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平成27年09月20日


平成27年09月20日「審査4,923頭・EX147頭」 〜都府県27年度前期(4〜8月)〜
都府県の牛群審査・体型調査は4月〜8月上旬で前期の日程を終えた。ホルスタイン種の牛群審査は4,568頭、牛群奨励・個体審査は355頭、合計4,923頭を実施し、前年同期比で268頭の増加、105.8%であった。他品種では、ジャージー種42頭(10頭増加、131.3%)、ブラウンスイス種4頭(2頭増加、200%)も審査を実施した。また、本年度の後代検定材料娘牛とその同期牛の体型調査については、862戸で5,323頭の体型データを収集した。なお、前期過去最多の147頭がエクセレントと評価された。
審査頭数は前年を上回る
27年度前期の都府県における牛群審査頭数は、関係各位のご尽力により昨年に引き続き増加傾向で終了することができた。
ホルスタイン種の牛群審査並びに奨励・個体審査では、前年同期比で僅かに2戸減少したが、頭数では268頭増加し4,923頭実施できた。一方、ジャージー種では、牛群審査3戸38頭、個体審査4頭、ブラウンスイス種については個体審査4頭であった。
また、後代検定材料娘牛と同期牛の体型調査については、予算が前年の2割減のなか、本年度から当協会が事業主体となり、各県に計画頭数を割り当て、862戸の農場を訪れ5,323頭の体型データを収集した。
岩手県が審査頭数1位に返り咲く
都府県別の審査頭数では、岩手県の629頭(68頭増)が最も多く、次いで熊本県が481頭(30頭減)となり2県で1,000頭を超え、群馬県、栃木県、千葉県、愛知県、福島県が追随している。上位5県の審査頭数で都府県の42%を占めた。
一方、後代検定事業の体型調査では、熊本県が625頭を実施し、他県を大きく引き離し、16年連続のトップとなった。次いで岩手県、鹿児島県、群馬県、栃木県と続いた。
牛群審査と体型調査の合計では、熊本県1,106頭と岩手県1,065頭の2県で1,000頭を超え、次いで群馬県696頭、栃木県657頭、愛知県507頭の結果となった。
EX牛はホル過去最多の146頭
都府県で審査得点90点以上(エクセレント=EX)に評価された雌牛を表に示した(90点台は6歳未満のみ。詳細は当協会Webサイト参照)。県別では、群馬県が18頭で最も多く、次いで栃木県14頭、千葉県12頭、岩手県・熊本県の10頭と続き、審査頭数の増加に伴い前期で過去最多の29県147頭がEXと評価された。
種雄牛別では、昨年に引き続きゴールドウインの16頭が最も多く、次いでロイとアドベントRED、新たにプロントが加わりこの3頭の種雄牛からそれぞれ7頭のEXが誕生した。次にバクスターの6頭、ダンデイー、セプテンバー、アトラスの5頭、マセラテイ、バツカイ、ロス、チヤンピオンの4頭と続き、63頭の種雄牛を数える。その内訳は、国産種雄牛14頭(22%)、海外種雄牛49頭(78%)であり、また上記11頭の種雄牛で全体の50%を占めた。
改良成果と管理技術向上
今回の審査では、28都府県の酪農家12牧場、3農業高校からEX牛が誕生したが、特に岩手県の小岩井農場で5頭、福島県の(株)T・ユニオンデーリィ並びに群馬県の長坂喜義氏、(有)萩原牧場でそれぞれ4頭、宮城県の(有)半澤牧場、千葉県の高橋憲二氏、岡山県の妹尾始氏、福岡県の中島康森氏がそれぞれ3頭のEX牛を輩出した。また、今期最高は愛知県の神田峰男氏所有の「オネスト・メリージェーン・ジョーダン」(4産6歳5ヶ月)が93点を唯一獲得しており、同時に娘牛カントリー・メリージェーンもEXを獲得したことから、2代EXとなった。
また、今回は次の方々で初のEXが誕生した。山形県・中嶋亮介氏、栃木県・見山貴生氏、星野淳之助氏、岡山県・有安力氏、福岡県・笠文彦氏、長崎県・松本良太氏、熊本県・松岡浩幸氏、松田仁氏、鹿児島県・木原貴久氏でした。
なお、今期EXのうち前回得点(EX)を更新した牛(同点を含む)は30頭で、全体の21%を占めた。産次・月齢が変わっても状態を維持する管理技術の高さと、長年に渡り続けてきた努力が改良の成果として現れたもので、敬意を表するとともに今後の更なるご活躍を期待する。

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平成27年09月20日「審査日程」 〜都府県平成27年度後期〜


平成27年09月20日「登録委員研修会開催」 ~アニマルウェルフェアについて講演~
去る7月下旬から8月上旬にかけて、日本ホル協(北良治会長)では、都府県を6地区に分け、登録委員を対象にした1泊2日(関東は別項目)の研修会を行った。この研修会は、日頃酪農現場の第一線で活躍している登録委員を対象として毎年夏期に開催しており、今年度は東北地区(秋田県)、中部・北陸地区(新潟県)、近畿地区(大阪府)、中国・四国地区(愛媛県)、九州地区(熊本県)の5地区で開催された。これに合わせて、東北と中部北陸、近畿では生産局畜産部から、中国四国と九州では(公社)畜産技術協会から講師を招き「アニマルウェルフェアとは何か」と題した講演会が開催された。
会議に先立ち、主催者である日本ホル協から、酪農家戸数、乳牛の飼養頭数減少に歯止めがかからない状況が続き、生産基盤の弱体化が喫緊の課題とされているなか、国は「畜産クラスター事業」を核とした農家支援や、生産性向上のための対策を講じている。一方、乳牛改良面では本年3月に新たな家畜改良増殖目標が決定し、10年後の家畜の能力・体型等の乳牛改良の目標が示された。この目標に即し、当協会としても血統登録を主体とした諸般の事業の普及推進に一層努力する旨の挨拶が行われたのち、地元団体長及び来賓の挨拶、引き続き「家畜改良増殖目標」解説に入った。
アニマルウェルフェアとは何か
ブロックにより生産局畜産部の和合宏康課長補佐、林賢一係長又は、畜産技術協会の八木淳公部長よりアニマルウェルフェアの講演があった。
一般理念には①飢餓と渇きからの自由、②苦痛、傷害又は疾病からの自由、③恐怖及び苦悩からの自由、④物理的、熱の不快からの自由、⑤正常な行動ができる自由の5つがあるが、5番目は放牧を推進している訳ではないこと、カウコンフォートとの違い、正常行動の中に含まれる敵対行動には制限をかけていること。そして、動物愛護団体の過激な活動実態と予防についても解説された。
各種表彰者等の紹介
引き続き行われた登録委員研修会の「事務研修」では、平成26年度の登録等申込状況や、表彰された優秀登録委員並びに団体等が紹介された。
第14回全共については、会場見取り図、日程、規則、検定成績証明の取得並びに衛生対策・予防注射等の説明があった。
さらに、「ホルスタイン登録の手引き」を用いて血統登録の基本から登録時の不備による事故照会を防ぐためのポイントの説明も行われた。また、「血統登録で近親交配を避けよう」と題して、近交係数の現状や対策についての説明があった。
牛の見方を研修
2日目に行われた「審査研修」では、日本ホル協の審査委員が実際に乳牛3頭を用いて、乳牛の見方を研修した。現畜を供試牛として使えない地区では、パワーポイントを用いて説明を行った。
研修の流れは、まず、審査委員から牛を見るポイントが説明され、実際に1頭を供試牛として模範審査を行い、雌牛を評価する際の審査標準の用い方を研修した。続いて、参加者各人が残りの供試牛についてそれぞれの牛の良し悪しを判定するとともに、得点形質について実際に数字を入れて、審査委員と協議した。また、牛の体各部位を線形的にみる線形審査についても、現畜を前にして解説書と見比べ、審査委員と参加者が討論しながら研修を行った。特に、「体貌と骨格」、「肢蹄」、「乳用強健性」、「乳器」の4区分に各自が得率を入れ、決定得点を算出することで、審査委員との差を実感することができたようであった(関東地区では、各都県それぞれ開催しているので、地区全体では行わない)。
登録事務担当者会議
牛の見方の研修とほぼ並行して行われた、地区別登録事務担当者会議では、各都府県支部・承認団体で実務を担当している方々が集まり、第14回全共の県別割当頭数、牛舎割、付帯事業等の説明があった。また、自動登録農家の登録事故の現況と対策について、地方ターミナルの回線移行等についての説明がなされた。最後に各都府県の現況と課題・要望等を聞き2日間の研修を終了した。
来年度は、東北地区は山形県、中部・北陸地区は長野県、近畿地区は滋賀県、中国・四国地区は山口県、九州地区は長崎県で開催する予定。

平成27年09月20日「生涯乳量」 ~都府県27年7~8月~
27年7~8月に都府県で検定成績証明されたものの中から、別表には生涯乳量トップ35位の高記録牛を示した。今回は上位6頭が総乳量(M)10万㎏を突破した。
1位・池松和幸さん(福岡県)所有
「アイハッピーフォーメーションクリスター」
生涯乳量トップは、池松和幸さん(福岡県)所有の「アイハッピーフォーメーションクリスター」(平11.6.16生)の検定回数10回で検定日数4,625日、M14万9,354㎏、総乳脂量(F)5,723㎏、平均乳脂率(F%)3.8%、総乳蛋白質量(P)4,837㎏であった。今回の検定成績証明の申請により、本牛が持つ県内1位の記録を更新し、都府県記録では歴代3位となる高記録となった。本牛は16歳と高齢だが、更なる記録更新を期待したい。
2位・西村牧場(熊本県)所有
「スターライトサブラテリス」
2位は、西村牧場(熊本県)所有の「スターライトサブラテリス」(平12.8.23生)の検定回数10回で検定日数3,766日、M14万6,318㎏、F4,981㎏、F%3.4%、P4,305㎏であった。今回の記録は、10産目までの検定成績証明を一括申請したことによるもので、この記録は県内では歴代1位、都府県では歴代6位となる素晴らしい記録であり、県内で初めて14万㎏を突破した。
3位・石川和博さん(静岡県)所有
「プーリーブリッジースカイチーフエレガンス5ET」
3位は石川和博さん(静岡県)所有の「プーリーブリッジスカイチーフエレガンス5ET」(平15.9.7生)の検定回数6回で検定日数3,058日、M14万4,810㎏、F8,220㎏、F%5.7%、P5,943㎏。本牛もまた、今回の申請によりM14万㎏を突破し県内初の14万㎏突破となった。また、本牛は審査得点EX(90点以上)を獲得しており泌乳能力・体型ともに優れた牛である。
4位並びに5位の槇芳行さん(福岡県)、6位布田牧場(宮城県)所有牛も今回の検定成績証明の申請により10万㎏突破となる高記録となった。
前述の牛を始め、11位槇芳行さん(福岡県)、28位佐野茂樹さん(岩手県)、35位小針勤さん(栃木県)の所有牛は、審査得点EXを獲得しており、体型においても優れた成績を残している。

平成27年09月20日「都府県でも広がる自動登録」
自動登録のメリット
日本ホル協では、効率的な血統登録申込の手法として「自動登録」の普及推進を行っている。
自動登録とは、農家が家畜改良センターへ報告した個体情報(10桁番号等)と、あらかじめデータベースに報告された授精記録を基に、登録業務をすすめるもの。
従来の血統登録申込に必要な書類整備と提出が不要になるため、登録委員の事務が軽減される。
当然ながら、日本ホル協での作業も効率化されることから、登録料金は通常より500円割安に設定されている。血統登録証明書も、生後約1ヵ月以内には酪農家に届き、市場取引での付加価値にもひと役買っている。
自動登録の普及状況
自動登録には不可欠な電子データ化された授精記録の管理によって、普及状況に地域差がある。
第1位の北海道は、多くの共済組合や農協が授精記録をデータ管理しているため、それらを利用することで自動登録が普及し、平成19年頃からは9割を超えている。
都府県は自家授精も多く、授精記録をデータ管理していない農家や地域が多く、普及が困難であった。しかし、最近では、牛群検定で収集される繁殖データを利用することで、47%まで普及した。
また、要望に応え日本ホル協職員が自動登録の説明に伺っているが、その成果も出てきている。事業説明の希望があれば派遣要請して頂きたい。
自動登録の実施条件
自動登録を実施する場合に、特に必要な条件は2つある。
(1)出生したすべての雌牛を登録すること。登録する牛を選ぶことは出来ない。
(2)交配の都度、電子データによる授精報告を行うこと。授精報告の方法は主に以下の3つ。
  • ①牛群検定の繁殖データを利用する方法。ただし、牛群検定には未経産を含む
  • 全飼養牛の加入が必要。
  • ②家畜改良データバンクを利用したインターネットで報告する。
  • ③繁殖管理ソフトなどでデータ管理している授精記録で報告する。
自動登録の申込、問い合わせは、各都府県の日本ホル協支部・承認団体まで。(日本ホル協登録部、門間裕子)

平成27年09月20日「検定成績優秀牛」 ~都府県、平成27年8月証明分F偏差値~

平成27年09月20日「人事異動」 ~日本ホル協~
(9月13日付)
◇定年(審査部長)植原友一郎
(9月14日付)
◇審査部長兼(調査部次長)池田泰男
◇参与植原友一郎


平成27年09月20日「10年間の改良成果に期待Max!」 ~第14回全日本ホルスタイン共進会~
いよいよ開会式まで33日と迫った第14回全日本ホルスタイン共進会。振り返れば、平成22年3月26日1頭の下痢報告から始まり、29万7,808頭の殺処分、1400億円の損失を引き起こした宮崎県口蹄疫で1年延期。翌年3月11日14時46分、マグニチュード9、日本周辺における観測史上最大の地震が東日本を襲った。巨大な津波が発生し、福島第一原子力発電所に壊滅的損害を与え、今なお放射能被害が続いている。死者・行方不明者1万8,466人、建築物の全壊・半壊は合わせて39万9,301戸と、日本最大の大惨事となった。この状況を鑑みて、第13回全共は中止となった。
第12回栃木全共から10年が経過し、酪農家並びに関係者皆さんの努力により、いよいよ来月23日から第14回北海道全共が開催される運びとなっている。
第14回全共の特徴
今回の全共の特徴としては、ホルスタイン種349頭、ジャージー33頭、計382頭と過去最大の出品頭数。後代検定娘牛枠として未経産牛2部、経産牛2部の4部を新設。防疫対策も万全で、会場入場の際の消毒の徹底と、牛舎入場にはID証を必要として、入場を制限している。また、酪農後継者の育成を担う高等学校特別枠を新設。出品関係者並びに高校生等が参加できる付帯行事が多数企画されている。
  1. 多回出品者表彰式
  2. 毛刈り講習会
  3. ジャジング・スクール
  4. リードマンスクール
  5. 高校生リードマンコンテスト
  6. 札幌会場でのリードマンコンテスト・デモンストレーション
  7. 高校生交流パーティ
  8. ジャージー交流会
  9. ゲノミック・ゴールデン・セール
  10. チャリティー・オークション
  11. バーン・デコンペ
  12. 親睦ゴルフ大会
  13. 親睦カラオケ大会
  14. 来賓祝賀パーティ
などで、多数の参加並びに見学・応援を期待する。
出品申込は、最終締め切りを9月28日、日本ホル協必着としているが、出品目録印刷の関係で、出来るだけ20日までの申込書提出を依頼している。出品条件等に落ち度が無いように、十分確認願いたい。
  1. 飼養期間(後代検定の部は除く)
  2. 生後20ヵ月以上の妊娠確認(ホル種第5部、ジャ種16部の一部)
  3. 経産牛4歳以上は、本牛の検定成績が証明済(ホル種第12~14部、ジャ種第18部)
  4. 2歳以上4歳未満は、本牛の検定成績証明申込中又は証明済(ホル種第6~11部、ジャ種17部)
  5. 未経産牛は母牛が検定成績証明申込中又は証明済
出品作法の厳守に努めるため、日本ホル協役員による監視員を設置し、牛舎内の巡回を実施する。また、審査会場入場においても、不自然な形状と色彩、背線や尾根部などのつけ毛と植毛並びに、毛の長さは3cmを超えないなど、出品牛のチェックを実施する。行為が悪質であると認められた時には、共進会への出品を拒否される。
泣いても笑っても残り約1ヵ月。愛牛に全身全霊をささげ、万全の状態で日本の頂点を目指して頂きたい。10年ぶりの全共、日本全国の酪農家の本気に期待したい。

平成27年09月20日「牛舎は入場制限」 ~全共会場の防疫~
第14回全日本ホルスタイン共進会において、家畜伝染病予防法の規定に基づき、家畜伝染疾病の発生予防のための措置及び疾病発生時における適切な衛生対策を実施し、出品牛の健康管理と会場の衛生管理の徹底を図ることにより、共進会の円滑な運営を資するため、衛生対策要領を制定すると共に、農林水産省が定める飼養衛生管理基準に基づき、牛舎エリアの防疫措置を実施する。
主な防疫措置
①区域の設定
防疫フェンス等により共進会会場内を第1次、第2次防疫エリア、牛舎エリアに区分し、出入口にチェックポイントを設けて立ち入りを制限する。
②立入制限
出品者等との面会は、牛舎エリア(第2次防疫エリア)外に設営するミーティングテントにおいて行うことを原則とし、牛舎エリアには、ID証の交付を受けた者以外の立入を制限する。実行委員会では10月10日(搬入1週間前)を基準とし、それ以降に海外渡航予定がある者に対してID証を交付しない。
③消毒の徹底
搬入する出品牛、物品等は予め消毒する。
牛舎エリアに入場する者は、靴底消毒、手指消毒を実施する。
④立入記録
ID証の発行手続きにより、立入者を把握する。

ID証発行手続き
①出品関係者用ID証
各都道府県出品委員を通じて、あらかじめ必要数を取りまとめ、交付する(出品する高校を除き、出品牛1頭当り5枚を目安とし必要最低限)
②申請期日
10月1日までに北海道ホルスタイン農協宛に「ID証交付申請一覧表」をメールで申請する。
(tkawa@holstein.jp)
③臨時ID証
急遽、やむを得ない理由で牛舎エリアに入場する必要がある者に限り、臨時ID証を発行する。

平成27年09月20日「選り優れた凍結精液受精卵37個」 ~全共チャリティ・オークション(10/2516:00~)~
北海道で初めて開催される全共の付帯行事の一つとして、凍結受精卵を中心としたチャリティー・オークションが開催される。このチャリティー・オークションには、北海道内酪農家の厚意により、選り優れた凍結受精卵37個を提供して頂いた。次回、開催される第15回全共においても、大いに活躍が期待される系統の受精卵である。
また、各団体から物品の提供を頂き「物品オークション」も同時に開催される。オークションの売上は全て、北海道新聞社の社会福祉振興基金へ寄付されるので、ご理解とご協力をお願いする。
会期
①会期:10月25日(日)16時~17時30分
②場所:市場セリ場
③決済方法:現金のみ
④寄付先:北海道新聞・社会福祉振興基金
⑤凍結受精卵リスト:下表のとおり
注意事項
㋑凍結受精卵については、受胎保障ではありません。
㋺凍結受精卵到着後の保管事故については、一切の責任は負いません。
㋩その他不明な点、問い合わせは北海道ホルスタイン農業協同組合まで連絡願います(011‐726‐3111)。

平成27年09月20日「ゲノミックGセール」 ~全共初の付帯行事~
全共付帯行事としてゲノミック・ゴールデン・セールが開催される。出品牛条件は以下のとおり。
本牛は、
  • ①ゲノミック評価成績(GNTP)を有するもの、または8月公表でその評価を得る見込みのもの
  • ②体型・資質の優れた雌牛で疾病・悪癖のないもの
  • ③血統濃度100%のもの
  • ④セール当日で生後7ヵ月以上のもの
母・祖母は、
  • ①体型得点84点以上(初産80点以上)
  • ②乳量1万㎏以上(初産検定中は、期待乳量8,500㎏、乳脂率4%以上を見込めるもの)
  • ③乳脂量1,000ポンド以上
日時:10月23日(金)15時~16時30分より
場所:市場セリ場
出品:優良雌牛33頭


平成27年09月20日「全日本ホルスタイン共進会のあゆみ」 ~昭和26年3月第1回開催から64年経過~
戦後まもない1951(昭和26)年に神奈川県平塚市で第1回全日本共進会が開かれて以来、ほぼ5年ごとに各地で開かれてきた。全国の酪農家が改良の成果を競う全共では、時代ごとの改良の頂点が示されてきた。
第1回(昭26神奈川県)
平塚市の競輪場で3月24日~27日開催された。29道府県から157頭が出品され参観者は10万人。審査団は2班7名、牛の引き出しは3~4回行われた。
初日には天皇陛下をお迎え出来、吉田茂総理大臣、広川弘禅農相らが会場を訪れた。この9月にサンフランシスコ講和条約、日米安保条約が調印され、まさに戦後復興の途上にあった。
名誉賞は北海道・宇都宮勤さんの「マラソン・ベッス・バーク・ロメオ・ジェマイマ」
第2回(昭31静岡県)
静岡市の駿府公園で3月23日~27日開催。23都道府県から200頭が出品。参観者は20万人。審査団は10名が3班に分かれ前回同様に行われた。
前年から集約酪農の指定がはじまり、乳牛導入が拡大され、第1回全共から5年間で乳牛頭数はほぼ倍増、40万頭に達している。地域によってはジャージー種の輸入も見られた。
名誉賞は北海道・町村敬貴さんの「2・フェムコ・オブ・アールチェ・ヒカリ」
第3回(昭36長野県)
松本市の市営球場で3月23日~27日開催。59年に結婚された当時の皇太子殿下と美智子妃殿下が出席された。42都道府県226頭が出品。参観者は30万人に達した。審査団は3班13名が3会場に分かれ、比較審査を2日間で4回実施した。
展示会場には生乳生産年間1千万石(約180万t突破記念塔が建てられる等、酪農への生産意欲旺盛な時代であった。この年、畜産物価格安定法が成立。畜産振興事業団が設立された。ソビエトが初の有人宇宙飛行に成功し、ガガーリン飛行士は「地球は青かった」と語った。
名誉賞は岩手県・小岩井農場の「パイオニア・スシー」
第4回(昭41福島県)
福島市の競馬場で3月18~22日開催。42都道府県から278頭出品。参観者40万人。審査団は総括審査委員2名と担当13名、計15名が3班3会場に分かれ、比較審査を2日間で3回実施した。
開会式には常陸宮殿下ご夫妻、閉会式には秩父宮妃殿下が臨席された。アメリカ・カナダからも来場し、賞品が贈呈される等国際色も加わった。前年に不足払い法が成立し、指定団体が誕生。初年度の保障価格は1㎏37円3銭、限度数量は99万3千t。
名誉賞は北海道・町村敬貴さんの「ロベス・アイデアル・コーンフラワー」
第5回(昭45愛知県)
豊橋市の豊橋公園で11月20日~24日開催。44都道府県から295頭出品。参観者52万人。審査団は総括審査委員1名、班主任3名、部担当13名計17名が3班3会場に分かれて実施した。
最終日の表彰式・閉会式には名誉総裁である秩父宮妃殿下が臨席して賞杯を授与した。酪農界では不足払い制度が定着し、生乳生産は年率6~7%の高い伸びを続けた。その結果、乳製品在庫が増大し、国の買い上げが行われた。一方、消費拡大に様々な手が打たれた。この年、アジア初の国際博覧会が太陽の塔の下大阪で開催された。
名誉賞は北海道・宇都宮農場の「2・スカイラーク・サイクロン・オームスビー」
第6回(昭50兵庫県)
淡路島の津名町(現淡路市)、20ha余りの埋立地で、一面を牧草でおおい、10月29日~11月3日開催。44都道府県から291頭出品。参観者20万人。審査団は16名で各部を実施。初めて円形歩行が取り入れられた。
閉会式には前回同様に秩父宮妃殿下が臨席された。2年前の48年は狂乱物価、飼料高騰、翌年に引き続き酪農は「非常事態」に位置付けられた。高度経済成長から低成長への転換点の年。4月にはベトナム戦争終結。7月沖縄国際海洋博開催。
名誉賞は北海道・西倉栄吉さんの「アディロンダック・ラッス・ローヤル」
第7回(昭56群馬県)
前橋市、利根川縁の運動公園で4月15日~19日開催。46都道府県から298頭出品。参観者36万人。審査団は前回同様の16名で実施。
赤白斑は、53年からホル種として登録可能となり、赤白斑牛が初名誉賞に選ばれた。2年前の54年から計画生産に入り、酪農規模拡大路線に陰りがでた。
名誉賞は北海道・楠木英仁さんの「ハイローン・サイテーション・レッド」
第8回(昭60岩手県)
滝沢村(現同市)の岩手産業文化センターの柿落としとして10月9日~13日開催。44都道府県から297頭出品。参観者39万人。審査委員は、未経産、経産、母系の3部門に主任と副主任を設け、6名となった。
常陸宮殿下ご夫妻が臨席された開会式会場・審査会場は、岩手県が多目的の催事場として新設された全天候型の施設。初の屋内審査となった。輸入種雄牛の娘牛が68%を占めたが、後代検定済の種雄牛の娘牛も初めて出品された。この年、自民党飲用牛乳流通問題等小委員会はLL牛乳の常温流通を認めた。青函トンネル貫通。日航ジャンボ機が群馬と長野県境の御巣鷹山で墜落し、人気歌手の坂本九さんが亡くなった。
名誉賞は北海道・植田晃雄さんの「エム・ビー・ビー・ロイブルック・カウンテス・マリー」
第9回(平2熊本県)
合志町(現同市)の県農業公園で11月22日~26日開催。45都道府県から293頭出品。参観者64万人。審査は前回同様3部門にそれぞれ正・副審査委員6名で実施した。
一般消費者も迎える農業全般イベントとして位置付け、会場内のステージでは様々なイベントが行われた。この翌年から牛肉輸入自由化を控え、この年4月に肉用子牛補給金制度がスタート。11月に酪農ヘルパー全国協会が発足した。
名誉賞は北海道・植田晃雄さんの「オラホーム・クリストファー・ブレンダ」
第10回(平7千葉県)
千葉市の千葉ポートパークで11月23日~26日開催。45都道府県から298頭出品。参観者84万人。審査は未経産、経産の2部門に分け、それぞれに正・副審査委員各1名を配して行い、牛のリンクへの登場も1回だけとなった。
日本酪農発祥の地とされる千葉県、消費者を意識し、国産牛乳の消費拡大をPRする催事も目立った。閉会式には名誉総裁の高円宮殿下ご夫妻が臨席された。前年12月にWTO協定が成立。関連して、不足払い法改正案が成立。関税化元年となった。この年1月、阪神大震災発生。
名誉賞は千葉県・藤平誠一さんの「ビーマン・クレイタス・レボリューション」
第11回(平12岡山県)
攤崎町(現岡山市南区)の埋立地(草地)で11月2日~5日開催。44都道府県から297頭出品。参観者66万人。岡山県酪農の特色を引き出すため16年ぶりに第3回全日本ジャージー共進会(60頭)も同時開催された。
前回閉会式同様に高円宮殿下ご夫妻も臨席された。この年、各地で広域指定団体が発足。3月、92年ぶりに口蹄疫が発生し、全共開催が危ぶまれたが9月には清浄国に復帰。6月、牛乳食中毒事件発生した。
名誉賞は岡山県・永礼淳一さんの「オラホーム・ブレンダ・デュリーガル・スター・ET」。
ジャージー種は長野県・前田勉さんの「マジック・チーフ・ハイランド」
第12回(平17栃木県)
壬生町の県有地で11月3日~6日開催。363頭出品。参観者69万人。
前回に引き続き、ジャージー種(60頭)の第4回全共も同時開催された。
開会式に高円宮妃殿下をお迎えし、盛大に開催。新たな取り組みも多く、審査委員、副審査委員各1名により全部門を担当。出品者の服装を上下白色に統一し、監視員による出品マナーを厳守。後代検定種雄牛の娘牛展示とパレードを行い、事業の歴史と必要性等について広くPR。高校生対象に「牛の見方」講習会を開催した。この年、3月には新たな酪肉近代化方針が制定された。12月には約2年ぶりにアメリカ・カナダ産牛肉の輸入が再開された。
名誉賞には北海道・福屋牧場の「エルムレーン・スカイチーフ・サニー・ET」
ジャージー種は岡山県・美甘正平さんの「オセオラ・リメイク・ブリガディアー」
第13回(平22北海道)
4月20日宮崎県で「口蹄疫」が確認されことから翌年に延期。
平成23年3月11日国内史上最大のマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、大津波が東日本を襲い、東京電力原発事故をもたらした。この惨事を受け、第13回全共を中止とした。
第14回(平27北海道)
安平町の北海道ホルスタイン家畜市場・同共進会場で10月23日~26日に10年ぶりの開催予定。
ジャージー種の4区分は全日本ホルスタイン共進会の一部に組み込まれた。382頭(ジャージー33頭)が頂点を目指す。
第15回(平32北海道)
平成27年9月11日開催の日本ホル協臨時理事会で、九州ブロックで開催することが決定された。会場は都城家畜市場を予定とし、準備を進める。

平成27年07月20日「登録推進に尽力」 ~登録委員75名を表彰日ホ協~
日本ホル協は、登録委員に対する表彰要領に基づき、各支部・承認団体から推薦のあった27府県75名の登録委員の方々を表彰した。
登録委員は、酪農組合などの技術職員で、日本ホル協が委嘱し、酪農家に最も身近な立場で登録申込書の作成や改良指導などに日頃から活動されており、登録推進には不可欠な存在である。常々のご尽力に対して心から感謝の意を表する次第である。
26年度の表彰登録委員は次のとおり(敬称略)で、後日感謝状と記念品が贈られる。
27府県75名の方々を表彰
  • (青森県)藤谷籠
  • (岩手県)川村道行、畑中翔太、木藤靖裕、高橋克哉
  • (宮城県)高橋将之、半澤善幸
  • (福島県)鈴木寿夫、三浦愛美、甲斐響
  • (茨城県)潮田寛見、直井昭憲、仲野健作、佐藤勝、渡辺和弘
  • (栃木県)岡信也、君島三枝子、佐々木紀佳
  • (群馬県)宮崎智裕、武士世理子、鑓田龍郎、勅使河原浩、青木裕治
  • (千葉県)高梨義教、川名清和、小澤敬好、渡辺哲也
  • (新潟県)斎藤正史、諸橋清隆
  • (長野県)有賀靖浩、裏見尚、矢沢琢磨、伊藤正洋
  • (岐阜県)澤村正次、長瀬和仁
  • (静岡県)吉岡武志、向山洋、冨田康弘
  • (愛知県)渡辺利益、佐々木恵
  • (大阪府)入江康彦
  • (兵庫県)道満文貴、仲哲也、宮本信治、牧井修司
  • (鳥取県)今吉正登、山本雄一郎
  • (島根県)若槻素直
  • (岡山県)奥山康恵、山中雅美
  • (愛媛県)菰田哲也、有友文昭、泉智史
  • (福岡県)高野敏宏、赤塚修二、山下登、林国男
  • (佐賀県)貞松義紀
  • (長崎県)野田武雄
  • (熊本県)中嶋正富、淵田瑞穂、福島功久、桐原竜治、藤江俊之
  • (大分県)石井圭介、後藤哲也
  • (宮崎県)川﨑大輔、國井隆徳、黒木信宏
  • (鹿児島県)日高央元、上園優希、米田秀一、長野昭紀、比良章
  • (沖縄県)永田存

平成27年07月20日「生涯乳量」 ~都府県27年5~6月~
27年5~6月に都府県で検定成績証明されたものの中から、下表には生涯乳量5万㎏以上の高記録牛29頭を示した。今回は上位1頭が総乳量(M)10万㎏を突破した。
1位・亀田康好さん(埼玉県)所有牛
「シンボライズレインビューティリリィ」
生涯乳量トップは、亀田康好さん(埼玉県)所有の「シンボライズレインビューティリリィ」(平14.1.21生)の検定回数9回で検定日数3,379日、M10万4,343㎏、総乳脂量(F)4,561㎏、平均乳脂率(F%)4.4%、総乳蛋白質量(P)3,594㎏であった。今回検定成績証明を申請したことにより本牛の持つM10万1,019㎏の記録を更新した。
また、同所有の「シンボライズレインビューティトッポ」(平16.3.13生)がM9万1,097㎏と好成績で3位となった。
2位・青木洋介さん(埼玉県)所有牛
「ブルーバンブーラクアップルエルトンメグ」
2位は、青木洋介さん(埼玉県)所有の「ブルーバンブーラグアップルエルトンメグ」(平14.11.1生)の検定回数8回で検定日数3,275日、M9万6,089㎏、F4,465㎏、F%4.6%、P3,240㎏であった。このたびの検定成績証明の申請によりM10万㎏まで残り約4,000㎏まで迫った。本牛の母牛「ブルーバンブーラグアップルベルルドルフ」はM10万㎏を突破しており、本牛の10万㎏突破にも期待したい。
4位・佐藤俊さん(宮城県)所有牛
「ディフェンドジャスティスイゼベル」
4位は佐藤俊さん(宮城県)所有の「ディフェンドジャスティスイゼベル」(平17.8.24生)の検定回数7回で検定日数2,103日、M9万838㎏、F3,454㎏、F%3.8%、P2,868㎏であった。また、本牛は審査得点EX(90点以上)を獲得しており泌乳能力・体型ともに優れた牛である。
前述の牛を始め、9位・小林正春さん(長野県)所有牛は、審査得点EXを獲得しており、体型においても優れた成績を残している。

平成27年07月20日「検定成績優秀牛群」 ~郡山市観光公社がトップ~
26年度都府県の検定成績優秀牛群表彰では、(公財)郡山市観光公社(福島県)の牛群が検定加入頭数29頭のうち19件証明から平均乳脂肪量(F)偏差値197.1でトップに輝いた。この表彰は牛群検定参加牛に占める検定成績証明割合を勘案した上でF偏差値により行っている。
トップの(公財)郡山市観光公社は、19・24年度の表彰でも1位を獲得している。また、25年度の表彰では2位を獲得している。同所有牛は、26年度の年型別検定成績優秀牛の表彰においても、成年型365日乳脂量の部門で3位を獲得するなど好成績を残している。
2位は、矢内孝久さん(群馬県)の41件証明のF偏差値185.8、3位は岡本雄司さん(群馬県)の53件証明のF偏差値182.2であった。
なお、トップ10の牛群の内8牛群では検定成績証明の自動継続申込みを実施している。