2020年02月20日号
令和2年度重点事業報告 ~元年度社員会議開く~
-日本ホル協-
- 記事を読む
日本ホルスタイン登録協会は、令和元年度社員会議を東日本と西日本の2地区で開催し、今年度の中間事業概況、2年度事業計画骨子(案)などを報告し承認を得た。
東西2地区で91名
日本ホル協では、会員酪農家から選出された社員を対象に、登録事業の概況や次年度の実施計画を伝達するとともに、会員からの意見要望を聞いて登録の普及拡大や会員相互の連携強化を図るため、都府県を2つに分け東西で社員会議を開催している。東日本地区は1月31日に東京都内において53名、西日本地区は1月24日に福岡市内において38名の社員と関係者が出席して行われた。
会議では冒頭、前田会長から、昨年も相次ぐ台風被害など多大な自然災害に見舞われた。被災された酪農家関係者の皆様に心からお見舞い申し上げる。また昨年は、消費税引上げにもかかわらず登録推進に協力いただき、登録頭数が増えたことに対してお礼申し上げる。本年は第15回全共を開催するにあたり、関係各位の特段の協力支援をお願いしたい旨の挨拶が行われた。令和2年度事業骨子(案)
来年度の主な事業計画骨子案では、(1)自動登録の一層の普及定着を図り、SNP検査や親子判定抜取調査による血縁のチェックと血統疑義牛への親子判定調査の徹底、(2)長命連産性並びに生涯生産性に関連した体型、泌乳能力の改良に資するため、牛群審査と後代検定体型調査農家における奨励審査の受検奨励に努めるとともに、検定成績証明や生涯検定成績証明の普及推進を行う、(3)乳用後継牛の早期選抜に役立つゲノミック評価の普及推進を図るため、牛群検定実施の自動登録農家を対象として、登録料金の半額還元による「自動登録同時SNP検査申込」を推進する、(4)スマートフォンで検索閲覧できる「近交情報システムWeb」、「登録情報活用システム(RIUS)」の利用拡大を推進し、交配種雄牛の選定等に役立ててもらう、(5)関係機関からの委託を受けて、①後代検定事業に必要な初産検定牛の体型データ収集と調査農家への情報還元、②遺伝評価値計算に必要な血縁ファイルの提供、③優れた血統の雄牛・雌牛を対象としてSNP検査の実施、④搾乳ロボットに関連した体型形質等のデータ収集と、搾乳ロボットへの適合性指数等の開発、⑤SNP検査実施牛の血縁矛盾調査並びにゲノミック評価手法の検証、⑥後代検定事業に必要な候補種雄牛の近交回避資料等の作成と提供等。(6)世界ホルスタイン・フリージアン連盟の評議員会議に参加し、加盟国との情報交換に努める、(7)地区別登録委員研修会の開催、(8)第15回全共九州・沖縄ブロック大会の開催、などの報告があった。
会費34年ぶり改定へ
本年6月の総会において任期満了に伴う役員改選が行われるが、これに先立ち役員選出規程に基づく各ブロックの役員定数が提示された。役員定数は、北海道2、東北3、関東3、北陸1、中部2、近畿1、中国2、四国1、九州3で、現行定数と同じ。会費の改定については、近年の酪農家戸数の減少に伴い、日本ホ協の会員数もこの30年間で76%減の5223名となり、先般の理事会で、34年ぶりの改定が承認された。現行の正会員並びに賛助会費(個人)二千円を三千円に引上げる内容。本年6月開催の通常総会で承認を得た後、4月に遡って、令和2年度会費として改正後の会費請求を行うことになる。
「乳牛の繁殖成績向上」酪大・堂地教授が講演
今回の講演は、酪農学園大学農食環境学群長で家畜繁殖学の堂地修教授を講師に迎えて「乳牛の繁殖成績向上について」の講演が行われた。講演では、今日の繁殖成績低下に影響している理由や最近の乳牛の受胎成績の推移と特徴、分娩前後の栄養状態が繁殖機能回復と受胎性に与える影響等についてで、大学農場での繁殖データに基づく実践的な内容に、受講した社員からは、「牛舎の環境や栄養バランスが排卵や受胎率に大きく影響していることがよく理解できた」等、関心を寄せる声が多かった。
都道府県「5E」取得 群馬県・遠坂牧場
- 記事を読む
昨年12月末に行われた牛群審査において群馬県太田市の遠坂牧場飼養の「リコ ダツチ」が2度目の都府県最高審査記録95点を獲得した。
日本ホル協では平成29年4月よりEX(審査得点90点以上)に評価された牛が再度90点以上に評価されたときには、長い期間にわたって優れた体型を維持している証として、審査得点に「2E」等の「E」表記を実施して、EXの付加価値を高めるとともに、体型審査の推進を図ってきた。本牛は平成26年に初めてEXに評価され、今回の95点獲得で都府県初の5E牛となった。
右表には昨年末時点のE表記上位牛を取りまとめた。なお、全国最高記録は北海道上川郡清水町の大久保牧場飼養の「ライオネル」の93-6Eである。
2019-12月国内雌牛評価成績 「ボンドガール」3期連続首位
- 記事を読む
令和元年12月3日に2019‐12月国内雌牛遺伝評価成績が公表された。そのうち、全国15位までと都府県で飼養されている上位牛の一覧を示した。
トップを飾ったのは「ロツクウ KB ボンドガール」(北海道・上野牧場)であった。3期連続の1位で現在4歳。産乳成分はもとより、耐久性成分と決定得点にも優れている。8位のボルゲーゼとは姉妹牛で、候補種雄牛にも兄弟牛がいる。
続いて、「デイベロツプ バリスト リーデイア 7376 ET」(北海道・稲川牧場)で2期連続2位である。3位は都府県より「シヤングリラ ドアマン アニー ET」(群馬県・神沢勤さん)が前回8位よりランクアップした。
都府県では、福島県・家畜改良センターの「パワーボール」5位、岡山県・吉原直樹さんの「アニー」13位、静岡県・石川和博さんの「エレガンス」16位など、トップ40の中に8頭が入る優秀な成績を収めた。
検定成績優秀牛 -都府県令和02年01月証明分F偏差値-
- 記事を読む
第15回全共対策室 第五回全共通信
全共対策室長 池田泰男
- 記事を読む
現地からの報告も5回目を迎えました。全共実行委員会として3月の幹事会、5月の総会に向け、実施計画書並びに予算の作成を進めています。昨年開催の九州連合ホルスタイン共進会(プレ全共)からの改善点、先日開催の日本ホル協の社員・担当者会議や九州ホル改良協議会からの要望等を踏まえ、より良い全共開催に向け、検討を重ねています。
前回は牛の繋留所についてお知らせしましたが、今回は人間です。現在、全共参加都道府県の日本ホル協支部・承認団体に対し、アンケート調査を実施しています。①前回の無償提供と違い、有償となってしまった宿泊施設の1つ、スーパーハウス(コンテナハウス)の設営要望の有無。②トイレ数や炊事場等の積算基礎とするため、大会期間中の平均会場宿泊人数(出品者+遂行関係者)の調査。③設置場所(無償)を確保するための持込む毛刈枠台数の調査。これは、設営場所が狭いため、各県1台を基本としますが、仲間同士、共同で利用して頂き、出来る限り持込み台数を少なくしたいので、ご協力をお願いします。
また、フリースペース(無償)として、追込み舎(1部屋4m×5m)を、出品頭数に合わせ、1~12部屋を提供します。所々に高さ255センチの梁があるので、これ以下なら中にテントを張ることも可能です。これら調査報告は3月末までなので、よろしくお願いします。
共進会ゾーンに隣接する酪農資材器具展・技術ゾーンには、大小約97の小間で最新情報をはじめ資材、大型機械などを展示する予定です。酪農の未来が見えるかもしれません。
最後に、全共実行委員会の事務所が移転します。現在、宮崎市の経済連事務所内にありますが、3月1日から、全共会場となる都城地域家畜市場に事務所を構えますので、ご承知願います。
全共を写真で振り返る10
- 記事を読む
第15回全共 九州・沖縄ブロック大会まで
- 記事を読む