平成28年12月20日
平成28年12月20日 |
「優れた体型維持の証「E制度」導入を協議」 −来年4月実施を目指す− |
(一社)日本ホルスタイン登録協会(前田勉会長)の理事会が11月18日、東京都中野区の日本ホルスタイン会館で開催され、平成28年度中間事業概況、登録委員研修会や第15回全共の進捗状況等の概要報告があった。また、協議事項として第15回全共の負担金やエクセレント雌牛の審査成績証明書等への「E」標記について進めることで了承された。 |
会長挨拶 |
先ず、前田会長から生乳生産について、春先から比較的好調に推移してきたが、夏から秋口にかけて、北海道や東北・九州等を襲った大型台風の被害による生乳廃棄等も影響し、9月の生乳生産量は前年同月比1.2%減で16か月ぶりの減少に転じた。併せて、酪農家の廃業や乳用牛頭数の減少、乳用後継牛不足と初妊牛価格の高騰は続いており、今後も生乳生産量の回復が心配されるところである。また、指定生乳生産者団体制度の見直しや農協改革等を強く求められており、将来の方向性が見えずに大きな不安を抱えながらも、国民の健康維持・増進のための、安全で安心な牛乳供給に取り組んでいるところである。国では、畜産クラスター事業の拡充とあわせて、「酪農生産基盤の維持・強化」や「乳用牛の改良増殖による遺伝的能力向上」を図るために、様々な対策を講じられておりますが、当協会としても、登録事業を通じて、遺伝的に優れた乳用後継牛の確保のために、引き続き努力していくと挨拶した。 |
平成28年度中間事業等について報告 |
事業報告では、平成28年度中間事業について、主な申込状況は、血統登録が11万6,746頭(対前年同期比100.8%)で、都府県では2万1,914頭(同96.0%)、移動証明が3,182頭(同92.7%)となった。 また、第15回全共に係る準備委員会、第1回企画委員会、及び今夏に開催された登録委員研修会・夏期登録事務担当者会議の概要報告があった。 協議事項として、第15回全共に係る参加都道府県負担金について協議し、また、審査得点90点以上(エクセレント:EX)を獲得した雌牛に「E」という標記を証明書等に掲載する「E制度」の説明を行った。これは、長い期間に渡り優れた体型を維持している証として行うもので、具体的には、エクセレントを2回取得すると「2E」と標記して、審査成績証明書等に掲載できるようにするものである。詳細は来年3月の理事会で決定し、4月からの実施を目指す。 |
平成28年12月20日 |
「経産名誉賞・三輪圭吾さん」 −第18回関東地区ホルスタイン共進会− |
11月22〜23日に第18回関東地区ホルスタイン共進会が寒風の中、2年振りに埼玉県熊谷市の県農業技術研究センター玉井試験場で、関東7都県から94頭が集まり開催された。審査員は熊本県の酪農家の松島喜一氏が担当した。 この共進会で経産名誉賞に輝いたのは、4歳級チャンピオンの群馬県・三輪圭吾さん出品牛「ゴッドフレイラティチュ−ドローズ」(父ラティチュ−ド)であった。また、経産準名誉賞には、3歳級チャンピオンの栃木県・松井光さん出品牛の「MMローリンジェイズ」(父ジェイズ)が選ばれた。 未経産名誉賞には、21ヵ月以上24ヵ月未満級チャンピオンの群馬県・清水邦男さん出品牛「ピーチヒルマッカチェンブーツレグ」(父マツカチエン)が輝いた。また、未経産準名誉賞には、12ヵ月以上15ヵ月未満級チャンピオンの群馬県・中之条高等学校出品牛「ナカコーキャプテンマックスサンチェスナイト」(父サンチェス)が選ばれた。 全8部をみると、第3部と第6部以外は群馬県が優等賞1席を獲得する結果となった。 写真は、(株)北海道協同組合通信社(デーリィマン社)より提供 |
経産名誉賞 三輪圭吾さん(群馬県)出品 「ゴッドフレイラティチュ−ドロ−ズ」(父ラティチュ−ド) |
経産準名誉賞 松井光さん(栃木県)出品 「MMロ−リンジェイズ」(父ジェイズ) |
未経産名誉賞 清水邦男さん(群馬県)出品 「ピ−チヒルマッカチェンブ−ツレグ」(父マッカチェン) |
未経産準名誉賞 中之条高等学校(群馬県)出品 「ナカコ−キャプテンマックスサンチェスナイト」(父サンチェス) |
平成28年12月20日 |
「生涯乳量」〜 都府県28年11月 〜 |
28年11月に都府県で検定成績証明されたものの中から、別表には生涯乳量5万kg以上の高記録牛21頭を示した。今回は上位2頭が総乳量(M)10万kgを突破した。 |
1位外谷辰也さん(岩手県)所有「ノ−スランドスタ−ロ−ヤルインカ」 |
生涯乳量トップは、外谷辰也さん(岩手県)所有の「ノ−スランドスタ−ロ−ヤルインカ」(平16.2.16生)の検定回数9回で検定日数3,363日、M10万9,724kg、総乳脂量(F)4,260kg、平均乳脂率(F%)3.9%、総乳蛋白質量(P)3,847kgであった。今回の記録は、初産〜9産目までの検定成績証明を一括申請したことによるもの。また本牛は、審査得点EX(90点以上)も獲得し体型能力においても優れた成績を残している。 |
2位辻賀裕さん(岡山県)所有「TKチムリンビ−スタ−ブック」 |
2位は、辻賀裕さん(岡山県)所有の「TKチムリンビ−スタ−ブック」(平14.12.17生)の検定回数9回で検定日数3,668日、M10万3,694kg、F4,913kg、F%4.7%、P3,646kgであった。本牛もまた、初産〜9産目までの検定成績証明を一括申請したことにより今回の記録達成となった。これにより、同県内の歴代記録4位、総乳量10万kg突破牛は7頭目となった。 前述の牛の他、5頭の牛が審査得点EXを獲得しており、体型能力においても優秀な成績を残している。 |
平成28年12月20日「検定成績優秀牛」 ―都府県、平成28年11月証明分F偏差値― |
平成28年12月20日「今後の行事」 ―日ホ協― |
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平成28年12月20日「ホルスタイン手帳好評発売中」 ―2017年版― |