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2019年08月20日号

登録委員研修会開催 5地区で151名参加

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     去る7月下旬から8月上旬にかけて、日本ホルスタイン登録協会(前田勉会長)では、都府県を6地区に分け、登録委員を対象にした2日間(関東は県別に開催)の研修会を行った。この研修会は、日頃酪農現場の第一線で活躍している登録委員を対象として毎年夏期に開催しており、今年度は東北地区(福島県)、中部・北陸地区(三重県)、近畿地区(奈良県)、中国・四国地区(高知県)、九州地区(鹿児島県)の5地区で151名が参加して開催された。今年は研修に加え新たに開始したWebサービスに関する講演が行われた。

     研修会の開催にあたり、主催者である日本ホル協から、まず日頃より登録推進にご協力いただいている登録委員に対して感謝の意を述べ、つぎに酪農家戸数は減少傾向にありながらも、乳牛飼養頭数は前年より4千頭の増頭となったこと、血統登録においても前年度対比104.6%と2年連続の増頭となったことが報告された。
     本年は10月からの消費税引上げに伴い、各種登録料金も値上げすることになるが、より安価で申込書不要の自動登録を推進し、強い近親交配の回避や遺伝病の発現防止等の情報提供サービスの充実に努めること、また全国競馬・畜産振興会からの助成事業である「乳用牛DNA情報による長命連産性向上事業」で標準発育値の作成や肢蹄指数等の開発を行うこと、さらに本年度から「搾乳ロボット適合性」に関する体型データ収集を実施して、ロボット適合性指数等の開発・検討を行うことを述べた。最後にWebサービス「近交情報システムWebとRIUS(ライアス)」について講演を予定している旨の挨拶をしたのち、地元団体長及び来賓の挨拶が行われた。

    Webサービスの講演

     研修の一環として、日本ホル協が提供しているWebサービスについての講演が行われた。まず近交情報システムWebは全国の登録雌牛と700頭を超える供用可能種雄牛との間に生まれる産子の近交係数や選択種雄牛の遺伝評価値を検索できるシステムである。
     全国版は昨年10月より運用開始されており、申し込み不要で無料で利用できるWebサービスである。一方の登録情報活用システム(ライアス・RIUS)は検定成績証明の自動継続農家に限り、従来は紙面だけであった血統能力証明書や関連情報をWeb上で参照できるシステムで、本年4月より運用が開始された。なお、これらのWebサービスに関しては本誌9月20日号に特集を行う予定である。

    各種表彰者等の紹介

     引き続き行われた登録委員研修会の事務研修では「登録委員だより」を中心に説明が行われた。まず、平成30年度の登録等申込状況や同表彰登録委員、同表彰支部・承認団体、同審査成績優秀牛群表彰、同検定成績優秀牛・牛群表彰、同都府県記録更新牛表彰等、また第15回全日本ホルスタイン共進会については各種催事や後継者育成プログラムの案、部別出品内訳、会場全体図の説明等を行った。
     さらに「ホルスタイン登録の手引き」も用いて血統登録の基本の確認を行い、登録時の不備による事故照会を防ぐためのポイントや、本年10月より雄牛の登録番号を現在の独自付番の5桁から、個体識別番号の10桁に変更する件についての説明を行った。

    牛の見方を研修

     2日目に行われた「審査研修」では、日本ホル協の審査委員が実際に乳牛3頭を用いて、乳牛の見方を研修した。現畜を供試牛として使えない一部の地区では、パワーポイントを用いて説明を行った。

    登録事務担当者会議

     審査研修とほぼ並行して行われた地区別登録事務担当者会議では、各県支部・承認団体で実務を担当している方々が集まり、第15回全日本ホルスタイン共進会の衛生対策要領の説明、登録業務から事故照会や至急申込の取扱い、遺伝子型の抜取調査についての説明、乳用牛群検定全国協議会の補助事業である搾乳ロボット適合性の調査についての説明、消費税引上げに伴う登録料金についての説明等が行われ、また登録の現況について各県から報告があった。
     来年度の開催は、東北地区は岩手県、中部・北陸地区は愛知県、近畿地区は兵庫県、中国・四国地区は広島県、九州地区は佐賀県の予定。

    事務研修風景(九州ブロック)

    審査研修風景(中国・四国ブロック)

地方ターミナルシステム研修会 ―随時開催―

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     日本ホル協では支部・承認団体登録事務取扱者を対象として、「地方ターミナルシステム研修会」を随時開催しており、本年は5月から7月の期間に計3回開催し、北は宮城県から南は熊本県と9県11名の参加があった。
     本研修は都府県の支部・承認団体において人事異動等で新たに登録事務の担当となった方が滞りなくスムーズに事務を行えるようになることが目的であり、研修内容は登録の意義・歴史や当協会に関わる事務全般の理解を深めることは基より、各種申込に利用するパソコンシステムの操作実習では参加者に実際の登録申込書を持参してもらい入力処理を行った。
     なお、当協会では登録事務を日常的に業務している方を対象とした「支部・承認団体登録事務取扱者研修会」を隔年で開催しており、来年度は5月頃に開催予定のため、関係者の方には是非とも参加頂くようお願いしたい。

遺伝評価の変更点 -2019-8月評価より-

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     2019‐8月評価から独立行政法人家畜改良センターが実施している遺伝評価が変更されたので紹介したい。

    未経産牛のG評価値の公表開始

     在群期間については、これまでは、種雄牛および若雄牛についてのみ評価値を公表してきたが、未経産牛についてゲノミック評価値の精度を確認したところ、若雄牛のゲノミック評価値と同程度の信頼度(表1)が得られるようになった。
     このため、2019‐8 月評価から未経産牛においても在群期間のゲノミック評価値(GPI)の公表を開始することになった。

    表1 在群期間の信頼度の平均値±標準偏差

社員補欠選挙当選者

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     今般、社員3名の辞任に伴い、補欠選挙を実施しました。山形県では7月22日に、広島県と宮崎県では8月7日に実施し、これらの選挙区で候補者の数が社員定数を夫々超えなかったため、社員選挙の投票は行われず、無投票で当選が決定したので公示いたします。 【敬称略】
    第8区・山形県
    佐藤和彦
    第43区・広島県
    温泉川寛明
    第55区・宮崎県
    谷口俊文

検定成績優秀牛 ―都府県令和元年7月証明分F偏差値―

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