平成26年05月20日
各地で春のショウ開催 | |
4月に牛飼いの春を告げる共進会が各地で賑やかに開催されている。6日には中国地区B&Wショウが開催され、グランド・チャンピオンには岡山県・(有)長恒牧場出品牛が、また、13日の四国連合共進会では、経産グランド・チャンピオンに愛媛県・入船篤志さんの出品牛が、そして、19日に開催された中部日本B&Wショウでは、栃木県・和田泰さん出品牛が経産グランド・チャンピオンに輝いた。 | |
平成26年05月20日「G・C栃木県和田牧場」 ~第39回中部日本B&Wショウ~ | |
4月19日、静岡県御殿場市の御殿場市馬術・スポーツセンターで開催された第39回中部日本B&Wショウは、前日の雨も影響してか、気温が上がらず、寒い一日であったが、会場では熱い戦いが繰り広げられた。 当B&Wショウは中部地区には留まらず、多くの県からの参加があり、17県166頭が出品され盛大に行われた。審査員は北海道の酪農家・瀬能剛氏、アシスタントは東京都の酪農家・北島隆氏が担当した。 経産グランド・チャンピオンには栃木県・和田泰さんの「リラック」で、母牛の「ライラック」も2年前の第37回でグランドに輝いており、母娘2代で偉業を達成した。 | |
未経産G・Cは三輪圭吾さん(群馬県)所有牛 | |
未経産は群馬県・三輪圭吾さんの「マックス」が栄誉に輝いた。 惜しくも涙を呑んだのは、リザーブ・グランド・チャンピオンの経産が群馬県・遠坂和仁さんの「トイストーリー」、未経産は京都府・農芸高校の「エリー」、インターミディエイト・チャンピオンには静岡県・野秋勝裕さんの「エクセレンシー」がそれぞれ選ばれた。 今年も9校17頭と多くの学校からの出品があった。中でも前述の京都農芸高校の「エリー」をはじめ、4歳級チャンピオンの千葉県立大網高校の「ミント」、18~20ヵ月令チャンピオン、群馬県立中之条高校の「シル」など大いに健闘し、共進会を盛り上げた。 | |
各部チャンピオン | |
各部のチャンピオンは次のとおり。(敬称略)
| |
写真は(株)北海道協同組合通信社(デーリィマン社)より提供 | |
経産グランド・チャンピオン 「リ-ジエントシヤスパ-リラツク」(父:ジヤスパ-) 栃木県和田正さん出品 | |
平成26年05月20日「G・C岡山県(有)長恒牧場」 ~第29回中国地区B&Wショウ~ | |
第29回中国地区B&Wショウは4月6日、島根県松江市の中央家畜市場で、中国5県と京都府、兵庫県からエントリーした精鋭148頭が頂点を目指した。審査員は宮城県酪農家・半澤善幸氏が担当した。 | |
ジュニア・チャンピオンは播磨農高(兵庫県)所有牛 | |
グランド・チャンピオンには岡山県・(有)長恒牧場の「ミキテイー」=写真 、ジュニア・チャンピオンには兵庫県・播磨農高の「ハリマツネカイ」が栄誉に輝いた。 | |
写真は(株)北海道協同組合通信社(デーリィマン社)より提供 | |
経産グランド・チャンピオン 「ロンゲストオ-ケ-デニソンミキテイ-」(父:デニソン) 岡山県(有)長恒牧場出品 | |
平成26年05月20日「G・C愛媛県入船牧場」 ~第32回四国連合乳牛共進会~ | |
4月13日、香川県綾川町の県家畜市場で第32回四国連合乳牛共進会が行われた。審査員は北海道酪農家・木村博文氏が担当し、78頭の序列決定と講評を行った。 栄ある経産グランド・チャンピオンには愛媛県・入船篤志さんの「エリーゼ」=写真、未経産では高知県・岡村隆生さんの「ヒルソンフアームデイストライパーク」に輝いた。 | |
写真は(株)北海道協同組合通信社(デーリィマン社)より提供 | |
経産グランド・チャンピオン 「ホワイトリバ-ヒンペルクイ-ンエリ-ゼ」(父:セプテンバ-スト-ム) 愛媛県入船篤志さん出品 | |
平成26年05月20日「ホルより強い近交」 ~交配のときHP「近交回避情報」で確認を!~ | |
日本ジャージー登録協会では、4月からジャージー種の近交回避情報をホームページ(HP)で利用することが出来るようになり、交配のときに、生まれてくる子牛の近交係数を確認することが可能となった。 | |
近親交配の弊害 | |
近親交配は、望ましい形質を短期間に遺伝的に固定させる交配手法であるが、近親交配が高まることによって、近交退化を起こすことがわかっている。近交退化とは、血縁が近いものとの交配で起こり、泌乳能力の低下や体格の矮小化、発育や繁殖性の低下、死亡率の増加をもたらす。 ホルスタイン種の分析(表)では、乳量でみると近親交配の度合いを示す近交係数が1%上昇すると1乳期約28.5㎏減少する。一般に近交による弊害が顕著となる近交係数6.25%の場合には約178㎏減少する危険性がある。 | |
近交係数は5.88% | |
血統登録データを用いて登録雌牛の近交係数をとりまとめたところ、2013年生まれの血統登録雌牛の近交係数は5.88%となり、この値は年々上昇する傾向にある。 図1に日本とカナダの雌牛生年別平均近交係数をグラフに示した。これをみると、カナダが常に高い値を示していたが、02年から4年間、09年から3年間は日本が上回った時期もある。特に10年には危険域と言われる6.25%を0.14ポイントも上回る6.39%にもなった。 | |
3分の1が危険域に | |
近交係数6.25%以上の割合(図2)は、10年の49%を境に13年では35%と減少を示したが、現在でも全体の3分の1が危険域に含まれている。 図3には、09~13年の5年間に生まれた登録雌牛4,722頭の近交係数の分布を示したが、その平均近交係数は6.00%となり、釣鐘型のグラフは約4割が6.25%以上である。 | |
HP「近交回避情報」を活用 | |
さて、交配のときに血縁を調べ、そして近交係数を手計算するには煩雑すぎる。 そこで、当協会ではHP上であなたの飼養する雌牛の近交回避情報を手軽に入手できるようにした。 近交回避情報は、日本ホル協HPのトップページから家畜改良データバンク「近交回避情報」(図4)を開くことで利用ができる。利用の仕方は、
| |
PDF版 | |
対象雌牛5,000頭、雄牛50頭 | |
対象となる雌牛は、生存中の血統登録雌牛約5,000頭、対象種雄牛は、「日本の一般供用種雄牛」11頭、「輸入精液」39頭の合計50頭を網羅したものになっている。 対象牛のデータ更新は、遺伝評価公表後等を含め、年5回程度行う予定。 近交回避情報の利用は、例えば、全ての種雄牛を選ぶと対象種雄牛50頭との近交係数が表示されるので、最低でも6.25%以下の中から、改良したい形質に優れた種雄牛を選ぶようにするとよい。なお、12.5%以上は赤色で表示されている。 | |
生まれたらすぐに血統登録 | |
高い近交係数の上昇を抑えるためには、まず交配時に血統登録証明書で確認することが大前提であるが、次に近交回避情報で近交係数の低い種雄牛を選ぶことも重要である。そのためにも、生まれたら出来るだけ早い時期に血統登録をするよう心掛けていただきたい。 | |
平成26年05月20日「島根県初EX永瀬牧場」 ~平成26年4月審査より~ | |
平成26年4月の審査において、島根県出雲市の永瀬哲也さん所有のリバービレツジAJサンチエスドリーム(父サンチエス)が4歳2か月で決定得点90点を獲得した。ドリーム号は同市の河村保志さんから生後1か月で導入したもので、自県産EXでもある。 なお、県別EXでは、昨年6月に初のEXを出した沖縄県、12月の三重県に次いで、丁度島根県は40県目のEX獲得県となった。各県高得点牛一覧は、家畜改良データバンク「雌牛成績情報」に掲載している。 | |
平成26年05月20日「検定成績優秀牛」 ~都府県、平成26年4月証明分F偏差値~ | |