ホルスタイン種登録制度
雌
登録
血統登録
血統登録の資格
血統濃度47%以上 / 下記①~⑤の条件のいずれかに該当
- ①父、母が血統登録牛
- ②本牛が承認外国登録団体の血統登録牛
- ③ 父が国外で承認外国登録団体の血統登録牛、母が血統登録牛
- ④ 父母が国外で承認外国登録団体の血統登録牛のET生産牛
- ⑤父が血統登録牛で、母がホルスタイン種の毛色及び特徴を備え、本牛の生年月日が確認できるもの
毛色の条件/下記①~⑤の条件のいずれかに該当
- ①明瞭な黒白斑のもの
- ②赤白斑のもの(名号末尾にREDを付与)
- ③尾房又は腹の全黒のもの(名号末尾にOCを付与)
- ④蹄冠部を黒毛で取り巻くもの(名号末尾にOCを付与)
- ⑤灰色又は赤色の斑点があるもの(名号末尾にOCを付与)
【登録できないもの】
・さらさ毛のもの。白、黒又は赤一枚毛のもの
・改良上排除すべき、著しく生理機能を損ずる遺伝的不良形質があるもの
証明
審査成績証明
牛群審査
- 農家の登録経産牛全体が対象(但し、5歳以上および繁殖に用いないなどは除くことができる)
牛群奨励審査
- 体型調査農家で調査牛以外の牛が対象
個体審査
- 登録経産牛3頭以下など特例の場合
検定成績証明の申込方法
牛群検定によるもの
- 個体申込み、牛群一括申込み(自動継続発行あり)、生涯検定申込み
A検定によるもの
- 個体申込み
選奨
審査成績優秀牛
EX
- 初めて審査得点90点以上に評価されたもの
2E
- 前号のEX雌牛が分娩更新後に再度EXに評価されたとき
3E
- 前号のEX-2E雌牛が分娩更新後に再度EXに評価されたとき
- 以後、同様に「E」を加算して表記する。例:4E、5E、6E
生涯検定牛
金賞
- 乳量 60,000kg以上
- 乳脂量 2,040㎏以上
- 乳蛋白質量 1,800㎏以上
銀賞
- 乳量 50,000kg以上
- 乳脂量 1,740㎏以上
- 乳蛋白質量 1,500㎏以上
銅賞
- 乳量 30,000kg以上
- 乳脂量 1,020㎏以上
- 乳蛋白質量 900㎏以上
雄
登録
血統登録
血統登録の資格
血統濃度93%以上 / 下記①~④の条件のいずれかに該当
- ① 父、母が血統登録牛
- ② 本牛が承認外国登録団体の血統登録牛
- ③ 父が国外で承認外国登録団体の血統登録牛、母が血統登録牛
- ④ 父母が国外で承認外国登録団体の血統登録牛のET生産牛
毛色の条件/雌牛に同じ
遺伝子型による親子判定と遺伝的不良形質の検査を義務付け
証明
審査成績証明
個体審査
- 登録牛で18月齢以上のもの
血統濃度とは
血統濃度とは、純粋種へ遡れる尺度を指します。
血統濃度の数値の範囲
0~100%の範囲とする。
血統濃度の原則(図参照)
1)ホルスタイン種の毛色、特徴を備えていても、無登録牛や交雑種は0%とする。
2)計算方式は、両親の血統濃度の数値を合計して2で割り、小数点第1位を四捨五入した整数値とする。
また、次世代の血統濃度の計算に際しては、四捨五入したのちの整数値を基に行うものとする。
《世代数と血統濃度》 (小数点以下第1位を四捨五入)
母牛がホルスタイン種の毛色及び特徴を有する雌牛であっても、無登録牛の場合は血統濃度を0%と見なす。その雌牛やその子孫の雌牛に交配する雄牛が常に純粋種牛で、血統濃度を100%と仮定すれば、その子孫の血統濃度は下図のようになる。
血統登録有資格牛(輸入牛及び輸入精液・ 受精卵牛等によるものも含む)
雄牛:血統濃度が93%以上とする。
雌牛:血統濃度が47%以上とする。
ただし、父は血統登録牛であること。
輸入牛及び輸入精液・受精卵牛等の取扱い
輸入牛、輸入精液および輸入受精卵移植による生産牛の血統濃度は、当該外国登録団体発行の血統能力証明書(ペディグリー)に記載された祖先を基に、当協会の方式で計算し、その数値を用いる。
表示する証明書と表示方法
当協会が発行する血統登録証明書など各種証明書において、本牛および祖先牛の登録番号の後に血統濃度を併せて表示する。