国ホ改総会」 〜ジャジマン・7名認定〜 | |
全国ホルスタイン改良協議会(木田有会長)は2月20日、日ホ協会議室において第35回通常総会を開き、前年度事業報告・収支決算報告と、平成26年度事業計画案・収支予算案について協議し、全て原案どおり可決承認された。 事業報告では、北海道で初めての認定ジャジマン研修会を「空知スプリングショウ」に合わせ開催し、地元北海道から南は鹿児島までのジャジマン15名が参加し、熱心な研修が行われた。 また、ジャジング・スクールについても初めて鳥取県で開催し、一般参加者、ジャッジ候補者、認定ジャジマン、農業高校1校を含め、19道府県の受講生や関係者総勢93名が参加し、優秀な成績を収めた7名を平成25年度認定ジャジマンとして認定した。本年度事業計画では、ジャジング・スクールについては、10月下旬に栃木県で開催すること、セミナー・酪農講演会については、時々刻々と変わる世界情勢、或いは国内の情勢について研修会を開催し、情報発信を行っていくことが報告された。 | |
平成26年03月20日「検定成績優秀牛」 〜都府県、平成26年2月証明分F偏差値〜 | |